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Oracle® Fusion Middleware Oracle SOA Suite、WebCenter PortalおよびADFアップグレード・ガイド
11g リリース1 (11.1.1.6.0)
B55926-05
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5 Oracle ADF 10g環境のアップグレード

この章では、Oracle Application Server 10gのOracle ADF環境を、Oracle Fusion Middleware 11gの同等の環境にアップグレードする方法について説明します。

詳細は、次の各項を参照してください。

5.1 タスク1: ADFアプリケーションに使用するOracle Fusion Middleware 11gトポロジの決定

アップグレード処理を開始する前に、新しいOracle Fusion Middleware 11g環境のトポロジを決定します。

詳細は、第3.1項「Oracle ADFユーザー向けの情報」を参照してください。

5.2 タスク2: ADFアプリケーションに使用するOracle WebLogic Serverドメインのインストールおよび構成

Oracle Fusion Middleware 11gにアップグレードする前に、Oracle Application Server 10gに対して設定したトポロジと同様のOracle Fusion Middleware環境をインストールする必要があります。

詳細は、次の各項を参照してください。

5.2.1 Oracle JDeveloperを使用する開発ドメインのインストールおよび構成

Oracle WebLogic Serverは、Oracle JDeveloper Studioの一部として入手可能です。そのため、統合開発環境(IDE)としてOracle JDeveloper Studioを使用している場合は、Oracle JDeveloperのインストールの一部としてOracle WebLogic Serverをインストールできます。

Oracle JDeveloper StudioでのOracle WebLogic Serverのインストールおよび構成の手順の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle JDeveloperインストレーション・ガイド』のOracle JDeveloper Studio Editionのインストールに関する項を参照してください。

5.2.2 JDeveloperを使用しないドメインのインストールおよび構成

アプリケーションの開発にOracle JDeveloperを使用していない場合、Oracle WebLogic Serverソフトウェアと Oracle Fusion Middleware Application Developerソフトウェア・スイートをインストールできます。

Application Developerインストーラを使用すると、Java Required Files(JRF)およびOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlドメイン・テンプレートを使用してドメインを構成する必要のあるソフトウェアをインストールできます。JRFテンプレートの詳細は、第5.2.3項「Java Required Files(JRF)ドメイン・テンプレートの使用方法」を参照してください。

Oracle Fusion Middleware Application Developerソフトウェアのインストールと構成の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Application Developerインストレーション・ガイド』を参照してください。

5.2.3 Java Required Files(JRF)ドメイン・テンプレートの使用方法

Oracle WebLogic Serverを構成する場合は、ドメイン・テンプレートを使用して各ドメインを構成します。Oracle Fusion Middleware 11gで使用可能なドメイン・テンプレートの1つとして、Java Required Files(JRF)テンプレートがあります。

JRFテンプレートには、重要なOracleライブラリ、および多数のOC4Jアプリケーションが依存するAPIの新規バージョンをサポートするその他の機能が含まれています。

アップグレードされたOC4Jアプリケーションで重要なJRFテンプレートのAPIのタイプについては、『Oracle Fusion Middleware Java EEアップグレード・ガイド』のJava Required Files(JRF)ドメイン・テンプレートで使用可能なAPIに関する項を参照してください。

JRFテンプレートを使用してドメインを作成または拡張するには、次を参照します。

5.2.3.1 JRFテンプレートを使用した新規ドメインの作成

JRFテンプレートを使用して新規Oracle WebLogic Serverドメインを作成する方法は複数あります。

  • Oracle JDeveloper 11gインストーラを使用した開発ドメインのインストールおよび構成

    このドメインはJRFテンプレートを使用して自動的に作成されます。

  • Application Developer、Oracle SOA Suite、WebCenter、Oracle Identity Management、またはOracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererドメインをインストールし、構成します。

    任意のOracle Fusion Middlewareソフトウェア・スイートを構成する際、構成ツールが実行中であれば、JRFテンプレートを選択できます。

    詳細は、該当するOracle Fusion Middlewareインストレーション・ガイドを参照してください。

5.2.3.2 JRFテンプレートを使用した既存ドメインの拡張

JRFテンプレートを使用して既存のドメインを拡張するには、次のいずれかの方法を使用します。

  • Oracle JDeveloper 11gインストーラを使用します。

    Oracle JDeveloperインストーラで、カスタム・インストールを選択し、次にADFランタイム・コンポーネントを選択します。この手順では、ADFランタイムjarファイルとドメイン・テンプレートをサーバー環境にインストールできます。

    詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle JDeveloperインストレーション・ガイド』を参照してください。

  • Fusion Middleware構成ウィザードをOracle SOA Suite、WebCenter、Oracle Identity ManagementまたはOracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererのOracleホームから実行します。

    ドメインを拡張するオプションを選択し、表示される使用可能なテンプレートのリストからJRFテンプレートを選択します。

    詳細は、該当するOracle Fusion Middlewareインストレーション・ガイドを参照してください。

  • Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware ControlまたはApplyJRF WebLogic Scripting Tool(WLST)コマンドを使用して、JRFテンプレートを既存のWebLogicサーバー・インスタンスに適用します。

    詳細は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』の管理対象サーバーまたはクラスタへのOracle JRFテンプレートの適用に関する項を参照してください。

5.2.3.3 既存のOracle WebLogic ServerインスタンスのADF 11gランタイムへのアップグレード

Oracle Fusion Middleware 11gがリリースされるより先に、Oracle JDeveloper 11g(11.1.1.0.x)のバージョンがOracleの顧客に提供されています。

Oracle JDeveloper 11g(11.1.1.0.x)を使用してOracle WebLogic Serverドメインをインストールおよび構成してある場合は、Oracle Fusion Middleware 11gと新しいOracle JDeveloper 11g(11.1.1.1.0)のほうがOracle ADFランタイム・ソフトウェアのバージョンが新しいことに注意してください。

既存のOracle WebLogic ServerドメインをOracle ADF 11gランタイム・ソフトウェアでアップグレードする手順は、次のとおりです。

  1. アップグレード対象のOracle WebLogic Serverインスタンスのアンインストーラを開始します。

    Oracle WebLogic Serverのアンインストーラは次の場所にあります。

    UNIXシステムの場合

    WLS_HOME/wlserver_10.3/uninstall/uninstall.sh
    

    Windowsシステムの場合

    WLS_HOME\wlserver_10.3\uninstall\uninstall.cmd
    

    ヘッドレス・サーバー(LinuxやUNIXベースのシステムなど)では、DISPLAY変数をVNCやXmingなどのXサーバーに設定することが必要な場合があります。

  2. JDeveloper 11g(11.1.1.0.x)Studio Edition 11.1.1.0.0を選択します。

  3. WebLogic Server内の選択をすべて解除します。

  4. 「次へ」をクリックし、アンインストールを実行します。必要な場合は、「詳細」ボタンをクリックしてアンインストールされた内容を確認できます。

  5. JDeveloper 11.1.1.1.0インストーラを開始します。

  6. ADFランタイムの新規バージョンをインストールするOracle WebLogic Serverインスタンスを選択します。

  7. すべての選択を解除し、「Application Development Framework Runtime」のみを選択します。

    これにより、JDeveloperとADFのフォルダが自動的に選択されます。

  8. クラスのロード問題を回避するには、すべてのEARファイルを再構築します。