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Oracle® Fusion Middleware Oracle Access Manager with Oracle Security Token Service管理者ガイド
11g リリース1 (11.1.1)
B62265-02
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22 コンポーネント・イベント・メッセージのロギング

ロギングは、コンポーネントがファイルにメッセージを書き込むためのメカニズムです。管理者は、ロギング・メカニズムを使用して重要なコンポーネント・イベントを取得できます。Oracle Access ManagerおよびOracle Security Token Serviceのコンポーネントは、Oracle Fusion Middleware 11gの他のコンポーネントと同じロギング・インフラストラクチャとガイドラインを使用しています。これはjava.util.loggingパッケージを使用して行いますが、このパッケージは標準的なもので、すべてのJava環境で使用できます。ロギング・システムはフラット・ファイルにのみ出力を書き出します。Oracle Databaseインスタンスへのロギングはサポートされていません。

Oracle Security Token Serviceを伴うOracle Fusion Middleware Oracle Access Manager管理者ガイド

ロギングの構成とログ・ファイルの検索がこの章の焦点です。ログ・ファイルの情報を使用した問題診断については、このマニュアルでは取り上げません。


注意:

特に明記しないかぎり、この章の情報は、Oracle Access Managerを単体で使用している場合もOracle Security Token Serviceとともに使用している場合も同じです。

この章の内容は次のとおりです。

前提条件

この章のタスクを実行する前に、Oracle Access Managerコンソールと管理対象OAMサーバーが実行中であることを確認してください。

第6章「共通のOAMサーバー登録の管理」を確認することをお薦めします。

コンポーネント・イベント・メッセージのロギングの概要

ロギング・インフラストラクチャは、問題診断に使用できるメッセージを記録します。Oracle Security Token ServiceはJ2EE Webアプリケーションであり、Oracle Access Manager J2EEアプリケーションの一部になります。どちらもOJDLをロギング目的に使用します。Oracle Security Token Serviceは、パートナとの対話操作をタイムスタンプとともに取得します。管理者はメッセージに記録される情報の量を、ロガーが定義される各コンポーネントのログ・レベルを指定することにより制御します。


注意:

一般に、ユーザーは、問題診断のためにOracleテクニカル・サポートへ送るファイルを作成するためにロギングを有効にします。ログ・メッセージに関するドキュメントはありません。場合によっては、ログ・ファイルを参照することによってユーザー自身で問題を診断できることもあります。

Oracle Access ManagerおよびOracle Security Token Serviceは、次のWebLogicコンテナのロギング・デフォルトを使用します。

次のイベントは自動的に記録されます。

デフォルトでは、すべてのOracle Access ManagerおよびOracle Security Token Serviceコンポーネントのログ・レベルは通知レベルです。「エラー」レベルでのロギングで生成される出力は少量ですが、他のログ・レベルではロギング出力が大量になることがあり、その場合はパフォーマンスに影響します。本番環境では、通常はロギングを無効にするか、ロギング出力量が少くなるようなレベル(たとえばエラー・レベル)に設定します。

詳細は、次を参照してください。


関連項目:

  • 第26章: Fusion Middleware Controlを使用してログを構成および表示する方法の詳細

  • 『Oracle Fusion Middlewareアプリケーション・セキュリティ・ガイド』のロギング情報


コンポーネント・ロガーについて

この項では、Oracle Security Token ServiceとOracle Access Managerの両方のコンポーネント・ロガーを説明します。これらには違いがあります。

Oracle Security Token Serviceにあるロガーは、oracle.security.fedの1つのみです。詳細は、「Oracle Security Token Serviceのロギング構成」を参照してください。

次の表に示すように、それぞれのOracle Access Managerコンポーネントには対応するロガー名が関連付けられています。

表22-1 Oracle Access Managerサーバー側コンポーネント

コンポーネント名 OAMロガー名

プロトコル・バインディング

oracle.oam.binding

SSOコントローラ

oracle.oam.controller.sso

OAMプロキシ

oracle.oam.proxy.oam

OSSOプロキシ

oracle.oam.proxy.osso

資格証明コレクタ

oracle.oam.credcollector

パートナのリモート登録

oracle.oam.engine.remotereg

Oracle Access Managerコンソール

oracle.oam.admin.console

管理サービス構成

oracle.oam.admin.service.config

診断とモニタリング

oracle.oam.diag


表22-2 Oracle Access Manager共有サービス・エンジン・コンポーネント

コンポーネント名 OAMロガー名

認証エンジン

oracle.oam.engine.authn

ポリシー・サービス・エンジン

oracle.oam.engine.policy

セッション管理エンジン

oracle.oam.engine.session

トークン・エンジン

oracle.oam.engine.token

SSOエンジン

oracle.oam.engine.sso

PartnerTrustMetadataエンジン

oracle.oam.engine.ptmetadata

認可エンジン

oracle.oam.engine.authz


表22-3 Oracle Access Manager基盤APIコンポーネント

コンポーネント名 OAMロガー名

セッション・アクセス

oracle.oam.session.access

セッション・アクセス実行

oracle.oam.session.accessimpl

ポリシー・アクセス

oracle.oam.policy.access


サンプル・ロガーとログ・ハンドラ定義

このトピックでは、Oracle Access Managerの例のみを示します。Oracle Security Token Serviceにあるのは、「Oracle Security Token Serviceのロギング構成」で説明しているように、ロガーとログ・ハンドラそれぞれ1つずつのみです。

例22-1は、logging.xmlファイルでのOracle Access Managerロガーとログ・ハンドラの構成を示します。

例22-1 Oracle Access Managerロガーとログ・ハンドラの構成

<logging_configuration>

  <log_handlers>
    <log_handler name='oam-handler' class='oracle.core.ojdl.logging.
    ODLHandlerFactory'>
      <property name='path' value='oam/diagnostic'/>
      <property name='maxFileSize' value='10485760'/>
      <property name='maxLogSize' value='104857600'/>
    </log_handler>
  </log_handlers>

  <loggers>
    <logger name='oracle.security.am' level='NOTIFICATION:1'>
      <handler name='oam-handler'/> 
      ...
    </logger>
  </loggers>

</logging_configuration>

関連項目:

Java EEアプリケーション・ロギングの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareアプリケーション・セキュリティ・ガイド』の付録I、I.1.1項を参照してください。

ロギング・レベルについて

この項の内容は、Oracle Access ManagerとOracle Security Token Serviceに同様に適用されます。

ロガーにより出力されるデータの量はロガーのレベルによって制御され、レベルが高くなるほどより多くの情報が記録されます。ロガーのレベルは、logging.xmlファイルの中で<logger>要素により、次の書式で指定されます。

<logger name="loggerName" level="notifLevel"/>

ここで、loggerNameはロガー名であり(「コンポーネント・ロガーについて」を参照)、notifLevelはODLメッセージ・レベルとJavaメッセージ・レベルのどちらかです。

表22-4に、ODLメッセージ・レベルとJavaメッセージ・レベルの対応を昇順に示します。

表22-4 ODLレベルとJavaレベルの対応

ODLメッセージ・レベル Javaメッセージ・レベル

INCIDENT_ERROR:1

SEVERE.intValue()+100

ERROR:1

SEVERE(例外を記録)

WARNING:1

WARNING(例外を記録)

NOTIFICATION:1

INFO(デフォルト)

NOTIFICATION:16

CONFIG

NOTIFICATION:32

INFOとCONFIG

TRACE:1

FINE(状況によっては本番環境に推奨)

TRACE:16

FINER(本番環境には推奨しない)

TRACE:32

FINEST(本番環境には推奨しない)


前述に挙げられていない他のJavaレベル値は(つまり、SEVERE.intValue()+100からFINESTまでの範囲にないもの)、ODLレベルのUNKNOWNに相当します。


注意:

メッセージを最も詳細レベルで記録するフィルタをoracle.security.fedパッケージおよびサブパッケージ(Oracle Security Token Serviceのクラス)に定義すると、サーバーを再起動した後でOracle Security Token ServiceによるOAMサーバーのログが表示されます。詳細は、「Oracle Security Token Serviceのロギング構成」を参照してください。

Oracle Access Managerのロギング構成

この項では、Oracle Access Managerのみのタスクを説明します。

ロガー・レベルの変更に使用できるグラフィカル・ユーザー・インタフェースはありません。使用できるのはWLSTコマンドのみです。ここでは、次の内容について説明します。

Oracle Access Managerのロガー・レベルの変更

管理者は、次に示す手順に従い、Oracle Access Manager用のカスタムWLSTコマンドを使用してロガーの設定を変更できます。実際のデプロイメントと選択肢は、説明と異なることがあります。


注意:

WLSTコマンドhelp("fmw diagnostics")を使用してください。

OAMロガー・レベルの変更方法

  1. OAMサーバーが稼動中であることを確認します。

  2. Oracle Access Manager用のカスタムWLSTスクリプトを取得します。次に例を示します。

    <ORACLE_HOME>/common/bin/wlst.sh
    
  3. WebLogic Serverに接続してWebLogic管理者としてログインします。次に例を示します。

    sh wlst.sh wls:/offline> connect adminID password
    
  4. OAMサーバーで使用可能なロガーをリストします。次に例を示します。

    wls:/base_domain/serverConfig> listLoggers(pattern="oracle.oam.*",target="oam_
    server1")
    

    ここで、pattern=はoam.controllerコンポーネントを表し、target=は希望のOAMサーバー(登録時に指定されたもの)を表します。

  5. このOAMサーバーに関連付けられているOracle Access Managerロガーのリストを表示します。次に例を示します。

    Logger                                      | Level
    --------------------------------------------+-----------------
    oracle.oam                                  | <Inherited>
    oracle.oam.admin.foundation.configuration   | <Inherited>
    oracle.oam.agent-default                    | <Inherited>
    oracle.oam.audit                            | <Inherited>
    oracle.oam.binding                          | <Inherited>
    oracle.oam.commonutil                       | <Inherited>
    oracle.oam.config                           | <Inherited>
    oracle.oam.controller                       | <Inherited>
    oracle.oam.default                          | <Inherited>
    oracle.oam.diagnostic                       | <Inherited>
    oracle.oam.engine.authn                     | <Inherited>
    oracle.oam.engine.authz                     | <Inherited>
    oracle.oam.engine.policy                    | <Inherited>
    oracle.oam.foundation.access                | <Inherited>
    oracle.oam.idm                              | <Inherited>
    oracle.oam.idm                              | <Inherited>
    oracle.oam.idm                              | <Inherited>
    oracle.oam.user.identity.provider           | <Inherited>
    
  6. 自身の要求に基づいてログ・レベルを変更します。たとえば、このシーケンスは、oam.controllerのログ・レベルを永続性のないTRACE:32に変更します。

    wls:/base_domain/serverConfig> domainRuntime()
    wls:/base_domain/domainRuntime> setLogLevel(logger="oracle.oam.controller", 
    level="TRACE:32", persist="0", target="oam_server1")
    
  7. ステップ4を繰り返して再びロガーをリストし、ログ・レベルの変更を確認します。次に例を示します。

    wls:/base_domain/serverConfig> listLoggers(pattern="oracle.oam.*",target="oam_
    server1")
    
    Logger                                      | Level
    --------------------------------------------+-----------------
    oracle.oam                                  | <Inherited>
    oracle.oam.admin.foundation.configuration   | <Inherited>
    oracle.oam.agent-default                    | <Inherited>
    oracle.oam.audit                            | <Inherited>
    oracle.oam.binding                          | <Inherited>
    oracle.oam.commonutil                       | <Inherited>
    oracle.oam.config                           | <Inherited>
    oracle.oam.controller                       | TRACE:32
    oracle.oam.default                          | <Inherited>
    oracle.oam.diagnostic                       | <Inherited>
    oracle.oam.engine.authn                     | <Inherited>
    oracle.oam.engine.authz                     | <Inherited>
    oracle.oam.engine.policy                    | <Inherited>
    oracle.oam.foundation.access                | <Inherited>
    oracle.oam.idm                              | <Inherited>
    oracle.oam.idm                              | <Inherited>
    oracle.oam.idm                              | <Inherited>
    oracle.oam.user.identity.provider           | <Inherited>
    
  8. 生成されたログ・ファイルを検証して、コントローラがTRACE:32レベルでロギングされていることを確認します。

    DOMAIN_HOME/server/SERVER_INSTNCE_NAME/logs/
    
  9. 「ランタイム・イベント・ロギング構成の検証」へ進みます。

Oracle Access Manager固有のロガーとログ・ハンドラの追加

管理者は、次の手順を使用してログ・ファイルのパスと必要な属性を指定できます。

次の手順では、ターゲットのOAMサーバー、ローテーション期間と保持期間、ログ・ファイルのパス、ハンドラ、およびロガーを確認します。実際のデプロイメントと選択肢は、説明と異なることがあります。


注意:

より詳しい内容を知るには、WLSTコマンドhelp("fmw diagnostics")を使用してください。

次の条件に合致する場合はステップ1から3をスキップしてください。

  • OAMサーバーが稼動している

  • WLSTスクリプトがある

  • すでにサーバーに接続してログインしている


関連項目:

Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolのコマンド・リファレンス

OAMロガー、レベル、およびログ・ハンドラの指定方法

  1. OAMサーバーが稼動中であることを確認します。

  2. WLSTスクリプトを取得します。次に例を示します。

    <ORACLE_HOME>/common/bin/wlst.sh
    
  3. WebLogic Serverに接続してWebLogic管理者としてログインします。次に例を示します。

    sh wlst.sh wls:/offline> connect
    
  4. Oracle Access ManagerロガーとOAMサーバーのレベルを追加します。次に例を示します。

    wls:/base_domain/serverConfig> domainRuntime()
    wls:/base_domain/domainRuntime> setLogLevel(logger="oracle.oam", 
    level="WARNING", persist="0", target="oam_server1")
    
  5. カスタム・ログ・ハンドラを追加して、それにOracle Access Managerロガーを関連付けます。次に例を示します。

    wls:/base_domain/domainRuntime> configureLogHandler(name="oam-log-handler", 
    target="oam_server1", rotationFrequency="daily", retentionPeriod="week", path="${domain.home}/oamlogs" , maxFileSize ="10485760", maxLogSize = "104857600", addHandler="true", handlerType="oracle.core.ojdl.logging
    .ODLHandlerFactory", addToLogger="oracle.oam")
    
    wls:/base_domain/domainRuntime>configureLogHandler(name="oam-log-handler", 
    addProperty="true", propertyName="supplementalAttributes", propertyValue=
    "OAM.USER, OAM.COMPONENT", target="oam_server1")
    
  6. DOMAIN_HOME/oamlogsディレクトリの中のすべてのログを確認します。

    DOMAIN_HOME/oamlogs/ 
    

Oracle Security Token Serviceのロギング構成

デフォルトでは、Oracle Security Token ServiceメッセージはOAMサーバーのログ・ファイルに記録されます。Fusion Middleware Controlでログを表示および構成できます。ただし、ここで説明するように、logging.xmlを編集してOracle Security Token Service情報を別のログ・ファイルに記録することもできます。

関係するファイルには次のものがあります。

Oracle Security Token Serviceでは、ログ・ハンドラがOracle Access Managerのように分類されません。そのかわりに、Oracle Security Token Serviceのログ・レベルに影響を及ぼすロガーが1つのみあります。表22-5では、WLSTコマンドで必要となるこのロガーの詳細を示します。

表22-5 Oracle Security Token Serviceロガー

コンポーネント名 ログ出力名 ログ・ハンドラ名 ログ・クラス

Oracle Security Token Service


oracle.security.fed

sts-handler

class='oracle.core.ojdl.logging.ODLHandlerFactory'


詳細は、次の項目を参照してください。


関連項目:

  • 第26章: Fusion Middleware Controlを使用してログを構成および表示する方法の詳細

  • 『Oracle Fusion Middlewareアプリケーション・セキュリティ・ガイド』のロギング情報


Oracle Security Token Serviceのロギング構成

管理者は、次の手順を使用してOracle Security Token Serviceログ・メッセージをOAM Serverメッセージ・ログから切り離すことができます。

Oracle Security Token Serviceのロギングを構成する方法

  1. 次のlogging.xmlを見つけて開きます。DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/servers/SERVER-NAME/logging.xml

  2. 次のように追加して、Oracle Security Token Serviceの独立したメッセージ・ログを作成します。

    <log_handler name='sts-handler' class='oracle.core.ojdl.logging.ODLHand
    lerFactory'>
          <property name='path' value='sts/log'/>
          <property name='maxFileSize' value='10485760'/>
          <property name='maxLogSize' value='104857600'/>
        </log_handler>
    
    <logger name='oracle.security.fed' level='TRACE:32'>
          <handler name='sts-handler'/>
        </logger>
    
  3. ファイルを保存します。

  4. 「Oracle Security Token Serviceのログ・レベルとログ詳細の定義」に進みます。

Oracle Security Token Serviceのログ・レベルとログ詳細の定義

管理者は、ここでの説明に従い、Oracle Access Manager用のカスタムWLSTコマンドを使用してOracle Security Token Serviceのロガー設定を変更できます。この場合は、Oracle Security Token Serviceログ・メッセージ専用の独立した出力ファイルを指定します。

このOracle Security Token Serviceロギングの手順例は、Oracle Access Managerの場合の手順とほとんど同じです。ただしいくつかの違いがあります。実際のデプロイメントの選択肢は、説明と異なることがあります。


注意:

WLSTコマンドhelp("fmw diagnostics")を使用してください。

次の条件に合致する場合はステップ1から3をスキップしてください。

  • OAMサーバーが稼動している

  • WLSTスクリプトがある

  • すでにサーバーに接続してログインしている

Oracle Security Token Serviceのロガー・レベルとログ・ファイルを変更する方法

  1. OAMサーバーが稼動中であることを確認します。

  2. Oracle Access Manager用のカスタムWLSTスクリプトを取得します。

    <ORACLE_HOME>/common/bin/wlst.sh
    
  3. WebLogic Serverに接続してWebLogic管理者としてログインします。次に例を示します。

    sh wlst.sh wls:/offline> connect adminID password
    
  4. oracle.security.fedのログ・レベルを、自身の要求に基づいて変更します。たとえば、このシーケンスは、ログ・レベルを永続性のないWARNINGに変更します。

    wls:/base_domain/serverConfig> domainRuntime()
    wls:/base_domain/domainRuntime> setLogLevel(logger="oracle.security.fed", 
    level="WARNING", persist="0", target="oam_server1")
    
  5. ターゲットのOAMサーバーの他に、ローテーション期間と保持期間、ログ・ファイルのパス、ハンドラ、およびロガーを指定します。次に例を示します。

     wls:/base_domain/domainRuntime> configureLogHandler(name="osts-log-handler",  
    target="oam_server1", rotationFrequency="daily", retentionPeriod="week", 
    path="${domain.home}/ostslogs", maxFileSize ="10485760", maxLogSize  
    ="104857600", addHandler="true",handlerType="oracle.core.ojdl.logging.ODL 
    HandlerFactory", addToLogger="oracle.security.fed")
    
  6. 生成されたログ・ファイルを検証して、コントローラがWARNINGレベルでロギングされていることを確認します。

     DOMAIN_HOME/ostslogs/SERVER-NAME-diagnostics.log 
    
  7. 「ランタイム・イベント・ロギング構成の検証」へ進みます。

ランタイム・イベント・ロギング構成の検証

次の手順を使用して、ランタイム・イベントのロギング構成をテストできます。

前提条件

ランタイム・イベント・ロギングの検証方法

  1. ブラウザで、保護されたリソースへのURLを入力し、無効な資格証明を使用してサインインします。

  2. 正しい資格証明を使用して再度サインインします。

  3. 物理サーバー上で、次のパスに生成されるすべてのログを検証します。

    DOMAIN_HOME/oamlogs/
    DOMAIN_HOME/ostslogs/SERVER-NAME-diagnostics.log
    
  4. ログ・ファイルを開いて最後のエントリを探し、認証の失敗と成功を確認します。