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Oracle® Fusion Middleware Oracle Data Integrator開発者ガイド
11g リリース1 (11.1.1)
B62260-03
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3 Oracle Data Integratorリポジトリの管理

この章では、Oracle Data Integratorリポジトリを作成して管理する方法を説明します。Oracle Data Integratorで使用するリポジトリの概要も説明します。

この章では、次の項目について説明します。

3.1 Oracle Data Integratorのリポジトリの概要

Oracle Data Integratorのリポジトリには、次の2つのタイプがあります:

通常、リポジトリを作成するには、リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を使用します。RCUによって、記憶領域の管理とリポジトリの作成が自動的に実行されます。ただし、リポジトリを手動で作成する必要がある場合は、手動によるリポジトリの作成と構成が可能です。

リポジトリの作成と構成に必要な手順については、次の各項で詳細に説明します:


注意:

作業リポジトリのサイズ削減を目的とする実行ログのパージと、データベース上のリポジトリのバックアップをメンテナンス作業として定期的に実行することをお薦めします。

リポジトリ管理用の拡張アクションの詳細は、3.8項「リポジトリ管理用の拡張アクション」を参照してください。

3.2 リポジトリの記憶領域の作成

Oracle Data Integratorのリポジトリは、Oracle Fusion Middleware 11gでサポートされているデータベース・エンジンにインストールできます。サポートされているデータベースのバージョンと各データベース要件の最新リストは、次を参照してください:

http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.html

リポジトリを格納するデータベースごとに、記憶領域を作成する必要があります。


注意:

メンテナンスおよびバックアップ時の便宜を図るため、リポジトリはアプリケーション・データの保存場所とは異なる領域に格納することをお薦めします(たとえば、Oracleデータベースの異なるスキーマに格納するか、SybaseやMicrosoft SQL Serverなどの異なるデータベースに格納します)。

マスター・リポジトリは、作業リポジトリの1つとして同じスキーマに格納できます。ただし、同じスキーマに異なる2つの作業リポジトリを作成することはできません。

次の表に、リポジトリの作成手順の例をガイドとして示します:

テクノロジ 手順
Oracle マスター・リポジトリをホストするスキーマodimと、作業リポジトリをホストするスキーマodiwを作成します。

これらのスキーマは、次のSQLコマンドで作成します。

SQL> create user MY_SCHEMA identified by MY_PASS
       default tablespace MY_TBS 
       temporary tablespace MY_TEMP; 
SQL> grant connect, resource to MY_SCHEMA;
SQL> grant execute on dbms_lock to MY_SCHEMA;

説明:

MY_SCHEMA: 作成するスキーマの名前。

MY_PASS: データの格納先となるOracle表領域<MY_TBS>に指定したパスワード。

MY_TEMP: デフォルトの一時表領域。

Microsoft SQL ServerまたはSybase ASE マスター・リポジトリをホストするデータベースdb_odimと、作業リポジトリをホストするデータベースdb_odiwを作成します。これらのデータベースをデフォルトで保持する2つのログインodimおよびodiwを作成します。

Enterprise Managerを使用して、2つのデータベース db_odimdb_odiwを作成します。

クエリー・アナライザまたはI-SQLを使用して、次のコマンドを実行します。

CREATE LOGIN mylogin
     WITH PASSWORD = 'mypass',
     DEFAULT_DATABASE = defaultbase,
     DEFAULT_LANGUAGE = us_english;
USE defaultbase;
CREATE USER dbo FOR LOGIN mylogin;
GO

説明:

myloginは、odimまたはodiwに対応します。

mypassは、これらのログインのパスワードに対応します。

defaultbaseは、それぞれdb_odimおよびdb_odiwに対応します。

注意: 大/小文字を照合してリポジトリ情報を格納するMicrosoft SQL Serverデータベースを構成することをお薦めします。これにより、名前が同じで大/小文字が異なる複数のオブジェクトをリバース・エンジニアリングおよび作成できます(例: tablenameTableNAme)。

DB2/400 マスター・リポジトリをホストするライブラリodimと、作業リポジトリをホストするライブラリodiwを作成します。これらのライブラリをデフォルトで保持する2つのユーザーodimおよびodiwを作成します。

注意: 各ライブラリは、SQLコレクションの形式で作成する必要があります。

DB2/UDB 前提条件:
  • マスターおよび作業リポジトリ・ユーザーは、最小16Kのページ・サイズの表領域にアクセスできる必要があります

  • データベースには最小16 Kの一時表領域が必要です

例:

CREATE  LARGE  TABLESPACE ODI16 PAGESIZE 16 K  MANAGED BY AUTOMATIC STORAGE ;
GRANT USE OF TABLESPACE ODI16 TO USER ODIREPOS; 

3.3 マスター・リポジトリの作成

マスター・リポジトリを作成する作業は、空のリポジトリ構造を作成し、そのリポジトリ構造にメタデータ(テクノロジの定義や組込みのセキュリティ・プロファイル)をシードする作業です。

マスター・リポジトリを作成するには:

  1. 「ファイル」「新規」を選択して新規ギャラリを開きます。

  2. 新規ギャラリの「カテゴリ」ツリーで、「ODI」を選択します。

  3. 「項目」リストから「マスター・リポジトリ作成ウィザード」を選択します。

  4. 「OK」をクリックします。

    マスター・リポジトリ作成ウィザードが開きます。

  5. 「データベース接続」で、次のようにパラメータを指定します。

    • テクノロジ: リストから、マスター・リポジトリをホストするテクノロジを選択します。デフォルトは「Oracle」です。

    • JDBCドライバ: リポジトリをホストするテクノロジへのアクセスに使用するドライバ。

    • JDBC URL: データベースへのJDBC接続の確立に使用するURL。

      「JDBCドライバ」パラメータと「URL」パラメータは同期化され、デフォルト値はテクノロジによって異なります。

    • ユーザー: 表の所有者のユーザーIDまたはログイン(例: odim)。

    • パスワード: このユーザーのパスワード。

    • DBAユーザー: データベース管理者のユーザー名

    • DBAパスワード: このユーザーのパスワード

  6. 「リポジトリ構成」で、次のようにパラメータを指定します。

    • ID: デフォルトの0とは異なる新規リポジトリに固有のID。


      注意:

      このIDは、リポジトリ間のインポートおよびエクスポートに影響を与えるため、他のマスター・リポジトリに使用されていない一意のIDを指定してください。

  7. 「テスト接続」をクリックして、マスター・リポジトリへの接続をテストします。

    「情報」ダイアログが開き、接続が確立されたかどうかが通知されます。接続に失敗した場合は、マスター・リポジトリへの接続を修正してから次の手順に進んでください。

  8. 「次へ」をクリックします。

  9. 次のいずれかの操作を行います。

    • ODIの内部セキュリティ・システムを使用してユーザーを管理する場合は、「ODI認証の使用」を選択し、次のスーパーバイザ・ログイン情報を入力します。

      プロパティ 説明
      スーパーバイザ・ユーザー ODIスーパーバイザのユーザー名。
      スーパーバイザ・パスワード このユーザーのパスワード
      パスワードの確認 このユーザーのパスワード

    • Oracle Internet Directoryなどの外部エンタープライズ・アイデンティティ・ストアを使用してユーザー認証を管理する場合は、「外部認証の使用」を選択し、次のスーパーバイザ・ログイン情報を入力します。

      プロパティ 説明
      スーパーバイザ・ユーザー ODIスーパーバイザのユーザー名
      スーパーバイザ・パスワード このユーザーのパスワード


      注意:

      外部認証オプションを使用する場合は、ODI Studioを外部認証に対応するように構成する必要があります。ODI Studioの詳細および起動については、24.3.2「項外部認証の設定」を参照してください。

  10. 「次へ」をクリックします。

  11. パスワード記憶域の詳細を指定します。

    • Oracle Data Integratorのマスター・リポジトリにパスワードを保存する場合は、「内部パスワード記憶域」を選択します。

    • JPS資格証明ストア・フレームワーク(CSF)を使用してデータ・サーバーおよびコンテキスト・パスワードをリモートの資格証明ストアに保存する場合は、「外部パスワード記憶域」を選択します。資格証明ストアにアクセスするために「MBeanサーバー・パラメータ」を指定します。詳細は、第24章「Oracle Data Integratorでのセキュリティの管理」を参照してください。

  12. マスター・リポジトリ作成ウィザードで「終了」をクリックして、入力内容を確認します。

マスター・リポジトリの作成が開始されます。表示されるメッセージとログで進行状況を確認できます。作成されたマスター・リポジトリをテストするには、3.4項「マスター・リポジトリへの接続」を参照してください。

3.4 マスター・リポジトリへの接続

マスター・リポジトリに接続するには:

  1. 「ファイル」「新規」を選択して新規ギャラリを開きます。

  2. 新規ギャラリの「カテゴリ」ツリーで、「ODI」を選択します。

  3. 「項目」リストから「新規ODIリポジトリ・ログインの作成」を選択します。

  4. 「OK」をクリックします。

    「リポジトリ接続情報」ダイアログが表示されます。

  5. Oracle Data Integrator接続の詳細を次のように指定します:

    • ログイン名: 一般的な別名(例: Repository)。

    • ユーザー: マスター・リポジトリの作成時に定義したODIスーパーバイザ・ユーザー名、またはマスター・リポジトリの作成後にセキュリティ・ナビゲータで定義したODIユーザー名。

    • パスワード: マスター・リポジトリの作成時に定義したODIスーパーバイザ・パスワード、またはマスター・リポジトリの作成後にセキュリティ・ナビゲータで定義したODIユーザー・パスワード。

  6. データベース接続(マスター・リポジトリ)の詳細を次のように指定します:

    • ユーザー: ODIマスター・リポジトリを保持するスキーマ(データベース、ライブラリ)のデータベース・ユーザーIDまたはログイン。

    • パスワード: このユーザーのパスワード。

    • ドライバ・リスト: 作成したマスター・リポジトリをサポートするDBMSへの接続に必要なドライバをドロップダウン・リストから選択します。

    • ドライバ名: ドライバの完全な名前。

    • JDBC URL: リポジトリをホストするデータベースへのJDBC接続の確立に使用するURL。

      「JDBCドライバ」パラメータと「URL」パラメータは同期化され、デフォルト値はテクノロジによって異なります。

  7. 「マスター・リポジトリのみ」を選択します。

  8. 「テスト」をクリックして、接続が有効であることを確認します。

  9. 「OK」をクリックして、入力内容を検証します。

3.5 作業リポジトリの作成

必要に応じて、複数のマスター・リポジトリに対して複数の作業リポジトリを指定できます。ただし、バージョン管理上の目的のため、1つの作業リポジトリは1つのマスター・リポジトリにのみリンクできます。

新しい作業リポジトリを作成するには:

  1. トポロジ・ナビゲータで、「リポジトリ」パネルに移動します。

  2. 「作業リポジトリ」ノードを右クリックして「新規作業リポジトリ」を選択します。

    作業リポジトリの作成ウィザードが開きます。

  3. Oracle Data Integrator作業リポジトリ接続の詳細を次のように指定します。

    • テクノロジ: 作業リポジトリをホストするサーバーのテクノロジを選択します。デフォルトは「Oracle」です。

    • JDBCドライバ: リポジトリをホストするテクノロジへのアクセスに使用するドライバ。

    • JDBC URL: 作業リポジトリをホストするデータ・サーバーの完全なパス。

      「JDBCドライバ」パラメータと「URL」パラメータは同期化され、デフォルト値はテクノロジによって異なります。

      接続に関する問題を回避するために、JDBC URLではlocalhostではなくフル・マシン名を使用することが推奨されます。たとえば、リモート・クライアントでは、クライアント(ODI StudioまたはSDK)が作業リポジトリとは別のマシン上にあり、localhostが作業リポジトリをホストするマシンではなく現在のクライアント・マシンを指している場合があります。

    • ユーザー: 作業リポジトリに対して作成およびホストする表の所有者のユーザーIDまたはログイン。

    • パスワード: このユーザーのパスワード。このパスワードは、この作業リポジトリを別のマスターに連結する際に必要になります。

  4. 「テスト接続」をクリックして、接続が有効であることを確認します。

  5. 「次へ」をクリックします。

    ステップ3で指定した接続に対する作業リポジトリがすでに存在しているかどうかが検証されます。

    • この接続に対する既存の作業リポジトリが検出された場合は、次の段階として、その作業リポジトリをマスター・リポジトリに連結します。手順の詳細は、連結するOracle Data Integrator作業リポジトリのパスワードの指定を参照してください。

    • この接続に対する作業リポジトリが検出されなかった場合は、新規の作業リポジトリが作成されます。新規作業リポジトリの作成を続行し、ステップ6にある作業リポジトリの詳細を指定してください。

  6. Oracle Data Integrator作業リポジトリのプロパティを指定します:

    • ID: デフォルトの0とは異なる新規リポジトリに固有のID。


      注意:

      このIDは、リポジトリ間のインポートおよびエクスポートに影響を与えるため、他の作業リポジトリに使用されていない一意のIDを指定してください。

    • 名前: 作業リポジトリに一意の名前を指定します(例: DEVWORKREP1)。

    • パスワード: 作業リポジトリのパスワードを入力します。

    • タイプ: 作業リポジトリのタイプを選択します。

      • 開発: このタイプのリポジトリでは、データ・モデルやプロジェクトなど(インタフェース、プロシージャなども含む)の設計時オブジェクトを管理できます。開発リポジトリには、ランタイム・オブジェクト(シナリオおよびセッション)も含まれます。このタイプのリポジトリは開発環境に適しています。

      • 実行: このタイプのリポジトリには、ランタイム・オブジェクト(シナリオ、スケジュールおよびセッション)のみが含まれます。オペレータ・ナビゲータで、データ統合ジョブを起動および監視できます。これにより、「オペレータ・ナビゲータ」で、データ統合ジョブを起動および監視できます。このタイプのリポジトリには設計時のオブジェクトを含めることができず、これを「デザイナ・ナビゲータ」で使用することはできません。実行リポジトリは本番環境に適しています。

  7. 「終了」をクリックします。

  8. 「作業リポジトリ・ログインの作成」ダイアログが開きます。作業リポジトリのログインを作成する場合は、「はい」をクリックします。新しいダイアログが開き、ログイン名を入力するように求められます。作業リポジトリのログインを作成しない場合は、「いいえ」をクリックします。

  9. ツールバーにある「保存」をクリックします。

詳細は、3.6項「作業リポジトリへの接続」を参照してください。

3.6 作業リポジトリへの接続

既存の作業リポジトリに接続してデザイナ・ナビゲータを起動するには:

  1. 「ファイル」「新規」を選択して新規ギャラリを開きます。

  2. 新規ギャラリの「カテゴリ」ツリーで、「ODI」を選択します。

  3. 「項目」リストから「新規ODIリポジトリ・ログインの作成」を選択します。

  4. 「OK」をクリックします。

    「リポジトリ接続情報」ダイアログが開きます。

  5. Oracle Data Integrator接続の詳細を次のように指定します:

    • ログイン名: 一般的な別名(例: Repository)。

    • ユーザー: マスター・リポジトリの作成時に定義したODIスーパーバイザ・ユーザー名、またはマスター・リポジトリの作成後にセキュリティ・ナビゲータで定義したODIユーザー名。

    • パスワード: マスター・リポジトリの作成時に定義したODIスーパーバイザ・パスワード、またはマスター・リポジトリの作成後にセキュリティ・ナビゲータで定義したODIユーザー・パスワード。

  6. データベース接続(マスター・リポジトリ)の詳細を次のように指定します:

    • ユーザー: ODIマスター・リポジトリを保持するスキーマ(データベース、ライブラリ)のデータベース・ユーザーIDまたはログイン。

    • パスワード: このユーザーのパスワード。

    • ドライバ・リスト: 作成したマスター・リポジトリをサポートするDBMSへの接続に必要なドライバをドロップダウン・リストから選択します。

    • ドライバ名: ドライバの完全な名前。

    • URL: リポジトリをホストするデータベースへのJDBC接続の確立に使用するURL。

  7. 「テスト接続」をクリックして、接続が有効であることを確認します。

  8. 「作業リポジトリ」を選択し、作業リポジトリの詳細を次のように指定します。

    • 作業リポジトリ名: 前のステップで作業リポジトリに指定した名前(例ではWorkRep1)。このフィールドの右側にあるボタンをクリックすると、マスター・リポジトリで使用可能な作業リポジトリのリストを表示できます。

  9. 「OK」をクリックして、入力内容を検証します。

3.7 作業リポジトリのパスワードの変更

作業リポジトリのパスワードを変更するには:

  1. トポロジ・ナビゲータの「リポジトリ」ツリーで、「作業リポジトリ」ノードを展開します。

  2. 作業リポジトリをダブルクリックします。作業リポジトリ・エディタが開きます。

  3. 作業リポジトリ・エディタの「定義」タブで、「パスワードの変更」をクリックします。

  4. 現在のパスワードおよび新しいパスワードを入力します。

  5. 「OK」をクリックします。

3.8 リポジトリ管理用の拡張アクション

リポジトリ管理用の拡張アクションは、リポジトリの作成プロセスには関係しません。この項で説明するアクションは、既存のリポジトリに対して実行する拡張アクションです。リポジトリを作成した後でそのパスワード記憶域を切り替える必要がある場合があります。また、資格証明ストアがクラッシュした場合はそのパスワード記憶域をリカバリする必要があります。パスワード処理に関連するアクションについては、24.3.1項「外部パスワード記憶域の設定」を参照してください。マスター・リポジトリと作業リポジトリのエクスポートとインポートについては、第20章「エクスポート/インポート」を参照してください。

この項の内容は次のとおりです。

3.8.1 作業リポジトリの連結および削除

作業リポジトリの連結とは、既存の作業リポジトリを現在のマスター・リポジトリにリンクする操作です。この既存の作業リポジトリは、データベースにすでに存在し、現在のまたは別のマスター・リポジトリから連結解除されているものです。

作業リポジトリの削除とは、マスター・リポジトリへのリンクを削除する操作で、連結とは逆の操作です。この操作によって作業リポジトリの内容が破棄されることはありません。

作業リポジトリの連結

作業リポジトリをマスター・リポジトリに連結するには:

  1. トポロジ・ナビゲータで、「リポジトリ」パネルに移動します。

  2. 「作業リポジトリ」ノードを右クリックして「新規作業リポジトリ」を選択します。

    作業リポジトリの作成ウィザードが開きます。

  3. Oracle Data Integrator作業リポジトリ接続の詳細を次のように指定します。

    • テクノロジ: リストから、作業リポジトリをホストするテクノロジを選択します。デフォルトは「Oracle」です。

    • JDBCドライバ: リポジトリをホストするテクノロジへのアクセスに使用するドライバ。

    • JDBC URL: 作業リポジトリをホストするデータ・サーバーの完全なパス。

      「JDBCドライバ」パラメータと「URL」パラメータは同期化され、デフォルト値はテクノロジによって異なります。

    • ユーザー: 作業リポジトリに対して作成およびホストする表の所有者のユーザーIDまたはログイン。

    • パスワード: このユーザーのパスワード。

  4. 「テスト接続」をクリックして、接続が有効であることを確認します。

  5. 「次へ」をクリックします。

  6. 連結するOracle Data Integrator作業リポジトリの「パスワード」を指定します。

  7. 「次へ」をクリックします。

  8. 連結するOracle Data Integrator作業リポジトリの「名前」を指定します。

  9. 「終了」をクリックします。

作業リポジトリの削除

マスター・リポジトリへのリンクを削除するには:

  1. トポロジ・ナビゲータで、「リポジトリ」パネルに移動します。

  2. 「作業リポジトリ」ノードを展開し、削除する作業リポジトリを右クリックします。

  3. 「削除」を選択します。

  4. 確認ダイアログで、「はい」をクリックします。

  5. 作業リポジトリがマスター・リポジトリから連結解除され、トポロジ・ナビゲータの「リポジトリ」パネルから削除されます。

3.8.2 作業リポジトリの消去

作業リポジトリの削除とは、作業リポジトリをマスター・リポジトリから連結解除する操作です。詳細は、3.8.1項「作業リポジトリの連結および削除」を参照してください。

作業リポジトリの消去とは、作業リポジトリをデータベースから削除する操作です。


警告:

消去した作業リポジトリは元に戻すことができません。作業リポジトリに保存されているすべての情報(モデルのメタデータ、プロジェクト、およびシナリオ、スケジュール、ログなどのランタイム情報を含む)が完全に削除されます。


作業リポジトリの消去

作業リポジトリをデータベースから消去するには:

  1. トポロジ・ナビゲータで、「リポジトリ」パネルに移動します。

  2. 「作業リポジトリ」ノードを展開し、削除する作業リポジトリを右クリックします。

  3. 「データベースから消去」を選択します。

  4. 作業リポジトリをデータベースから完全に消去する場合は、確認ダイアログで「はい」をクリックします。

  5. 作業リポジトリがデータベースから消去され、トポロジ・ナビゲータの「リポジトリ」パネルから削除されます。

3.8.3 リポジトリの再番号付け

リポジトリの再番号付けとは、リポジトリに保存されているオブジェクトのリポジトリIDと内部IDを変更する操作です。

2つのリポジトリが同じIDで作成されている場合は、リポジトリの再番号付けをお薦めします。一方のリポジトリを再番号付けすることで、2つのリポジトリ間でオブジェクトを競合なしでインポート/エクスポートできます。


警告:

リポジトリの再番号付け管理操作では、データベースの再番号付け対象リポジトリのバックアップを作成しておく必要があります。


作業リポジトリの再番号付け

作業リポジトリを再番号付けするには:

  1. トポロジ・ナビゲータで、「リポジトリ」パネルに移動します。

  2. 「作業リポジトリ」ノードを展開し、再番号付けする作業リポジトリを右クリックします。

  3. 「再番号付け」を選択します。

  4. 「リポジトリの再番号付け - ステップ1」ダイアログで、「はい」をクリックします。

  5. 「リポジトリの再番号付け - ステップ2」ダイアログで、「OK」をクリックします。

  6. 「リポジトリの再番号付け - ステップ3」ダイアログで、作業リポジトリの新しい一意のIDを入力し、「OK」をクリックします。

  7. 「リポジトリの再番号付け - ステップ4」ダイアログで、「はい」をクリックします。

  8. 作業リポジトリおよびその作業リポジトリに連結されているすべてのオブジェクトが再番号付けされます。

マスター・リポジトリの再番号付け

  1. トポロジ・ナビゲータで、「リポジトリ」パネルに移動します。

  2. 「マスター・リポジトリ」ノードを展開し、再番号付けする作業リポジトリを右クリックします。

  3. 「再番号付け」を選択します。

  4. 「リポジトリの再番号付け - ステップ1」ダイアログで、「はい」をクリックします。

  5. 「リポジトリの再番号付け - ステップ2」ダイアログで、マスター・リポジトリの新しい一意のIDを入力し、「OK」をクリックします。

  6. マスター・リポジトリおよびそのマスター・リポジトリに保存されているすべての詳細(トポロジ、セキュリティおよびバージョン管理の詳細)が再番号付けされます。

3.8.4 リポジトリの調整

リポジトリ・データベースへの同時接続数は、リポジトリが格納されるデータベース・エンジンによって制御および制限される可能性があります。Oracleの場合、接続数を制限するプロパティはmax_processesです。多数のパラレル実行を実行する場合、リポジトリ・データベースに許可される最大接続数を増やすようにデータベースを調整することが必要な場合があります。

必要な接続数は、接続を実行しているセッション数によって異なります:

  • 各セッション実行には、実行の期間中に2つのデータベース接続(マスターへの接続と作業リポジトリへの接続)が必要です。セッションの開始後、短期間のセキュリティ・チェックを実行するために3番目のデータベース接続も必要です。

  • Oracle以外のデータベースの場合、各ロード・プラン・ステップでは、ロード・プランの実行中に追加接続がロックとして使用されます。