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Oracle® WebCenter Content Desktopユーザーズ・ガイド
11g リリース1 (11.1.1)
B66697-01
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D Desktop管理

この項の項目は次のとおりです。


注意:

Oracle WebCenter Content ServerでのDesktopコンポーネントの構成の詳細は、『Oracle WebCenter Content Content Serverシステム管理者ガイド』を参照してください。


D.1 クライアント・ソフトウェアのカスタム・インストール・オプション

Desktopクライアントのソフトウェア・インストーラは、システム管理者がソフトウェアをロールアウトできる、多くのカスタム・インストール・オプションをサポートしています。

D.1.1 コマンドライン操作

多くのコマンドライン・パラメータを使用して、インストール・プロセス(の一部)を自動化できます。

MSIインストーラ

MSIインストーラに対し、次のようにコマンドライン・パラメータを使用できます。

msiexec /q /i "DIS-11.1.x.yy-Setup.msi" OUTLOOK=0 INSTALLDIR="C:\Desktop"

注意:

64ビットWindowsには、DIS-11.1.x.yy-x64-Setup.msiを使用してください。


/iスイッチはインストールするMSIパッケージの名前を指定し、INSTALLDIRはDesktopソフトウェアのインストール・ディレクトリを指定します。パラメータ値に空白が含まれる場合のみ二重引用符が必要となりますが(インストール・ディレクトリとしての"C:\Program Files\Desktop"など)、空白のない値にこれを使用しても影響はありません。

OUTLOOKパラメータの詳細は、第D.1.2項「統合の無効化」を参照してください。

実行可能ファイル・インストーラ

.exeインストーラは、次のようにコマンドラインから起動できます。

DIS-11.1.x.yy-Setup.exe /v"WORD=0 EXCEL=0 INSTALLDIR=\"C:\Program Files\Desktop\""

注意:

64ビットWindowsには、DIS-11.1.x.yy-x64-Setup.exeを使用してください。


/vスイッチは、インストーラにパラメータを渡します。/vスイッチ・セクション全体が二重引用符で囲まれていることに注意してください。前述のINSTALLDIRプロパティと同様に、コマンドライン引数に空白が含まれている場合には、これを二重引用符で囲む必要があります。二重引用符の前の円記号(\)に注意してください(/vスイッチの場合、これらは二重引用符の内側にあります)。

D.1.2 統合の無効化

Desktopインストーラは、特定のソフトウェアの統合を無効にできる、多くのコマンドライン・オプションを提供します。通常、インストーラがコンピュータ上の既存のソフトウェア(Microsoft Word、PowerPoint、Excelなど)に統合を適用できることを検出すると、インストーラは自動的に統合の設定を試みます。特定のソフトウェア製品に対して統合を設定しない場合、次のコマンドライン・スイッチを使用してその統合を無効にできます。

  • EXPLORER=0

  • WORD=0

  • POWERPOINT=0

  • EXCEL=0

  • OUTLOOK=0

  • NOTES=0

スイッチ名には必ず大文字を使用してください。コマンドラインでのこれらのスイッチの使用方法の例は、第D.1.1項「コマンドライン操作」を参照してください。


注意:

スイッチはソフトウェア統合を無効にする場合にのみ使用します。クライアント・コンピュータで検出されるアプリケーションのソフトウェア統合を有効にするために、スイッチを使用する必要はありません。


D.1.3 サイレント・ロールアウト

MSIインストーラにより、システム管理者は、1つの実行可能ファイルを多くのマシンで実行することが可能なサードパーティ・ツール(SMSやnetOctopusなど)を使用して、Desktopクライアント・ソフトウェアを複数のクライアント・マシンにロールアウトできます。DesktopクライアントのMSIインストーラは、SMSで容易に構成できるサイレント・インストール・オプションをサポートしています。

Desktopソフトウェアをサイレントにインストールするコマンドは次のとおりです。

msiexec /q /i "DIS-11.1.x.yy-Setup.msi" OUTLOOK=0 INSTALLDIR="C:\Desktop"

注意:

64ビットWindowsには、DIS-11.1.x.yy-x64-Setup.msiを使用してください。


D.2 Oracle WebCenter Content ServerインスタンスのWebブラウザ検索プロバイダ名の設定

Desktopには、Oracle WebCenter Content Serverインスタンス上のコンテンツをWebブラウザの検索フィールドから直接検索できるようにする、ポピュラーな各種Webブラウザのプラグインが用意されています。検索プロバイダのWebブラウザ・プラグインの詳細は、第6章「Webブラウザへの統合」を参照してください。

Oracle WebCenter Content Serverインスタンスのデフォルトの検索プロバイダ名は「Oracle WebCenter Content検索」ですが、この名前はより意味のあるサーバー名に変更することもできます。

デフォルトの検索プロバイダ名を変更する手順は次のとおりです。

  1. Oracle WebCenter Content Serverに管理者としてログインします。

  2. 「管理」トレイまたはメニューを開いて、「SERVERの構成」を選択します。

    SERVERの構成情報ページが開きます。

  3. 「機能とコンポーネント」で、「有効なコンポーネントの詳細」をクリックします。

    インストールされているすべてのコンポーネントのリストが開きます。

  4. リストでDesktopIntegrationSuiteを探し、「構成」リンクをクリックします。

    コンポーネントのコンポーネント情報の更新ページが開きます。

  5. 「Webブラウザ検索プラグインを有効にする」チェック・ボックスが選択されていることを確認します。

  6. 「Webブラウザ検索プラグイン・タイトル」フィールドにサーバーの検索プロバイダ名を入力します。


    注意:

    必ず組織内で一意の検索プロバイダ名を選択してください。2つのサーバーが同じ検索プロバイダ名を持つことはできません。


  7. 入力したら、新しい設定を有効にする場合は「更新」、変更を取り消す場合は「リセット」、すべてデフォルトの設定に戻すには「インストール設定に戻る」をクリックします。

  8. コンテンツ・サーバーを再起動します。

D.3 サブフォルダ検索の有効化

Oracle WebCenter Content Server 11g リリース1インスタンスで、コンテンツ階層コンポーネントとしてFramework Foldersを使用している場合、サブフォルダ検索を有効にできます。これにより、コンテンツ検索を現在のフォルダにのみ適用するか、そのフォルダのすべてのサブフォルダを含めて適用するかを指定できます。

サブフォルダ検索を有効にするには、コンテンツ・サーバーをOracle Text検索エンジンを使用するように構成し、いくつかの要素をその検索フォームに追加する必要があります。

サブフォルダ検索を有効にする手順は次のとおりです。

  1. コンテンツ・サーバーの管理サーバーにログインします。

  2. 左側のメニューで「一般構成」をクリックします。

    一般構成ページが開きます。

  3. 「追加の構成変数」セクションに次のエントリが含まれていることを確認します。

    SearchIndexerEngineName=OracleTextSearch
    FoldersIndexParentFolderValues=true
    
  4. 「保存」をクリックします。

  5. コンテンツ・サーバーを再起動します。

  6. リポジトリ・マネージャ・ユーティリティを使用して、検索コレクションの索引を再構築します。

コンテンツ検索フォームには、「親フォルダ」フィールドおよび「サブフォルダを含める」チェック・ボックスが含まれ、これにより、ユーザーは検索問合せを現在のコンテンツ・フォルダにのみ制限するか、すべてのサブフォルダを対象にできます。

D.4 電子メール・メタデータのマッピング

システム管理者は、電子メール・ヘッダー・フィールドを、コンテンツ・サーバーにチェックインされる電子メール・メッセージのメタデータ・フィールドにマッピングできます。これは、Oracle WebCenter Content Server Webインタフェースで使用可能なMSGメタデータのマップ・ページおよびEMLメタデータのマップ・ページで行います。MSGメタデータのマッピングはMicrosoft Outlookのメッセージ形式に使用され、EMLメタデータのマッピングはインターネット・メールのメッセージ形式に使用されます。

6つの標準の電子メール・メタデータ・マッピングは上書きできないことに注意してください(第12.2項「Oracle WebCenter Content Serverの電子メール固有のメタデータ」を参照)。追加のマッピングの作成のみ可能です。

電子メールのメタデータをマップする手順は次のとおりです。

  1. Oracle WebCenter Content Serverに管理者としてログインします。

  2. 「管理」トレイまたはメニューを開いて、「電子メール・メタデータの構成」を選択し、「MSGメタデータのマップ」または「EMLメタデータのマップ」を選択します。

    電子メール・メタデータ・マッピング(MSG)ページまたは電子メール・メタデータ・マッピング(EML)ページが開きます(図D-1)。

  3. 「使用できるフィールド」にリストされている電子メール・ヘッダー・フィールドは、コンテンツ・サーバーのメタデータ・フィールドにマップされません。「マップされたフィールド」にリストされているフィールドは、メタデータにマップされます。右および左の矢印を使用してフィールドを選択し、これをグループから別のグループへ移動します。上および下の矢印を使用して各グループ内のフィールドをソートします。

  4. フィールドが「マップされたフィールド」に追加されたりここから削除されると、そのフィールドのドロップダウン・リストが「マップされた値」の下に表示されます。マップされた各電子メール・ヘッダー・フィールドで、ドロップダウン・リストからメタデータ・フィールドの値を選択します。

  5. すべてのフィールドをメタデータの値で更新したら、「保存」をクリックします。

図D-1 電子メール・メタデータ・マッピング(MSG)ページ

図D-1の説明が続きます
「図D-1 電子メール・メタデータ・マッピング(MSG)ページ」の説明

要素 説明

使用できるフィールド

このリストの電子メール・ヘッダー・フィールドは、コンテンツ・サーバーのメタデータ・フィールドにマップできます。必要に応じて上および下の矢印を使用してフィールドをソートし、フィールドを選択したら、右矢印を使用してこれを「マップされたフィールド」ボックスに移動します。

マップされたフィールド

このリストの電子メール・ヘッダー・フィールドは、コンテンツ・サーバーのメタデータ・フィールドにマップされます。必要に応じて上および下の矢印を使用してフィールドをソートし、フィールドを選択したら、左矢印を使用してこれを「使用できるフィールド」ボックスに移動(このフィールドをマップ解除)します。

マップされた値

「マップされたフィールド」リストの各電子メール・ヘッダー・フィールドは、この領域に含まれます。ドロップダウン・リストで電子メール・ヘッダー・フィールドのマップ先のコンテンツ・サーバー・メタデータ・フィールドを選択します。

保存

サーバーに電子メール・マッピング情報を保存します。

リセット

このセッションで画面が開いたときの値にすべてのフィールドをリセットします。


D.5 フォームベースのログインの構成

組織では、個別のアイデンティティおよびアクセス管理ソフトウェアを使用できます。このソフトウェアは、セキュアなフォームベースのログイン画面を提供してユーザーを認証し、ユーザーのネットワークに対するアクセス権を制御します。Oracle WebCenter Content: Desktopは、フォームベースのログインと互換性があります。これを設定するには、DesktopでHTMLレスポンスがフォームベースのログイン・ページとして識別されるように、システム管理者がコメントをログイン・ページに追加する必要があります。これによって、ユーザーには、標準のコンテンツ・サーバー・ログインのかわりに、フォームベースのログインが表示されます。

フォームベースのログインを構成する手順は次のとおりです。

  1. ファイル・システムのログイン・フォーム(Netegrity SiteMinderの場合はlogin.fccなど)を検索します。このフォームの場所は、組織における認証システムの設定方法によって異なります。

  2. フォームをテキスト・エディタで開きます。

  3. 次のコメント(スペースなし)をフォームのHEADセクションに追加します。

    <!--IdcClientLoginForm=1-->
    

    重要:

    フォームのHEADセクションには、多数のコード(多数のMETAタグやJavaScriptコードなど)が含まれている場合があります。提供されるページには、レスポンスの最初の5,000文字以内に、そのHTMLコメント(またはトークン)が必要です。これがない場合、サーバー接続は失敗する場合があります。クライアント・コンピュータ上のソフトウェアは、プロンプト・コードがあればこれを使用して、レスポンスで<!--IdcClientLoginForm=1-->トークン(厳密な文字列検索を使用して)とルートを探します。これはHTMLコメントとしてエンコードされ、通常のブラウザでは、ログインを試みる際にこのトークンを表示することはありません。(Idoc Scriptの場合、提供されるページからパーサーによってコードのそのビットが削除され、クライアント側ブラウザではそのページには表示されません)。


  4. フォームを保存して閉じます。

ユーザーがOracle WebCenter Content: Desktopを使用して、次回コンテンツ・サーバーに接続すると、ユーザー名とパスワードを指定してログインできるログイン・フォームが表示されます。

D.6 フォームベースのログインの正規表現のカスタマイズ

デフォルトでは、Desktop 11gは次の正規表現を使用してフォームベースのログインを識別します。

<!--IdcClientLoginForm=1-->|
<form .*sso.* name=\"LoginForm\"|
<form *name=\"loginForm\"

この正規表現は、Windowsレジストリで構成できます。コードはまず次の場所にあります。

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Oracle\Universal Content Management\Desktop Integration Suite\WebDAV\Servers\SERVER_NAME]
"Form Based Logins Reg Exp"="REGULAR_EXPRESSION"

さらに、次の場所にあります。

[HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Oracle\Universal Content Management\Desktop Integration Suite\WebDAV\Servers\SERVER_NAME]
"Form Based Logins Reg Exp"="REGULAR_EXPRESSION"

さらに、次の場所にあります。

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Oracle\Universal Content Management\Desktop Integration Suite\WebDAV]
"Form Based Logins Reg Exp"="REGULAR_EXPRESSION"

最後に、次の場所にもあります。

[HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Oracle\Universal Content Management\Desktop Integration Suite\WebDAV]
"Form Based Logins Reg Exp"="REGULAR_EXPRESSION"

これらのWindowsレジストリの場所にカスタムの正規表現が定義されていない場合は、デフォルトの正規表現が使用されます。