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Oracle® Fusion Middleware Oracle Virtual Directory管理者ガイド
11gリリース1(11.1.1)
B55922-05
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16 Oracle Virtual Directoryのアクセス制御の構成

この章では、Oracle Virtual Directoryのアクセス制御の構成方法について説明します。この章の内容は次のとおりです。

16.1 Oracle Directory Services Managerを使用したアクセス制御リストの作成

Oracle Directory Services Managerを使用して既存のACLを作成するには、次の手順を実行します。


注意:

2つのACLの違いが承諾/拒否のプロパティのみの場合、ACLが追加される順序に関係なく、許可されるのは拒否です。たとえば、次の2つのACLでは、publicのすべての属性の検索(s)および読取り(r)は拒否されます。
deny:s,r#[all]#public:
grant:s,r#[all]#public:

  1. Oracle Directory Services Managerにログインします。

  2. タスク選択バーから「セキュリティ」を選択します。既存のアクセス制御ポイントがリストされた「アクセス制御ポイント」ナビゲーション・ツリーが表示されます。

  3. 「作成」ボタンをクリックします。「新規ACL」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  4. 「DN」フィールドに、新規ACLを適用するDNを入力して、新規ACLのアクセス制御ポイントを指定します。

  5. 「範囲」リストから「エントリ」または「サブツリー」のいずれかを選択し、新規ACLの有効範囲を構成します。「エントリ」を選択すると、新規ACLは仮想ツリーのアクセス制御ポイントのDNエントリにのみ適用されます。「サブツリー」を選択すると、新規ACLは、アクセス制御ポイントのDNエントリおよびそれより下のサブツリーの全エントリに適用されます。

  6. 「構造型アクセス項目(エントリ・レベル操作)」領域の「作成」ボタンをクリックし、仮想ディレクトリ・ツリーのエントリのアクセス・ポリシーを作成します。構造型アクセス構成ダイアログ・ボックスが表示されます。

  7. 「権限」タブをクリックし、次の操作を実行してアクセス・ポリシーのエントリ権限を設定します。

    • エントリ権限に明示的にアクセス権を付与するには、「アクセス・タイプ」リストから「付与」を選択し、アクセス権を付与する権限を選択します。

    • エントリ権限へのアクセスを明示的に拒否するには、「アクセス・タイプ」リストから「拒否」を選択し、アクセスを拒否する権限を選択します。

  8. 「責任者」タブをクリックし、次の操作を実行してエントリ・アクセス・ポリシーを適用するユーザーを設定します。

    • 「責任者」リストからACLのサブジェクトを選択します。

    • 「責任者」リストから「特定のDN」または「IPアドレス」を選択した場合は、「DNまたはIPアドレス」フィールドにDNまたはIPアドレスを入力します。

    「OK」ボタンをクリックして、「構造型アクセス項目(エントリ・レベル操作)」設定を保存します。「構造型アクセス項目(エントリ・レベル操作)」表に、新しいエントリ・アクセス・ポリシーが表示されます。

  9. 「コンテンツ・アクセス項目(属性レベル操作)」領域の「作成」ボタンをクリックし、エントリの属性のアクセス・ポリシーを作成します。コンテンツ・アクセス構成ダイアログ・ボックスが表示されます。

  10. 「ターゲット」タブをクリックし、アクセス・ポリシーを適用する属性を「属性」リストから選択します。「*」を選択すると、すべての属性にアクセス・ポリシーが適用されます。

  11. 「権限」タブをクリックし、次の操作を実行してアクセス・ポリシーの属性権限を設定します。

    • 属性権限にアクセス権を明示的に付与するには、「アクセス・タイプ」リストから「付与」を選択し、アクセス権を付与する権限を選択します。

    • 属性権限のアクセス権を明示的に拒否するには、「アクセス・タイプ」リストから「拒否」を選択し、アクセスを拒否する権限を選択します。

  12. 「責任者」タブをクリックし、次の操作を実行して属性アクセス・ポリシーを適用するユーザーを設定します。

    • 「責任者」リストからACLのサブジェクトを選択します。

    • 「責任者」リストから「特定のDN」または「IPアドレス」を選択した場合は、「DNまたはIPアドレス」フィールドにDNまたはIPアドレスを入力します。

  13. 「OK」ボタンをクリックして、「コンテンツ・アクセス項目(属性レベル操作)」設定を保存します。「コンテンツ・アクセス項目(属性レベル操作)」表に、新しい属性アクセス・ポリシーが表示されます。

16.2 Oracle Directory Services Managerを使用したアクセス制御リストの管理

この項では、Oracle Directory Services Managerを使用したACLの管理方法について説明します。この項の内容は次のとおりです。

16.2.1 アクセス制御リストの更新

Oracle Directory Services Managerを使用して既存のACLを編集するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Directory Services Managerにログインします。

  2. タスク選択バーから「セキュリティ」を選択します。既存のACLがリストされた「アクセス制御ポイント」ナビゲーション・ツリーが表示されます。

  3. 編集するACLをツリーでクリックします。ACLの設定が表示されます。

  4. 「サブツリー・アクセス」タブまたは「ローカル・アクセス」タブをクリックします。

  5. 編集する属性をクリックして必要に応じて値を編集し、「OK」ボタンをクリックして変更を保存します。

16.2.2 アクセス制御リスト・エントリの削除

Oracle Directory Services Managerを使用して既存のアクセス制御リスト(ACL)を削除するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Directory Services Managerにログインします。

  2. タスク選択バーから「セキュリティ」を選択します。既存のACLがすべてリストされた「アクセス制御ポイント」ナビゲーション・ツリーが表示されます。

  3. ツリーで、削除するエントリが含まれるACLをクリックします。ACLの設定が表示されます。

  4. ACLで削除するエントリをクリックします。

  5. 「削除」ボタンをクリックします。エントリの削除の確認を要求する「削除」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  6. 「削除」ダイアログ・ボックスの「削除」をクリックして、エントリを削除します。

  7. 「ACL」設定画面の「適用」ボタンをクリックして、更新済のACLを適用します。