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Oracle® WebCenter Content Content Serverアプリケーション管理者ガイド
11g リリース1 (11.1.1)
B65036-02
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1 概要

Oracle WebCenter Content Serverは、チェックイン、チェックアウト、リビジョン制御、およびWeb対応フォーマットでの自動化されたパブリッシュによって、セキュアなコンテンツ・リポジトリの構築を支援します。オプションのアプリケーションやコンポーネントも数多く用意されており、これらを構成して使用することで拡張機能が提供されます。このガイドでは、これらのアプリケーションの管理方法について説明します。

この項では、このガイドの情報の概要について説明します。次の項目について説明します。

1.1 このガイドについて

このガイドでは、次のOracle WebCenter Contentサーバー・アプリケーションの管理概念と管理タスクについて説明します:

1.2 新機能

この項では、このリリースのOracle WebCenter Contentサーバーについて、このガイドに記載されている機能に対する変更の概要を簡単に説明します。

1.2.1 リリース11g (11.1.1.6.0)

  • Folders: このコンポーネント(FrameworkFoldersコンポーネント)はデフォルトでインストールされますが、無効化されています。これは、従来のファイル・システムと同様に、リポジトリ・コンテンツおよびコンテンツ・アイテム・メタデータを編成、検索および管理するための階層フォルダ・インタフェースをブラウザ内に提供します。これはスケーラブルな企業ソリューションで、以前のコントリビューション・フォルダ・インタフェースに置き換わるコンポーネントです。

    このガイドでは、コンポーネントを構成および管理する方法について説明します。以前のContribution Foldersインタフェースからのコンテンツの移行の詳細は、『Oracle WebCenter Content Content Serverシステム管理者ガイド』を参照してください。

  • FoldersRetention: Foldersを使用すると、保存問合せフォルダを作成し、そのフォルダに保存属性を割り当ててから保存スケジュールを構成することによって、基本的なコンテンツ保存のスケジューリングを実行できます。保存ルールは、コンテンツ・アイテムの存続時間またはリビジョンの数に基づいて割り当てることができます。また、Oracle WebCenter Content: Recordsのライセンスがある場合には、Recordsで定義されたカテゴリに基づいて保存ルールを定義することもできます。

  • 電子シグネチャ: 特定のリビジョンでファイルの内容を一意に識別し、リビジョンを特定のユーザーに関連付ける電子シグネチャを使用して、必要に応じてコンテンツ・アイテムに署名できます。コンテンツ・アイテムには、ワークフロー承認ステップの一環として、または独立したコンテンツ・アイテムとして署名し、署名メタデータをPDFウォーターマークに含めることができます。

    このガイドでは、電子シグネチャ・メタデータのカスタム・メタデータ・フィールドを定義する方法と、ワークフローおよびPDFウォーターマークを定義するときに電子シグネチャを使用する方法について説明します。ドキュメントの電子的な署名に関する詳細は、Oracle WebCenter Content Content Serverユーザーズ・ガイドを参照してください。

  • 電子シグネチャは、ページ範囲オプションにカバー修飾子が含まれるように、PDFウォーターマークの機能を拡張します。この修飾子によって、電子シグネチャのウォーターマーク情報が含まれた新しいカバー・シートが作成されます。

  • また、PDFウォーターマークには、ウォーターマークのレンダリング時にコンテンツ・アイテムの合計ページ数で置換される$PAGE_COUNT$記号も提供されるようになりました。

1.2.2 リリース11g (11.1.1)

  • このガイドには、次の10gバージョンのドキュメントにすでに記載されている情報も含まれています。

    • リポジトリ・コンテンツの管理

    • Content Serverワークフロー・インプリメンテーション・ガイド

    • Content Categorizerシステム管理者ガイド

    • Content Tracker管理ガイド

    • PDFウォーターマーク

    • Folders/WebDAV管理ガイド

    • Folios管理ガイド

  • 管理アプレット: ユーザー・インタフェースのすべての管理アプレットはJava Swingに変換され、アクセス可能になっています。

  • Content Tracker: 新しいプリファレンスが設定され、大規模な本番環境で最大効率を提供できるようになっています。さらに、オブジェクト同期およびパラレル・ログ・ファイルを使用して、Java Virtual Machine内およびJava Virtual Machine間でのイベント・ログ・ファイル・ロックが管理されています。

  • Content Categorizer: 複数の機能強化が適用されました。ユーザーのカスタマイズにエクスポート変換パラメータを使用できるようになり、サーバーを再起動する必要がないように、動的メタデータ・フィールド長のチェックが使用されるようになりました。バッチ・カテゴライザの実行可能ファイルはスタート・メニューにはなく、インスタンスのcontentcategorizerサブディレクトリに移されました。

  • PDFウォーターマーク: インストールにAlbanyフォント・セットの5つのバリアントが含まれるようになりました。さらに、iText Common LibraryがiText Componentで配布されるようになりました。

  • このリリースのセキュリティに対する変更の詳細および製品に対するその他の変更の詳細は、『Oracle WebCenter Content Content Serverシステム管理者ガイド』を参照してください。

1.3 管理アプリケーション

この項の内容は次のとおりです。

1.3.1 ユーザー・タイプ

Oracle WebCenter Contentサーバーには、2タイプのユーザーと2タイプの管理者が用意されています。

ユーザー 説明

コンシューマ

各自のセキュリティ資格証明に基づいてファイルを検索、表示および印刷するユーザー。

コントリビュータ

各自のセキュリティ資格証明に基づいてファイルを作成および改訂する追加の機能を使用できるユーザー。

管理者

サーバー・インスタンス全体を管理する管理者。

サブ管理者

インスタンスの機能サブセットを管理する管理者。


1.3.2 管理アプリケーションへのアクセス

システムには、ユーザー・アクセスを構成およびメンテナンスするための管理アプリケーションが用意されています。


注意:

ブラウザからJavaアプレット(管理アプレットや複数ファイル・アップロード・アプレットなど)を開く場合は、SunのJDKバージョン1.6 Javaプラグインを使用することをお薦めします。


管理ページから、管理アプレットや構成ツールのページにアクセスできます。このページにアクセスするには、管理者またはサブ管理者としてログインし、「メイン」メニューで「管理」「管理アプレット」を選択します。

図1-1 「管理アプレット」メニュー

図1-1については周囲のテキストで説明しています。

すべてのアプリケーションは、サーバーのスタンドアロン・アプリケーションとして起動できます。アプリケーションの中には、ブラウザを介してアプレットとして、または各ツールのアプリケーション・メニューから実行できるものもあります。

1.3.3 管理アプリケーションのアプレットとしての実行

管理アプリケーションのいくつかは、Oracle WebCenter Contentサーバーにアクセス可能な任意のブラウザからアプレットとして実行できます。アプレットは、リモート管理に役立ちます。

バッチ・ローダー、コンポーネント・ウィザード、システム・プロパティおよびアナライザの各ユーティリティは、アプレットとして実行できません。セキュリティ上の理由から、これらのユーティリティは、ソフトウェアがインストールされているコンピュータからスタンドアロン・モードで実行する必要があります。詳細は、次を参照してください。第1.3.4項「スタンドアロン・モードでの管理アプリケーションの実行」

アプリケーションのスタンドアロン・バージョンで使用可能な機能の一部は、アプレット・バージョンでは使用できません。詳細は、各アプリケーションのドキュメントを参照してください。

管理アプリケーションを Java対応のブラウザ内でJavaアプレットとして実行するには、次の手順に従ってください。

  1. ブラウザ・ウィンドウを開きます。

  2. 管理者としてログオンします。

  3. 「管理」トレイのリンクを選択します。

  4. 「管理アプレット」リンクを選択します。

1.3.4 スタンドアロン・モードでの管理アプリケーションの実行

すべての管理アプリケーションは、ソフトウェアがインストールされているコンピュータからスタンドアロン・モードで実行できます。これらのプログラムを起動するのに必要な方法は、WindowsインストールとUNIXインストールとで若干異なります。

スタンドアロン・バージョンでのアプリケーションの実行は、ブラウザ・アプレットでの実行よりも安全であり、Web上やネットワーク上でパスワードをキャプチャされたりコピーされるリスクがなくパスワードを送信できます。

1.3.4.1 Windowsシステムの場合

スタンドアロン管理アプリケーションをWindowsオペレーティング・システムで実行するには、次の手順に従ってください。

  1. Windowsの「スタート」メニューからアプリケーションを選択します。

    • 構成アプリケーションを実行するには、「スタート」「プログラム」「Oracle WebCenter Contentサーバー」インスタンスアプリケーションを選択します。

    • 管理ユーティリティを実行するには、「スタート」「プログラム」「Oracle WebCenter Contentサーバー」インスタンス「ユーティリティ」ユーティリティを選択します。

    コンポーネント・ウィザードおよびシステム・プロパティを除くすべてのアプリケーションでは、ログイン画面が開きます。コンポーネント・ウィザードおよびシステム・プロパティでは、アプリケーションのメイン画面が開きます。


    ヒント:

    ログイン画面またはアプリケーション画面が表示されるまでに数秒かかることがあります。また、画面が他のウィンドウの下に隠れることがあります。


  2. 管理者のログイン名とパスワードを入力します。

  3. 「OK」をクリックします。

    アプリケーションのメイン画面が開きます。

1.3.4.2 UNIXシステムの場合

UNIXオペレーティング・システムでスタンドアロン管理アプリケーションを実行するには:

  1. DomainHome/ucm/cs/bin/ディレクトリにナビゲートします。

  2. 次を入力します。

    % ./application_name
    

    application_nameは実行可能ファイルの名前です。アプリケーションが一覧表示されない場合は、次の例のようにIntradocAppアプリケーションへのパラメータとしてアプリケーション名を入力できます:

    % ./IntradocApp Workflow
    
  3. [Enter]を押します。

    コンポーネント・ウィザードおよびシステム・プロパティを除くすべてのアプリケーションでは、ログイン画面が開きます。コンポーネント・ウィザードおよびシステム・プロパティでは、アプリケーションのメイン画面が開きます。

  4. 管理者のログイン名とパスワードを入力します。

  5. 「OK」をクリックします。

    アプリケーションのメイン画面が開きます。