概要
タスク
レプリケーションをよく理解するためには、関連する用語およびプロセスについて知る必要があります。Site Studioでのサイトのレプリケーションは、コンテンツ・サーバーのアーカイバ/レプリケータ・ツールに依存しているため、詳細はコンテンツ・サーバーのドキュメントで参照できます。
サイトをレプリケートするには、サイトがコピー先のサーバー(ターゲット・サーバー)上で正常に動作するように手順を実行する必要があります。サーバー環境を準備し、2つのサーバーが互いに通信できるように構成し、両方のサーバーにアーカイブを設定してから、最後に実際のレプリケーションを実行します。
レプリケーション機能の多くは、コンテンツ・サーバーの「Manage Site Replication」ページにありますが、Site Studioレプリケータ・ツールを使用してレプリケーションをさらにカスタマイズすることもできます。Site Studioレプリケータは、Site Studioデザイナとともにインストールされ、4つの部分で構成されるウィザードです。デザイナとともにインストールされるレプリケータの詳細は、『Oracle WebCenter Content Site Studio Designerユーザーズ・ガイド』を参照してください。
サイトをレプリケートする際は、サイト階層、ページ・テンプレート、フラグメント、コントリビュータ・データファイル、ネイティブ・ドキュメント、サイト・アセットなどをコピーします。Site Studioのレプリケーション機能では、コンテンツ・サーバーの既存のレプリケーション・フレームワーク(アーカイバ/レプリケータ)を使用します。
Site Studioのレプリケーション・プロセスには、ソース・サーバー、ターゲット・サーバー、エクスポート・アーカイブ、インポート・アーカイブおよび転送があります。
エクスポート: ネイティブ・ファイル、Web表示可能ファイル、コンテンツ・タイプおよびユーザー属性が、ソース・コンテンツ・サーバーからエクスポート・アーカイブにコピーされます。
インポート: ファイルおよびコンテンツ・サーバー情報が、インポート・アーカイブからターゲット・コンテンツ・サーバーにコピーされます。
転送: コンテンツが、コンテンツ・サーバー間で転送されます。この機能を使用して、ファイアウォールを越えて、または同一のファイルシステムにアクセスできない2つのサーバー間でコンテンツをコピーできます。同一のファイルシステムにアクセスできる2つのコンテンツ・サーバー間でもアーカイブを転送できます。
レプリケート: エクスポート、インポートおよび転送ステップを自動化します。レプリケーションを使用して、コンテンツ・サーバーからのエクスポート、別のコンピュータへのアーカイブの転送、および別のコンテンツ・サーバーへのインポートを自動化できます。
コンテンツ・サーバーから別のサーバーにサイトをレプリケートすると、Site Studioレプリケーション機能により、サイトのコンテンツがエクスポート・アーカイブにエクスポートされます。このエクスポート・アーカイブのコンテンツは、その後、ターゲット・サーバーにあるインポート・アーカイブにコピーされます。インポート・アーカイブは、目的のサーバーに抽出され、サーバーでサイトの表示および使用が再び可能になります。
エクスポート・アーカイブをソース・サーバーに作成し、インポート・アーカイブをターゲット・サーバーに作成します。ただし、エクスポート・アーカイブの設定の際に指定先にできるように、先にインポート・アーカイブをターゲット・サーバー上に作成する必要があります。
レプリケーション・プロセスには、次の手順が含まれます。
Site Studioレプリケーション機能を使用して、サイトをコンテンツ・サーバー間でレプリケートする場合、次のアイテムが含まれます。
プロジェクト・ファイル(プロジェクト・ファイルのdDocName)
WebサイトID(xWebsitesフィールドにサイトのサイトIDが含まれる)
Webサイト・セクション(xWebsiteSectionフィールドにサイトのサイトIDが含まれる)
フラグメント・ライブラリ(xWebsiteObjectTypeフィールドに値fragmentが含まれる)
サイトのコンテンツをレプリケートするために、xWebsites、xWebsiteSectionおよびxWebsiteObjectTypeのメタデータ値を、サイトで適切に使用する必要があります。
最新のエクスポート日付よりもリリース日付が後であるリビジョンがエクスポートされます。このため、エクスポート済のマテリアルはアーカイブからエクスポートされません。これにより、コンテンツの移行は1度のみとなり、アーカイブのサイズが無制限に増加するのを防ぐことができます。また、エクスポート問合せに一致するコンテンツの選択されたすべてのリビジョンが、アーカイブにエクスポートされます。これはリリース日付フィルタと連携して機能し、必要なWebサイト・コンテンツが確実にレプリケートされます。
Site Studioレプリケーション機能には、サイトを正常にレプリケートするための、その他の便利な設定があります。
2つのコンテンツ・サーバー間でのメタデータ・モデルの同期化を予定している管理者のために、コンテンツの構成情報が含まれています。(Site Studioでは、この情報は使用されません。)
ソース・アーカイブは、転送所有者(ソース・アーカイブからターゲット・アーカイブへの転送を開始するコンテンツ・サーバー)として識別されます。
ターゲット・サーバー上のインポート・アーカイブは、ソース・サーバーからエクスポートおよび転送されるマテリアルを受信し、マテリアルをターゲット・サーバーにインポートするターゲット・アーカイブとして識別されます。
Site Studioレプリケーション機能により、サイトがコンテンツ・サーバー間でコピーされます。ただし、コンテンツ・サーバー環境はソース・サーバーからターゲット・サーバーにコピーされません。
サイトをレプリケートする前に、ターゲット・サーバーのコンテンツ・サーバー環境が、ソース・サーバーと同様に設定されていることを確認する必要があります(少なくともサイトで使用する部分)。この手順を実行しないと、レプリケーション・プロセス中に、Webサイトで問題が発生します。
コンテンツ・サーバー環境を再現する手順は、組織およびWebサイトによって異なります。このため、ここでは一般的なガイドラインを説明します。
ターゲット・サーバー環境を手動で構成するには、次の手順を実行します。
ソース・サーバー上で使用しているメタデータ・モデルを再作成します。これには、すべてのカスタム・メタデータ・フィールドおよびファイル・フォーマットが含まれます。このメタデータは、サイトが適切に機能するために必要です。たとえば、通常、ファイルのチェックインはメタデータ設定に依存し、サイトの特定の機能はカスタム・メタデータ・フィールドに依存しています。
ソース・サーバーのサイトで使用されているすべてのコンポーネントを再インストールします。これには、Dynamic Converter(ネイティブ・ドキュメント用)およびCheck Out and Open(コントリビューション・アイコンを使用してネイティブ・ドキュメントをチェックアウトするため)が含まれます。
管理対象外リソースを再作成します。これには、サイトで使用されているカスタムActiveXコントロールまたはJSPオブジェクトが含まれます。
サーバーに導入した追加の構成設定を再作成します。これには、サーバーの動作を変更するすべてのものが含まれます。
Oracle Content Serverリリース7.5.2以降(10gR3を含む)を使用している場合、Oracle Content Serverの構成移行ユーティリティを使用してコンテンツ・サーバー環境をレプリケートできます。次に、送信プロバイダを設定します(「ソース・サーバー上での送信プロバイダの設定」を参照)。
Oracle Content Serverのプロバイダとは、複数のコンテンツ・サーバー間で接続を確立するAPI (Application Program Interface)です。Webサイトをレプリケートするには、ソース・サーバー上に送信プロバイダを作成し、ソース・サーバーとターゲット・サーバー間の接続を確立する必要があります。
ターゲット・サーバーを構成すると(「レプリケーション用のターゲット・サーバーの構成」を参照)、ソース・サーバー上で送信プロバイダを設定できます。
ソース・サーバー上で送信プロバイダを設定するには、次の手順を実行します。
コンテンツ・サーバーに、管理者としてログインします。
「Providers」をクリックします。
「Providers」ページが表示されます。
「Create a New Provider」の下で、「outgoing」プロバイダ・タイプの隣の「Add」をクリックします。
「Add Outgoing Provider」ページが表示されます。
次の情報を入力します。
Provider Name: プロバイダを識別する名前。この名前は、このページのプロバイダ・リストに(名前を追加した後に)表示され、ソース・サーバー上の[CS-Dir]/data/providersのサブディレクトリになります。
Provider Description: プロバイダのわかりやすい説明。
Provider Class: intradoc.provider.SocketOutgoingProvider
(送信プロバイダのJavaクラスの名前)を入力します。
Connection Class: intradoc.provider.SocketOutgoingConnection
(プロバイダ接続を実装するJavaクラスの名前)を入力します。
Configuration Class: 空白のままでかまいません(データベース・プロバイダにとって有用な、追加構成設定のJavaクラスを識別します)。
Server Host Name: ターゲット・サーバーの名前(通常は、システム名またはIPアドレス)。このホストにソケット接続します。
HTTP Server Address: 空白のままでかまいません(ターゲット・サーバーのHTTPアドレスで、このタイプの接続には不要です)。
Server Port: ターゲット・サーバーとの通信に使用するポート(通常は4444)。コンテンツ・サーバーを起動する際に、サーバー出力を表示してポートを確認できます。
Instance Name: ターゲット・コンテンツ・サーバーの名前(IDC_Name)。
Relative Web Root: ターゲット・コンテンツ・サーバーの相対的なWebルート(たとえば/root/
)。このタイプの接続には必要ないため、残りの手順をスキップできます。
「Add」をクリックしてプロバイダ情報を保存し、「Providers」ページに戻ります。(プロバイダ・リストに送信プロバイダが表示されます。)
コンテンツ・サーバーを再起動します。
プロバイダをテストして、正常に設定されていることを確認するには、「Providers」ページに戻り、「outgoing provider」の隣の「Test」をクリックします。
ソース・サーバーがターゲット・サーバーと通信できるように、送信プロバイダの設定に加えて、さらにターゲット・システムでサーバーIPアドレス・フィルタを構成する必要があります(詳細は、Content Serverのドキュメントを参照してください)。
ファイアウォールがある場合、手順4で定義したポート上でソース・サーバーからターゲット・サーバーへの通信を許可する必要があります。
次に、インポート・アーカイブを作成します(「ターゲット・サーバー上でのインポート・アーカイブの設定」を参照)。
インポート・アーカイブはターゲット・コンテンツ・サーバー上にあります。レプリケーション中に、(ソース・サーバー上にある)エクスポート・アーカイブのコンテンツは、インポート・アーカイブにコピーされます。次に、インポート・アーカイブのコンテンツがターゲット・コンテンツ・サーバーにコピーされると、レプリケーション・プロセスが終了します。
プロバイダ接続を設定すると(「ソース・サーバー上での送信プロバイダの設定」を参照)、インポート・アーカイブを作成できます。ターゲット・サーバー上の「Manage Site Replication」ページで、インポート・アーカイブを作成(または編集)します。
インポート・アーカイブを設定するには、次の手順を実行します。
コンテンツ・サーバーに、管理者としてログインします。
「Administration」セクションで、「Site Studio Administration」を選択します。
「Site Studio Administration」ページが表示されます(「Site Studio管理」を参照)。Oracle Content Serverを「Top Menus」レイアウトで実行している場合、このページは表示されません。そのかわり、すべての管理オプションが「Site Studio Administration」メニューのアイテムとして使用できます。
「Manage Site Replication」をクリックします。
「Manage Site Replication」ページが表示されます(「「Manage Site Replication」ページ」を参照)。
「Add Import Archive...」をクリックします。
「Add Import Archive」ページが表示されます(「「Add Import Archive」ページ」を参照)。
または、既存のインポート・アーカイブを更新する場合には、アーカイブのリストで選択して「Change Settings...」をクリックします。
「Archive Name」フィールドにアーカイブの名前を入力します。この名前は、「Manage Site Replication」ページの使用可能なアーカイブのリストに表示されます。アーカイブ名には、空白や特殊文字を含めないでください。
「Archive Description」フィールドにアーカイブの説明を入力します。
コントリビュータがターゲット・サイトの各リージョンに割り当てるコンテンツを保持するには、「Retain switched region content on target server during import」チェック・ボックスを選択します。
これは、コントリビュータが、リージョンに最初に割り当てられたコントリビュータ・データファイルまたはネイティブ・ドキュメントを切り替えた領域です。
通常、開発サーバー(ソース)からコントリビューション・サーバー(ターゲット)にレプリケートする場合は、切り替えられたリージョン・コンテンツを保持します。このシナリオでは、コントリビュータによる変更を維持するためです。
コントリビューション・サーバー(ソース)から消費サーバー(ターゲット)にレプリケートする場合は、このオプションを無効化することがあります。このシナリオでは、消費サーバー上の変更を上書きするためです。
コントリビュータがターゲット・サイトの各リージョンで編集するコンテンツを保持するには、「Retain region content on target server during import」チェック・ボックスを選択します。
これにより、コントリビュータが編集したファイルを上書きする可能性のあるコントリビュータ・データファイルおよびネイティブ・ドキュメントが、ソース・サーバーからターゲット・サーバーにコピーされなくなります。
通常、開発サーバー(ソース)からコントリビューション・サーバー(ターゲット)にレプリケートする場合、リージョン・コンテンツを保持します。このシナリオでは、コントリビュータによる変更を保持するためです。
コントリビューション・サーバー(ソース)から消費サーバー(ターゲット)にレプリケートする場合は、このオプションを無効化することがあります。このシナリオでは、消費サーバー上の変更を上書きするためです。
「Add Archive」をクリックします。
または、既存のインポート・アーカイブを更新する場合は、「Update」をクリックします。
次に、エクスポート・アーカイブを作成します(「ソース・サーバー上でのエクスポート・アーカイブの設定」を参照)。
エクスポート・アーカイブは、ソース・コンテンツ・サーバー上にあり、Webサイトの情報を収集します。レプリケーション中に、エクスポート・アーカイブは、ターゲット・サーバー上にあるインポート・アーカイブにコピーされます。(エクスポート・アーカイブを作成する際に指定できるように、先にインポート・アーカイブを作成する必要があります。)
インポート・アーカイブを作成すると(「ターゲット・サーバー上でのインポート・アーカイブの設定」を参照)、エクスポート・アーカイブを作成できます。ソース・サーバー上の「Manage Site Replication」ページを使用して、エクスポート・アーカイブを作成(または編集)できます。
エクスポート・アーカイブを設定するには、次の手順を実行します。
コンテンツ・サーバーに、管理者としてログインします。
「Administration」セクションで、「Site Studio Administration」を選択します。
「Site Studio Administration」ページが表示されます(「Site Studio管理」を参照)。Oracle Content Serverを「Top Menus」レイアウトで実行している場合、このページは表示されません。そのかわり、すべての管理オプションが「Site Studio Administration」メニューのアイテムとして使用できます。
「Manage Site Replication」をクリックします。
「Manage Site Replication」ページが表示されます(「「Manage Site Replication」ページ」を参照)。
「Add Export Archive」をクリックします。
「Add Export Archive」ページが表示されます(「「Add Export Archive」ページ」を参照)。
または、既存のエクスポート・アーカイブを更新する場合には、アーカイブのリストで選択して「Change Settings...」をクリックします。
「Archive Name」フィールドにアーカイブの名前を入力します。この名前は、「Manage Site Replication」ページの使用可能なアーカイブのリストに表示されます。アーカイブ名には、空白や特殊文字を含めないでください。
「Archive Description」フィールドにアーカイブの説明を入力します。
「Web Site」メニューで、レプリケートするWebサイトを選択します。
サイト階層全体をレプリケートするには、「Include project file in export archive」チェック・ボックスを選択します。
サイト階層全体をレプリケートするかわりに、個別のセクションをレプリケートする場合は、このチェック・ボックスの選択を解除して次の手順に進み、Site Studioレプリケータ・ツールを使用します(『Oracle WebCenter Content Site Studio Designerユーザーズ・ガイド』を参照)。
「Transfer to Collection」で、このアーカイブのコピー先のターゲット・コンテンツ・サーバー上にあるコレクションを選択します。
「Open Collection...」をクリックし、ターゲット・サーバー上のコレクションを参照して選択します。
「Transfer to Archive」で、このエクスポート・アーカイブのコピー先のターゲット・サーバー上にあるアーカイブを選択します(「ターゲット・サーバー上でのインポート・アーカイブの設定」を参照)。
ソース・サーバー上のコンテンツが変更された際に、常にレプリケーション・プロセスを自動的に開始する場合は、「Automatically export new and changed content」チェック・ボックスを選択します。(このオプションを有効化しない場合、手動でレプリケーションをトリガーする必要があります。)
「Add Archive」をクリックします。
または、既存のエクスポート・アーカイブを更新する場合は、「Update」をクリックします。
エクスポート・アーカイブのためのWebサイトを選択すると、Site Studioでは、サイトに関連するすべてのものをアーカイブおよびレプリケートします(「レプリケートの内容」を参照)。アーカイブされる内容をカスタマイズしたり、アーカイブにアイテムを追加したりするため、コンテンツ・サーバー上のアーカイバ・アプレットを使用して、直接アーカイブ問合せを絞り込むことができます。
次に、レプリケーションを開始します(「サイト・レプリケーションの開始」を参照)。
Site Studioレプリケータを使用してサイトの個別のセクションをレプリケートする場合は、次にSite Studioレプリケータ・ツールを起動します(『Oracle WebCenter Content Site Studio Designerユーザーズ・ガイド』を参照)。
エクスポート・アーカイブを設定すると(「ソース・サーバー上でのエクスポート・アーカイブの設定」を参照)、「Manage Site Replication」ページを使用して、ソース・サーバーでレプリケーション・プロセスを開始できます。
Webサイトをレプリケートするには、次の手順を実行します。
コンテンツ・サーバーに、管理者としてログインします。
「Administration」セクションで、「Site Studio Administration」を選択します。
「Site Studio Administration」ページが表示されます(「Site Studio管理」を参照)。
「Manage Site Replication」をクリックします。
「Manage Site Replication」ページが表示されます(「「Manage Site Replication」ページ」を参照)。
エクスポート・アーカイブを選択します。
「Export」をクリックします。
新しいコンテンツおよび変更されたコンテンツの自動エクスポートを選択した場合(「ソース・サーバー上でのエクスポート・アーカイブの設定」を参照)、アーカイブのエクスポート後に、レプリケーション・プロセスが自動的に開始されます。
サイトのサイズおよび複雑さによっては、レプリケーションの終了後、ターゲット・コンテンツ・サーバーでサイトが再度索引化されるまでに、かなりの時間が必要です。
Site Studioを使用すると、コントリビュータがコントリビュータ・データファイルの変更や新しいデータファイルでの置換を行うことができます。ただし、ページがレプリケートされる前に、新しいコントリビュータ・ファイルのレプリケート準備が整っていることをマネージャが確認できます。
Webサイトの各セクションとホームページのセクション・プロパティに「Ready to Replicate」フィールドがある場合に、デザイナがデザイナ・アプリケーションでセクション・プロパティを有効にします。デザイナでの「Ready to Replicate」の有効化の詳細は、『Oracle WebCenter Content Site Studio Designerユーザーズ・ガイド』を参照してください。
「Ready to Replicate」がいったん有効になると、マネージャが、セクション(あるいはセクション内のプライマリ・ページまたはセカンダリ・ページ)をレプリケートできるかどうかを決定できます。さらに重要なのは、プレースホルダのコンテンツ・ファイルが変更されると常に、セクションのステータスが「Replicate」(図6-2)から「Don't Replicate」(図6-3)に変化することです。
コントリビュータが各ケースでコントリビュータ・データファイルを変更したり新しい空のファイルを作成したりできるため、マネージャがレプリケーションを管理して、新しいファイルの作成によって空白のページが生成されないようにします。コントリビュータ・データファイルが変更されるたびに、変更を行ったユーザーのセキュリティ・レベルにかかわらず、そのページは「Don't Replicate」とマークされます。
デザイナも、セクションをレプリケーション対象としてマークしたり、レプリケーションを行わないようにしたりできます。これには、該当する「Ready to Replicate」セクション・プロパティのフィールド値をデザイナ・アプリケーションで設定します。ただし、レプリケーションに関連するすべてのタスクはマネージャが処理します。「Don't Replicate」とマークされたページのレビューも行います。