Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceエンタープライズ・デプロイメント・ガイド 11g リリース1(11.1.1) B63036-03 |
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この章では、Oracle Business Intelligenceエンタープライズ・デプロイメントをサポートするようにOracle Web層を構成する方法を説明します。
重要: セットアップのプロセスを開始する前に、『Oracle Fusion Middlewareリリース・ノート』に目を通してインストールとデプロイメントに関する補足の考慮事項を確認しておくことを強くお薦めします。 |
この章には次のトピックが含まれます:
この章では、Oracle Web層をWebLogic Serverドメインに関連付ける方法を説明します。Web層とWebLogic Serverを関連付けると、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを使用してWeb層を監視できます。
その後、すべてのHTTPリクエストをWEBHOST1およびWEBHOST2にルーティングするようロード・バランサを構成します。
最後の項では、両方のOHSサーバーで、httpd.conf
ファイルの<VirtualHost>
セクションのディレクティブを定義する方法を説明します。これらの仮想ホスト名は、第3.3項「ロード・バランサの構成」でロード・バランサを構成したときに作成したものです。
Oracle Web層の構成手順は、WEBHOST1とWEBHOST2で同じです。
注意: 構成を開始する前に、第6.2項「Oracle HTTP Serverのインストール」のとおり、Oracle Web層ソフトウェアをWEBHOST1およびWEBHOST2にインストールする必要があります。 |
次の手順を実行して、Oracle Web層を構成します。
Oracle Fusion Middlewareの構成ウィザードの場所に、ディレクトリを変更します。
WEBHOSTn> cd ORACLE_HOME/bin
構成ウィザードを起動します。
WEBHOSTn> ./config.sh
「ようこそ」画面で、「次へ」をクリックします。
「コンポーネントの構成」画面で「Oracle HTTP Server」を選択し、「選択されたコンポーネントとWebLogicドメインの関連付け」の選択を解除します。「Oracle Web Cache」は選択されていないことを確認します。
「次へ」をクリックします。
「コンポーネントの詳細の指定」画面で、次の値を指定します。
インスタンス・ホームの場所: ORACLE_BASE
/admin/web
n
インスタンス名: web
n
OHSコンポーネント名: ohs
n
(ここでn
は、インストール上の連番を示します。たとえば、WEBHOST1には1、WEBHOST2には2などです。)
「次へ」をクリックします。
注意: WEBHOST1およびWEBHOST2上でのOracle HTTP Serverのインスタンス名は、異なっている必要があります。
高可用性の実装では、様々なコンポーネントで使用されるポートのすべてを複数のホスト間で同期すると、より簡単になります(必須ではありません)。使用するポートをファイルに指定することで、自動ポート構成をバイパスできます。
「ポートの構成」画面でファイル名を選択し、「表示/編集」をクリックします。ファイルは次のようになります。
[OHS] #Listen port for OHS component OHS Port = 7777 [OPMN] #Process Manager Local port no OPMN Local Port = 1880
サンプルのstaticports.iniファイルは/Disk1/stage/Response/
ディレクトリにあります。
「次へ」をクリックします。
セキュリティ・アップデートの指定画面で、セキュリティ更新をOracleサポートから受信するかどうかを選択します。受信する場合は、電子メール・アドレスを入力します。
「インストール・サマリー」画面で、選択内容が正しいことを確認します。正しくない場合は「戻る」をクリックして前の画面に戻り、選択を修正します。問題がなければ、「構成」をクリックします。
複数の構成アシスタントが連続して起動されます。このプロセスには時間がかかる可能性があります。終了したら、「次へ」をクリックすると、「インストール完了」画面が表示されます。
「インストール完了」画面で「終了」をクリックして終了します。
構成が完了した場合は、次のURLを使用してOracle HTTP Serverのホーム・ページにアクセス可能なことを確認します。
http://webhost1.mycompany.com:7777/ http://webhost2.mycompany.com:7777/
Oracle HTTP Server(WEBHOST1、WEBHOST2)を実行するホストへすべてのHTTPリクエストをルーティングするようロード・バランサを構成できます。Oracle HTTP ServerがフロントエンドのOracle WebLogic Serverである場合は、ロード・バランサでスティッキー・セッション(Cookieの挿入)を有効にする必要はありません。このドキュメントで説明するトポロジには該当しませんが、ロード・バランサからOracle WebLogic Serverに直接移動する場合にはスティッキー・セッションが必要です。HTTPの監視も設定する必要があります。
使用するロード・バランサによって、構成手順は異なります。具体的な手順は、ロード・バランサのドキュメントを参照してください。
仮想ホストを構成するには、次の項で説明する作業を実行します。
Oracle Business Intelligenceでロード・バランサを使用するには、Oracle HTTP Serverの構成で仮想ホストを作成する必要があります。Oracle HTTP Serverの両方で、httpd.conf
ファイルの<VirtualHost>
セクションのディレクティブを定義します。このファイルは、次のディレクトリに格納されています。
ORACLE_INSTANCE/config/OHS/ohsn
次のエントリをこのファイルに追加します。
NameVirtualHost *:7777 <VirtualHost *:7777> ServerName https://bi.mycompany.com:443 ServerAdmin you@your.address RewriteEngine On RewriteOptions inherit </VirtualHost> NameVirtualHost *:7777 <VirtualHost *:7777> ServerName admin.mycompany.com:80 ServerAdmin you@your.address RewriteEngine On RewriteOptions inherit </VirtualHost> NameVirtualHost *:7777 <VirtualHost *:7777> ServerName biinternal.mycompany.com:80 ServerAdmin you@your.address RewriteEngine On RewriteOptions inherit </VirtualHost>
注意: この手順がWEBHOST1とWEBHOST2の両方で実行されていることを確認します。 |
httpd.conf
ファイルを変更した場合は、次に示すとおり、両方のOracle HTTP Serverを再起動する必要があります。
WEBHOSTn> cd ORACLE_BASE/admin/instance_name/bin WEBHOSTn> opmnctl stopall WEBHOSTn> opmnctl startall
次のURLにアクセスして、ロード・バランサとOracle HTTP Serverが正しく構成されていることを確認します。
http://bi.mycompany.com/index.html
http://admin.mycompany.com/index.html
http://biinternal.mycompany.com/index.html
これらのURLにアクセスできない場合は、第3.3項「ロード・バランサの構成」の手順を正しく実行していることを確認してください。