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Oracle® Fusion Middleware Oracle Access Manager with Oracle Security Token Service管理者ガイド
11g リリース1 (11.1.1)
B62265-02
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D OAM 10g Webgateの国際化とマルチバイト・データ・サポート

ここに記載する情報は、OAM 10g Webgateを使用している場合に対象となる可能性があります。

国際化とマルチバイト・データ・サポートの概要

Oracle Access Manager 11gは、変更を加えずにどこでも同時にアクセスおよび実行が可能で、ユーザーの母国語とロケール設定でコンテンツを表示する、多言語アプリケーションとソフトウェア製品を提供します。

ロケールとは、システムまたはプログラムが稼働する言語的および文化的な環境のことです。ロケールと関連付けられたデータは、特定の言語および国に対応する言語的および文化的な要件に基づいて、日付、時刻、数値、通貨などの書式設定と解釈に対するサポートを提供します。

Oracle製品のグローバリゼーションは、国際化とローカリゼーションを含む2つの部分からなるプロセスです。国際化(時々"I - 18文字 -N"を意味するI18Nと略される)では、ソフトウェア製品およびアプリケーションが、あらゆるサポートしているオペレーティング・システムが(サポートしている言語で)実行し、US以外のキーボードまたはその他の国固有のハードウェアを装備したコンピュータ上で使用できる必要があります。Oracleアプリケーションは、言語文字列に対してハードコードされた依存性を持たないので、他の製品の非USバージョンと相互動作できます。Oracleアプリケーションは分散環境でマルチバイト文字と差異を処理でき、ユーザーの要求するロケールを検知することもできます。Oracle Access Managerはこれらの要件を満たし、Unicode規格4.0に準拠しています。

ローカライズには個別のファイル・テキストの翻訳が含まれます。Oracle Access Managerを含むOracle製品では、データの書式設定、照合、通貨、日付、時刻およびテキストの方向(右から左または左から右)など、ユーザーの地域の表記規則に従った方法で情報が表示されます。

詳細は、次を参照してください。

Oracle Access Managerでローカライズされたメッセージの言語

翻訳可能な情報は、エンド・ユーザー情報(すべてのユーザーがアクセス可能)と管理情報(管理者権限を持つユーザー用)の2種類に分類できます。Oracle Access Manager 10.1.4を言語パックなしでインストールすると、英語が管理者およびエンドユーザーのデフォルトの言語になります。10.1.4をOracle提供の言語パックを使用してインストールすると、管理用アクティビティのデフォルトとして使用する言語を選択できます。インストール時に選択するデフォルトの管理者言語に関係なく、英語は常にインストールされます。


注意:

新機能の結果としてマイナー・リリース(10g(10.1.4.2.0)および10g(10.1.4.3))に追加されたメッセージは翻訳されていない可能性があり、英語のみで表示される場合があります。

Oracle Access Manager 10.1.4では、エンド・ユーザーに対して静的アプリケーション・データ(エラー・メッセージ、およびタブ、パネル、プロパティの表示名など)を表D-1で識別されるエンド・ユーザー言語で表示できます。管理情報は、表D-1にリストされた管理者言語でのみ表示できます。管理ページが他の言語で要求された場合は(ブラウザの設定により)、製品のインストール時にデフォルトとして選択されている言語がページを表示するために使用されます。

表D-1 Oracle Access Managerでローカライズされたメッセージの言語


インストール・ディレクトリに対する言語タグ エンド・ユーザー情報 管理者

en-us

英語

英語


ar-ar

アラビア語



pt-br

ポルトガル語(ブラジル)

ポルトガル語(ブラジル)


fr-ca

フランス語(カナダ)

フランス語(カナダ)


cs-cs

チェコ語



da-dk

デンマーク語



nl-nl

オランダ語



fi-fi

フィンランド語



fr-fr

フランス語

フランス語


de-de

ドイツ語

ドイツ語


el-gr

ギリシャ語



he-il

ヘブライ語



hu-hu

ハンガリー語



it-it

イタリア語

イタリア語


ja-jp

日本語

日本語


ko-kr

韓国語

韓国語


es-mx

スペイン語(南米)

スペイン語(南米)


no-no

ノルウェー語



pl-pl

ポーランド語



pt-pt

ポルトガル語



ro-ro

ルーマニア語



ru-ru

ロシア語



zh-cn

簡体字中国語

簡体字中国語


sk-sk

スロバキア語



es-es

スペイン語(スペイン)

スペイン語


sv-sv

スウェーデン語



th-th

タイ語



zh-tw

繁体字中国語

繁体字中国語


tr-tr

トルコ語



双方向言語サポート

ほとんどの欧米言語は左から右(LTR)、ページの上から下へ書かれます。東アジア言語は通常上から下へ、ページの右から左へ(RTL)へ書かれますが、多くの場合、欧米言語から翻訳された技術書は例外です。

ヘブライ語やアラビア語などの一部の言語は、大部分は右から左へ書かれて読まれます。アラビア語およびヘブライ語では数字の方向は逆になります。テキストは右から左へ書かれますが、ヨーロッパ言語やその他のLTR言語と同様に、文中の数字は左から右へ書かれ、最上位桁が左になります。

LTR言語がRTL言語と混在する場合、ドキュメントまたはコンテンツ全体は双方向と見なされます。Oracle Access Managerは双方向言語をサポートできます。ホスト・コンピュータ上のブラウザが双方向言語を使用するように構成されていれば、Oracle Access Managerはそれを適切に処理します。


注意:

双方向言語サポートを必要とする管理言語はありません。

複数の言語および双方向言語のサポートを提供するために、Oracle Access Manager 10.1.4はエンコード用にUnicode規格をサポートします。


注意:

書く方向は文字のエンコードに影響を与えません。書く方向にかかわらず、データは画面に表示される順序ではなく、論理的な順序、つまり言語を入力するユーザーが使用する順序で保存されます。

UTF-8エンコーディング

新しく10.1.4をインストールした場合も、古いインストールをOracle Access Manager 10.1.4にアップグレードした場合も、UTF-8エンコーディングおよびサポートが自動的に提供されます。環境を変更する必要はありません。以前のリリースと同様に、ディレクトリ・サーバーのデータはUTF-8エンコーディングを使用して格納されます。


注意:

ディレクトリ・データはすべてUTF-8形式です。Oracle Access Managerはディレクトリ内のデータ型の混在をサポートしません。