Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server JDBCのプログラミング 11gリリース1 (10.3.6) B60995-04 |
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この章では、WebLogic Serverインストールに含まれているWebLogicブランドのDataDirectドライバについて説明します。
オラクル社では、DB2、Informix、MS SQL ServerおよびSybase向けにWebLogicブランドのDataDirectドライバを提供します。WebLogicブランドのDataDirectドライバをWebLogic Server環境で構成して使用する方法については、後続の項を参照してください。これらのドライバの詳細は、http://www.datadirect.com/index.html
で『Progress DataDirect for JDBC User's Guide Release 4.2』および『Progress DataDirect for JDBC Reference Release 4.2』を参照してください。DataDirectのドキュメントを使用する場合、必要に応じて次のように読み替える必要があります。
URL: "datadirect"のかわりに"weblogic"を使用
インストール・ディレクトリ: WebLogicブランドのDataDirectドライバの完全修飾インストール・ディレクトリは、WL_HOME
\server\lib
です。
WebLogicブランドのData DirectドライバはJDBC 4.0仕様に準拠しています。
注意: 様々なベンダーのドライバ使用時のWebLogic Server動作を比較したとき、ドライバがJDBCに準拠していても、ベンダーが異なる仕様と解釈したり特定の状況に対して異なる実装を提供したりする可能性があることを忘れないようにしてください。たとえば、WebLogicブランドのSQL Serverドライバを使用する場合、 |
WebLogicブランドのDataDirectドライバは、WebLogic ServerとともにWL_HOME
\server\lib
フォルダにインストールされます。WL_HOMEはWebLogic Serverのインストール先ディレクトリです。ドライバ・クラス・ファイルはweblogic.jar
のマニフェスト・クラスパスに含まれているので、ドライバは自動的にサーバーのクラスパスに追加されます。
注意: WebLogic Serverの完全インストールを実行すると、WebLogicブランドのDataDirectドライバがデフォルトでインストールされます。カスタム・インストールを選択した場合は、WebLogic JDBCドライバ・オプションが選択されている(チェック・ボックスがオンになっている)ことを確認してください。このオプションが選択されていない場合、ドライバはインストールされません。 |
WebLogicブランドのDataDirectドライバはWebLogicのクライアントjarファイル(wlclient.jar
など)のマニフェスト・クラスパスには含まれていません。WebLogicクライアントでドライバを使用するには、以下のファイルをクライアントにコピーし、クライアントのクラスパスに追加する必要があります。
DB2の場合: wldb2.jar
Informixの場合: wlinformix.jar
MS SQL Serverの場合: wlsqlserver.jar
Sybaseの場合: wlsybase.jar
ドライバとデータベースのサポートの詳細は、http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
を参照してください。
WebLogic Server構成にJDBCデータ・ソースを作成し、このJDBCドライバを選択してデータ・ソース内に物理的なデータベース接続を作成します。それによって、アプリケーションがJNDIツリーでデータ・ソースをルック・アップして、接続を要求できるようになります。
関連情報については、以下を参照してください。
WebLogic ServerのJDBCおよびデータ・ソースの詳細は、『Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの構成と管理』を参照してください。
データ ソースからの接続のリクエストについては、『Oracle WebLogic Server JDBCのプログラミング』のDataSourceを使用したクライアント接続の取得に関する項を参照してください。
コードがWebLogic Serverのクラスパス/環境で実行される場合、WebLogicブランドのDataDirectドライバを使用する独自のJDBCコードを開発して使用できます。
データ・ソースの接続の接続プロパティは、WebLogic Server管理コンソール、コマンド・ライン・インタフェース、またはJMX APIを使用して指定します。接続プロパティはDBMSによって異なります。各WebLogicブランドのDataDirectドライバに固有の接続プロパティのリストについては、『Progress DataDirect for JDBC User's Guide』の各ドライバの「Connection Properties」の項を参照してください。
WebLogicブランドのDataDirectドライバでは、『Progress DataDirect for JDBC User's Guide Release 4.2.』(http://www.datadirect.com/index.html
)に記載されているように、IPv4形式およびIPv6形式のInternet Protocol (IP)アドレスがサポートされます。WebLogic環境では、単に、URLのjdbc:datadirect
部分をjdbc:weblogic
に変更します。たとえば、次の接続URLでは、IPv4形式でサーバーを指定しています。
jdbc:weblogic:db2://123.456.78.90:50000;DatabaseName=jdbc;User=test; Password=secret
Javaセキュリティ・マネージャを有効にした状態でWebLogicブランドのDataDirectドライバを使用する場合は、ドメインのセキュリティ・ポリシー・ファイルに特定のパーミッションを設定する必要があります。WebLogic Serverには、編集および使用可能なサンプル・セキュリティ・ポリシー・ファイルが用意されています。このファイルは、WL_HOME
\server\lib\weblogic.policy
にあります。weblogic.policy
ファイルには、ドライバに必要なほとんどすべてのパーミッションが含まれています。
weblogic.policy
ファイルを変更せずに使用する場合は、それ以上のパーミッションを付与する必要はありません。別のセキュリティ・ポリシー・ファイルを使用する場合や、追加のパーミッションを必要とするドライバ機能を使用する場合は、『Progress DataDirect for JDBC User's Guide Release 4.2』(http://www.datadirect.com/index.html
)を参照してください。install_dir
としてWL_HOME
/server
(WL_HOME
はWebLogic Serverをインストールしたディレクトリ)を使用します。
WebLogic ServerでJavaセキュリティ・マネージャの使用の詳細は、『Oracle WebLogic Serverセキュリティのプログラミング』のJavaセキュリティを使用したWebLogicリソースの保護に関する項を参照してください。
この項では、DataDirect MS SQL Serverドライバと組み合せて使用するためのMS SQLServerの構成に関する追加情報を示します。
WebLogic Serverには、MS SQL Server用に次のXA dllが用意されています。
sqljdbc.dll
: 32ビットWindows用
64sqljdbc.dll
: 64ビットWindows用
X64sqljdbc.dll
: X64プロセッサ用
インストールするには、次のようにします。
WL_HOME
\server\lib
ディレクトリに移動します。
場合に応じて次ようにします。
32ビットWindowsシステムの場合、sqljdbc.dll
ファイルをインストールします。
64ビットWindowsシステムの場合、64sqljdbc.dll
ファイルをコピーして名前をsqljdbc.dll
に変更し、sqljdbc.dll
ファイルをインストールします。
X64プロセッサの場合、X64sqljdbc.dll
ファイルをコピーして名前をsqljdbc.dll
に変更し、sqljdbc.dll
ファイルをインストールします。
バージョン2008以上のMS SQLServerにストアド・プロシージャをインストールするDataDirectのinstjdbc.sql
スクリプトの一部のバージョンに、既知の問題があります。これを回避する方法は、instjdbc.sql
スクリプト内のdump tran master with no_log
のすべてのインスタンスをDBCC SHRINKFILE(mastlog, 1)
に置き換えることです。