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Oracle® Fusion Middleware Oracle Data Integrator接続およびナレッジ・モジュール・ガイド
11g リリース1(11.1.1)
B62261-04
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17 Sybase IQ

この章では、Oracle Data IntegratorでのSybase IQの使用方法について説明します。

この章には次の項が含まれます:

17.1 概要

Oracle Data Integrator (ODI)では、Sybase IQデータベースのデータがシームレスに統合されます。Oracle Data Integratorの機能(データ整合性チェックおよび統合インタフェースなど)は、Sybase IQを使用した場合に最良の動作が得られるように設計されています。

17.2 概念

Sybase IQの概念は、Oracle Data Integratorの概念に次のようにマップされます。1つのSybase IQサーバーはOracle Data Integratorの1つのデータ・サーバーに対応します。このサーバー内で、スキーマがOracle Data Integrator物理スキーマにマップされます。

Oracle Data Integratorでは、Java Database Connectivity (JDBC)を使用してSybase IQデータベースに接続します。

17.3 ナレッジ・モジュール

Oracle Data Integratorには、Sybase IQデータを処理するためのナレッジ・モジュール(KM)が用意されています。これらのリストを表17-1に示します。これらのKMでは、Sybase IQ固有の機能が使用されます。Sybase IQデータベースでは、汎用SQL KMを使用することもできます。詳細は、第4章「汎用SQL」を参照してください。

表17-1 Sybase IQナレッジ・モジュール

ナレッジ・モジュール 説明

CKM Sybase IQ

Sybase IQ表で定義された制約と照合して、データの整合性をチェックします。無効なレコードを拒否して、動的に作成されるエラー表に格納します。フロー制御および静的制御に使用できます。

Sybase IQデータベースでデータの整合性をチェックする場合は、このKMの使用を検討してください。

IKM Sybase IQ Incremental Update

増分更新モードでSybase IQのターゲット表にデータを統合します。このIKMにより、データ・フローをステージングするための一時ステージング表が作成されます。その後、その内容をターゲット表と比較して、挿入するレコードおよびそれ以外の更新するレコードを推測します。また、CKMを起動してデータ整合性チェックを実行することもできます。

挿入および更新は、最大のパフォーマンスを得るためにバルク・セットベースの処理で実行されます。そのため、このIKMは大量のデータ用に最適化されています。

Sybase IQのターゲット表をロードして、欠落しているレコードを挿入し、既存のレコードを更新する場合は、このIKMの使用を検討してください。

このIKMを使用するには、ステージング領域がターゲットと同じデータ・サーバー上にあることが必要です。

IKM Sybase IQ Slowly Changing Dimension

データ・ウェアハウスでタイプ2の緩やかに変化するディメンションとして使用されるSybase IQのターゲット表に、データを統合します。このIKMは、ターゲット・データストアで設定される緩やかに変化するディメンション・メタデータに依存して、新しいバージョンとして挿入する必要があるレコード、または既存のバージョンとして更新する必要があるレコードを判別します。

挿入および更新はバルク・セットベースの処理で実行されるため、このIKMは大量のデータ用に最適化されています。

Sybase IQのターゲット表をタイプ2の緩やかに変化するディメンションとしてロードする場合は、このIKMの使用を検討してください。

このIKMを使用するには、ステージング領域がターゲットと同じデータ・サーバー上にあり、適切な緩やかに変化するディメンション・メタデータがターゲット・データストア上で設定されていることが必要です。

LKM File to Sybase IQ (LOAD TABLE)

LOAD TABLE SQLコマンドを使用して、ファイルからSybase IQステージング領域データベースへデータをロードします。

この方法では固有のLOAD TABLEコマンドが使用されるため、大量のデータを処理する場合は、標準のLKM File to SQLより効率的です。ただし、ロードされるファイルは、Sybase IQマシンからアクセス可能であることが必要です。

ソースが大きいフラット・ファイルで、ステージング領域がSybase IQデータベースの場合は、このLKMの使用を検討してください。

LKM SQL to Sybase IQ (LOAD TABLE)

固有のLOAD TABLE SQLコマンドを使用して、任意のANSI SQL-92標準準拠ソース・データベースからSybase IQステージング領域データベースへデータをロードします。

このLKMでは、一時ファイルにソース・データがアンロードされ、Sybase IQのLOAD TABLE SQLコマンドがコールされて、ステージング表が移入されます。この方法では固有のLOAD TABLEユーティリティが使用されるため、通常、大量のデータを処理する場合は、LKM SQL to SQLより効率的です。

汎用データベースに大量のソース・データがあり、ステージング領域がSybase IQデータベースの場合は、このLKMの使用を検討してください。


17.4 固有の要件

Sybase IQ用の一部のナレッジ・モジュールでは、固有のLOAD TABLEコマンドが使用されます。このようなナレッジ・モジュールの使用時には、次の制限が適用されます。

詳細は、Sybase IQのドキュメントを参照してください。