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Oracle® Fusion Middleware Oracle Data Integrator接続およびナレッジ・モジュール・ガイド
11g リリース1(11.1.1)
B62261-04
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13 IBM Informix

この章では、Oracle Data IntegratorでのIBM Informixの使用方法について説明します。

この章には次の項が含まれます:

13.1 概要

Oracle Data Integrator (ODI)では、IBM Informixデータベースのデータがシームレスに統合されます。Oracle Data Integratorの機能(リバース・エンジニアリング、ジャーナル化および統合インタフェースなど)は、IBM Informixを使用した場合に最良の動作が得られるように設計されています。

13.2 概念

IBM Informixの概念は、Oracle Data Integratorの概念に次のようにマップされます。1つのIBM InformixサーバーはOracle Data Integratorの1つのデータ・サーバーに対応します。このサーバー内で、1人の所有者はOracle Data Integratorの1つの物理スキーマにマップされます。

Oracle Data Integratorでは、Java Database Connectivity (JDBC)を使用してIBM Informixデータベースに接続します。

13.3 ナレッジ・モジュール

Oracle Data Integratorには、IBM Informixデータを処理するためのナレッジ・モジュール(KM)が用意されています。これらのリストを表13-1に示します。これらのKMでは、IBM Informix固有の機能が使用されます。IBM Informixデータベースでは、汎用SQL KMを使用することもできます。詳細は、第4章「汎用SQL」を参照してください。

表13-1 IBM Informixナレッジ・モジュール

ナレッジ・モジュール 説明

IKM Informix Incremental Update

増分更新モードでIBM Informixのターゲット表にデータを統合します。このIKMにより、データ・フローをステージングするための一時ステージング表が作成されます。その後、その内容をターゲット表と比較して、挿入するレコードおよびそれ以外の更新するレコードを推測します。また、CKMを起動してデータ整合性チェックを実行することもできます。

挿入および更新は、最大のパフォーマンスを得るためにバルク・セットベースの処理で実行されます。そのため、このIKMは大量のデータ用に最適化されています。

IBM Informixのターゲット表をロードして、欠落しているレコードを挿入し、既存のレコードを更新する場合は、このIKMの使用を検討してください。

このIKMを使用するには、ステージング領域がターゲットと同じデータ・サーバー上にあることが必要です。

JKM Informix Consistent

トリガーを使用してIBM Informix表の一貫したジャーナル化を行うためのジャーナル化インフラストラクチャを作成します。

IBM Informixでの一貫性セット・チェンジ・データ・キャプチャを有効にします。

JKM Informix Simple

トリガーを使用してIBM Informix表の単純なジャーナル化を行うためのジャーナル化インフラストラクチャを作成します。

IBM Informixでの単純なチェンジ・データ・キャプチャを有効にします。

LKM Informix to Informix (SAME SERVER)

同じサーバー内にあるソースのInformixデータベースからターゲットのInformixステージング領域へ、データをロードします。

このLKMでは、ソース・データベース内のビューおよびステージング領域データベース内のシノニムが作成されます。この方法は通常、大量のデータを処理する場合に標準のLKM SQL to SQLより効率的です。

ソース表がIBM Informixデータベースにあり、ステージング領域が同じInformixサーバーのIBM Informixデータベースにある場合は、このLKMの使用を検討してください。

RKM Informix

表、ビュー、列、主キーおよび一意でない索引について、IBM Informix固有のメタデータを取得します。このRKMは、基礎となるInformixカタログ表にアクセスしてメタデータを取得します。

デフォルトのJDBCリバースエンジニアリング・プロセスによって提供されていない追加のメタデータをInformixカタログから抽出する場合は、このRKMの使用を検討してください。

RKM Informix SE

表、ビュー、列、主キーおよび一意でない索引について、IBM Informix SE固有のメタデータを取得します。このRKMは、基礎となるInformix SEカタログ表にアクセスしてメタデータを取得します。

デフォルトのJDBCリバースエンジニアリング・プロセスによって提供されていない追加のメタデータをInformix SEカタログから抽出する場合は、このRKMの使用を検討してください。

SKM Informix

IBM Informixデータベースのデータ・アクセスWebサービスを生成します。詳細は、第4章「汎用SQL」のSKM SQLの説明を参照してください。


13.4 固有の要件

Oracle Data IntegratorでIBM Informixを使用するための固有の要件はありません。