Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server Enterprise JavaBeansバージョン2.1のプログラミング 12cリリース1(12.1.1) B65951-02 |
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この項では、このガイド『Oracle WebLogic Server Enterprise JavaBeansバージョン2.1のプログラミング』の内容と構成について説明します。
このドキュメントは、WebLogic Server Enterprise JavaBeans (EJB)バージョン2.1を利用したアプリケーションを開発するソフトウェア開発者を対象としています。また、WebLogic Serverを評価するビジネス・アナリストや特定の用途にWebLogic Server EJBの使用を考えているシステム設計者にとって便利な情報も掲載されています。
このマニュアルのトピックでは、ソフトウェア・プロジェクトの設計および開発段階に関連する情報を提供します。また、プロジェクトのテストおよびプロダクション前の段階で見つかるアプリケーションの問題を解決するうえで便利なトピックもあります。
このドキュメントでは、プロダクション段階における管理、モニター、またはパフォーマンス・チューニングについては取扱いません。これらのトピックに関するWebLogic Serverのドキュメントとリソースへのリンクについては、「関連ドキュメント」を参照してください。
このドキュメントは、Java EEおよびEJB 2.1の概念に精通している読者を対象としています。このドキュメントでは、WebLogic Server EJBが提供する付加価値機能と、EJBアプリケーションを実行するWebLogic Server機能の使い方に関する主要な情報が重点的に扱われています。
EJB 3.1のプログラミングとパッケージ化の詳細は、『Oracle WebLogic Server Enterprise JavaBeansのプログラミング』を参照してください。
この章「概要とロードマップ」では、このマニュアルの構成を紹介します。
第2章「Enterprise JavaBeansについて」では、さまざまなタイプのBean、それらのBeanの機能、およびそれらのBeanが他のアプリケーション・オブジェクトやWebLogic Serverとどのように機能するのかについて説明します。
第3章「Enterprise JavaBeansの設計」では、WebLogic Server Enterprise JavaBeans (EJB)の設計オプション、設計の過程で検討する要素、およびお薦めの設計パターンについて説明します。
第4章「Enterprise JavaBeansの実装」では、EJBの実装プロセスを説明し、EJBをWebLogic Serverで実行する方法について説明します。
第5章「セッションEJB」では、セッションBeanがEJBコンテナの中でどのように機能するのかを説明し、セッションBeanに固有の設計および開発ガイドラインも提供します。
第6章「エンティティEJB」では、エンティティBeanがEJBコンテナの中でどのように機能するのかを説明し、エンティティBeanに固有の設計および開発ガイドラインも提供します。
第6章「メッセージドリブンEJB」では、メッセージドリブンBeanがEJBコンテナの中でどのように機能するのかを説明し、メッセージドリブンBeanに固有の設計および開発ガイドラインも提供します。
第8章「Enterprise JavaBeansのデプロイメント・ガイドライン」では、EJB固有のデプロイメントの問題と手順を説明します。
付録A「デプロイメント記述子スキーマおよび文書型定義リファレンス」では、EJB XMLスキーマ定義(XSD)と、デプロイメント記述子ファイルに定義する必要があるネームスペース宣言について説明します。
付録B「weblogic-ejb-jar.xmlデプロイメント記述子のリファレンス」では、weblogic-ejb-jar.xml
ファイル(WebLogic Server固有のデプロイメント記述子)のEJB 2.xデプロイメント記述子要素について説明します。
付録C「weblogic-cmp-jar.xmlデプロイメント記述子のリファレンス」では、weblogic-cmp-jar.xml
ファイル(コンテナ管理による永続性のためのWebLogic Server固有のデプロイメント記述子)のEJB 2.xデプロイメント記述子要素について説明します。
付録D「appcリファレンス」は、EJBコードのコンパイル、検証、生成に使用するWebLogic Server appc
ツールの詳細なリファレンスです。
付録E「EJBGenリファレンス」は、WebLogic Server EJBGen EJB 2.xコード・ジェネレータのリファレンスです。
付録F「EJB 1.1ユーザーへの重要な情報」では、EJB 1.1に固有の重要な設計および実装の情報を提供します。
付録G「EJB問合せ言語(EJB-QL)とWebLogic Server 」では、WebLogic ServerでEJB QLを使用することに関連する問題を説明します。
このドキュメントには、EJB固有の設計および開発上の情報が含まれています。
WebLogic Serverアプリケーションを開発、デプロイ、およびモニターするための包括的なガイドラインについては、以下のドキュメントを参照してください。
『Oracle WebLogic ServerメッセージドリブンBeanのプログラミング』は、メッセージドリブンBean(MDB)を使用するアプリケーションを開発するためのリソースです。
『Oracle WebLogic Serverアプリケーションの開発』は、WebLogic Serverアプリケーションの開発ガイドです。
『Oracle WebLogic Serverへのアプリケーションのデプロイ』は、開発および本番環境でのWebLogic Serverアプリケーションのデプロイメントについての主要な情報源です。
『Oracle WebLogic Serverパフォーマンスおよびチューニング』は、WebLogic Serverでのパフォーマンスの監視方法やコンポーネントのチューニング方法に関する情報を提供します。
このドキュメントの他にも、さまざまなサンプル・コードやチュートリアルがEJB開発者向けに用意されています。それらのサンプルとチュートリアルはWebLogic Server EJBの動作を例示し、主要なEJB開発タスクを実行する実際的な手順を示します。
独自のEJBを開発する前に、まずEJBサンプルの一部またはすべてを実行することをお薦めします。
MedRecはWebLogic Serverに付属したエンド・ツー・エンドのサンプルJava EEアプリケーションであり、一元的で独立した医療記録管理システムをシミュレートします。MedRecアプリケーションには、患者、医師、および管理者に対して、さまざまなクライアントを使用して患者のデータを管理するフレームワークが用意されています。
MedRecはWebLogic ServerとJava EEの機能を例示し、Oracle推奨のベスト・プラクティスを重要点として示します。MedRecはWebLogic Server配布キットに含まれており、Windowsマシンの「スタート」メニューからアクセスできます。Linuxなどのプラットフォームでは、WL_HOME\samples\domains\medrec
ディレクトリからMedRecを起動できます。WL_HOME
は、WebLogic Platformの最上位のインストール・ディレクトリです。
MedRecには、Webアプリケーション、Webサービス、ワークフロー・アプリケーション、および将来のクライアント・アプリケーションからの要求を共同で処理する複数のEJBで主に構成されるサービス層があります。このアプリケーションには、メッセージドリブンEJB、ステートレス・セッションEJB、ステートフル・セッションEJB、およびエンティティEJBが含まれます。
MedRecアプリケーションの手引きとして、主要な開発タスク(EJB固有のタスクを含む)の手順をステップ・バイ・ステップで説明する以下のようなチュートリアルが用意されています。
EJBGenを使用したEJBデプロイメント記述子の生成
Webサービスとしてのステートレス・セッションEJBのエクスポーズ
管理コンソールを使用したEJBリソースの保護
WebLogic Serverのこのリリースに追加された新機能の一覧については、『Oracle WebLogic Serverの新機能』のWebLogic Serverの新機能に関する項を参照してください。