Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server Enterprise JavaBeansのプログラミング 12c リリース1(12.1.1) B65950-02 |
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この章では、Oracle WebLogic Serverで組込み可能なEJBコンテナを使用する方法の概要を説明します。以下の事柄を説明します。
従来のJava EEサーバーベースの実行とは異なり、組込み可能なものを使用することで、クライアント・コードとそれに対応するエンタープライズBeanを同じ仮想マシンおよびクラス・ローダー内で実行できます。これにより、テスト、オフライン処理(バッチ・ジョブなど)、およびデスクトップ・アプリケーションのEJBプログラミング・モデルの使用に対するサポートが向上します。
Java EEサーバーのエンタープライズBeanコンテナに存在するほとんどのサービスは、注入、コンテナ管理のトランザクションおよびセキュリティを含め、組込みエンタープライズBeanコンテナで使用できます。エンタープライズBeanコンポーネントは組込みでもJava EE環境でも同様に実行されるため、同じエンタープライズBeanをスタンドアロンおよびネットワーク・アプリケーションの両方で容易に再利用できます。
組込みエンタープライズBeanコンテナの使用方法の詳細は、Java EE 6チュートリアル(http://download.oracle.com/javaee/6/tutorial/doc/gkcrr.html
)の「エンタープライズBean」の章の組込み可能なエンタープライズBeanアプリケーションの開発に関する項を参照してください。
組込みEJBコンテナでは、EJB 3.1 APIのEJB Liteサブセットがサポートされます。EJB Liteは、定義上、機能のサブセットであり、新しい機能を記述するものではありません。この項では、EJB 3.1仕様で定義されているEJB Liteのサポート要件の概要を説明します。
表7-1は、EJB 3.1仕様で定義されているEJB 3.1 Lite機能の正式な要件を表します。
表7-1 組込みEJBコンテナでサポートされるEJB 3.1 Liteの機能
EJB 3.1 Lite | EJB 3.1全機能 | |
---|---|---|
コンポーネント |
||
セッションBean (ステートフル、ステートレス、シングルトン) |
はい |
はい |
メッセージドリブンBean |
いいえ |
はい |
2.x/1.1 CMP/BMPエンティティBean |
いいえ |
はい |
JPA 2.0 |
はい |
はい |
セッションBeanクライアント・ビュー |
||
ローカル/インタフェースなし |
はい |
はい |
3.0リモート |
いいえ |
はい |
2.xリモート・ホーム/コンポーネント |
いいえ |
はい |
JAX-WS Webサービス・エンドポイント |
いいえ |
はい |
JAX-RPC Webサービス・エンドポイント |
いいえ |
はい |
サービス |
||
EJBタイマー・サービス |
いいえ |
はい |
非同期セッションBeanの呼出し |
いいえ |
はい |
インターセプタ |
はい |
はい |
RMI-IIOPの相互運用性 |
いいえ |
はい |
コンテナ管理のトランザクション/Bean管理のトランザクション |
はい |
はい |
宣言によるセキュリティとプログラムによるセキュリティ |
はい |
はい |
その他 |
||
組込み可能なAPI |
はい |
はい |