この章では、様々な開発ツールによるTopLinkサポートについて説明します。
この章は次の項で構成されています:
Oracle JDeveloperは、E-BusinessアプリケーションとWebサービスの開発、デバッグおよびデプロイをエンドツーエンドでサポートするJava EE開発環境です。
JDeveloperの詳細およびダウンロードは、次を参照してください。
http://www.oracle.com/us/products/tools/019657.htm
JDeveloperには、TopLinkを使用するアプリケーションの開発を支援する多くの機能が含まれています。これらの機能には、データベース表からJPAエンティティをリバース・エンジニアリングし、EntityManager
が挿入されたEJB 3.0セッションBeanを生成するウィザードが含まれています。これには、JPAエンティティを問い合せるメソッド、およびテスト・クライアントの生成も含まれています。
Oracle JDeveloperのTopLinkエディタを使用すると、Javaクラス、EJBおよびJPAエンティティを迅速かつ容易に構成し、コードを使用せずに、リレーショナル・データベースやXMLスキーマなどの様々なデータ・ソースにマッピングできます。TopLinkエディタでは、JPAおよびEJB 3.0など複数の標準がサポートされています。
DBWSBuilderデザインタイム・ユーティリティでは、TopLink DBWSサービス・ディスクリプタおよび付随するファイルを生成できます。このユーティリティは、データベース・メタデータからこれらのファイルを自動的に生成して、要素タグの名前とタイプを導出します。また、このユーティリティは、デプロイ可能なアーカイブにファイルをまとめます。
TopLinkエディタおよびDBWSBuilderの詳細は、JDeveloperのオンライン・ヘルプを参照してください。
Oracle Enterprise Pack for Eclipse (OEPE)は、Eclipseが優先IDEである場合に、Java EEの開発をサポートするように設計された一連のプラグインです。
OEPEの詳細およびダウンロードは、次を参照してください。
http://www.oracle.com/technetwork/developer-tools/eclipse/overview/index.html
OEPEは、TopLink JPAを使用する永続性レイヤーを作成するために、次のタスクを完了できるように支援します。
JPAプロジェクトに対する永続性プロバイダの構成
OEPEには、Eclipse JPAプロジェクトで使用できるEclipseLinkプロジェクト・ファセットが用意されています。EclipseLinkプロジェクト・ファセットを選択すると、プロジェクトが次のように変更されます。
Oracle WebLogic Server 11gR1に同梱されているEclipseLink永続性プロバイダのJARファイルが含まれるようにプロジェクト・ビルド・パスが自動的に構成されます。Oracle WebLogic Serverの初期のバージョンにはライブラリ・ファイルが同梱されていませんが、ファセット構成ウィザードを使用してダウンロードできます。
Eclipse JPAプロジェクトのpersistence.xml
ファイルに、EclipseLink固有のデータベース接続プロパティを自動的に構成できます。
JPAエンティティの生成
OEPEでは、OEPE JPAエンティティ生成ウィザードを使用してJPAエンティティを生成できます。
Javaクラスの注釈指定
OEPEを使用すれば、データベース・スキーマに基づくJPA注釈を既存のJavaクラス(POJO)に指定できます。そうする際にEclipseでは、適切なアクセサにJPA注釈が追加されます。
JPAエンティティ・ダイアグラム・エディタの使用
OEPEには、JPAプロジェクト内のエンティティ関係を表示するためのグラフィカル・インタフェースが用意されています。エンティティ・ダイアグラム・エディタを使用すれば、エンティティ間の関係の表示および変更、エンティティ・ソース・コードへの容易なアクセス、追加のオブジェクト・リレーショナル・マッピングの作成を行えます。このエディタでは、エンティティとエンティティのフィールドの両方のプロパティを編集できます。また、永続性コンテキストを記述するpersistence.xml
ファイルも編集できます。
SQLスキーマ・ビューアの使用
OEPEでは、データベース・スキーマ間の表および関係を表示するSQLスキーマ・ビューアを使用して、データベース・スキーマを調べることができます。このビューアでは、表ノードとして表が表示されます。各ノードには、表のすべての列が一覧表示され、列のデータ型が表示されます。また、ノードには、アイコンの形で、主キーと外部キーのインジケータも表示されます。表の間の外部キーの関係は、矢印の形で、リンクによって表されます。
Eclipse IDEには、JPAを使用するアプリケーションの作成、実行および保守を支援する多くの機能とユーティリティが用意されています。OEPEをインストールすると、これらの機能が拡張されます。
Eclipse IDEの詳細およびダウンロードは、次を参照してください。
http://www.oracle.com/technetwork/developer-tools/eclipse/overview/index.html
Dali Java永続性ツール・プロジェクトには、JPAエンティティのオブジェクト・リレーショナル・マッピングの定義および編集用の拡張可能なフレームワークとツールが用意されています。JPAマッピングのサポートは、エンティティ生成ウィザード、デザインタイム検証、エンティティと永続性ユニット構成用の高機能UIを提供することにより、マッピングの複雑さを最小限に抑えることを目的としています。
Daliの詳細およびダウンロードは、次を参照してください。
http://www.eclipse.org/webtools/dali
オラクル社、オープン・ソースおよびサード・パーティ・ベンダー・コミュニティが提供するその他のツールおよびユーティリティは、Eclipse Marketplaceで入手できます。
NetBeans IDEには、Oracle TopLinkを含むGlassFish Server 3.1.1がバンドルされています。このIDEでは、JPAベースのコード環境が完全にサポートされています。このサポートには、エンティティを作成するためのエンティティ・クラス・ウィザード、およびエンティティがJPA仕様に準拠していることを確認するためのエディタ・ヒントが含まれています。NetBeansには、persistence.xml
ファイルを作成するための永続性ユニット・エディタも用意されています。
NetBeansの詳細およびダウンロードは、次を参照してください。