この章では、Oracle Access Manager 11g リリース1 (11.1.1)と統合するコンポーネントの概要について説明します。Oracle Access Managerの概要については、『Oracle Fusion Middleware Oracle Access Manager with Oracle Security Token Service管理者ガイド』を参照してください。
この章の内容は次のとおりです。
Oracle Access Manager 11g リリース1 (11.1.1)を他のアプリケーションやポータルと統合するには、両方の製品についてある程度の知識が必要になります。このガイドでは、特定のアプリケーションやコンポーネントと統合するための、Oracle Access Managerの設定方法について説明します。
デフォルトでは、IDMDomainエージェントはOracle HTTP Serverのデプロイメントで有効化されます。IDMDomainエージェントからWebゲート・エージェントに移行する場合は、次の点に注意してください。
WebゲートでIDMDomainのpreferredHostを使用している場合、IDMDomain用の保護ポリシー設定をWebゲート用として再使用できます。
IDMDomainとWebゲートは共存できます。Oracle HTTP ServerのデプロイメントでIDMDomainエージェントによってWebゲート・エージェントが検出された場合、IDMDomainエージェントは休眠状態になります。
関連項目: 『Oracle Fusion Middleware Oracle Access Manager with Oracle Security Token Service管理者ガイド』のIDMドメイン・エージェントの集中ログアウトの構成に関する項 |
この項では、Oracle Access Managerと統合するOracle Identity Managementコンポーネントについて簡単に概説します。次のようなものがあります。
Oracle Identity Navigatorは、ブラウザ経由でアクセスするWebベースのアプリケーションです。これを使用してOracle Access Manager、Oracle Adaptive Access Manager、Oracle Identity Manager、Directory Services (ODSM)およびその他のOracle Identity Managementのサービスのコンソールにアクセスできます。
Oracle Access Managerとの統合の詳細は、第3章「Oracle Identity Navigatorとの統合」を参照してください。
Oracle Identity Federationは、パートナ間で安全にアイデンティティ情報を交換するための、エンタープライズ・レベルかつキャリア・グレードの完全なソリューションです。Oracle Identity Federationは、多様なデータ・ストア、ユーザー・ディレクトリ、認証プロバイダおよびアプリケーションと統合することによって既存のIT投資を保護します。
Oracle Access Managerとの統合の詳細は、第4章「Oracle Identity Federationの統合」を参照してください。
Oracle Identity Managerは、エンタープライズITリソース内のユーザーのアクセス権限を自動的に管理する、強力かつ柔軟なエンタープライズ・アイデンティティ管理システムです。Oracle Identity Managerは、企業のすべてのリソースにわたってユーザー・アクセス権限を管理するために基礎から設計されており、最初のアクセス権限の作成からビジネス要件の変化に対する動的な対応に至るまでアイデンティティ管理ライフサイクル全体を管理します。
Oracle Access Managerとの統合の詳細は、第7章「Oracle Access Manager、Oracle Adaptive Access ManagerおよびOracle Identity Managerの統合」を参照してください。
ハードウェアとソフトウェアの要件、プラットフォーム、データベースおよびその他の情報の詳細は、システム要件と動作要件のドキュメントを参照してください。いずれのドキュメントもOracle Technology Network (OTN)から入手できます。
システム要件のドキュメントには、ハードウェアとソフトウェアの要件、ディスク領域とメモリーの最小要件、必要なシステム・ライブラリ、パッケージまたはパッチなどの情報が記載されています。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-requirements-100147.html
動作要件のドキュメントには、サポートされているインストール・タイプ、プラットフォーム、オペレーティング・システム、データベース、JDK、ディレクトリ・サーバーおよびサードパーティ製品が記載されています。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html