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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal開発者ガイド
11g リリース1 (11.1.1.6.0)
B72084-01
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62 ポートレットのテストとデプロイ

この章では、JSR 286およびOracle PDK-Javaポートレットのテストとデプロイ方法について説明します。開発環境では、ポートレットをOracle JDeveloperとともにパッケージ化されている統合WebLogic Server (WLS)上でテストしたり、ポートレット・プロデューサ・アプリケーションをJDeveloper外部にあるOracle WebLogic管理対象サーバーのインスタンスにデプロイすることもできます。

この章の内容は、次のとおりです。

その他のWebCenter Portal: Frameworkアプリケーションのテストとデプロイの詳細は、第70章「WebCenter Portal: Frameworkアプリケーションのデプロイおよびテスト」を参照してください。

ポートレットの作成の詳細は、第59章「Oracle JSF Portlet Bridgeを使用したポートレットの作成」および第60章「ポートレット・ウィザードを使用したポートレットの作成」を参照してください。

62.1 開発環境でのポートレットのデプロイのテスト概要

ポートレット・プロデューサ・アプリケーションをデプロイする前に、開発環境でテストすることをお薦めします。JDeveloperで統合WLSを使用すると、デプロイメント・プロファイルを作成せずに、ポートレットをシングル・ステップでテストできます。統合WLSでアプリケーションをテストするメリットの詳細は、「統合WebLogic Server」を参照してください。また、設計時に行うポートレットのカスタマイズがアプリケーションのワークスペースに維持されるため、アプリケーションのソース定義に不可欠な要素になるというメリットもあります。これらの変更は、アプリケーションがWebLogic管理対象サーバー・インスタンス(管理対象サーバー)にデプロイされるときにEARファイルにパッケージ化されます。これにより、ポートレットのカスタマイズをエクスポートおよびインポートする必要がなくなります。

実行時、統合WebLogic Serverを使用したアプリケーションのテスト中に変更を加えた場合は、このカスタマイズも保持されます。アプリケーションを管理対象サーバーにデプロイする際にこの実行時カスタマイズを維持しない場合は、消去する必要があります。これは、構成済のディレクトリからカスタマイズを削除することにより、手動で実行できます。または、アプリケーションの開発中に、アプリケーションの実行ごとにこれらの実行時カスタマイズを消去できます。これを実行するには、次のようにします。

  1. アプリケーション・ナビゲータで、アプリケーション名の隣の「アプリケーション・メニュー」アイコンをクリックし、「アプリケーション・プロパティ」を選択します。

  2. 「アプリケーション・プロパティ」ダイアログで、左側のペインの「実行」ノードを開き、「MDS」を選択します。

  3. 右側のペインで「各実行の前にカスタマイズを削除」を選択します。これにより、アプリケーションが実行されるたびに、すべての実行時カスタマイズのMDSが消去されます。

  4. 「OK」をクリックします。

Oracle WebLogic管理対象サーバー・インスタンスでポートレット・プロデューサ・アプリケーションをテストする、または本稼働のためにデプロイするには、この章で説明されているように、管理対象サーバーへの接続を構成し、デプロイメント・プランを作成し、サーバー・インスタンスにデプロイする必要があります。Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Control、WLS管理コントロールまたはWLSTコマンドを使用したポートレット・プロデューサ・アプリケーションのデプロイの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイドの章「ポートレット・プロデューサの管理」を参照してください。

62.2 統合WebLogic Serverでのポートレット・プロデューサ・アプリケーションのテスト

統合WLS(デフォルト・サーバー)への接続は事前構成されており、図62-1に示すように、「リソース・パレット」の「IDE接続」パネルの「アプリケーション・サーバー」ノードの下にIntegratedWLSConnectionとして表示されます。「実行マネージャ」パネルでは、複数のアプリケーションを同時に実行し、各アプリケーションの進捗を監視できます。「実行マネージャ」パネルでは、デフォルト・サーバー・インスタンスを停止することもできます。

図62-1 「IDE接続」のIntegratedWLSConnection

図62-1の説明が続きます
「図62-1 「IDE接続」のIntegratedWLSConnection」の説明

統合WLSサーバーの詳細は、「統合WebLogic Server」を参照してください。

この項の内容は、次のとおりです。

62.2.1 統合WebLogic ServerでのJSR 286ポートレットのテスト方法

JSR 286ポートレット・プロデューサ・アプリケーションをテストするには、プロジェクト・フォルダのportlet.xmlページを右クリックし、「実行」を選択します。portlet.xmlを実行すると、ポートレット・プロデューサ・アプリケーションにちなんで名付けられた統合WLSのインスタンスで該当のアプリケーションのパッケージ化とデプロイがトリガーされます。


注意:

統合WLSインスタンスが停止すると、アプリケーションはデプロイされず、使用不可となります。

より持続的なテスト・シナリオでは、ポートレット・プロデューサ・アプリケーションを右クリックして「デプロイ」を選択することによって、このアプリケーションを統合WLSにデプロイできます。これにより、アプリケーションがデフォルト・サーバー・インスタンスにデプロイされるため、デフォルト・サーバーの実行時には常に使用可能になります。したがって、アプリケーションは複数のコンシューマ・アプリケーションに対して常にアクセス可能となります。この方法を選択した場合、まず第62.3.1項「デプロイメント・プロファイルの作成方法」に従ってデプロイメント・プロファイルを作成する必要があります。アプリケーションを統合WLSに統合する場合、「デプロイメント構成」ダイアログが表示され、ここでデプロイメント設定を構成およびカスタマイズできます。JDeveloperにより事前に作成されたファイル・システムのMDSリポジトリが「リポジトリ名」フィールドに表示されます。


デプロイの進捗を監視するには、「IntegratedWebLogicServer - ログ」ウィンドウを参照してください。ログには、該当のアプリケーション・ページのURLが表示されています。WSRPプロデューサのURLには次の構文を使用します。

http://host:port/applicationname-Portlets-context-root/info

これらの意味は、次のとおりです。

  • hostは、プロデューサがデプロイされているサーバーです。

  • portは、HTTPリスナーのポートです。通常これは7101です。ポートは、サーバーが起動される際に、コンソールに表示されます。

  • context-rootは、Webアプリケーションのコンテキスト・ルートです。

図62-2のようなテスト・ページがブラウザ・ウィンドウに表示されます。

図62-2 WSRPプロデューサ・テスト・ページ

図62-2の説明が続きます
「図62-2 WSRPプロデューサ・テスト・ページ」の説明


注意:

この手順は、テスト目的でのみ実行します。この手順の実行後に、第62.4項「ポートレットの登録と表示」で説明しているように、プロデューサを登録する必要があります。


62.2.2 統合WebLogic ServerでJSR 286ポートレットをテストする場合の処理

統合WLSでJSR 286ポートレットを実行すると、次のような処理が実行されます。

  • wsdlsおよびその他の構成ファイルがWEB-INFディレクトリに追加され、ポートレットがWebサービスとして構成されます。

  • web.xmlファイルが、JSR 286ポートレット・プロデューサ・アプリケーションの正常な実行に必要なリスナーやサーバー・クラス、フィルタ、パラメータおよびその他の構成により更新されます。

    たとえば、oracle.portlet.server.adapter.web.ServerContextListenerクラス、WSRP_v2_PortletManagement_ServiceおよびWSRPBaseServiceフィルタなどです。

  • JSR 286ポートレットに必要なライブラリ(oracle.portlet-producer.wsrpなど)がweblogic.xmlファイルに追加されます。

これらの構成は、ポートレットの要件により異なります。

62.2.3 統合WebLogic ServerでのPDK-Javaポートレット・プロデューサ・アプリケーションのテスト方法

ポートレット・プロデューサ・アプリケーションを統合WLS上で実行すると、デフォルト・サーバーのインスタンスが起動されます。

ポートレット・プロデューサ・アプリケーションをテストするには、プロジェクト・フォルダ内のindex.jspなどのJSPページを右クリックし、「実行」をクリックします。index.jspを実行すると、ポートレット・プロデューサ・アプリケーションにちなんで名付けられた統合WLSのインスタンス上で、そのアプリケーションのパッケージ化とデプロイがトリガーされます。


注意:

統合WLSインスタンスが停止すると、アプリケーションはデプロイされず、使用不可となります。

より持続的なテスト・シナリオでは、ポートレット・プロデューサ・アプリケーションを右クリックして「デプロイ」を選択することによって、このアプリケーションを統合WLSにデプロイできます。これにより、アプリケーションがデフォルト・サーバーのインスタンスにデプロイされるため、デフォルト・サーバーの実行中は常に使用可能になります。したがって、アプリケーションは複数のコンシューマ・アプリケーションに対して常にアクセス可能となります。この方法を選択した場合、まず第62.3.1項「デプロイメント・プロファイルの作成方法」に従ってデプロイメント・プロファイルを作成する必要があります。アプリケーションを統合WLSに統合する場合、「デプロイメント構成」ダイアログが表示され、ここでデプロイメント設定を構成およびカスタマイズできます。JDeveloperにより事前に作成されたファイル・システムのMDSリポジトリが「リポジトリ名」フィールドに表示されます。


デプロイの進捗を監視するには、「DefaultServer - ログ」ウィンドウを参照してください。「DefaultServer - ログ」には、図62-3に示すように、アプリケーション・テスト・ページのURLが表示されます。このURLの形式は、http://host:port/application_name-Portlets-context-root/index.jspです。

図62-3 「DefaultServer - ログ」

図62-3の説明が続きます
「図62-3 「DefaultServer - ログ」」の説明

図62-4に示すように、PDK-Javaアプリケーション・テスト・ページがブラウザ・ウィンドウに表示されます。

図62-4 「ポートレット・プロデューサ・アプリケーション・テスト・ページ」

図62-4の説明が続きます
「図62-4 「ポートレット・プロデューサ・アプリケーション・テスト・ページ」」の説明

「サービス名」の下にあるリンクをクリックします。ブラウザが開き、図62-5に示すようなページが表示されます。このページのURLは、別のアプリケーションにプロデューサを登録するために必要です。

図62-5 プロデューサ・テスト・ページ

プロバイダ・テスト・ページを表示。
「図62-5 プロデューサ・テスト・ページ」の説明

または、次のように、URLを自分自身で構築できます。

http://host:port/context-root/providers/producer_name

これらの意味は、次のとおりです。

hostは、プロデューサがデプロイされているサーバーです。

portは、HTTPリスナーのポートです。通常これは7101です。ポートは、サーバーが起動される際に、コンソールに表示されます。

context-rootは、先に指定したWebアプリケーションのコンテキスト・ルートで、「WARデプロイメント・プロファイルのプロパティ」の「一般」にあります。

producer_nameは、ポートレット・プロデューサの名前です。WARファイルには、複数のプロデューサが含まれている場合があるので、明確にするために、必ずプロデューサの名前を含める必要があります。そうしないと、最初に作成されたプロデューサであるデフォルト・プロデューサを取得することになります。デフォルト・プロデューサは、_default.propertiesファイルで定義されています。これは、プロジェクトの最初のプロデューサとともに作成されます。

このURLをブラウザに入力すると、図62-5のようなページが表示されます。

62.2.4 統合WebLogic ServerでPDK-Javaポートレット・プロデューサ・アプリケーションをテストする場合の処理

PDK-Javaポートレットを統合WLS上で実行すると、次のような処理が実行されます。

  • PDK-Javaポートレットの構成ファイルがWEB-INFディレクトリに追加されます。

  • web.xmlファイルが、ポートレット・プロデューサ・アプリケーションの正常な実行に必要なリスナーやサーバー・クラス、フィルタ、パラメータおよびその他の構成により更新されます。

    たとえば、ResourceServlet pdkresource、oracle.portlet.server.service.ContextFilterフィルタなどです。これらの構成は、ポートレットの要件により異なります。

  • PDK-Javaポートレットに必要なライブラリ(oracle.portlet-producer.jpdkなど)がweblogic.xmlに追加されます。

62.3 Oracle WebLogic管理対象サーバー・インスタンスへのポートレット・プロデューサ・アプリケーションのデプロイ

ポートレット・プロデューサ・アプリケーションをOracle WebLogic管理対象サーバー・インスタンス上でテストする、または本稼働用にデプロイするには、まずアプリケーションWARデプロイメント・プロファイル、デプロイメント・ディスクリプタおよびOracle WebLogic管理対象サーバー・インスタンスへの接続を作成する必要があります。ポートレット・プロデューサ・アプリケーションを管理対象サーバーにデプロイしたりテストする前に、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』の管理対象サーバーの作成に関する項で説明されているように、管理対象サーバーが正しいテンプレートを使用して作成されており、必要なすべての共有ライブラリが含まれていることを確認します。


注意:

アプリケーションをデプロイする前に、ADFセキュリティの構成ウィザードで自動付与機能を有効にした場合は、test-allアプリケーション・ロールを削除する必要があります。test-allロールはすべてのADFリソースをパブリックにするため、その存在によって、アプリケーションで一部のリソースが非保護のままになるリスクが増大します。したがって、アプリケーション・レベルのポリシー・ストアを移行する前に、ロールを削除する必要があります。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Application Development Framework Fusion開発者ガイド』のアプリケーション・ポリシー・ストアからtest-allロールを削除する方法に関する項を参照してください。


Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Control、Oracle WebLogic管理コンソールまたはWLSTコマンドを使用したポートレット・プロデューサ・アプリケーションのデプロイの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイドの章「ポートレット・プロデューサの管理」を参照してください。

この項の内容は、次のとおりです。

62.3.1 デプロイメント・プロファイルの作成方法

プロジェクトレベルのデプロイメント・プロファイルは、Webアプリケーション・アーカイブ(WAR)ファイルとしてパッケージ化されています。デプロイメント・ディスクリプタは、アプリケーションのデプロイに関する構成を定義するサーバー構成ファイルで、必要に応じてポートレット・プロデューサ・アプリケーションとともにデプロイされます。プロジェクトに必要なデプロイメント・ディスクリプタは、プロジェクトが使用しているテクノロジとターゲット・アプリケーション・サーバーのタイプに応じて異なります。


注意:

PDK-JavaポートレットはEARファイルとしてのみデプロイできます。したがって、デプロイメント・プロファイルの作成時には、WARファイルがアプリケーションのEARファイルに含まれていることを確認してください。EARファイルの作成方法の詳細は、第70章「WebCenter Portal: Frameworkアプリケーションのデプロイおよびテスト」第70.3.2.2項「デプロイメント・プロファイルの作成」を参照してください。


この項の内容は、次のとおりです。

62.3.1.1 WARデプロイメント・プロファイルの作成

WARデプロイメント・プロファイルを作成する手順は次のとおりです。

  1. アプリケーション・ナビゲータで、「Webコンテンツ」「WEB-INF」を開きます。

  2. 「web.xml」を右クリックし、「WARデプロイメント・プロファイルの作成」を選択します。

    または、メイン・メニューから「ファイル」を選択し、「新規」を選択します。「新規ギャラリ」で、「一般」を開き、「デプロイメント・プロファイル」「WARファイル」の順に選択して「OK」をクリックします。

  3. 「デプロイメント・プロファイルの作成 -- WARファイル」ダイアログ(図62-6)で、デプロイメント・プロファイルの名前を入力し、「OK」をクリックします。

    図62-6 「デプロイメント・プロファイルの作成 -- WARファイル」ダイアログ

    図62-6の説明が続きます
    「図62-6 「デプロイメント・プロファイルの作成 -- WARファイル」ダイアログ」の説明

  4. 「WARデプロイメント・プロファイルのプロパティの編集」ダイアログ(図62-7)で、「Java EE Webコンテキスト・ルートを指定」オプションを選択し、コンテキスト・ルートを入力します。次に、「OK」をクリックします。

    図62-7 「WARデプロイメント・プロファイルのプロパティの編集」ダイアログ

    図62-7の説明が続きます
    「図62-7 「WARデプロイメント・プロファイルのプロパティの編集」ダイアログ」の説明

  5. 「プロジェクト・プロパティ」ダイアログ (図62-8)の「デプロイメント・プロファイル」で、作成したWARファイルを選択し、「OK」をクリックします。

    図62-8 「プロジェクト・プロパティ」ダイアログ

    図62-8の説明が続きます
    「図62-8 「プロジェクト・プロパティ」ダイアログ」の説明

62.3.1.2 デプロイメント・ディスクリプタの作成

デプロイメント・ディスクリプタを作成する手順は次のとおりです。

  1. メイン・メニューから、「ファイル」を選択し、「新規」を選択します。

  2. 「新規ギャラリ」で、「一般」を開き、「デプロイメント・ディスクリプタ」「Java EEデプロイメント・ディスクリプタ」の順に選択して「OK」をクリックします。

  3. 手順1から4で、「Java EEデプロイメント・ディスクリプタの作成」ダイアログのデフォルト値を受け入れ、「終了」をクリックします。

62.3.2 WebLogic管理対象サーバー・インスタンスの作成およびプロビジョニング方法

ポートレット・プロデューサ・アプリケーションをWebLogic管理対象サーバー・インスタンスにデプロイするには、まず、必要な共有ライブラリをすべて含むサーバー・インスタンスを作成する必要があります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』の管理対象サーバーの作成に関する項を参照してください。

62.3.3 メタデータ・サービス・リポジトリの作成および登録方法

WebLogic管理対象サーバー・インスタンスの作成後に、WebLogicドメインの管理サーバー・インスタンスでアプリケーション用のメタデータ・サービス・リポジトリ(MDS)スキーマを作成して登録する必要があります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のメタデータ・サービス・リポジトリの作成と登録に関する項を参照してください。

62.3.4 WebLogic管理対象サーバー接続の作成方法

JDeveloperでは、ポートレット・プロデューサ・アプリケーションをJDeveloper外に存在するOracle WebLogic管理対象サーバー・インスタンスにデプロイできます。まず、サーバー・インスタンスへの接続を作成する必要があります。

開始する前に

管理対象サーバーへの接続を作成する前に、サーバー・インスタンスが起動して実行中であることを確認します。

WebLogic管理対象サーバー接続を作成する手順は次のとおりです。

  1. メイン・メニューから、「ファイル」を選択し、「新規」を選択します。

  2. 「新規ギャラリ」で、「一般」を開き、「接続」「アプリケーション・サーバー接続」の順に選択して「OK」をクリックします。

  3. アプリケーション・サーバー接続の作成ウィザードの手順1で、新しい接続に名前(PortletServerなど)を入力します。次に、「次へ」をクリックします。

  4. 手順2で、認証のためにユーザー名とパスワードを指定して、「次へ」をクリックします。

  5. 手順3で、WebLogic Serverインスタンスのホスト名(webcenter.portletserver.example.comなど)およびポート番号(7001など)を入力します。

  6. WLSドメインで、WebLogic Serverインスタンスが作成されるドメイン名(wc_domainなど)を指定します。「次へ」をクリックします。

  7. 手順4で、「接続のテスト」をクリックします。テストが成功した場合、接続は設定されています。

  8. 「終了」をクリックします。

62.3.5 Oracle WebLogic管理対象サーバー・インスタンスへのポートレット・プロデューサ・アプリケーションのデプロイ方法

ポートレットのデプロイ用にデプロイメント・プロファイルと管理対象サーバーへの接続を作成したら、ポートレット・プロデューサ・アプリケーションをこのサーバー・インスタンスにデプロイできます。

ポートレット・プロデューサ・アプリケーションをデプロイする手順は次のとおりです。

  1. アプリケーション・ナビゲータで、デプロイするアプリケーションを開きます。

  2. プロジェクト・フォルダを右クリックし、「デプロイ」を選択し、適切なデプロイメント・プロファイルを選択します。

  3. 「デプロイ」ダイアログの「デプロイメント・アクション」ページで、「アプリケーション・サーバーへのデプロイ」を選択し、「次へ」をクリックします。

  4. 「サーバーの選択」ページで、管理対象サーバーへの接続を選択し、「次へ」をクリックします。

  5. 「WebLogicオプション」ページで、管理対象サーバー(WLS_Portletなど)を選択し、「終了」をクリックします。


    注意:

    ポートレット・プロデューサ・アプリケーションにJSR 286ポートレットが含まれている場合は、「デプロイメント・タイプの選択」ダイアログが表示されます。「はい」をクリックし、このアプリケーションをWSRPサービスとして公開するために必要な構成を追加します。


  6. 「デプロイメント構成」ダイアログの「MDS」タブにある「リポジトリ名」ドロップダウン・リストから、デプロイするアプリケーションで使用されるメタデータ・リポジトリを選択します。

  7. 「パーティション名」フィールドで、アプリケーションのパーティション名を指定します。アプリケーションごとに固有のパーティションを指定することをお薦めします。アプリケーション名をパーティション名として使用できます。

  8. 「接続」タブで、デプロイされるポートレット・プロデューサ・アプリケーションとともにパッケージ化された接続を変更します。


    注意:

    プロデューサの接続に関する次の事項について注意してください。

    • 「接続」タブでは、接続のセキュアなプロパティの変更はできません。これらの接続は、デプロイ後に、Fusion Middleware Controlを使用して変更できます。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイドの章「サービスの管理」を参照してください。

    • WSRP接続を編集するには、関連するWebサービス接続も編集する必要があります。これは、ネーミング規則connectionname-wsconn(myWSRPproducer-wsconnなど)に従っています。

    • PDK-Javaプロデューサを編集するには、基礎となるURL接続も編集する必要があります。これは、ネーミング規則connectionname-urlconn(myPDKproducer-urlconnなど)に従っています。

    • WSRP 1.0標準では、機能のエクスポートやインポートはサポートしていません。したがって、WSRP 1.0プロデューサに行われたカスタマイズは、デプロイメント時には移行されません。


  9. 「デプロイ」をクリックします。「デプロイメント - ログ」に、デプロイ・ステータスが表示されます。

    「デプロイメントが開始されました」というメッセージが「デプロイメント - ログ」ウィンドウに表示されます。アプリケーションがターゲット・サーバー・インスタンスに正常にデプロイされると、「デプロイメントが終了しました」というメッセージがログに表示されます。

62.3.6 Oracle WebLogic管理対象ポートレット・サーバーにポートレット・プロデューサ・アプリケーションをデプロイする場合の処理

JSR 286ポートレットをデプロイする場合は、第62.2.2項「統合WebLogic ServerでJSR 286ポートレットをテストする場合の処理」に記載されている構成設定がEARファイルに追加されます。

PDK-Javaポートレットをデプロイする場合は、第62.2.4項「統合WebLogic ServerでPDK-Javaポートレット・プロデューサ・アプリケーションをテストする場合の処理」に記載されている構成設定が設計時にアプリケーションのEARファイルに追加されます。

ポートレット・プロデューサ・アプリケーションをクラスタ環境でデプロイする場合は、次の警告が表示されます。

WARNING: oracle.webcenter.lifecycle.exception.LifecycleLockedException: A lock exists that prevents the export set import.

これは予期された動作です。アプリケーションをデプロイする場合は、本番環境で使用するために、EARファイルに(MARファイルとして)エクスポートされたプロデューサのメタデータをMDSスキーマにインポートする必要があります。メタデータのインポートは、デプロイ時に自動的に行われます。このインポートはクラスタ内の1つのノードでのみ行う必要があるため、クラスタ内の他のノードが同様の動作を行うことがないようロックが作成されます。

62.4 ポートレットの登録と表示

プロデューサおよびそのポートレットを作成してデプロイしたら、プロデューサをアプリケーションに登録し、1つ以上のポートレットをページに追加して、それが正しく動作するかを確認する必要があります。プロデューサを登録することにより、そのプロデューサを探し、通信するために必要な情報をアプリケーションに提供します。プロデューサを登録すると、接続として公開されるため、プロデューサとそのポートレットが「アプリケーション・リソース」パネルの「接続」ノードで、または「リソース・パレット」で使用可能になります。

JSR 286ポートレット用のプロデューサを登録するには、第64.2.1項「WSRPポートレット・プロデューサの登録方法」の手順に従います。

PDK-Javaポートレット用のプロデューサを登録するには、第64.2.3項「Oracle PDK-Javaポートレット・プロデューサの登録方法」の手順に従います。

ポートレットをページに追加するには、第64.3項「ページへのポートレットの追加」の手順に従います。