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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server JMXによる管理の容易なアプリケーションの開発
12c リリース1 (12.1.1)
B65909-02
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1 概要とロードマップ

このドキュメントでは、Java Management Extensions (JMX)を使用して、アプリケーションに管理機能を実装することによって、アプリケーションの運用および管理コストを削減する方法について説明します。最も単純な機能は、メッセージ・ロギングです。この機能は、アプリケーションの内部で発生したイベントをレポートし、ファイルまたはその他のリポジトリにメッセージを書き込むものです。アプリケーションの重要度、プロダクション環境の複雑さ、およびオペレーション・センターで使用しているモニター・システムによっては、Java Management Extensions (JMX)をベースとするより高度な機能を構築することでニーズをさらに満たすことができます。JMXを使用すると、汎用管理システムでアプリケーションをモニターし、注意が必要なときに通知を生成し、アプリケーションの構成または実行時の状態を変更することで問題を解決できます。

以下の節では、このガイド『JMXによる管理の容易なアプリケーションの開発』の内容と構成について説明します。

ドキュメントの内容と対象読者

このマニュアルは、Java EEアプリケーション用の管理サービスを開発するソフトウェア開発者を対象としています。また、WebLogic Serverを評価するビジネス・アナリストや、特定のアプリケーションでJMXの使用を考えているシステム設計者にとって便利な情報も掲載されています。

このマニュアルは、Java EEおよび一般的なアプリケーション管理の概念に精通している読者を対象としています。

このマニュアルは、ソフトウェア・プロジェクトの設計段階と開発段階に関する情報を説明するものです。このマニュアルでは、プロダクション段階での管理、モニター、パフォーマンス・チューニングについては扱いません。そのようなトピックに関するWebLogic Serverのマニュアルや情報源へのリンクについては、「関連情報」を参照してください。

このドキュメントでは、限定的でありながら有用な一連のJMX管理サービスを開発するための実践的な方法を重点的に扱います。JMXをより広範な管理上の問題に適用するには、「関連ドキュメント」に挙げるJMX仕様などのドキュメントを参照してください。

このドキュメントの手引き

関連ドキュメント

Oracle Technology Networkには、JMXに関する書籍、ホワイトペーパー、および詳細情報へのリンクが掲載されたWebサイト(http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/tech/javamanagement-140525.html)があります。

JMX 1.2仕様を参照する場合は、(http://jcp.org/aboutJava/communityprocess/final/jsr003/index3.html)からダウンロードしてください。

JMXリモートAPI 1.0仕様を参照する場合は、(http://jcp.org/aboutJava/communityprocess/final/jsr160/index.html)からダウンロードしてください。

javax.management*パッケージのAPIリファレンスは、http://download.oracle.com/javase/6/docs/api/overview-summary.htmlで参照できます。

WebLogic Serverアプリケーション用に他のタイプの管理サービスを開発するためのガイドラインについては、以下のドキュメントを参照してください:

WebLogic Serverアプリケーションを開発およびチューニングするためのガイドラインについては、『Oracle WebLogic Serverアプリケーションの開発』を参照してください。

JMX開発者向けのサンプル

このマニュアルの他にも、Avitek Medical Recordsアプリケーション(MedRec)に2つのJMXコード・サンプルが用意されています。MedRecはWebLogic Serverに付属したエンドツーエンドのサンプルJava EEアプリケーションであり、一元的で独立した医療記録管理システムをシミュレートします。MedRecアプリケーションには、患者、医師、および管理者に対して、様々なクライアントを使用して患者のデータを管理するフレームワークが用意されています。


注意:

デフォルトでは、WLSコード・サンプルおよびMedRecサンプル・アプリケーションはインストールされません。コード・サンプルおよびMedRecをインストールするには、WebLogic Serverのカスタム インストールを選択して、インストールするサーバー・サンプルを選択する必要があります。


MedRecのJMXコードでは、次の管理タスクが例示されています。

MedRecのJMXコード・サンプルに関する情報を参照するには、次の手順に従います:

  1. MedRecサーバーを起動します。

    MedRecは、WL_HOME/samples/domains/medrecディレクトリから起動できます - ここで、WL_HOMEはWebLogic Serverインストール先の最上位ディレクトリです。Medical Recordドメイン用の管理者ユーザー名/パスワードは、weblogic/welcome1です。

  2. MedRecサーバーが起動すると、Webブラウザにホーム・ページが表示されます。MedRecホーム・ページで、「その他のサンプル」リンクをクリックします。

    WebLogic Server Code Examplesビューアが表示されます。

  3. Code Examplesビューアの左ペインで、次のいずれかを実行します。

    • 「Avitek Medical Records Sample Application」>「Features」>「JMX」を展開します。「Monitoring an Application with JMX」トピックを選択します。

    • 「Avitek Medical Records Sample Application」>「Features」>「Security」を展開します。「Extending a Realm Using JMX」トピックを選択します。

このリリースでの新機能と変更点

JMXリリースでの新機能と変更点については、『Oracle WebLogic Server JMXによるカスタム管理ユーティリティの開発』の現在のリリースにおける新機能と変更点に関する項を参照してください。

このリリースで導入されたWebLogic Serverの新機能の一覧については、『Oracle WebLogic Serverの新機能』を参照してください。