| Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverへのアプリケーションのデプロイ 12c リリース1 (12.1.1) B65920-02 |
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weblogic.PlanGeneratorは、WebLogic Serverデプロイメント構成の各部分をデプロイメント・プランにエクスポートする開発者向けに設計されたJavaベースのデプロイメント構成ツールです。
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注意: WebLogic Scripting Tool (WLST)を使用し、デプロイメント構成操作を実行するための情報については、『Oracle WebLogic Scripting Tool』も参照してください。 |
次の項では、weblogic.PlanGeneratorユーティリティの使用方法について説明します。
weblogic.PlanGeneratorは、アプリケーションまたはスタンドアロン・モジュールのWebLogic Serverデプロイメント構成ファイルを生成します。weblogic.PlanGeneratorには、2つのプライマリな機能があります。
様々なカテゴリのWebLogic Serverデプロイメント記述子プロパティを、テンプレート・デプロイメント・プランの空(null)の変数にエクスポートします。必要に応じて、構成エクスポート・セッションへの入力に既存のデプロイメント・プランを使用することができます。テンプレート・プランは一般に、さらに変更を加えてからでなければ使用できません。「新しい環境にデプロイするためのアプリケーションのエクスポート」を参照してください。
Java EEアプリケーションから単純な初期デプロイメント・プランを生成します。詳細は、「weblogic.PlanGeneratorを使用したテンプレート・デプロイメント・プランの生成」を参照してください。
デフォルトでは、weblogic.PlanGeneratorはアプリケーションのデプロイメント・プランをアプリケーションのルート・ディレクトリにあるplan.xmlという名前のファイルに書き込みます。アプリケーションがアプリケーションのルート・ディレクトリにない場合、weblogic.PlanGeneratorはplan.xmlを<your_dir>/config/deployments/<user>/<application_name>/planに書き込みます。各文字列の意味は以下のとおりです。
your_dirは、プロパティjava.io.tmpdirで指定されている場合は、TEMPディレクトリ。プロパティjava.io.tmpdirが指定されていなければ、your_dirはWebLogic Serverのドメイン・ディレクトリです。
userはユーザー名。
applicationは、アプリケーションの名前。
weblogic.PlanGeneratorユーティリティを使用するように環境を設定するには:
『Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』の説明に従って、WebLogic Serverソフトウェアをインストールおよび構成します。
CLASSPATH環境変数にWebLogic Serverクラスを追加し、適切なJDKバイナリがPATHで使用可能になっていることを確認します。WebLogic Serverインストール・ディレクトリのserver/binサブディレクトリにあるsetWLSEnv.shまたはsetWLSEnv.cmdスクリプトを使用して、環境を設定できます。
java weblogic.PlanGenerator [Options] [filespec]
filespecとしては、次のいずれかを指定できます。
アーカイブ・ファイルへのフルパスまたは相対パス
展開されたアーカイブ・ディレクトリへのフルパスまたは相対パス
以下のことをお薦めします。
アプリケーションをインストール・ルート・ディレクトリに格納します。
weblogic.PlanGeneratorコマンド発行時に、「オプション」で説明する-rootオプションを付けてアプリケーションのインストール・ルート・ディレクトリを指定すること。
すべての場合において、filespecで識別されるアプリケーションには、有効なJava EEデプロイメント記述子ファイルが含まれている必要があります。
アプリケーション・ルート・ディレクトリを-rootオプションで指定しなかった場合、またはデプロイメント・プランのパスおよび名前を-planオプションで指定しなかった場合、デフォルトではweblogic.PlanGeneratorはアプリケーションのデプロイメント・プランをアプリケーションのルート・ディレクトリにあるplan.xmlという名前のファイルに書き込みます。アプリケーションのルート・ディレクトリが見つからない場合、weblogic.PlanGeneratorはplan.xmlを<your_dir>/config/deployments/<user>/<application_name>/planに書き込みます。各文字列の意味は次のとおりです。
your_dirは、プロパティjava.io.tmpdirで指定されている場合は、TEMPディレクトリ。プロパティjava.io.tmpdirが指定されていなければ、your_dirはWebLogic Serverのドメイン・ディレクトリです。
userはユーザー名。
applicationは、アプリケーションの名前。
次の表では、各weblogic.PlanGeneratorオプションを説明します。
表B-1 weblogic.PlanGeneratorのオプション
| オプション | 説明 |
|---|---|
-debug |
デバッグ・モードを有効化します。 |
-plan plan_file
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構成セッションのために作成するプラン・ファイルのパスおよび名前を識別します。 |
-useplan plan_file
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初期化を行う既存のデプロイメント・プラン・ファイル。アプリケーションのルート・ディレクトリの指定に weblogic.PlanGeneratorは、さらなるエクスポートされたプロパティを入力プランに追加します。すでに入力プラン内に存在したエクスポート済みプロパティは、すべて保持されます。 |
-root root_directory
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プランの生成またはエクスポートを実行するアプリケーション・ルート・ディレクトリ。 |
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様々なカテゴリのデプロイメント構成プロパティのためのテンプレート・デプロイメント・プラン内にnull変数定義を生成します。
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-variables [global | unique] |
デプロイメント・プラン内に作成された変数名が、アプリケーションのすべてのモジュールにまたがって使用可能なのか、それとも特定のモジュール内でのみ使用可能なのかを指定します。たとえばロールの割当ては、EAR全体に適用される場合と、EAR内の単一のWebアプリケーションまたは他のモジュールにのみ適用される場合があります。デフォルトでは、 |
次の項では、一般的な構成およびエクスポートのタスクを、weblogic.PlanGenerator構文の例とともに説明します。
インストール・ルート・ディレクトリを使用してアプリケーションを格納する場合、ルート・ディレクトリを-rootオプションで指定していると、生成されたデプロイメント・プラン・ファイルは、ルート・ディレクトリのplanサブディレクトリに自動的に格納されます。
java weblogic.PlanGenerator -root /appRelease/MyApplication
上の例では、plan.xmlファイルは自動的に/appRelease/MyApplication/planに格納されます。
次のコマンドでは、既存のプランを入力として使用し、アプリケーション・ルート・ディレクトリの/planサブディレクトリに新しいプランを生成します。
java weblogic.PlanGenerator -useplan /plans/MyApplication_template.xml
-root /appRelease/MyApplication
テンプレート・デプロイメント・プランへエクスポートされるWebLogic Serverデプロイメント記述子コンポーネントの指定には、-all、-configurables、-dependencies、-declarations、-dynamics、および-noneの各オプションを使用できます。次のコマンドでは、構成可能なすべてのプロパティを、テンプレート・デプロイメント・プラン内のnull変数にエクスポートします。
java weblogic.PlanGenerator -root /appRelease/MyApplication -all
デプロイメント構成のエクスポートの詳細は、「新しい環境にデプロイするためのアプリケーションのエクスポート」を参照してください。