Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server Webアプリケーション、サーブレット、JSPの開発 12c リリース1 (12.1.1) B65890-02 |
|
前 |
次 |
この章では、『Oracle WebLogic Server Webアプリケーション、サーブレット、JSPの開発』の内容と構成について説明します。
このドキュメントは、WebLogic ServerにデプロイするWebアプリケーションや、HTTPサーブレット、JavaServer Page (JSP)などのコンポーネントを開発するソフトウェア開発者向けの情報源です。Webアプリケーションのユーザーおよびデプロイヤ向けの情報も提供しています。また、WebLogic Serverを評価するビジネス・アナリストや、特定のアプリケーションでWebLogic Server Webアプリケーションの使用を考えているシステム設計者にとって便利な情報も掲載されています。
このドキュメントのトピックでは、ソフトウェア・プロジェクトの設計および開発フェーズに関連する情報を提供します。また、プロジェクトのテストおよび本番前のフェーズで見つかるアプリケーションの問題を解決するうえで便利なトピックもあります。
このドキュメントでは、本番フェーズでの管理、モニター、パフォーマンス・チューニングについては扱いません。これらのトピックに関するWebLogic Serverのドキュメントとリソースへのリンクについては、「関連ドキュメント」を参照してください。
このドキュメントは、読者がJava EEおよびWebアプリケーションの概念に精通していることを前提にしています。このドキュメントでは、WebLogic Server Webアプリケーションが提供する付加価値機能と、Webアプリケーションを実行するWebLogic Server機能の使用方法に関する主要な情報が重点的に扱われています。
この章第1章「概要とロードマップ」では、このドキュメントの構成を紹介します。
第2章「Webアプリケーション、サーブレットおよびJSPについて」では、WebLogic Server Webアプリケーション、サーブレットおよびJavaServer Pages (JSP)の概要を示します。
第3章「Webアプリケーションの作成と構成」では、Webアプリケーション・リソースの作成および構成の方法について説明します。
第4章「サーブレットの作成と構成」ではサーブレットの作成と構成の方法について説明します。
第5章「JSPの作成と構成」では、JSPの作成および構成の方法について説明します。
第6章「JSFおよびJSTLの使用」では、JavaServer Faces (JSF)およびJSP Tag Standard Library (JSTL)の構成方法について説明します。
第7章「Webアプリケーションのリソースの構成」では、Webアプリケーション・リソースの構成方法について説明します。
第8章「Webコンポーネント用のWebLogicアノテーション」では、Webコンポーネントでアノテーションとリソース注入を使用して開発を簡略化する方法について説明します。
第9章「サーブレット・プログラミング・タスク」では、WebLogic Server環境でのHTTPサーブレットの記述方法について説明します。
第10章「セッションとセッション永続性の使用」では、セッションおよびセッション永続性の設定方法について説明します。
第11章「アプリケーション・イベントとイベント・リスナー・クラス」では、アプリケーション・イベントおよびイベント・リスナー・クラスについて説明します。
第12章「HTTPパブリッシュ/サブスクライブ・サーバーの使用」では、HTTPパブリッシュ/サブスクライブ・サーバーの概要と、Webアプリケーションにおけるこのサーバーの使用方法を示します。
第13章「WebLogic JSPリファレンス」では、JavaServer Page (JSP)を記述するためのリファレンス情報を提供します。
第14章「フィルタ」では、Webアプリケーションでのフィルタの使用方法について説明します。
第15章「WebLogic JSPフォーム検証タグの使用方法」では、WebLogic JSPフォーム検証タグの使用方法について説明します。
第16章「カスタムWebLogic JSPタグ(cache、process、repeat)の使用方法」では、WebLogic Server配布キットに含まれる3つのカスタムJSPタグ(cache
、repeat
、およびprocess
)の使用方法について説明します。
第17章「WebLogic EJB-to-JSP統合ツールの使用方法」では、WebLogic EJB-to-JSP統合ツールを使用して、JavaServer Page (JSP)でEJBを呼び出すためのJSPタグ・ライブラリを作成する方法について説明します。ここでは、読者が少なくともEJBとJSPの両方についてある程度の知識を持っていることを前提としています。
付録A「web.xmlデプロイメント記述子の要素」では、web.xml
スキーマで定義される、ルート要素<web-app>
の下のデプロイメント記述子の要素について説明します。
付録B「weblogic.xmlデプロイメント記述子の要素」は、WebLogic Server固有のデプロイメント記述子weblogic.xml
のスキーマに関する詳細なリファレンスです。
付録C「GlassFishデプロイメント記述子のサポート」では、WebLogic ServerでサポートされているGlassFishデプロイメント記述子を一覧表示します。
付録D「Webアプリケーションのベスト・プラクティス」では、WebLogic ServerのWebアプリケーションおよびアプリケーション・リソースを設計、開発およびデプロイするためのベスト・プラクティスを示します。
このドキュメントには、Webアプリケーションに固有の設計および開発上の情報が含まれています。
WebLogic Serverアプリケーションを開発、デプロイ、およびモニターするための包括的なガイドラインについては、以下のドキュメントを参照してください。
『Oracle WebLogic Serverアプリケーションの開発』は、WebLogic Serverアプリケーションの開発用ガイドです。
『Oracle WebLogic Serverへのアプリケーションのデプロイ』は、WebLogic Serverアプリケーションのデプロイメントについての情報のプライマリ・ソースです。
『Oracle WebLogic Serverアップグレード・ガイド』には、Webアプリケーション、JSP、およびサーブレットの以前のWebLogic Serverリリースとの互換性に関する情報が含まれています。
サーブレットの製品概要(http://www.oracle.com/technetwork/java/javaee/servlet/index.html
)
JavaServer Pages (JSP)の製品概要(http://www.oracle.com/technetwork/java/javaee/jsp/index.htm
)
JavaServer Faces (JSF)の製品概要(http://www.oracle.com/technetwork/java/javaee/javaserverfaces-139869.html
)
JavaServer Pages Standard Tag Library (JSTL)の製品概要(http://www.oracle.com/technetwork/java/index-jsp-135995.html
)
Javaアプリケーション開発一般の詳細は、http://www.oracle.com/technetwork/java/javaee/overview/index.html
を参照してください。
このドキュメントに加えて、次の項で説明するAvitek Medical Recordsアプリケーション(MedRec)サンプルのコンテキスト内で、ソフトウェア開発者向けのサンプルが用意されています。
MedRecはWebLogic Serverに付属したエンド・ツー・エンドのサンプルJava EEアプリケーションであり、一元的で独立した医療記録管理システムをシミュレートします。MedRecアプリケーションには、患者、医師、および管理者に対して、様々なクライアントを使用して患者のデータを管理するフレームワークが用意されています。
MedRecはWebLogic ServerとJava EEの機能を例示し、Oracle推奨のベスト・プラクティスを重要点として示します。MedRecは、必要に応じてWebLogicサーバー配布とともにインストールされ(カスタム・インストールでは「サーバー例」を選択します)、Windowsマシン上の「スタート」メニューからアクセスできます。Linuxおよびその他のプラットフォームでは、WL_HOME\samples\domains\medrec
ディレクトリからMedRecを起動できます。WL_HOME
は、WebLogic Serverの最上位のインストール・ディレクトリです。
WebLogic Serverでは、オプションでWL_HOME\samples\server\examples\src\examples
にAPIコード・サンプルをインストールできます。WL_HOME
は、WebLogic Serverインストールの最上位ディレクトリ(例: d:\Oracle\Middleware\wlserver_12.1
)です。カスタム・インストールでは、「Serverサンプル」を選択します。サンプル・サーバーを起動し、サンプルおよびそれらの実行方法に関する情報をWebLogic Serverの「スタート」メニューから取得できます。
このリリースのWebLogic Serverでは、複数のWebアプリケーション、サーブレット、およびJSPサンプルが用意されています。独自のWebアプリケーションを開発する前に、まずこれらのWebアプリケーション・サンプルを実行することをお薦めします。
このリリースでは、JSF、CDI、サーブレット3.0など、Java EE 6の機能の使用方法を示すいくつかの新しいAPIサンプルが提供されています。「WebLogic Server配布キットのWebアプリケーション・サンプル」で説明されているサンプルにアクセスします。
WebLogic Serverのこのリリースに追加された新機能の一覧については、『Oracle WebLogic Serverの新機能』を参照してください。