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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal開発者ガイド
11g リリース1 (11.1.1.6.0)
B72084-01
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55 他のOracleアプリケーションの統合

この章では、お使いのWebCenter Portalアプリケーションに他のOracleアプリケーションを統合する方法を説明します。

この章の内容は、次のとおりです。

55.1 Oracleアプリケーションと他のアプリケーションのWebCenter Portalへの統合

Oracle WebCenter Portalは、コンテキストに応じた統一されたユーザー・エクスペリエンスを提供できるように設計された統合テクノロジ・スイートです。WebCenter Portalは、構造化コンテンツと非構造化コンテンツ、ビジネス・インテリジェンス、ビジネス・プロセス、通信およびコラボレーション・サービスを統合して、エンタープライズ・アプリケーション間の境界を取り除きます。自社で使用できる他のアプリケーションをWebCenter Portalと統合することで、これらのアプリケーションの機能を活用するコンテキスト中心型のコンポジット・アプリケーションを作成して、WebCenter Portalを拡張して、従業員の労働形態を変革できます。

WebCenter Portalは、業界標準のテクノロジを使用して他のアプリケーション・コンポーネントを統合します(主にWSRPおよびJPDKのポートレットとして)。表55-1は、WebCenter Portalと他のOracleアプリケーションの統合で使用されるテクノロジを示しています。

図55-1 WebCenter Portalの統合

図55-1の説明が続きます
「図55-1 WebCenter Portalの統合」の説明

すべてのアプリケーションが同じ統合メカニズムをサポートしているわけではありませんが、統合プロセスは一般に非常にシンプルであり、その内容は、統合するアプリケーション・オブジェクトをポートレットとして公開して、そのポートレットをWebCenter Portalに登録して、そのポートレットをページに追加してから、結果を実行およびテストするというものです。

図55-1では、Siebel、E-Business Suite、JD Edwards、PeopleSoftおよびOracle Business Intelligenceとして統合できるアプリケーションを示しています。これらのOracleアプリケーションは完全にサポートされており、この章で解説されています。ただし、WSRPまたはJPDKのポートレットとしてオブジェクトを公開できるほぼすべてのアプリケーションを統合できます。これらを統合するプロセスは、ここで解説しているOracleアプリケーションと同じです。つまり、オブジェクトをポートレットとして公開して、そのそのポートレットをWebCenter Portalに登録して、そのポートレットをページに追加するというプロセスです。公開されたポートレットをWebCenter Portalで使用する方法の詳細は、いずれかのサポート対象アプリケーションのドキュメントを参照してください。

55.2 Siebelアプリケーションの統合

この項では、Siebel WebサービスをFrameworkアプリケーションに統合する方法を説明します。また、Siebel Webエンジン(SWE)を使用してSiebelオブジェクトを統合する方法も説明します。SiebelとWebCenter Portalは連係して、SiebelのCRM機能をポートレットとしてFrameworkアプリケーションに組み込むことができます。Siebelアプリケーションは、Webサービスとして統合することも、次の項で説明しているSiebel Webエンジン(SWE)を使用して統合することもできます。

55.2.1 WebサービスとしてのSiebelアプリケーションの統合

この項では、SiebelアプリケーションをWebサービスとしてFrameworkアプリケーションに統合する方法を説明します。

この項の内容は、次のとおりです。

55.2.1.1 Siebelアプリケーションの準備

この項では、インバウンドWebサービスを作成して、このインバウンド・サービス向けの操作を設定して、WSDLを生成する方法を説明します。このWSDLは、後でFrameworkアプリケーションに対するデータ・コントロールを作成するために使用します。

この項の内容は、次のとおりです。

55.2.1.1.1 着信Webサービスの作成

インバウンドWebサービスを作成するには:

  1. Siebelアプリケーションにログインします。

  2. 「管理」の「Webサービス」ページに移動します。

  3. 「インバウンドWebサービス」をクリックします。

    「インバウンドWebサービス」ページでは、標準で用意されているWebサービスと、現在公開されている他のWebサービスが表示されます。

  4. 「メニュー」をクリックして、ドロップダウン・リストからNew Recordを選択します。

  5. 設定するWebサービスに応じて、「ネームスペース」「名前」「ステータス」および「コメント」の値を入力します。次に例を示します。

    フィールド名

    ネームスペース

    http://siebel.com.fmw

    名前

    Siebel Customer Account

    ステータス

    有効

    コメント

    For Fusion Middleware


  6. 「サービス・ポート」ペインまでスクロールして、「メニュー」ドロップダウン・リストから「新規レコード」を選択します。

  7. 「名前」CustAccountと入力して、「タイプ」をクリックします。

  8. 「インバウンドWebサービス・ポート・タイプ」ピック・アプレットで、「新規」タブを開きます。

  9. 「実装タイプ」としてBusiness Serviceを選択します。

  10. 「サービス名」リストから、Siebel Accountを選択します。

  11. 「インバウンドWebサービス・ポート・タイプ」ピック・アプレットで、「OK」をクリックして、インバウンドWebサービスを作成します。

  12. 「サービス・ポート」ダイアログの「トランスポート」ドロップダウン・リストから、HTTPを選択します。

  13. 「アドレス」フィールドで、お使いのSiebelインスタンスのURLを設定します。次に例を示します。

    http://example.com/eai_enu/start.swe?SWEExtSource=WebService&SWEExtCmd=Execute&UserName=SADMIN&Password=SADMIN
    
  14. 「メニュー」ドロップダウン・リストから、Save Recordを選択します。

55.2.1.1.2 着信Webサービス向けの操作の作成

インバウンドWebサービスに操作を追加してから、WSDLファイルを作成するには、次の手順を実行します。

  1. 「操作」セクションまでスクロールして、「メニュー」ドロップダウン・リストからNewを選択します。

  2. 「操作名」フィールドにAccountInsertと入力します。

  3. 「メソッド表示名」をクリックして、「ビジネス・サービス・メソッド」ダイアログを開きます。

  4. 「メソッド」としてInsertを選択し、「OK」をクリックします。

  5. 「認証タイプ」ドロップダウン・リストから、適切な認証タイプを選択します。

    認証タイプ セッション
    ・タイプ
    説明

    なし

    なし

    匿名ユーザー・ログイン情報とともに単一のリクエストが送信されて、レスポンスが送出された後にセッションはクローズされます。

    匿名セッションがSWSEプラグインによって識別されるためには、UsernameTokenとPasswordTextがSOAPヘッダーに含まれていない必要があります。

    ユーザー名とパスワード

    なし

    ログインに使用されたユーザー名とパスワードとともに単一のリクエストが送信されて、レスポンスが送出された後にセッションはクローズされます。

    ユーザー名とパスワード

    ステートレス

    ログインのための初期リクエストによって確立されたセッションはオープン状態のままになり、後続のリクエストで使用できます。ユーザー名とパスワードを使用してログインが行われ、セッション・トークンはアウトバウンド・レスポンスに含まれたSOAPヘッダーに格納されて返されます。セッションは開いたままになります。

    セッション・トークン(ステートレス)

    ステートレス

    セッション・トークンに格納された情報を使用して、確立済のセッションに再接続するためのリクエストです。セッションがクローズされている場合は、自動再ログインが実行されます。Siebelサーバーは、レスポンスのSOAPヘッダーにセッション・トークンを組み込みます。セッションは開いたままになります。

    セッション・トークン(ステートレス)

    なし

    SOAPヘッダーによってセッション・トークンが伝送されており、セッション・タイプが「なし」に設定されている場合は、SWSE上のセッション・マネージャはこのセッションをクローズして(このセッションからログアウトして)、そのセッション・トークンを無効化します。そのセッション・トークンは当該セッションが無効化された後は使用されません。


  6. 「新規」をクリックして、新規操作を作成します。

  7. 「操作名」フィールドに、新規操作の名前を入力します(AccountQueryByExampleなど)。

  8. 新規操作の「メソッド表示名」をクリックします。

  9. 「ビジネス・サービス・メソッド」ダイアログで、問合せメソッドを選択して(「例による問合せ」など)、「OK」をクリックします。

  10. 前述のステップ6から9に従って、必要に応じてさらに操作を追加します。

  11. 「サービス・ポート」ペインで、「メニュー」ドロップダウン・リストからSave Recordを選択します。

  12. 「インバウンドWebサービス」ペインで、「メニュー」ドロップダウン・リストからSave Recordを選択します。

  13. 「メニュー」ドロップダウン・リストからClear Cacheを選択します。

  14. 「WSDLの生成」をクリックします。

  15. 「ファイルのダウンロード」ダイアログで、「開く」をクリックします。

  16. 「ファイル」→「別名保存」を選択します。

  17. WSDLファイルを保存するディレクトリに移動して、このファイルの名前を入力して、「保存」をクリックします。

55.2.1.2 Frameworkアプリケーション内でのSiebel Webサービスの使用

この項では、Frameworkアプリケーション内でWebサービスとして設定されたSiebelアプリケーションを使用する方法を説明します。この説明には、WSDLベースのデータ・コントロールを設定する方法や、JDeveloperのJSF Navigation Modelerを使用してアプリケーションのページとこれらのページ間のナビゲーションを図式的に作成する方法も含まれます。

この項の内容は、次のとおりです。

55.2.1.2.1 Siebel Webサービスに基づいたデータ・コントロールの作成

この項では、Siebelアプリケーションから作成したWebサービスに基づいてWSDLベースのデータ・コントロールを作成する方法を説明します。

WSDLベースのデータ・コントロールを作成するには:

  1. お使いのFrameworkアプリケーションを開くか、新しいFrameworkアプリケーションをJDeveloperで作成します。

  2. アプリケーション・ナビゲータで、Modelノードを右クリックして、コンテキスト・メニューから「新規」を選択します。

  3. 「新規ギャラリ」で、「フィルタ条件」ドロップダウン・リストからAll Technologiesを選択します。

  4. カテゴリとしてBusiness Tier | Web Servicesを選択して、Web Service Data Controlアイテムを選択して、「OK」をクリックします。

  5. Webサービス・データ・コントロールの作成ウィザードの「ようこそ」ページで、「次へ」をクリックして次のページに進みます。

  6. ステップ1で、Webサービス名を「名前」フィールドに入力します。

  7. 「URL」フィールドの「参照」をクリックして、WSDLファイルをダウンロードしたディレクトリに移動して、このファイルを選択して、「開く」をクリックします。

    ウィザードで、「サービス」フィールドに生成されたURLを確認します。

  8. 「次へ」をクリックします。

    ステップ2では、選択したWebサービスから使用可能なすべての操作が表示されます。

  9. 「追加」ボタンを使用して、希望の操作を「選択済」ペインに移してから、「次へ」をクリックします。

    アプリケーション・ナビゲータでModelノードを開くと、作成したエントリのノードが表示されます。

  10. 「すべて保存」をクリックして変更を保存します。

55.2.1.2.2 ページ・フロー・ダイアグラムの作成

-

この項では、ソース・ページと問合せページを追加できるページ・フロー・ダイアグラムを作成する方法を説明します。

ページ・フロー・ダイアグラムを作成するには:

  1. アプリケーション・ナビゲータで、ViewControllerノードを右クリックして、コンテキスト・メニューから「新規」を選択します。

  2. 「新規ギャラリ」で、Web Tierノードを開き、「JSF」を選択します。

  3. 「項目」ペインで、「JSFページ・フローと構成(faces-config.xml)」を選択して、「OK」をクリックします。

  4. 「JSF構成ファイルの作成」ダイアログで、「OK」をクリックしてデフォルト値を適用します。

    空のページ・フロー・ダイアグラムが開いて、ダイアグラム・エディタの右側にコンポーネント・パレットとデータ・コントロール・パレットが表示されます。これを使用して、JSFナビゲーション・モデルのコンポーネントを作成します。

  5. 「すべて保存」をクリックして変更を保存します。

55.2.1.2.3 ページ・フロー・ダイアグラムへのページとナビゲーションの追加

この項では、ページ・フロー・ダイアグラムにページとナビゲーションを追加する方法を説明します。

ページ・フロー・ダイアグラムにページを追加するには:

  1. JSFナビゲーション・ダイアグラム・コンポーネント・パレットで、「JSFページ」を選択して、ダイアグラムをクリックして、ページに適切な名前を付けることで(QueryByIDなど)、ソース・ページを作成します。通常は、少なくとも1つのソース・ページと問合せページを確保します。

  2. 問合せページを作成するには、コンポーネント・パレットから別のJSFページをクリックしてドラッグして、直前のページの横にドロップして、そのページを適切な名前に変更します(ShowResultなど)。

  3. JSFナビゲーション・ダイアグラム・コンポーネント・パレットで、「JSFナビゲーション・ケース」を選択します。ソースJSFページのアイコンをクリックし、ナビゲーション・ケースの宛先JSFページのアイコンをクリックします。

  4. デフォルトのラベル(success)をクリックして、適切な名前を入力することで(toResultなど)、デフォルトのラベルを変更します。

  5. 「概要」タブを開いて、「ナビゲーション・ルール」をクリックします。

    ダイアグラム内で先ほど作成したルールが表に表示されていることを確認します。

    JDeveloperでは、faces-config.xmlファイルの3つのビューが用意されています。ダイアグラムに表示されるのと同じ情報に、宣言ダイアログからアクセスできるとともに、ソースから直接アクセスすることもできます。ソース・ビューを開いた場合は(「ソース」タブをクリックして)、<from-view-id>タグによってソース・ページが識別され、<to-view-id>タグによって宛先ページが識別されます。

  6. ダイアグラム・ビューから、コンポーネント・パレットで「JSFナビゲーション・ケース」を選択します。ソースJSFページのアイコンをクリックし、ナビゲーション・ケースの宛先JSFページのアイコンをクリックします。

  7. デフォルトのラベルをクリックして、適切な名前を入力することで(toQueryなど)、デフォルトのラベルを変更します。

  8. 「すべて保存」アイコンをクリックしてダイアグラムを保存します。

55.2.1.2.4 問合せページの作成

この項では、問合せページのナビゲーションを作成して設定する方法を説明します。

問合せページを作成するには:

  1. ページ・フロー・ダイアグラムで、ソース・ページ・アイコン(QueryById)をダブルクリックして、JSF JSPの作成ウィザードを起動します。

  2. 「ようこそ」ページで「次へ」をクリックして、次のページに進みます。

  3. ウィザードのステップ1で、「JSPドキュメント(*.jspx)」を選択して、「次へ」をクリックします。

  4. ステップ2で、「マネージドBeanでUIコンポーネントを自動公開しない」が選択されていることを確認し、「次へ」をクリックします。

  5. ステップ3で、次のライブラリが選択されていることを確認します。

    ADF Faces Components 10_1_3_2_0 
    ADF Faces HTML 10_1_3_2_0
    JSF Core 1.0 
    Cusomizable Components Core 10_1_3_2_0 
    
  6. 「終了」をクリックして、ページを作成します。

    エディタの「設計」タブに空のJSFページが開きます。

  7. 「カスタマイズ可能コンポーネント・コア」コンポーネント・パレットで、「ShowDetailFrame」をクリックします。

    ShowDetailFrameがページに表示されます。


    注意:

    Oracle WebCenter Portalでは、PanelCustomizableとShowDetailFrameという2つのカスタマイズ可能なコンポーネントが用意されています。これら2つのコンポーネントを使用すると、Webアプリケーションのコンテンツを非常に簡単に編成して、各種のパネルをほぼ独立したポートレット的なオブジェクトであるかのように扱うことができます。これらのオブジェクトは、最小化、並替え、独自のドロップダウン・メニューの追加などが可能です。


  8. ShowDetailFrameを選択した状態で、プロパティ・インスペクタで、「テキスト」プロパティを「IDによる問合せ」に変更します。[Enter]を押して、ビジュアル・エディタでページを更新します。

  9. データ・コントロール・パレットを開いて、「Siebel Webサービス」ノードを開きます。AccountQueryById(String)ノードをページ上のShowDetailFrameにドラッグ・アンド・ドロップします。

  10. ポップアップ・メニューで、「作成」→「パラメータ」→「ADFパラメータ・フォーム」の順に選択します。

  11. 「フォーム・フィールドの編集」で、「OK」をクリックします。

  12. ページ内で生成された「AccountQueryById」ボタンを選択して、「プロパティ・インスペクタ」ペインで、次のプロパティを変更します。

    Text     Submit
    Action        toResult
    
  13. 入力値に対応する入力フィールドを選択して、プロパティ・インスペクタで、「ラベル」プロパティをAccount ID:に変更します。

  14. 「すべて保存」アイコンをクリックして作業を保存します。

55.2.1.2.5 結果ページの作成

この項では、結果ページのナビゲーションを作成して追加する方法を説明します。

結果ページを作成するには:

  1. faces-config.xmlタブをクリックしてページ・フロー・ダイアグラムに戻り、「ShowResult」アイコンをクリックしてページ・ウィザードを起動します。

  2. 「次へ」をクリックして、「ようこそ」ページをスキップします。

  3. ウィザードのステップ1で、「JSPドキュメント(*.jspx)」を選択して、「次へ」をクリックします。

  4. ステップ2で、「マネージドBeanでUIコンポーネントを自動公開しない」が選択されていることを確認し、「次へ」をクリックします。

  5. ステップ3で、次のライブラリが選択されていることを確認します。

    ADF Faces Components 10_1_3_2_0 
    ADF Faces HTML 10_1_3_2_0
    JSF Core 1.0 
    
  6. 「終了」をクリックして、ページを作成します。

    エディタの「設計」タブに空のJSFページが開きます。

  7. 「カスタマイズ可能コンポーネント・コア」コンポーネント・パレットで、「ShowDetailFrame」をクリックします。

    ShowDetailFrameがページに表示されます。

  8. ShowDetailFrameを選択した状態で、プロパティ・インスペクタで、「テキスト」プロパティを「問合せ結果」に変更します。[Enter]を押して、ビジュアル・エディタでページを更新します。

  9. データ・コントロール・パレットで、「AccountQueryById」→「Return」→「SiebelMessage」→「ListofAccountInterface」の順に開き、「アカウント」ノードを選択して、ページ上のShowDetailFrameにドロップします。

  10. ポップアップ・メニューで、「作成」→「フォーム」→「ADF読取り専用フォーム」の順に選択します。

  11. 「フォーム・フィールドの編集」で、次のフィールドを除くすべてのフィールドを削除します。

    AccountID 
    AccountStatus 
    NumberOfEmployees 
    CurrencyCode 
    Location 
    MainPhoneNumber 
    Name 
    Type
    
  12. 「送信ボタンを含める」チェック・ボックスを選択して、「OK」をクリックします。

  13. アクション・バインディング・エディタで、「OK」をクリックします。

  14. 「発行」をクリックして、プロパティ・インスペクタで、タイトルをBack to Queryに変更して、「アクション」フィールドで、リストからtoQueryを選択します。

  15. 「すべて保存」アイコンをクリックして作業を保存します。

55.2.1.2.6 アプリケーションのテスト

この項では、アプリケーションのJSFページをJDeveloperでテストする方法を説明します。IDを使用してSiebelアカウントに対する問合せを実行する前に、お使いのSiebelインスタンスで使用できるIDを特定する必要があります。次の手順を実行するには、Siebel Call Centerにアクセスできる必要があります。

IDを特定してJSFページをテストするには:

  1. Siebel Call Centerにログインして、適切なユーザーIDとパスワードを入力します。

  2. サイト・マップを使用してアカウント・リストに移動します。

  3. 「アカウント」「アカウント・リスト」の順に選択します。

  4. 返されたリスト内で、問合せ対象にするアカウントを強調表示します。

  5. 「ヘルプ」メニューから、「レコードについて」を選択します。

  6. 「行番号」フィールドでID値を参照して、その値をメモします。

  7. ページ・フロー・ダイアグラムに戻り、「QueryById」ページ・アイコンを右クリックして、コンテキスト・メニューから「実行」をクリックします。

    ページがデフォルトのブラウザに読み込まれます。

  8. 「ID」フィールドに、「行番号」フィールドで先ほどメモした値を入力して、「発行」をクリックします。

    「詳細」ページに、対応するアカウントの詳細情報が表示されます。

55.2.2 Siebel Webエンジンを使用したSiebelアプリケーションの統合

Webサービスを使用してSiebelアプリケーションを統合できます。さらに、Siebel Webエンジン(SWE)を使用してSiebelアプリケーションをFrameworkアプリケーションに統合することもできます。

Siebel Webエンジン(SWE)は、Siebelユーザー・インタフェースをレンダリングする役割を果たします。Siebel Webテンプレートは、アプリケーションのリポジトリ定義内のSiebelオブジェクトをレンダリングする際に、このHTMLレイアウト情報(マークアップ情報)をSiebel Webエンジンに提供します。SWEから返されるマークアップは、XML対応アプリケーション内でレンダリングするためのXMLにすることも、ワイヤレス・デバイス上でレンダリングするためのWML(Wireless Markup Language)にすることもできます。これにより、SiebelビューをXMLとして返すようにSWEに要求して、データ要素を解析して、結果をFrameworkアプリケーション内に表示することが可能になります。

Frameworkアプリケーション内でSWEを使用する方法については、Siebel Webエンジン(SWE)を使用したWebCenterアプリケーションでのデータ表示というチュートリアルに従ってください。

このチュートリアルを完了するには、次のことが必要です。

  • Oracle JDeveloper Studio Editionにアクセスできるか、このアプリケーションがインストールされていること

  • OracleのSiebel eBusinessアプリケーションにアクセスできるか、これらのアプリケーションがインストールされていること

  • サポートされているバージョンのWindows Internet Explorer(IE)にアクセスできること(OTNで使用可能なSiebelについては、システム要件とサポート対象プラットフォームのガイドを参照してください)

また、SWEとWebテンプレートの詳細は、Siebelポータル・フレームワーク・ガイド(特に、外部Webアプリケーションへのコンテンツ配信に関する項)およびSiebelビジネス・アプリケーション構成ガイドというSiebel Bookshelfガイドを参照してください。

55.3 E-Business Suiteアプリケーションの統合

この項では、E-Business SuiteアプリケーションをWebCenter Portalアプリケーションに統合する方法を説明します。

この項の内容は、次のとおりです。

55.3.1 EBSアプリケーションの統合の概要

この項では、Oracle E-Business SuiteポートレットをWebCenter Portalアプリケーションに統合するにあたっての統合のポイントと要件を説明します。

この項の内容は、次のとおりです。

55.3.1.1 EBSの統合の概要

標準で用意されているOracle E-Business Suite OA Frameworkベースのポートレット(アプリケーション・ナビゲータ、お気に入り、ワークリストなど)は、WSRPとJSR 168に準拠しています。したがって、これらのOracle E-Business Suiteポートレットをアプリケーション・ページに追加すれば、WebCenter Portal: FrameworkアプリケーションやWebCenter Portal: SpacesなどのWSRP準拠ポータル・サーバーからそれらのポートレットにアクセスできるようになります。これらのポートレットをFrameworkアプリケーション・ページに追加するには、第55.3.2.3項「リモート・プロデューサを使用するためのJSFページの作成」の手順に従い、Spacesページに追加するには、第55.3.3.3項「SpacesページへのEBSポートレットの追加」の手順に従ってください。

同様にFrameworkアプリケーションに追加可能なWSRPとJSR 168に準拠した新しいE-Business Suiteポートレットを作成することもできます。WebCenter PortalでのWSRPとJSR 168に準拠したポータルの作成と使用については、第55.3.2項「FrameworkアプリケーションへのEBSアプリケーションの統合」および第55.3.3項「SpacesへのEBSアプリケーションの統合」を参照してください。

55.3.1.2 EBSアプリケーションを統合するための要件

Oracle E-Business SuiteポータルをWebCenter Portalアプリケーションに統合するための要件は次のとおりです。

  • ポートレットとして公開するリージョンは、Oracle E-Business Suite OA Framework Release 12を使用して作成する必要があります。これより前のバージョンは、WSRPとJSR 168に準拠していないからです。

  • Oracle E-Business Suiteは、Oracle Internet Directory (OID)と次のいずれかのシングル・サインオン・ソリューションを使用するように構成される必要があります。

    • Oracle Single Sign-On (OSSO)

    • Oracle Access Manager (OAM)

    OSSOを使用している場合は、My Oracle Supportドキュメント376811.1の手順に従って、E-Business Suite Release 12をOIDおよびOSSOと統合してください。

    OAMを使用している場合は、My Oracle Supportドキュメント975182.1の手順に従って、E-Business Suite Release 12をOAMと統合してください。

  • WebCenter Portalアプリケーションに対してE-Business Suite Portlet Producerへのアクセス権を付与して、適切なユーザーを追加および構成しておく必要があります。


注意:

一部の手順の実行には、システム管理者の権限が必要になることがあります。


55.3.2 FrameworkアプリケーションへのEBSアプリケーションの統合

この項の内容は、次のとおりです。

55.3.2.1 EBSアプリケーションのリモート・アクセスの準備

スタンドアロン・リージョンをポートレット化する準備をしてください。詳細は、My Oracle Supportで提供されているOracle Application Framework開発者ガイドの第4章「特定のUI機能の実装」のポートレットに関する項内の基本的な実装に関する項を参照してください。

Oracle E-Business Suite OA Frameworkにより、任意のスタンドアロン・リージョン(pageLayoutリージョンを除く)をポートレットとして公開できます。

また、ポートレット・ジェネレータというOracle E-Business Suiteツールを使用して、既存のスタンドアロンのOracle Application Frameworkリージョンをポートレットに変換することもできます。詳細は、Oracle Application Framework開発者ガイドの第4章「開発者ツール」のポートレット・ジェネレータに関する項を参照してください。

ポートレットの作成後、メニューに新しいUI機能を追加し、そのメニューを役割に関連付けることによって、新しいUI機能へのアクセス権を付与します。詳細は、Oracle Application Framework開発者ガイドの第4章「特定のUI機能の実装」の「ポートレット」のページ・セキュリティに関する項を参照してください。

ポートレットをWebCenter Portalに追加する前に、メニューと関数の定義がキャッシュされるため、必ずApacheリスナをバウンスしてください。この操作を実行するには、システム管理者の権限が必要になります。

55.3.2.2 FrameworkアプリケーションへのEBS WSRPプロデューサの登録

次の手順に従って、新しいFrameworkアプリケーションを作成するか既存のFrameworkアプリケーションを開いて、EBS WSRPプロデューサを登録してください。

  1. リモート(WSRP) EBSポートレットの使用場所として、新しいFrameworkアプリケーションを作成するか、既存のFrameworkアプリケーションを開きます。

  2. 「アプリケーション・リソース」で、「接続」を右クリックして、「WSRPプロデューサ」を選択します。

    WSRPポートレット・プロデューサの登録ウィザードの1ページ目(「プロデューサ名の指定」)が表示されます。

  3. WSRPプロデューサの名前を入力し、「次へ」をクリックします。

    「接続詳細の指定」ページが表示されます。

  4. EBSプロデューサのWSDLを「WSDL URL」フィールドに入力します(下図参照)。

    WSDL URL: http://[Release_12_host]:[port]/OA_HTML/portlets/WSRPBaseService?WSDL
    

    次に例を示します。

    http://myEBSServer.example.com:8001/OA_HTML/portlets/WSRPBaseService?WSDL
    
  5. 「次へ」「終了」をクリックします。

    これで、WSRPプロデューサが「接続」の下に表示されます。

  6. 引き続いて、第55.3.2.3項「リモート・プロデューサを使用するためのJSFページの作成」の説明に従って、WSRPプロデューサを使用するためのJSFページを作成します。

55.3.2.3 リモート・プロデューサを使用するためのJSFページの作成

次の手順に従って、Frameworkアプリケーション内でEBSリモート・プロデューサを使用するための新しいJSFページを追加するか、既存のJSFページを使用します。

JSFページを作成する手順は次のとおりです。

  1. アプリケーションのナビゲーション・パネルで、アプリケーション名を右クリックし、「新規」を選択します。

    「新規ギャラリ」ダイアログが表示されます。

  2. 「カテゴリ」フィールドのツリー構造で、「Web層」を見つけて開きます。

    使用可能なオプションの説明が記載されたリストが「項目」フィールドが表示されます。

  3. このリストで、「JSFページ」を選択し、「OK」をクリックします。

    「JSFページの作成」ダイアログが表示されます。

  4. 「JSFページの作成」で、Create an XML Document (*.jspx)フィールドが選択されていることを確認します。JSFページの設定の詳細は、「ヘルプ」ボタンをクリックしてオンライン・ヘルプにアクセスしてください。

  5. 「OK」をクリックします。

    新しく作成されたJSFページが表示されます。

  6. 「接続」で、新規作成したWSRPプロデューサを開き、EBSページ用のポートレットをJSFページにドラッグします。

  7. ポートレット・プロパティ・インスペクタで、RenderPortletInIFrameプロパティをTrueに設定します。

  8. 必要なコンポーネントをページに追加し、アプリケーションを保存します。

  9. 引き続いて、第55.3.2.4項「Frameworkアプリケーションのテスト」の説明に従って、該当ページを実行して、Frameworkアプリケーションで加えた変更内容がEBSアプリケーションで表示されることをテストします。

55.3.2.4 Frameworkアプリケーションのテスト

次の手順に従って、Frameworkアプリケーション内のJSFページのコンテンツを変更して、その変更内容がEBSアプリケーションで表示されることを確認することで、Frameworkアプリケーションをテストします。

  1. 作成した.jspxページを実行します。

  2. 実行中のページで、なんらかの情報を変更します。この情報は、その変更内容をEBSアプリケーションで確認できるものである必要があります。

  3. 変更を保存し、変更内容がEBSアプリケーションでも表示されることを確認します。

55.3.3 SpacesへのEBSアプリケーションの統合

この項の内容は、次のとおりです。

55.3.3.1 EBSポートレットのリモート・アクセスの準備

スタンドアロン・リージョンをポートレット化するための準備をしてください。詳細は、My Oracle Supportで提供されているOracle Application Framework開発者ガイドの第4章「特定のUI機能の実装」のポートレットに関する項内の基本的な実装に関する項を参照してください。

Oracle E-Business Suite OA Frameworkにより、任意のスタンドアロン・リージョン(pageLayoutリージョンを除く)をポートレットとして公開できます。

また、ポートレット・ジェネレータというOracle E-Business Suiteツールを使用して、既存のスタンドアロンのOracle Application Frameworkリージョンをポートレットに変換することもできます。詳細は、Oracle Application Framework開発者ガイドの第4章「開発者ツール」のポートレット・ジェネレータに関する項を参照してください。

ポートレットの作成後、メニューに新しいUI機能を追加し、そのメニューを役割に関連付けることによって、新しいUI機能へのアクセス権を付与します。詳細は、Oracle Application Framework開発者ガイドの第4章「特定のUI機能の実装」の「ポートレット」のページ・セキュリティに関する項を参照してください。

ポートレットをSpacesに追加する前に、メニューと関数の定義がキャッシュされるため、必ずApacheリスナをバウンスしてください。

55.3.3.2 SpacesへのEBS WSRPプロデューサの登録

EBS WSRPプロデューサをSpacesに直接登録できます。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal: Spacesユーザーズ・ガイドのポートレット・プロデューサの登録に関する項を参照してください。次の手順に従って、Fusion Middleware Controlを使用してEBS WSRPプロデューサを登録することもできます。

Fusion Middleware Controlを使用してEBS WSRPプロデューサを登録するには:

  1. 第55.3.3.1項「EBSポートレットのリモート・アクセスの準備」の説明に従って、Spacesで使用するEBSページのリモート・アクセスの準備を行います。

  2. SpacesドメインのFusion Middleware Controlにログインします。

  3. ナビゲーション・バーでSpacesを開き、「WebCenterポータル」メニューで「プロデューサの登録」を選択します。

    「ポートレット・プロデューサの追加」ページが表示されます。

  4. 接続名を入力し、「プロデューサ・タイプ」WSRP Producerに設定して、ステップ1でコピーしたWSDLエンドポイントURLを「URLエンドポイント」フィールドに貼り付けます。

  5. 「OK」をクリックし、プロデューサ接続が正常に作成されたことを確認します。

  6. 引き続いて、第55.3.3.3項「SpacesページへのEBSポートレットの追加」の説明に従って、該当ポートレットをSpacesページに追加します。

55.3.3.3 SpacesページへのEBSポートレットの追加

次の手順に従って、EBSリモート・プロデューサをSpacesで使用します。

  1. Spacesにログインします。

  2. EBSポータルの追加先となるページに移動するか、新規ページを作成します。

  3. 「コンテンツの追加」をクリックして、コンポーザを開きます。

  4. リソース・カタログから、「ポートレット」を選択します。

    カスタム・カタログを作成済である場合、「ポートレット」が表示されないことがあり、その場合はリソース・カタログに追加する必要はありません。リソース・カタログの管理の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal: Spacesユーザーズ・ガイドの「リソース・カタログの使用」の章を参照してください。

  5. Fusion Middleware Controlに追加したポートレットをクリックします。

  6. Spacesページに追加するEBSポートレットの「追加」をクリックします。

  7. 「閉じる」をクリックして、コンポーザを閉じます。

  8. Spacesページで、「編集」(鉛筆)アイコンをクリックします。

  9. 「表示オプション」タブを開き、「Iframeにポートレットをレンダリングする」オプションをTrueに設定して、「OK」をクリックします。

  10. 引き続いて、第55.3.3.4項「Spacesポートレット接続のテスト」の説明に従って、ポートレット接続をチェックします。

55.3.3.4 Spacesポートレット接続のテスト

次の手順に従って、コンテンツを変更して、その変更内容がEBSアプリケーションに表示されることを確認することで、Spacesポートレット接続をテストします。

  1. EBSポートレットを追加したSpacesページで、なんらかの情報を変更します。この情報は、その変更内容をEBSアプリケーションで確認できるものである必要があります。

  2. 変更を保存し、変更内容がEBSアプリケーションでも表示されることを確認します。

55.4 JD Edwardsアプリケーションの統合

この項では、JD EdwardsアプリケーションをWebCenter Portalアプリケーションに統合する方法を説明します。

この項の内容は、次のとおりです。

55.4.1 FrameworkアプリケーションへのJD Edwardsアプリケーションの統合

この項の内容は、次のとおりです。

55.4.1.1 JD Edwardsアプリケーションのリモート・アクセスの準備

JD Edwardsのスタンドアロン・リージョンをFrameworkアプリケーションに追加する前に、それらのリージョンをJD Edwards内でポートレット化する準備を行う必要があります。そのためには、それらのリージョンをポートレットとして外部で使用できるようにして、webclient.war/wsdlディレクトリ内で事前構成済のWSDLを検索します。JD Edwards WSRPプロデューサを登録して、Frameworkアプリケーション・ページからこのプロデューサを使用するためには、WSDL URLが必要です。

55.4.1.2 FrameworkアプリケーションへのJD Edwards WSRPプロデューサの登録

次の手順に従って、新しいFrameworkアプリケーションを作成するか既存のFrameworkアプリケーションを開いて、JD Edwards WSRPプロデューサを登録してください。

  1. リモート(WSRP) JD Edwardsポートレットの使用場所として、新しいFrameworkアプリケーションを作成するか、既存のFrameworkアプリケーションを開きます。

  2. アプリケーション・リソースで、「接続」を右クリックし、「WSRPプロデューサ」を選択します。

    WSRPポートレット・プロデューサの登録ウィザードの1ページ目(「プロデューサ名の指定」)が表示されます。

  3. WSRPプロデューサの名前を入力し、「次へ」をクリックします。

    「接続詳細の指定」ページが表示されます。

  4. JD EdwardsプロデューサのWSDL URLを「WSDL URL」フィールドに貼り付けます。

  5. 「次へ」「終了」をクリックします。

    これで、WSRPプロデューサが「接続」の下に表示されます。

  6. 引き続いて、第55.4.1.3項「リモート・プロデューサを使用するためのJSFページの作成」の説明に従って、WSRPプロデューサを使用するためのJSFページを作成します。

55.4.1.3 リモート・プロデューサを使用するためのJSFページの作成

次の手順に従って、Frameworkアプリケーション内でJD Edwardsリモート・プロデューサを使用するための新しいJSFページを追加するか、既存のJSFページを使用します。

JSFページを作成する手順は次のとおりです。

  1. アプリケーションのナビゲーション・パネルで、アプリケーション名を右クリックし、「新規」を選択します。

    「新規ギャラリ」ダイアログが表示されます。

  2. 「カテゴリ」フィールドのツリー構造で、「Web層」を見つけて開きます。

    使用可能なオプションの説明が記載されたリストが「項目」フィールドが表示されます。

  3. このリストで、「JSFページ」を選択し、「OK」をクリックします。

    「JSFページの作成」ダイアログが表示されます。

  4. 「JSFページの作成」で、Create an XML Document (*.jspx)フィールドが選択されていることを確認します。JSFページの設定の詳細は、「ヘルプ」ボタンをクリックしてオンライン・ヘルプにアクセスしてください。

  5. 「OK」をクリックします。

    新しく作成されたJSFページが表示されます。

  6. 「接続」で、新規作成したWSRPプロデューサを開き、JD Edwardsページ用のポートレットをJSFページにドラッグします。

  7. ポートレット・プロパティ・インスペクタで、RenderPortletInIFrameプロパティをTrueに設定します。

  8. 必要なコンポーネントをページに追加し、アプリケーションを保存します。

  9. 引き続いて、第55.4.1.4項「Frameworkアプリケーションのテスト」の説明に従って、該当ページを実行して、Frameworkアプリケーションで加えた変更内容がJD Edwardsアプリケーションで表示されることをテストします。

55.4.1.4 Frameworkアプリケーションのテスト

次の手順に従って、Frameworkアプリケーション内のJSFページのコンテンツを変更して、その変更内容がJD Edwardsアプリケーションで表示されることを確認することで、Frameworkアプリケーションをテストします。

  1. 作成した.jspxページを実行します。

  2. 実行中のページで、なんらかの情報を変更します。この情報は、その変更内容をJD Edwardsアプリケーションで確認できるものである必要があります。

  3. 変更を保存し、変更内容がJD Edwardsアプリケーションでも表示されることを確認します。

55.4.2 SpacesへのJD Edwardsアプリケーションの統合

この項の内容は、次のとおりです。

55.4.2.1 プロデューサの登録

JD Edwards WSRPプロデューサをSpacesに直接登録できます。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal: Spacesユーザーズ・ガイドのポートレット・プロデューサの登録に関する項を参照してください。次の手順に従って、Fusion Middleware Controlを使用してJD Edwards WSRPプロデューサを登録することもできます。

Fusion Middleware Controlを使用してJD Edwards WSRPプロデューサを登録するには:

  1. 第55.4.1.1項「JD Edwardsアプリケーションのリモート・アクセスの準備」の説明に従って、Spacesで使用するJD Edwardsページのリモート・アクセスの準備を行います。

  2. SpacesドメインのFusion Middleware Controlにログインします。

  3. ナビゲーション・バーでSpacesを開き、「WebCenterポータル」メニューで「プロデューサの登録」を選択します。

    「ポートレット・プロデューサの追加」ページが表示されます。

  4. 接続名を入力し、「プロデューサ・タイプ」WSRP Producerに設定して、ステップ1でコピーしたWSDLエンドポイントURLを「URLエンドポイント」フィールドに貼り付けます。

  5. 「OK」をクリックし、プロデューサ接続が正常に作成されたことを確認します。

  6. 引き続いて、第55.4.2.2項「SpacesページへのJD Edwardsポートレットの追加」の説明に従って、該当ポートレットをSpacesページに追加します。

55.4.2.2 SpacesページへのJD Edwardsポートレットの追加

次の手順に従って、JD Edwardsリモート・プロデューサをSpacesで使用します。

  1. Spacesにログインします。

  2. JD Edwardsポータルの追加先となるページに移動するか、新規ページを作成します。

  3. 「コンテンツの追加」をクリックして、コンポーザを開きます。

  4. リソース・カタログから、「ポートレット」を選択します。

    カスタム・カタログを作成済である場合、「ポートレット」が表示されないことがあり、その場合はリソース・カタログに追加する必要はありません。リソース・カタログの管理の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal: Spacesユーザーズ・ガイドの「リソース・カタログの使用」の章を参照してください。

  5. Fusion Middleware Controlに追加したポートレットをクリックします。

  6. Spacesページに追加するJD Edwardsポートレットの「追加」をクリックします。

  7. 「閉じる」をクリックして、コンポーザを閉じます。

  8. Spacesページで、「編集」(鉛筆)アイコンをクリックします。

  9. 「表示オプション」タブを開き、「Iframeにポートレットをレンダリングする」オプションをTrueに設定して、「OK」をクリックします。

  10. 引き続いて、第55.4.2.3項「Spacesポートレット接続のテスト」の説明に従って、ポートレット接続をチェックします。

55.4.2.3 Spacesポートレット接続のテスト

次の手順に従って、コンテンツを変更して、その変更内容がJD Edwardsアプリケーションに表示されることを確認することで、Spacesポートレット接続をテストします。

  1. JD Edwardsポートレットを追加したSpacesページで、なんらかの情報を変更します。この情報は、その変更内容をJD Edwardsアプリケーションで確認できるものである必要があります。

  2. 変更を保存し、変更内容がJD Edwardsアプリケーションでも表示されることを確認します。

55.5 PeopleSoftアプリケーションの統合

この項では、PeopleSoftアプリケーションをWebCenter Portalアプリケーションに統合する方法を説明します。

この項の内容は、次のとおりです。

55.5.1 PeopleSoftアプリケーションの統合の概要

この項では、PeopleSoftアプリケーションをWebCenter Portalアプリケーションに統合する利点と方法を説明します。

この項の内容は、次のとおりです。

55.5.1.1 PeopleSoftの統合の概要

PeopleTools 8.48以降を使用すると、PeopleSoftアプリケーションをWSRPポートレットとしてWebCenter Portalなどのリモート・アプリケーション内で公開できます。これにより、PeopleSoftのごく一部の機能のみにアクセスする必要のあるユーザーは、PeopleSoftアプリケーション全体を開いたり習得したりすることなく、WebCenter Portalアプリケーションを通じてその機能にアクセスできるようになります。

55.5.1.2 PeopleSoftアプリケーションを統合するための要件

この項では、PeopleSoftオブジェクトをFrameworkアプリケーションおよびSpacesに統合するための前提条件を説明します。

  • PeopleTools 8.48以降

  • PeopleSoftへの自動サインオンのためにWS-Securityを使用している場合は、SAMLアサーションが有効になるためには、PeopleSoftとWebCenter Portalのサーバー上の日付/時刻が同期化されている必要があります。これについて問題がある場合は、PeopleSoftのWebサーバーの時刻をWebCenter Portalサーバーより少し進めてもかまいません。

  • PeopleTools 8.5.1以前の場合は、WS-Securityを完全にサポートするためには、必要に応じてカスタムOWSMポリシーを作成して構成してください。詳細は、第55.5.2.4項「PeopleTools向けのWS-Securityの設定」を参照してください。

55.5.2 FrameworkアプリケーションへのPeopleSoftアプリケーションの統合

この項では、PeopleSoftアプリケーションと統合するFrameworkアプリケーションを作成または変更する方法を説明します。

この項の内容は、次のとおりです。

55.5.2.1 PeopleSoftアプリケーションのリモート・アクセスの準備

この項では、PeopleSoftアプリケーションをSpacesやFrameworkアプリケーションで使用できるように準備する方法を説明します。

PeopleSoftアプリケーションを準備するには:

  1. 管理者としてPeopleSoftにログインします。

  2. メイン・メニューから「PeopleTools」を選択します。

  3. PeopleToolsのメイン・メニューから、「従業員セルフサービス」「ポータル」を開きます。

  4. 「構造とコンテンツ」を選択します。

  5. WebCenter Portalで使用するページが格納されているフォルダに移動して、「編集」をクリックしてそのページを開きます。

    「コンテンツ参照管理」ページが表示されます。

  6. 「一般」タブで、「WSRP作成可能」チェック・ボックスを選択します。

  7. ページを保存します。

  8. メイン・メニューから、「WSRP作成」を選択します。

    「プロデューサによって提供されたポートレット」ページが表示されます。

  9. 当該ページが公開されていることを確認してから、「Webサービス・エンドポイントURL」を開き、URL(WSDL)をコピーします。

  10. ブラウザで新しいタブを開いて、コピーしたURLをナビゲーション・バーに貼り付けて、WSDLページにアクセスします。

  11. そのURLをクリップボードにコピーします。

  12. 引き続いて、第55.5.2.2項「FrameworkアプリケーションへのPeopleSoft WSRPプロデューサの登録」の説明に従って、PeopleSoftリモート(WSRP)・プロデューサにアクセスできるFrameworkアプリケーションを作成または変更します。

55.5.2.2 FrameworkアプリケーションへのPeopleSoft WSRPプロデューサの登録

次の手順に従って、新しいFrameworkアプリケーションを作成するか既存のFrameworkアプリケーションを開いて、PeopleSoft WSRPプロデューサを登録してください。

  1. リモート(WSRP) PeopleSoftポートレットの使用場所として、新しいFrameworkアプリケーションを作成するか、既存のFrameworkアプリケーションを開きます。

  2. アプリケーション・リソースで、「接続」を右クリックし、「WSRPプロデューサ」を選択します。

    WSRPポートレット・プロデューサの登録ウィザードの1ページ目(「プロデューサ名の指定」)が表示されます(図55-2を参照)。

    図55-2「プロデューサ名の指定」

    図55-2の説明が続きます
    「図55-2「プロデューサ名の指定」」の説明

  3. WSRPプロデューサの名前を入力し、「次へ」をクリックします。

    「接続詳細の指定」ページが表示されます(図55-3を参照)。

    図55-3「接続詳細の指定」

    図55-3の説明が続きます
    「図55-3「接続詳細の指定」」の説明

  4. WSDL(先ほどコピーしたURL)を「WSDL URL」フィールドに貼り付けます。

  5. 「次へ」「終了」をクリックします。

    これで、WSRPプロデューサが「接続」の下に表示されます。

  6. 引き続いて、第55.5.2.3項「リモート(WSRP)・プロデューサを使用するためのJSFページの作成」の説明に従って、WSRPプロデューサを使用するためのJSFページを作成します。


注意:

WSRPポートレットを公開するためには、WLSで圧縮が無効になっている必要があります。圧縮は、Weblogic 10.3.2と組み合せて実行しているProducer Web Serverではデフォルトで有効になっているため、各インスタンスで使用できる圧縮のServer Manager設定で無効にする必要があります。


55.5.2.3 リモート(WSRP)・プロデューサを使用するためのJSFページの作成

次の手順に従って、PeopleSoftリモート・プロデューサを使用するためのJSFページを追加します。

JSFページを作成する手順は次のとおりです。

  1. アプリケーションのナビゲーション・パネルで、アプリケーション名を右クリックし、「新規」を選択します。

    「新規ギャラリ」ダイアログが表示されます。

  2. 「カテゴリ」フィールドのツリー構造で、「Web層」を見つけて開きます。

    使用可能なオプションの説明が記載されたリストが「項目」フィールドが表示されます。

  3. このリストで、「JSFページ」を選択し、「OK」をクリックします。

    「JSFページの作成」ダイアログが表示されます。

  4. 「JSFページの作成」で、Create an XML Document (*.jspx)フィールドが選択されていることを確認します。JSFページの設定の詳細は、「ヘルプ」ボタンをクリックしてオンライン・ヘルプにアクセスしてください。

  5. 「OK」をクリックします。

    新しく作成されたJSFページが表示されます。

  6. 「接続」で、新規作成したWSRPプロデューサを開き、PeopleSoftページ用のポートレットをJSFページにドラッグします。

  7. ポートレット・プロパティ・インスペクタで、RenderPortletInIFrameプロパティをTrueに設定します。

  8. 必要なコンポーネントをページに追加し、アプリケーションを保存します。

  9. 引き続いて、第55.5.2.5項「Frameworkアプリケーションのテスト」の説明に従って、該当ページを実行して、Frameworkアプリケーションで加えた変更内容がPeopleSoftアプリケーションで表示されることをテストします。

55.5.2.4 PeopleTools向けのWS-Securityの設定

PeopleToolsリリース8.5.1以前のメッセージ内では、送信WS-Securityヘッダーはサポートされません。しかし、標準で用意されているWebCenter Portal/OWSMポリシーでは、送信メッセージと着信メッセージの両方が保護されることが要求されます。このギャップを埋めるために、必要に応じてカスタムOWSMポリシーを作成してください。この項では、カスタムWS-Securityポリシーが必要となる様々な統合シナリオと、これらのポリシーを構成するためにWebCenter Portal側で必要な手順を説明します。

この項の内容は、次のとおりです。

55.5.2.4.1 メッセージ整合性付きのWSS10 SAMLトークン向けのWS-Securityの構成

この項では、メッセージ整合性付きのWSS10 SAMLトークン(oracle/wss10_saml_token_with_message_integrity_client_policy)ポリシー向けにWS-Securityを構成する方法を説明します。

WS-Securityを構成するには:

  1. 『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』の「WSセキュリティの構成」の章に従って、WebCenter Portal/OWSMキーストアを構成します。

  2. WebCenter Portalドメインの公開鍵が含まれた証明書を生成して、PeopleToolsの管理者に送信します。これにより、その証明書をPeopleToolsの構成にインポートできるようになります。

  3. プロデューサの登録時に、wss10_saml_token_with_message_integrity_client_policyを選択します。

  4. 引き続いて、WSRPポートレットをWebCenter Portalページに追加します。

55.5.2.4.2 メッセージ保護付きのWSS10 SAMLトークン向けのWS-Securityの構成

OWSMに付属しているデフォルトのメッセージ保護付きWSS10 SAMLトークン(oracle/wss10_saml_token_with_message_protection_client_policy)ポリシーでは、レスポンスも署名および暗号化されることが要求されます。しかし、PeopleToolsリリース8.5.1以前はWS-Securityヘッダーをレスポンスに格納して送信できないため(最初のcookie/get portlet handleコールのみにセキュリティ・ヘッダーが含まれており、後続のコールには含まれていません)、oracle/wss10_saml_token_with_message_protection_client_policyポリシーに基づいたカスタム・ポリシーを作成して添付する必要があります。

カスタム・ポリシーを作成する手順は次のとおりです。

  1. Fusion Middleware Controlにログインし、WebCenter Portalドメイン(デフォルトではwc_domain)に移動します。

  2. 「WebLogicドメイン」メニューから、「Webサービス」→「ポリシー」を選択します。

  3. wss10_saml_token_with_message_protection_client_policyを選択して、「類似作成」をクリックします。

  4. このポリシーに新しい名前を付けます(例: oracle/wss10_saml_token_with_message_protection_plaintext_response_client_policy)。

  5. 「レスポンス」タブを開き、「メッセージの署名設定」および「メッセージの暗号化設定」の「本体全体を含める」チェック・ボックスを選択解除して、ポリシーを保存します。

  6. 次の例に示すように、WLSTを使用して、新しく作成されたポリシーを使ってプロデューサを登録します。

    registerWSRPProducer('webcenter', 'wc-pt851-saml_msg-protection', 'http://example.com/pspc/pswsdl/ps/EMPLOYEE', timeout=100, tokenType='oracle/wss10_saml_token_with_message_protection_plaintext_response_client_policy', 
    enforcePolicyURI='false', issuer='www.oracle.com', sigKeyAlias='webcenter',sigKeyPswd='welcome1', encKeyAlias='webcenter', encKeyPswd='welcome1', recptAlias='peopleTools_public')
    

    注意:

    WLSTを使用して、プロデューサを登録する必要があります。Fusion Middleware Controlでは、固定されたポリシー名のみが受け入れられます。そのため、WLSTを使用してenforcePolicyURI='false'を渡すことで、このポリシーを使ってプロデューサを登録する必要があります。


55.5.2.4.3 パスワード付きのWSS10ユーザー名トークン向けのWS-Securityの構成

OWSMに付属しているデフォルトのパスワード付きWSS10ユーザー名トークン(oracle/wss10_username_token_with_message_protection_client_policy)ポリシーでは、レスポンスも署名および暗号化されることが要求されます。しかし、PeopleToolsリリース8.5.1以前はWS-Securityヘッダーをレスポンスに格納して送信できないため(最初のcookie/get portlet handleコールのみにセキュリティ・ヘッダーが含まれており、後続のコールには含まれていません)、oracle/wss10_username_token_with_message_protection_client_policyポリシーに基づいたカスタム・ポリシーを作成して添付する必要があります。

カスタム・ポリシーを作成する手順は次のとおりです。

  1. Fusion Middleware Controlにログインし、WebCenter Portalドメイン(デフォルトではwc_domain)に移動します。

  2. 「WebLogicドメイン」メニューから、「Webサービス」→「ポリシー」を選択します。

  3. wss10_username_token_with_message_protection_client_policyを選択して、「類似作成」をクリックします。

  4. このポリシーに新しい名前を付けます(例: oracle/wss10_username_token_with_message_protection_plaintext_response_client_policy)。

  5. 「レスポンス」タブを開き、「メッセージの署名設定」および「メッセージの暗号化設定」の「本体全体を含める」チェック・ボックスを選択解除して、ポリシーを保存します。

  6. 次の例に示すように、WLSTを使用して、新しく作成されたポリシーを使ってプロデューサを登録します。

    registerWSRPProducer('webcenter', 'wc-pt851-saml_msg-protection', 'http://example.com/pspc/pswsdl/ps/EMPLOYEE', timeout=100, tokenType='oracle/wss10_username_token_with_message_protection_plaintext_response_client_policy', 
    enforcePolicyURI='false', issuer='www.oracle.com', sigKeyAlias='webcenter',sigKeyPswd='welcome1', encKeyAlias='webcenter', encKeyPswd='welcome1', recptAlias='peopleTools_public')
    

    注意:

    WLSTを使用して、プロデューサを登録する必要があります。Fusion Middleware Controlでは、固定されたポリシー名のみが受け入れられます。そのため、WLSTを使用してenforcePolicyURI='false'を渡すことで、このポリシーを使ってプロデューサを登録する必要があります。


55.5.2.5 Frameworkアプリケーションのテスト

次の手順に従って、Frameworkアプリケーション内のJSFページのコンテンツを変更して、その変更内容がPeopleSoftアプリケーションで表示されることを確認することで、Frameworkアプリケーションをテストします。

  1. 作成した.jspxページを実行します。

  2. 実行中のページで、なんらかの情報を変更します。この情報は、その変更内容をPeopleSoftアプリケーションで確認できるものである必要があります。

  3. 変更を保存し、変更内容がPeopleSoftアプリケーションでも表示されることを確認します。

55.5.3 SpacesへのPeopleSoftアプリケーションの統合

この項では、PeopleSoftアプリケーションをSpacesに統合する方法を説明します。

この項の内容は、次のとおりです。

55.5.3.1 プロデューサの登録

PeopleSoft WSRPプロデューサをSpacesに直接登録できます。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal: Spacesユーザーズ・ガイドのポートレット・プロデューサの登録に関する項を参照してください。次の手順に従って、Fusion Middleware Controlを使用してPeopleSoft WSRPプロデューサを登録することもできます。

Fusion Middleware Controlを使用してPeopleSoft WSRPプロデューサを登録するには:

  1. 第55.5.2.1項「PeopleSoftアプリケーションのリモート・アクセスの準備」の説明に従って、Spacesで使用するPeopleSoftページのリモート・アクセスの準備を行います。

  2. SpacesドメインのFusion Middleware Controlにログインします。

  3. ナビゲーション・バーでSpacesを開き、「WebCenterポータル」メニューで「プロデューサの登録」を選択します。

    「ポートレット・プロデューサの追加」ページが表示されます。

  4. 接続名を入力し、「プロデューサ・タイプ」WSRP Producerに設定して、ステップ1でコピーしたWSDLエンドポイントURLを「URLエンドポイント」フィールドに貼り付けます。

  5. 「OK」をクリックし、プロデューサ接続が正常に作成されたことを確認します。

  6. 引き続いて、第55.5.3.2項「SpacesページへのPeopleSoftポートレットの追加」の説明に従って、該当ポートレットをSpacesページに追加します。

55.5.3.2 SpacesページへのPeopleSoftポートレットの追加

次の手順に従って、PeopleSoftポートレットをSpacesページに追加します。

  1. Spacesにログインします。

  2. PeopleSoftポータルの追加先となるページに移動するか、新規ページを作成します。

  3. 「コンテンツの追加」をクリックして、コンポーザを開きます。

  4. リソース・カタログから、「ポートレット」を選択します。

    カスタム・カタログを作成済である場合、「ポートレット」が表示されないことがあり、その場合はリソース・カタログに追加する必要はありません。リソース・カタログの管理の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal: Spacesユーザーズ・ガイドの「リソース・カタログの使用」の章を参照してください。

  5. Fusion Middleware Controlに追加したポートレットをクリックします。

  6. Spacesページに追加するPeopleSoftページの「追加」をクリックします。

  7. 「閉じる」をクリックして、コンポーザを閉じます。

  8. Spacesページで、「編集」(鉛筆)アイコンをクリックします。

  9. 「表示オプション」タブを開き、「Iframeにポートレットをレンダリングする」オプションをTrueに設定して、「OK」をクリックします。

  10. 引き続いて、第55.5.3.3項「Spacesポートレット接続のテスト」の説明に従って、ポートレット接続をチェックします。

55.5.3.3 Spacesポートレット接続のテスト

次の手順に従って、コンテンツを変更して、その変更内容がPeopleSoftアプリケーションに表示されることを確認することで、Spacesポートレット接続をテストします。

  1. PeopleSoftポートレットを追加したSpacesページで、なんらかの情報を変更します。この情報は、その変更内容をPeopleSoftアプリケーションで確認できるものである必要があります。

  2. 変更を保存し、変更内容がPeopleSoftアプリケーションでも表示されることを確認します。

55.6 Oracle Business Intelligence Presentation Servicesの統合

この項では、Oracle Business Intelligence Presentation Servicesカタログと統合するWebCenter Portalアプリケーションを、JDeveloperを使用して作成および構成する方法を説明します。実行時に、ユーザーはビジネス・インテリジェンス・オブジェクトをFrameworkアプリケーションやSpacesページに追加できます。

この項の内容は、次のとおりです。

55.6.1 Oracle Business Intelligence Presentation Servicesの統合の概要

この項では、Oracle Business Intelligence Presentation Servicesカタログと統合するために、JDeveloperを使用してFrameworkアプリケーションを作成する方法とSpacesを構成する方法を説明します。FrameworkアプリケーションへのOracle Business Intelligenceオブジェクトの追加の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionのための開発者ガイドのADFアプリケーションへのビジネス・インテリジェンス・オブジェクトの埋込みに関する項を参照してください。

この項の内容は、次のとおりです。

55.6.1.1 Oracle Business Intelligence Presentation Servicesの統合の概要

JDeveloperを使用して、Oracle Business Intelligence Presentation Servicesと統合するFrameworkアプリケーションを作成できます。実行時に、これらのアプリケーションはPresentation Servicesカタログを「WebCenter Portal - リソース・カタログ」に組み込みます。その後ユーザーは、ビジネス・インテリジェンス分析、ダッシュボード・ページ、ダッシュボードまたはスコアカード・コンポーネント(戦略マップ、戦略ツリー、KPIウォッチリスト、原因結果マップおよびカスタム・ビュー)を検索して、これらを自身のFrameworkアプリケーション・ページに追加できます。ビジネス・インテリジェンス・オブジェクトに含まれているフィルタ、プロンプトおよびアクションのリンクはすべて、Frameworkアプリケーション・ページまたはSpacesページ内で機能します。

実行時に、WebCenter Portalユーザーは、Presentation Servicesカタログのフォルダを開いて参照し、分析のビューを表示できます。Presentation Servicesカタログに表示されるビュー・タイプは、表、ピボット・テーブル、チャート、ファンネル・チャート、ゲージ、ナラティブ、チッカーおよびタイトルです。Presentation Servicesカタログに表示されないビュー・タイプは、ビュー・セレクタ、列セレクタ、論理SQLおよび結果なしのビューです。

ユーザーは、ダッシュボード・フォルダを参照してダッシュボードと関連付けられたページを探すこともできますが、ダッシュボード・ページ内を参照して自身のコンポーネント(ダッシュボードに埋め込まれた分析など)を表示することはできません。ユーザーは、スコアカード全体を自身のFrameworkアプリケーション・ページに組み込むことはできません(スコアカードのコンポーネントのみを組み込むことができます)。

55.6.1.2 Oracle Business Intelligence Presentation Servicesを統合するための要件

Oracle Business Intelligence Presentation Servicesと統合するFrameworkアプリケーションを作成するには、Oracle JDeveloper 11g Release 1 (11.1.1.6)以降と、必要なOracle BI EE拡張機能およびWebCenter Portal拡張機能をインストール済である必要があります。

Frameworkアプリケーションを適切に作成するには、ライブラリ設定を構成して、weblogic.xmlファイルとweblogic-application.xmlファイルを更新して、セキュリティを適切に構成しておく必要があります。

FrameworkアプリケーションとSpacesの両方について、Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionのための開発者ガイドのOracle BI EE Presentation Services接続の作成に関する項に従って、BIアプリケーションへの接続を設定してセキュリティを構成する必要もあります。第55.6.2項「Oracle BI Presentation Catalogに接続するための資格証明の構成」の説明に従って、この接続用の資格証明を指定する必要もあります。

55.6.2 Oracle BI Presentation Catalogに接続するための資格証明の構成

設計時に、Oracle BI Presentation Catalogに接続するための資格証明を指定する必要があります。これらの資格証明を使用して、Oracle BI Presentation Catalogからビジネス・インテリジェンス・オブジェクト(分析、ダッシュボード、スコアカード・コンポーネントなど)のリストが取得されます。

このプロセスによって、Presentation Serverへのログインがアプリケーションの現在のユーザーと同じであること、すべてのアクセス・チェックが現在のユーザーとして実行されること、およびデータが現在のユーザーとしてフェッチされることが保証されます。ADFページに、ユーザーがアクセスできないビジネス・インテリジェンス・オブジェクトが含まれている場合は、ADFページは、ユーザーがこれらのオブジェクトにアクセスするための適切な権限を持っていないことを示すメッセージを返します。

セキュリティが有効になっている場合は、「偽装の実行」パラメータをtrueに設定する必要があります。

この項の内容は、次のとおりです。

55.6.2.1 BIImpersonateUserの作成

次の手順に従って、BIImpersonateUserユーザーを作成します。これにより、Oracle BI EE Presentation Services接続を使用する、Oracle BI EEオブジェクトが含まれたアプリケーションを保護できます。偽装ユーザーの資格証明をOracle BI EE Presentation Services接続に適用する前に、お使いのアプリケーションに対してADFセキュリティを有効にしておく必要があります。

偽装ユーザー機能は、Oracle BI EEとADFがOracle Internet Directory (OID)を共有していない場合に、Oracle BIオブジェクトが含まれたアプリケーションを保護します。偽装ユーザーの作成と使用のプロセスを開始する前に、この機能が現在の環境内で構成されていることを確認する必要があります。

この手順を実行する前に、自身または管理者がWebLogic ServerのOracle BI EEレルム内にユーザーを作成して、このレルム内の各ユーザーにBIConsumerロールを割当て済であることを確認してください。

次の手順に従って、BIImpersonateUserユーザーを作成します。

  1. お使いのOracle BI EEインスタンス用のWebLogic Serverを開きます。

  2. 「ドメイン構造」ペインに移動して、「セキュリティ・レルム」を選択します。

    「レルム」ペインが表示されます。

  3. 「レルム」ペインで、<myrealm>を選択します。

    「設定」ダイアログが表示されます。

  4. 「設定」ダイアログで、「ユーザーとグループ」タブを開きます。

  5. 「ユーザー」タブが表示されていることを確認して、「新規」をクリックします。

  6. ユーザー名としてBIImpersonateUserと入力して、パスワードを入力します。

  7. 「OK」をクリックします。

55.6.2.2 BIImpersonateUserへの権限の付与

次の手順に従って、Fusion Middleware Controlを使用してBIImpersonateUserに権限を付与します。

  1. お使いのOracle BI EEインスタンス用のFusion Middleware Controlを開きます。

  2. bifoundation_domainを探して選択します。

    「bifoundation_domain」ペインが表示されます。

  3. 「bifoundation_domain」ペインで、「WebLogicドメイン」リストをクリックして、Securityを強調表示して、「アプリケーション・ポリシー」を選択します。

    「検索」ペインが表示されます。

  4. 「検索するアプリケーション名の選択」フィールドのリストで、「obi」を選択します。

  5. 「作成」をクリックします。

    「権限の追加」ダイアログが表示されます。

  6. 「権限クラス」フィールドで、oracle.security.jps.ResourcePermissionを選択します。「リソース名」フィールドで、oracle.bi.server.impersonateUserを選択します。

  7. 「OK」をクリックします。

  8. 「権限受領者」ペインで、「ユーザーの追加」クリックします。

    「ユーザーの追加」ダイアログが表示されます。

  9. 「使用可能なユーザー」リストでBIImpersonateUserを選択して、「移動」をクリックして「選択したユーザー」リストに移動します。

  10. 「OK」をクリックします。

  11. 「bifoundation_domain」ペインで、「OK」をクリックします。

  12. 加えた変更内容が表示されない場合は、次のサーバーを停止して再起動します。

    • Oracle BI EE Server

    • Oracle BI EE Presentation Server

    • WebLogic Server

55.6.3 FrameworkアプリケーションへのOracle Business Intelligence Presentation Servicesの統合

この項では、必要なBI拡張機能をインストールして、Oracle Business Intelligence Presentation Servicesと統合するFrameworkアプリケーションを作成または変更する方法を説明します。

この項の内容は、次のとおりです。

55.6.3.1 必要なBusiness Intelligence拡張機能のインストール

次の手順に従って、必要なBusiness Intelligence拡張機能をインストールします。

  1. JDeveloperの「ヘルプ」メニューから、「更新のチェック」を選択します。

  2. ウィザードのステップに従って、Oracle BI EE拡張機能を検索、ダウンロードおよびインストールします。必ず次の順序でバンドルをインストールしてください。

    • bi-soap-cn_bundle

    • bi-vo_bundle

    • bi-adf_bundle

    • bi-adf-taskflow-extension_bundle

  3. ウィザードを使用して、Oracle Webcenter Framework Extensionバンドル(oracle.webcenter.framework_bundle.zip)もダウンロードおよびインストールします。

55.6.3.2 Oracle BI Presentation Servicesと統合するFrameworkアプリケーションの作成

次の手順に従って、実行時にOracle Business Intelligence Presentation ServicesカタログにアクセスできるFrameworkアプリケーションを作成または変更します。この手順を実行する前に、第55.6.2項「Oracle BI Presentation Catalogに接続するための資格証明の構成」の説明に従って、BIImpersonateUserをすでに作成している必要があります。

この項の内容は、次のとおりです。

55.6.3.2.1 FrameworkアプリケーションとJSFページの作成

次の手順に従って、Frameworkアプリケーションを作成して、JSFページを追加します。

FrameworkアプリケーションとJSFページを作成するには:

  1. Oracle JDeveloperで、新しいWebCenter Portal - Framework applicationを作成します(「標準ポータル機能のアプリケーションの構成」チェック・ボックスを必ず選択してください)。

    この場合のユーザー名/パスワードはBIImpersonateUser/<password>である必要があり、<password>はこのユーザーを作成したときに設定したパスワードです。

  2. Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionのための開発者ガイドのSSLを構成してOracle BI EE Presentation Services接続を作成する方法に関する項に従って、BIアプリケーションへの接続を作成します。

    この接続を作成する際には、必ず「セキュリティが有効な場合に偽装を実行」trueに設定して、ユーザー名とパスワードを前述の偽装ユーザーの資格証明(BIImpersonateUser/<password>)の値に変更してください。

  3. ナビゲーション・パネルで、ポータル・プロジェクトを右クリックして、「新規」を選択します。

    「新規ギャラリ」ダイアログが表示されます。

  4. 「カテゴリ」フィールドのツリー構造で、「Web層」を見つけて開きます。

    使用可能なオプションの説明が含まれたリストが「アイテム」フィールドに表示されます。

  5. このリストで、「JSFページ」を選択し、「OK」をクリックします。

    「JSFページの作成」ダイアログが表示されます。

  6. 「JSFページの作成」で、Create an XML Document (*.jspx)フィールドが選択されていることを確認します。JSFページの設定の詳細は、「ヘルプ」ボタンをクリックしてオンライン・ヘルプにアクセスしてください。

  7. 「OK」をクリックします。

    新たに作成したJSPXページが表示されます。

  8. 「コンポーネント・パレット」ペインで、「コンポーザ」を選択します。

    フィールドが更新されて、対応するコンポーネント、レイアウトおよび操作が表示されます。

  9. 「共通コンポーネント」カテゴリから、「モード変更リンク」を選択して、ページにドラッグ・アンド・ドロップします。

  10. 「共通コンポーネント」カテゴリから、「ページ・カスタマイズ可能」を選択します。

  11. アプリケーションを保存します。

  12. 「設計」ビューでページを右クリックして、「認可の編集」を選択します。

  13. 「付与先」→「認証済ユーザーの選択」に移動して、「アクション」で、認証済ユーザーにCustomizeGrantPersonalizeおよびViewという権限を付与します。

55.6.3.2.2 Oracle BI EE Presentation Catalogを表示するためのアプリケーションの構成

次の手順に従って、Presentation CatalogをFrameworkアプリケーションのフォルダ・リストに追加します。実行時に、このカタログは「WebCenter Portal - リソース・カタログ」に表示されます。この場所では、ユーザーはビジネス・インテリジェンス・オブジェクトを検索して、それらのオブジェクトを自身のFrameworkアプリケーション・ページに追加できます。

Presentation CatalogをFrameworkアプリケーションのフォルダ・リストに表示するには:

  1. Oracle JDeveloperを使用して作成したFrameworkアプリケーションで、「アプリケーション」メニューから「ポータル・プロジェクト」を右クリックして、「プロジェクト・プロパティ」を選択します。

    「プロジェクト・プロパティ」ダイアログが表示されます。

  2. 「使用可能なプロパティ」ペインで、「テクノロジ・スコープ」を選択して、「使用可能」フィールドから「ビジネス・インテリジェンスADFビュー・コンポーネント」を選択して、「追加」(>)アイコンをクリックしてこの項目をプロジェクトのテクノロジ・スコープに追加します。新規アプリケーションの作成時に、BIテクノロジ・ライブラリを追加することもできます。

  3. 「使用可能なプロパティ」ペインで、「ライブラリとクラスパス」を選択して、「ライブラリの追加」をクリックします。

    「ライブラリの追加」ダイアログが表示されます。

  4. 次のライブラリをプロジェクトに追加して、「OK」をクリックします。

    • 「BI ADFランタイム」

    • 「BI ADFタスクフロー」

    • 「BI SOAP接続ランタイム」

    • 「BIビュー・オブジェクト・ランタイム」

  5. アプリケーションを保存します。

  6. JDeveloperで、デフォルトのリソース・カタログ・ファイル(default-catalog.xml)を開きます。このファイルは、「ポータル」→「Webコンテンツ」→「Oracle」→「webcenter」→「portalapp」→「カタログ」に配置されています。

  7. 次の<customFolder>エントリを<catalogDefinition>→<contents>フォルダの下に追加します。

    <customFolder id="oracleBIContent"
        name="Oracle BI"
        description="Oracle BI Presentation Services Content"
        factoryClass="oracle.bi.presentation.rescat.
          BICatalogInitialContextFactory"/>
    
  8. Weblogic.xmlを編集して、次のようにoracle.bi.adf.view.sliboracle.bi.adf.webcenter.slibへの参照を追加します。

       <library-ref>
          <library-name>oracle.bi.adf.view.slib</library-name>
       </library-ref>
       <library-ref>
          <library-name>oracle.bi.adf.webcenter.slib</library-name>
       </library-ref>
    </weblogic-web-app>
    
  9. weblogic-application.xmlを編集して、次のようにoracle.bi.adf.model.slibへの参照を追加します。

         library-ref>
         <library-name>oracle.bi.adf.model.slib</library-name>
       </library-ref>
    </weblogic-application>
    
55.6.3.2.3 BI ADFタスク・フロー権限の有効化

次の手順に従って、お使いのアプリケーションのセキュリティ設定でBI ADFタスク・フロー権限を有効にします。

BI ADFタスク・フロー権限を有効にするには:

  1. 「アプリケーション・リソース」ペイン→「META-INF」→「jazn-data.xml」の順にたどって、jazn-data.xmlファイルを開きます。

  2. このファイル内で次のコードを探します。

    <grantee>
        <principals>
            <principal>
                <class>
                  oracle.security.jps.internal.core.principals.JpsAnonymousRoleImpl
                 </class>
                <name>anonymous-role</name>
            </principal>
        </principals>
    </grantee>
    
  3. 次の要素を追加します。

    <permission>
        <class>oracle.adf.controller.security.TaskFlowPermission</class>
        <name>/WEB-INF/oracle/bi/presentation/taskflow/
    task-flow-definition.xml#task-flow-definition</name> <actions>customize,personalize,view</actions> </permission>

    次に例を示します。

    <grant>
       <grantee>
          <principals>
             <principal>
                <class>oracle.security.jps.internal.core.principals
    .JpsAnonymousRoleImpl</class> <name>anonymous-role</name> </principal> </principals> </grantee> <permissions> <permission> <class>oracle.adf.controller.security.TaskFlowPermission</class> <name>/WEB-INF/oracle/bi/presentation/taskflow/
    task-flow-definition.xml#task-flow-definition</name> <actions>customize,personalize,view</actions> </permission>

55.6.3.3 Frameworkアプリケーションのテスト

この項では、次の手順を実行してFrameworkアプリケーションをテストする方法を説明します。

  • Oracle BI Presentation Servicesカタログのコンテンツを追加して、レポートまたはダッシュボードのプロンプト値を変更します。

  • ビジネス・インテリジェンス・オブジェクトの初期化パラメータを確認および変更します。

この項の内容は、次のとおりです。

55.6.3.3.1 リソース・カタログへのOracle BIオブジェクトの追加

Oracle BIコンテンツをFrameworkアプリケーション・ページに追加する前に、Oracle BI Presentation Catalogに格納されているオブジェクトを「WebCenter Portal - リソース・カタログ」に追加する必要があります。

  1. アプリケーションをブラウザで実行します。

  2. 管理者としてFrameworkアプリケーションにログインします。

  3. 「管理」をクリックします。

    WebCenter Portal管理コンソールが表示されます。

  4. 「リソース」タブを開きます。

  5. 「リソース・カタログ」をクリックします。

  6. 「リソース・カタログの作成」をクリックします。

  7. 「名前」フィールドに、作成するカタログの名前を入力します。必要に応じて、このダイアログの他のフィールドに情報を入力します。

  8. リソース・カタログの「編集」→「表示」をクリックします。

  9. 「編集」メニューをクリックしてから、「編集」を選択します。

  10. 「追加」メニューから、「ライブラリから追加」を選択します。

  11. 「接続」をダブルクリックします。

    「BIプレゼンテーション・サービス」フォルダが右側のフレームに表示されます。このフォルダを開いて、Oracle BIオブジェクトを表示します。

  12. 追加するオブジェクトを探して選択します。

  13. 「追加」をクリックして、選択したオブジェクトをカタログに追加します。

  14. 「構成」タブを開いて、先ほど作成したリソース・カタログを「デフォルト・リソース・カタログ」として選択します。

55.6.3.3.2 実行時のビジネス・インテリジェンス・コンテンツの追加

次の手順に従って、ビジネス・インテリジェンス・コンテンツをFrameworkアプリケーションに追加することで、Frameworkアプリケーションをテストします。

  1. 作成した.jspxページを実行します。

  2. 実行中のページで、「編集」リンクをクリックして編集モードに入ります。

  3. 「コンテンツの追加」をクリックします。

    「WebCenter Portal - リソース・カタログ」が表示されます。

  4. 「Oracle BI」フォルダに移動して開きます。

  5. 接続先となるホスト・マシンをクリックします。

    カタログのコンテンツが表示されます。

  6. .jspxページに追加するオブジェクトの「追加」リンクを探してクリックします。

  7. アプリケーションによってこのオブジェクトが正しく追加されたことを確認します。

55.6.3.3.3 ビジネス・インテリジェンス・オブジェクトのプロンプト値の変更

次の手順に従って、分析またはダッシュボードのフィルタやプロンプトの値を変更することで、Frameworkアプリケーションをテストします。

  1. 作成した.jspxページを実行します。

  2. 実行中のページで、「編集」リンクをクリックして編集モードに入ります。

  3. フィルタまたはプロンプトを含む分析またはダッシュボードを追加します。

    .jspxページへのビジネス・インテリジェンス・コンテンツの追加の詳細は、第55.6.3.3.2項「実行時のビジネス・インテリジェンス・コンテンツの追加」を参照してください。

  4. 「パラメータ」をクリックします。

    「編集中のページ」ダイアログが表示されます。

  5. 値を変更して、「保存」をクリックします。

  6. 変更されたプロンプト値が正しく適用されたことを確認します。

55.6.3.3.4 ビジネス・インテリジェンス・タスク・フローの初期化パラメータの変更

次の手順を使用して、ビジネス・インテリジェンス・タスク・フローの初期化パラメータをテストします。

  1. 作成した.jspxページを実行します。

  2. 実行中のページで、「編集」リンクをクリックして編集モードに入ります。

  3. ビジネス・インテリジェンス・オブジェクトを追加します。

    .jspxページへのビジネス・インテリジェンス・コンテンツの追加の詳細は、第55.6.3.3.2項「実行時のビジネス・インテリジェンス・コンテンツの追加」を参照してください。

  4. ビジネス・インテリジェンス・オブジェクトを見つけ、「編集」(スパナ)アイコンをクリックします。

    「コンポーネント・プロパティ」ダイアログが表示されます。

  5. 「パラメータ」タブを開き、オブジェクトのパラメータを変更して、「OK」をクリックします。

  6. 変更されたプロンプト値が正しく適用されたことを確認します。

55.6.3.4 デプロイ後の接続の構成

アプリケーションをデプロイした後に、Fusion Middleware Controlを使用して、そのアプリケーションに対する新しいOracle BI EE Presentation Services接続を追加するか、BIImpersonateUserのユーザー名とパスワードを使用して、そのアプリケーションの既存のOracle BI EE Presentation Services接続を変更します。

これらの接続の変更の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionのための開発者ガイドのデプロイ後のPresentation Services接続の追加または変更に関する項を参照してください。


注意:

FrameworkアプリケーションとOracle Business Intelligenceアプリケーションの間で同じアイデンティティ・ストアが共有されていない場合は、該当するユーザーを両方のシステムで作成する必要があります。


55.6.3.5 Frameworkアプリケーションに含まれているOracle BI EEオブジェクトの保護

偽装ユーザーを使用して、Oracle BI EE Presentation Servicesと統合するFrameworkアプリケーションを保護できます。偽装ユーザーの詳細、および偽装ユーザーを実装してアプリケーションを保護する方法の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionのための開発者ガイドの偽装ユーザーを作成して使用する方法に関する項を参照してください。

55.6.4 WebCenter Portal: SpacesへのOracle Business Intelligenceオブジェクトの統合

次の手順に従って、WebCenter Portal: SpacesとBIオブジェクトの統合をテストします。

55.6.4.1 デプロイ後のPresentation Services接続の追加または変更

BIオブジェクトをSpacesに統合することを開始する前に、まずSpacesからBIサーバーへの接続を構成する必要があります。Oracle BI EEで提供されているADF MBeanを使用すると、デプロイ済のBI ADFアプリケーションやWebCenter Portal: Spacesアプリケーションへの新しい接続を追加できます。デプロイ済アプリケーションの既存の接続を変更することもできます。MBeanは、アプリケーションとともにデプロイされて、デプロイ後にFusion Middleware Controlを使用してアクセスできます。

次の手順を実行する前に、第55.6.2項「Oracle BI Presentation Catalogに接続するための資格証明の構成」の手順に従って、Oracle BI Presentation Catalogに接続するための資格証明をあらかじめ指定しておく必要があります。


注意:

SpacesアプリケーションとOracle Business Intelligenceアプリケーションの間で同じアイデンティティ・ストアが共有されていない場合は、該当するユーザーを両方のシステムで作成する必要があります。


次の手順に従って、アプリケーションのデプロイ後に接続を構成します。

  1. Fusion Middleware Controlを開いて、次のいずれかの操作を実行して自身のWebLogicドメインを選択します。

    • お使いのアプリケーションがBI ADFドメインにデプロイされている場合は、「アプリケーション・デプロイメント>」ツリー・ノードを選択します。

    • お使いのアプリケーションがSpacesドメインにデプロイされている場合は、「WebCenter」ツリー・ノード、「スペース」ツリー・ノードおよび「webcenter(11.1.1.4.0)」 (WC_Spaces)ツリー・ノードの順に選択します。

  2. リストから、「システムMBeanブラウザ」を選択します。

    「システムMBeanブラウザ」ペインが表示されます。

  3. 「システムMBeanブラウザ」ペインで、次のパスをたどって「ADF接続」ツリー・ノードに移動します。

    1. 「アプリケーション定義のMBean」ツリー・ノードを選択します。

    2. 「oracle.adf.share.connections」ツリー・ノードを選択します。

    3. 「サーバー: <サーバー名>」ツリー・ノードを選択します。

      たとえば、Server:DefaultServerServer:WC_Spacesなどです。

    4. 「アプリケーション:<アプリケーション名>」ツリー・ノードを選択します。

      たとえば、Application:Application2Application:webcenterなどです。

    5. 「ADF接続」ツリー・ノードを選択します。

    6. 「ADF接続」ツリー・ノードを選択します。

      対応するMBean情報が「アプリケーション定義のMBean」ペインに表示されます。

  4. 「アプリケーション定義のMBean」ペインで、「操作」タブを開いてから、「createConnection/findOrCreateConnection」をクリックしてPresentation Services接続を作成します。

    「操作:createConnection」ダイアログが表示されます。

  5. この接続の必要な値を指定します。

    接続タイプの「値」フィールドにBISoapConnectionと入力して、接続名の「値」フィールドに任意の名前を入力して、「起動」をクリックして接続を作成します。

  6. 「システムMBeanブラウザ」ペインで、「リフレッシュ」をクリックしてツリーをリフレッシュして、新しい接続を表示します。

  7. この接続を変更するには、「システムMBeanブラウザ」ペインでこの接続を探してクリックします。

    この接続の情報が「アプリケーション定義のMBean」ペインに表示されます。

  8. 「システムMBeanブラウザ」ペインから「ADF接続」に移動して、「属性」タブを開きます。

  9. BISoap接続情報を入力してから、「適用」をクリックして変更内容を適用します。

  10. 「操作」タブを開いて、「保存」をクリックしてこの接続を保存します。

  11. 「起動」をクリックすると、「確認操作が正常に実行されました。」というメッセージが表示されます。

55.6.4.2 Spacesリソース・カタログへのOracle BIオブジェクトの追加

Oracle BIコンテンツをSpacesページに追加する前に、Oracle BI Presentation Catalogに格納されているオブジェクトをSpacesリソース・カタログに追加する必要があります。

  1. 管理者としてSpacesにログインします。

  2. Spaces内で、「管理」をクリックします。

    「Spaces管理」ページが表示されます。

  3. 「リソース」タブを開きます。

  4. 「リソース・カタログ」をクリックします。

  5. 「リソース・カタログの作成」をクリックします。

  6. 「名前」フィールドに、作成するカタログの名前を入力します。必要に応じて、このダイアログの他のフィールドに情報を入力します。

  7. 「編集」→「表示」を選択して、このリソース・カタログを使用可能にします。

  8. 「編集」メニューから、「編集」を選択します。

  9. 「追加」メニューを選択して、「ライブラリから追加」を選択します。

  10. 「接続」をダブルクリックします。

    「BIプレゼンテーション・サービス」フォルダが表示されます。

  11. このフォルダを開いてOracle BIオブジェクトを表示して、追加するオブジェクトを探して選択します。

  12. 「追加」をクリックして、選択したオブジェクトをカタログに追加します。

55.6.4.3 実行時のOracle BIコンテンツの追加

次の手順に従って、WebCenter Portal: Spacesページを作成して、このページにOracle BIオブジェクトを追加します。この手順を実行する前に、Oracle BIオブジェクトをWebCenter Portal: Spacesリソース・カタログに追加しておく必要があります。

  1. Spacesにログインして、新しいスペースを作成するか、既存のスペースにアクセスします。

  2. リソース・カタログをそのスペースのデフォルト・カタログとして設定します。

    1. 「スペースの設定」→「一般」に移動して、第55.6.4.2項「Spacesリソース・カタログへのOracle BIオブジェクトの追加」で作成したカタログを「ページのリソース・カタログ」のデフォルト・カタログとして選択します。

    2. 「適用」クリックします。

    3. 「スペースに戻る」をクリックします。

  3. 新しいページを作成します。

  4. そのページで、「コンテンツの追加」をクリックします。

  5. Oracle BIオブジェクトが格納されているフォルダに移動します。

  6. 分析またはダッシュボードを選択して、「追加」をクリックします。

    選択したオブジェクトが当該ページに追加されます。

  7. 「閉じる」をクリックして「コンテンツの追加」ダイアログを閉じます。

55.6.4.4 ビジネス・インテリジェンス・オブジェクトのプロンプト値の変更

次の手順に従って、分析またはダッシュボードのフィルタやプロンプトの値を変更することで、WebCenter Portal: Spacesページをテストします。

  1. 作成したページを開きます。

  2. 実行中のページで、「ページ・アクション」をクリックしてから、「編集」リンクをクリックして編集モードを開始します。

  3. フィルタまたはプロンプトを含む分析またはダッシュボードを追加します。ページへのOracle BIオブジェクトの追加の詳細は、第55.6.4.3項「実行時のOracle BIコンテンツの追加」を参照してください。

  4. ページの編集モードを終了せずに、Spacesページを保存します。

  5. Spacesページで、プロンプト値を変更して、「OK」をクリックします。

  6. 編集モードを終了して、ページを保存して、アプリケーションによってプロンプト値が正しく適用されたことを確認します。

55.6.4.5 ビジネス・インテリジェンス・タスク・フローの初期化パラメータの変更

次の手順を使用して、ビジネス・インテリジェンス・タスク・フローの初期化パラメータをテストします。

  1. 作成したページを開きます。

  2. 実行中のページで、「ページ・アクション」をクリックしてから、「編集」リンクをクリックして編集モードを開始します。

  3. タスク・フローの一部である分析またはダッシュボードを追加します。.jspxページへのビジネス・インテリジェンス・コンテンツの追加の詳細は、第55.6.4.3項「実行時のOracle BIコンテンツの追加」を参照してください。

  4. ページの編集モードを終了せずに、Spacesページを保存します。

  5. ビジネス・インテリジェンス・オブジェクトを見つけ、「編集」(スパナ)アイコンをクリックします。

    「コンポーネント・プロパティ」ダイアログが表示されます。

  6. Spacesページで、「パラメータ」タブを開いて、オブジェクトのパラメータを変更して、「OK」をクリックします。

  7. 「パラメータ」タブを開き、オブジェクトのパラメータを変更して、「OK」をクリックします。

  8. 編集モードを終了して、ページを保存して、アプリケーションによって変更後のパラメータ値が正しく適用されたことを確認します。