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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server JMXによる管理の容易なアプリケーションの開発
11gリリース1 (10.3.6)
B55538-05
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6 カスタムMBeanへのアクセス

JMXプログラミングによるカスタムMBeanへのアクセスの他に、JMX準拠の管理システムを使用してMBeanにアクセスすることもできます。詳細は、Oracle Technology Network Webサイト(http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/tech/javamanagement-140525.html)を参照してください。JMXに関する書籍、ホワイトペーパー、および詳細情報へのリンクが掲載されています。

以下の節では、カスタムMBeanにアクセスするその他の方法について説明します。

JConsoleからカスタムMBeanへのアクセス

JDKには、MBeanを参照するために使用できるSwingベースのJMXクライアント、JConsoleが用意されています。任意のWebLogic Server MBeanサーバーとJVMプラットフォームMBeanサーバーのMBeanを参照できます。JConsoleはリソースを大量に消費するため、開発環境のみで使用することをお薦めします。「Using JConsole to Monitor Applications」 http://java.sun.com/developer/technicalArticles/J2SE/jconsole.htmlを参照してください。

JConsoleからカスタムMBeanにアクセスするには:

  1. JConsoleクラスパスにwljmxclient.jarwlclient.jar存在しない場合:

    1. MBeanをホストするWebLogic ServerインスタンスのIIOPプロトコルを有効にします。

    2. 管理者権限を持つWebLogic Serverユーザーになるように、デフォルトのIIOPユーザーを構成します。その場合、手順 5dまたは手順 6dで提供したログイン名とパスワードは無関係であり、デフォルトのIIOPユーザーは各リクエストに関連付けられます。

    管理コンソール・オンライン・ヘルプ「IIOPの有効化と構成」を参照してください。

    wljmxclient.jarwlclient.jar ファイルが JConsoleクラスパスに指定されている場合は、デフォルトのIIOPユーザーを有効化する必要はありません。手順2に進みます。


    注意:

    wlclient.jarがMANIFEST ClassPathエントリのwljmxclient.jarに含まれているので、wlclient.jarwljmxclient.jarが同じディレクトリであるか、または両方のjarがクラスパスに指定されている必要があります。

    クラスパスにwljmxclient.jarがある場合、weblogic.jarまたはwlfullclient.jarは、クラスパスに含まれていないことを確認してください。wljmxclient.jar / wlclient.jarのシン・クライアントまたはwlfullclient.jarのシック・クライアントのみを使用する必要があります。両方のjarを組み合せての使用はできません。


  2. コマンド・プロンプトから、JDK 6または同等のものがパスに存在することを確認します。

  3. コマンド・プロンプトで、次のコマンドを入力します:

    jconsole -J-Djava.class.path=$JAVA_HOME/lib/jconsole.jar:$JAVA_HOME/
    lib/tools.jar:$WLS_HOME/lib/wljmxclient.jar 
    -J-Djmx.remote.protocol.provider.pkgs=weblogic.management.remote
    

    注意:

    手順4で説明されているような構成がある場合、jconsoleコマンドを実行してJConsoleを起動することができます。この方法でJConsoleを起動する場合、WLSプロセスを開始するユーザーのみが、ローカルに接続することができます。

  4. カスタムMBeanがJVMプラットフォームMBeanサーバーに登録されている場合(またはWebLogic Server実行時MBeanサーバーをJVMプラットフォームMBeanサーバーとして構成した場合)、次の操作を行います。

    1. JConsoleウィンドウで、「接続」>「新規接続」を選択します。

    2. 「新規接続」ウィンドウで、「ローカル・プロセス」タブを選択して、WebLogic.Serverを選択し、「接続」をクリックします。

  5. カスタムMBeanがWebLogic Server実行時MBeanサーバーに登録されており、実行時MBeanサーバーをプラットフォームMBeanサーバーとして構成していない場合は、次の操作を行います。

    1. JConsoleウィンドウで、「接続」>「新規接続」を選択します。

    2. 「新規接続」ウィンドウで、「リモート・プロセス」オプションを選択します。

    3. 「リモート・プロセスJMX URL」テキストボックスに、以下のURLを入力します。

      service:jmx:rmi:///jndi/iiop://host:port/weblogic.management.mbeanservers.runtime 
      

      ここでhost:portは、MBeanをホストするWebLogic Serverインスタンスのホスト名とポートです。

      例:

      service:jmx:rmi:///jndi/iiop://localhost:7001/weblogic.management.mbeanservers.runtime 
      
    4. ユーザー名とパスワード・フィールドに、管理ロールが割り当てられているユーザー・アカウントのユーザー名とパスワードを入力します。このログインは、クライアントを認証するために使用され、クライアントから出て来た各JMXリクエストに関連付けられたサブジェクトを作成できます。

    5. 「接続」をクリックします。

  6. カスタムMBeanがWebLogic Serverドメイン実行時MBeanサーバーに登録されている場合、次の操作を行います。

    1. 「コンソール」ウィンドウで、「接続」>「新規接続」を選択します。

    2. 「新規接続」ウィンドウで、「リモート・プロセス」オプションを選択します。

    3. 「リモート・プロセスJMX URL」テキストボックスに、以下のURLを入力します。

      service:jmx:rmi:///jndi/iiop://host:port/weblogic.management.mbeanservers.domainRuntime 
      

      ここでhost:portは、管理サーバーのホスト名とポートです。

      例:

      service:jmx:rmi///jndi/iiop://localhost:9002/weblogic.management.mbeanservers.domainRuntime
      
    4. ユーザー名とパスワード・フィールドに、管理ロールが割り当てられているユーザー・アカウントのユーザー名とパスワードを入力します。このログインは、クライアントを認証するために使用され、クライアントから出て来た各JMXリクエストに関連付けられたサブジェクトを作成できます。

    5. 「接続」をクリックします。

WebLogic Scripting ToolからカスタムMBeanへのアクセス

MBeanを、実行時MBeanサーバーまたはドメイン実行時MBeanサーバーに登録した場合、WebLogic Scripting Toolを使用してカスタムMBeanにアクセスできます。詳細は、『Oracle WebLogic Scripting Tool』のほかのWebLogic MBeansおよびカスタムMBeansへのアクセスに関する項を参照してください。

管理コンソール拡張からカスタムMBeanへのアクセス

特定のテンプレートに準拠するJava Server Pages (JSP)を作成することによって、WebLogic Server管理コンソールを拡張できます。作成するJSPには、JVMプラットフォームMBeanサーバー、WebLogic Server実行時MBeanサーバーまたはドメイン実行時MBeanサーバーに接続してMBeanを検索するJMXコードを組み込むことができます。

詳細は、『Oracle WebLogic Server管理コンソールの拡張』を参照してください。