WebLogic Serverでは、オープン・ソースのSpringプロジェクトがJava EEアプリケーションに使用されているときにサポートします。このドキュメントでは、Java EEアプリケーション内で使用するWebLogicによってサポートされているSpring機能について説明します。WebLogic Serverでは、SpringSourceの一切の商品をサポートしていません。
以下の項では、このガイド『Oracle WebLogic ServerでのSpringのサポート』の内容と構成について説明します。
このドキュメントは、Springアプリケーションを開発する開発者およびSpringアプリケーションを構成およびモニターする管理者を対象読者としています。
このマニュアルは、WebLogic ServerおよびJava EEアプリケーションの開発に精通している読者を対象としています。
この項、第1章「概要とロードマップ」では、このガイドの構成を紹介します。
第2章「Springアプリケーションの構成の簡略化」では、特別な構成をしなくても依存関係インジェクションのために使用できる事前構成済みMBeansについて説明します。
第3章「WebLogic Springセキュリティ統合」では、WebLogic Serverのセキュリティ・フレームワークとともにSpringのセキュリティ・フレームワークを使用する方法について説明します。
第4章「WebLogic ServerのSpringコンソール拡張」では、WebLogic Server管理コンソールでSpring拡張を有効にする方法について説明します。
第5章「WebLogic Serverのクラスタリングの使用」では、Springアプリケーションに対してWebLogic Serverのクラスタリングの活用方法について説明します。
第6章「WebLogic ServerへのSpring依存関係インジェクションの拡張」では、WebLogic ServerにSpringサポートを有効にする方法について説明します。
第7章「SpringベースのOracle Weblogic Serverアプリケーションの開発」では、WebLogic ServerのためにSpringアプリケーションを開発する方法の例を示します。
Springの関連ドキュメントおよびSpring Frameworkに関する他の情報については、http://www.springsource.com/
を参照してください。
WebLogic Serverアプリケーションを開発、デプロイ、およびモニターするための包括的なガイドラインについては、以下のドキュメントを参照してください。
『Oracle WebLogic Serverアプリケーションの開発』は、WebLogic Serverアプリケーションの開発ガイドです。
『Oracle WebLogic Serverへのアプリケーションのデプロイ』は、WebLogic Serverアプリケーションのデプロイに関する主な情報をまとめたガイドです。
『Oracle WebLogic Serverパフォーマンスおよびチューニング』は、WebLogic Serverアプリケーションのパフォーマンスをモニターして改善するための情報を提供します。
このドキュメントの他にも、Springを使用して開発したサンプル・アプリケーションを提供します。これは、元のMedRecサンプル・アプリケーションに基づくAvitek Medical Records (または、MedRec)のSpringバージョンですが、Spring frameworkを使用して、再実装されています。これは、SpringおよびWebLogicのさまざまの側面を簡潔に説明するOracle WebLogic Serverのサンプル・アプリケーション・スイートです。
このリリースのWebLogic Serverでは、コード・サンプルおよびMedRecサンプル・アプリケーションはデフォルトでインストールされません。サンプルとサンプル・アプリケーションを実行するには、WebLogic Serverのカスタム・インストールを選択し、インストールするサーバー・サンプルを選択する必要があります。
Oracle WebLogic Serverの複数のバージョンでサポートされているSpring Frameworkのバージョンの詳細は、「Oracle Fusion Middlewareのサポートされるシステム構成」ページ(http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.html
)の「Oracle WebLogic Server」リンクを参照してください。
WebLogic Springサポートは次の点が拡張されています。
構成が簡略化されます。WebLogic ServerにデプロイされたSpringアプリケーションでは、自動的に、依存関係インジェクションのための多くの事前構成済みbeanが利用可能になります。Spring構成ファイルでの宣言は必要ありません。
Springコンソール拡張は、WebLogic Serverの一部として含まれ、有効になっています。
Springコンソール拡張では、Springアプリケーションのための実行時の統計を示す新しい モニター・ページがあります。
新しいサンプル・アプリケーション、MedRec (Spring)はSpringアプリケーションの開発プラクティスを示します。
このリリースで導入された新しいWebLogic Server機能の一覧については、『Oracle WebLogic Serverの新機能』を参照してください。