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Oracle® Fusion Middleware Oracle Identity Manager管理者ガイド
11g リリース1(11.1.1)
B62264-03
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15 アイデンティティおよびリソース情報の管理

この章では、Oracle Identity Manager Design Consoleのユーザー管理について説明します。次の項で構成されています。

15.1 ユーザー管理の概要

「ユーザー管理」フォルダには、会社の組織、ユーザー、ロールおよびリソースについての情報を作成、管理するためのツールがあります。

このフォルダには次のフォームが含まれています。

15.2 組織情報の管理

組織デフォルト・フォームは、「ユーザー管理」フォルダにあります。このフォームは、組織の構成を反映するレコードを表示したり、組織のエンティティに関連する情報を入力および変更するために使用します。組織のレコードには、会社、部門、支店などの組織単位に関する情報が含まれます。

サブ組織は、別の組織のメンバーである組織、たとえば、会社の部門などを指します。サブ組織が所属する組織は親組織と呼ばれます。

組織デフォルト・タブは、現在の組織に対してプロビジョニングできるリソースの、カスタムのプロセス・フォームのデフォルトのパラメータ値を指定するために使用します。各プロセス・フォームは、その組織に対して許可されているリソース・オブジェクト、または関連する「リソース・オブジェクト」フォームの「すべて許可」オプションが選択されているリソースに関連付けられています。

組織デフォルト・タブで指定された値は、組織のすべてのユーザーのデフォルト値になります。パスワードや暗号化されたパラメータにはデフォルト値を指定しないことをお薦めします。

図15-1に組織デフォルト・フォームを示します。

図15-1 組織デフォルト・フォーム

図15-1の説明が続きます
「図15-1 組織デフォルト・フォーム」の説明

表15-1に、組織デフォルト・フォームのフィールドの説明を示します。

表15-1 組織デフォルト・フォームのフィールド

フィールド名 説明

組織名

組織の名前。

タイプ

組織の分類タイプ(「会社」、「部門」、「支店」など)。

ステータス

組織の現在のステータス(「有効」、「無効」または「削除」のいずれか)。

親組織

この組織が所属する組織。親組織がこのフィールドに表示される場合、この組織は親組織のサブ組織タブに表示されます。このフィールドが空の場合、この組織は最上位の組織です。


15.3 ユーザーに対して許可されているか、または許可されていないリソースの表示

ポリシーの履歴フォームは、ユーザーに対して許可されているか、または許可されていないリソースについての情報を表示するために使用します。

Oracle Identity Managerでは、次の2つのユーザー・タイプがあります。

表15-1に、このフォームを示します。

図15-2 ポリシーの履歴フォーム

図15-2の説明が続きます
「図15-2 ポリシーの履歴フォーム」の説明

表15-2に、ポリシーの履歴フォームのフィールドの説明を示します。

Table 15-2 ポリシーの履歴フォームのフィールド

フィールド名 説明

ユーザーID

ユーザーのOracle Identity ManagerログインID。

ユーザーのファースト・ネーム。

ミドルネーム

ユーザーのミドル・ネーム。

ユーザーのラスト・ネーム。

電子メール・アドレス

ユーザーの電子メール・アドレス。

開始日

ユーザーのアカウントがアクティブになる日付。

ステータス

ユーザーの現在のステータス(「有効」、「無効」または「削除」のいずれか)。

組織

ユーザーが所属する組織。

ユーザー・タイプ

ユーザーの分類ステータス。有効なオプションは、「エンドユーザー」と「エンドユーザー管理者」です。Oracle Identity Manager Design Consoleへのアクセス権があるのは「エンドユーザー管理者」のみです。

従業員タイプ

親組織でのユーザーの雇用ステータス(たとえば、フルタイム、パート、研修生など)。

マネージャID

ユーザーのマネージャ。

終了日

ユーザーのアカウントが無効になる日付。

作成日

ユーザー・レコードが作成された日付と時刻。


15.3.1 ポリシーの履歴タブ

このタブは、次の基準に基づいてユーザーに対して許可されているか、または許可されていないリソース・オブジェクトを表示するために使用します。

  • ユーザーが所属するユーザー・グループのアクセス・ポリシー

  • ユーザーが所属する組織によって許可されているリソース・オブジェクト

ポリシーの履歴タブには、表示選択領域が含まれます。このタブの内容を整理するには、次に示すように、この領域の一番上のボックスに移動し、そのメニューから項目を選択します。

  • リソース・ポリシー・サマリー: ユーザーの組織および適用されるアクセス・ポリシーに基づいて許可されているか、または許可されていないリソース・オブジェクトを表示します。

  • 組織による不許可: ユーザーの組織に基づいて、許可されていないリソース・オブジェクトのみを表示します。

  • ポリシーによるリソース: ユーザーがメンバーであるユーザー・グループのアクセス・ポリシーが含まれる2番目のボックスを表示します。

    アクセス・ポリシーに基づいてユーザーに対して許可されているか、または許可されていないリソース・オブジェクトを表示するには、このボックスからアクセス・ポリシーを選択します。

トラッキング・システムを使用すると、ユーザーがメンバーである組織と、ユーザーに適用されるアクセス・ポリシーに基づいて、ユーザーが許可されているか、または許可されていないリソースを表示できます。

ユーザーに対して許可されているリソース・オブジェクトは、許可されたリソース・リストに表示されます。このリストは、そのユーザーに対してプロビジョニングできるリソース・オブジェクトを表しています。そのユーザーに対してプロビジョニングされているリソース・オブジェクトを表しているわけではありません。

そのユーザーに対して拒否されているリソース・オブジェクトは、許可されていないリソース・リストに表示されます。

トラッキング・システムを表示するには:

  1. ポリシーの履歴タブに移動します。

  2. このタブで表示選択領域を見つけます。

  3. ポリシーの履歴をクリックします。

ユーザー・ポリシー・プロファイルの履歴ウィンドウから、次に示す手順で選択したユーザーおよび日時に対して許可されているか、または許可されていないリソースを表示できます。

  • 履歴日付ボックスで、日付を選択できます。

  • 「表示タイプ」ボックスから、ユーザーがメンバーである組織と、ユーザーに適用されるアクセス・ポリシーの、いずれかまたは両方に基づいて、ユーザーが許可されているか、または許可されていないリソースを表示できます。

  • 「ポリシー」ボックスから、そのユーザーに対してどのリソース・オブジェクトが許可されるか許可されないかを決定するアクセス・ポリシーを表示できます。

15.4 ロール・エンタイトルメントの割当て

グループ・エンタイトルメント・フォームは、「ユーザー管理」フォルダに表示されます。これは、フォームの作成と移動、およびロールのメンバーがエクスプローラを使用してアクセスできるフォームおよびフォルダの指定を行うために使用します。

グループ・エンタイトルメント・フォームを使用してロールに対するフォームおよびフォルダを指定するには、次のようにします。

  1. エクスプローラで、グループ・エンタイトルメントをダブルクリックします。

    図15-3に示すように、ユーザー・グループ情報ページが表示されます。

    図15-3 ロール・フォーム

    図15-3の説明が続きます
    「図15-3 ロール・フォーム」の説明

  2. 「グループ名」フィールドに、ロールの名前を入力します。

  3. 「割当て」をクリックします。

    ユーザー・フォームの「割当て」参照表が表示されます。

  4. 参照表から、このロールに対するユーザー・フォームを選択します。

    矢印ボタンを使用して、割当てられるフォームリストに対して追加や削除を行います。

  5. 「OK」をクリックします。

    新しく追加したユーザー・フォームはグループ・エンタイトルメント表にリストされます。グループ・エンタイトルメント表には、選択できるすべてのロールが表示されます。この表には、ユーザー・フォームの名前とタイプが表示されます。グループ・エンタイトルメント表には、javaformとfolderの2つのタイプがあります。javaformはJavaベースのグラフィカル・インタフェースです。folderには、1つ以上のjavaformが含まれています。


関連項目:

Oracle Identity Managerの既存ロールの詳細は、「デフォルトのロール」を参照してください。