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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter WSRP Producer for .NET開発ガイド
11g リリース1 (11.1.1.6.0)
B69391-01
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2 Oracle WebCenter WSRP Producer for .NET構成ファイルの理解

この章では、Oracle WebCenter WSRP Producer for .NET構成ファイル(wsrp-producer.xml)の内容について説明します。

Webパーツまたは.NETアプリケーションをWSRPポートレットとして設定することは、wsrp-producer.xml構成ファイルが適切に作成されるまで完了しません。このファイルについて理解することが重要です。

<installdir>\wsrpdefaultにインストールされているwsrp-producer.xmlファイルを開いて参照します。

2.1 ポートレット・ノード

ポートレットとして公開する各Webパーツまたは各.NET Webアプリケーションは、専用の<portlet>ノードを持つ必要があります。ポートレットには、次の要素を含めることができます。

2.2 ポートレット・コンテンツ変換ルールセット

Oracle WebCenter WSRP Producer for .NETでは正規表現を使用して、相対URLを絶対URLに、また、必要に応じてWSRPコンシューマを通してプロキシ処理されたURLに変換します。特定の変換ルールは、<RuleSet>要素にあるwsrp-producer.xmlファイル内で定義され、各ポートレット内で参照されます。ルールセットは、マークアップ変換ルールのグループをまとめるための方法です。

デフォルトでは、hrefを変換し、WSRPリソースとしてプロキシ設定する単一のデフォルト・ルールセットがあり、"src" URL参照(イメージおよびJavaScript)は変換されますが、プロキシ設定は行われません。様々な変換設定を使用するには、次に説明するとおり、新しいルールセットを作成します。ポートレット内でのルールセットの使用例の詳細は、第5.5項「マークアップ変換の使用方法」を参照してください。


注意:

デフォルト・ルールセットを変更しないことを強くお薦めします。

2.2.1 カスタム・ルールの作成

前の項で説明したとおり、カスタム・ルールは、<RuleSet>要素内のポートレット・ノードの内側または外側で定義できます。同じルールを使用する必要がある一連のポートレットがある場合、ルールセットは非常に有用になります。ポートレットごとにURL変換ルールをコピーするかわりに、単一のルールセットを作成し、各ポートレットのIDを参照できます。<RewriterConfig>要素の構文ルールは、両方の場所で同じです。(ルールが個別のポートレット・ノードの内側で定義されている場合、<RuleSet>要素は省略されます。)

<RewriterConfig>要素は、次の表の要素を使用して変換ルールを定義する<RewriterRule>要素を含んでいる<Rules>要素を含んでいます。

表2-2 変換ルールの要素

要素 値/説明

<LookFor>

必須。テキストまたは正規表現、あるいはその両方を使用して、検索するURLを定義します。たとえば、<LookFor>(activeSrc\":\")([^\"]+)</LookFor>は、トランスフォーマが、置換のために"activeSrc":"./test/foo/bar.js"や"activeSrc":"test2/bas.html"のようなURLを探すことを示しています。

<LookFor>は、<RewriterRule>要素の中で1番目の要素にする必要があります。

<ChangeToAbsolute>

必須。trueに設定されている場合は、<LookFor>要素で識別された任意のURLを絶対URLに変換します。(WSRPコンシューマを通してプロキシ処理したときに相対URLは意味をなさないため、通常、URLに対して実行する変換は、URLを絶対URLにします。)

<MakeResource>

必須。trueに設定されている場合は、URLはWSRPコンシューマによってプロキシ処理されます。保護するリソースにとってこれが重要である一方、WSRPコンシューマはURLを書き換える必要があり、ブラウザ・キャッシングを使用することができないため、このオプションを大量に適用すると、パフォーマンスに大きな悪影響を及ぼすことがあります。プロキシ処理をするURLのみを含めるようにするには、<ApplyTo>を使用します。

<ApplyTo>

キーワードのカンマ区切りリストを使用して、変換されてプロキシ処理されるURLを限定します。(<ChangeToAbsolute>がルールに含まれている場合、<LookFor>要素によって返されるすべてのURLは絶対URLに変換されます。)

<ChangeTo>

<LookFor>要素によって返されるテキストを、用意されているテキストに変更します。(これはURL変換には使用されませんが、<RewriterRule>要素を使用してポートレット内の任意のテキストを変更でき、また、正規表現を含めることができます。)たとえば、次のエントリは、myhostからのトラフィックをmyhost.mycompany.comにリダイレクトします。

<RewriterRule>
  <LookFor>myhost[\:]*[0-9]* </LookFor>
  <ChangeTo>myhost.mycompany.com</ChangeTo>
</RewriterRule>