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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverログ・ファイルの構成とログ・メッセージのフィルタ処理
11g リリース1 (10.3.6)
B61637-04
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1 概要とロードマップ

この章では、『Oracle WebLogic Serverログ・ファイルの構成とログ・メッセージのフィルタ処理』の内容と構成について説明します。

ドキュメントのスコープおよび対象読者

このドキュメントでは、WebLogic Serverロギング・サービスを使用して、サーバー、サブシステム、およびアプリケーション・イベントをモニターする方法について説明します。メッセージをログ・ファイルに書き込み、WebLogic Serverがブロードキャストするログ・メッセージをリスニングするようにWebLogic Serverを構成する方法について説明します。また、WebLogic Server管理コンソールを介してログ・メッセージを表示する方法についても説明します。

このドキュメントは、WebLogicロギング・サービスを構成し、サーバーおよびサブシステムのイベントをモニターするシステム管理者、およびJava Platform, Enterprise Edition (Java EE)アプリケーション・ログをWebLogic Serverログに統合するJava EEアプリケーション開発者に情報を提供するものです。このドキュメントの内容は、開発からテストおよび本番まで、ソフトウェア・プロジェクトのすべての段階に関連しています。

このドキュメントでは、アプリケーションのロギングまたはログ・メッセージ・カタログのローカライズおよび国際化は扱いません。これらのトピックに関する情報へのリンクについては、「関連ドキュメント」を参照してください。

Java EE技術、Web技術、オブジェクト指向プログラミング技術、およびJavaプログラミング言語について読者が精通していることを前提としています。

このドキュメントの手引き

このドキュメントの構成は次のとおりです。

関連ドキュメント

WebLogic Serverのすべてのマニュアルは、Webサイトで公開されています。特に、WebLogic Serverインスタンスにより生成されるログ・ファイルの表示方法および構成方法については、『Oracle WebLogic Serverの管理コンソール・オンライン・ヘルプ』ログの表示と構成に関する項を参照してください。また、WebLogic Serverのメッセージ・カタログ、非カタログ・ロギング、およびサーブレット・ロギングを使用してアプリケーションまたはリモートJavaクライアントからログ・メッセージを生成する方法、およびログ・メッセージの国際化とローカライズに対するWebLogicのサポートについては、『Oracle WebLogic Serverアプリケーション・ロギングのためのロギング・サービスの使用』を参照してください。

ロギングのサンプルとチュートリアル

このドキュメントの他にも、ロギングの構成やAPIの使い方を示す様々なサンプル・ロギング・コードが用意されています。

Avitek Medical Recordsアプリケーション(MedRec)とチュートリアル

MedRecはWebLogic Serverに付属したエンドツーエンドのサンプルJava EEアプリケーションであり、一元的で独立した医療記録管理システムをシミュレートします。MedRecアプリケーションには、患者、医師、および管理者に対して、様々なクライアントを使用して患者のデータを管理するフレームワークが用意されています。

MedRecはWebLogic ServerとJava EEの機能を例示し、推奨されるベスト・プラクティスを重要点として示します。MedRecはWebLogic Server配布キットに含まれており、Windowsマシンの[スタート]メニューからアクセスできます。Linuxなどのプラットフォームでは、WL_HOME\samples\domains\medrecディレクトリからMedRecを起動できます。ただし、WL_HOMEは、WebLogic Serverの最上位のインストール・ディレクトリです。

MedRecへのLog4jの統合

WebLogic ServerとともにインストールされるMedRecドメインは、Log4jロギングを有効にするように構成されています。一部のアクション・クラスとMedRecユーティリティ・クラスでは、weblogic.logging.log4j.Log4jLoggingHelperクラスを使用して、新しいロガーの作成、Log4jアペンダへのアクセス、ロガーへのアペンダの登録が可能です。これにより、ベース・クラスを拡張するクラスは、ロガーを使用して情報メッセージをWebLogic Serverログ・ファイルに書込めます。

WebLogic Server配布キットのロギング・サンプル

WebLogic Serverでは、必要に応じてAPIサンプル・コードをWL_HOME\samples\server\examples\src\examplesにインストールできます。ただし、WL_HOMEはWebLogic Serverの最上位インストール・ディレクトリです。WebLogic Serverのスタート・メニューからサンプル・サーバーを起動して、サンプルとその実行手順に関する情報を確認できます。

このリリースでのロギングの新機能と変更点

WebLogic Serverのこのリリースに追加された新機能の一覧については、『Oracle WebLogic Serverの新機能』を参照してください。