2 Springアプリケーションの構成の簡略化

この章では、Springアプリケーションを構成して、WebLogic Serverリソースを使用する方法について説明します。

Springアプリケーションに対してWebLogic Serverリソースを使用するには、アプリケーション用に多数の構成を指定する必要があります。WebLogic Serverは、アプリケーションがSpringアプリケーションであることを検出し、最適なパフォーマンスが得られるようにこれらの構成を自動的に作成します。アプリケーション・コンテキストがアプリケーションの起動時に作成される場合、WebLogic Serverは事前定義済みリソースを含む親コンテキストを自動的に作成します。アプリケーションのコンテキストをこのコンテキストの子にすることで、すべてのリソースがアプリケーションで利用可能になり、明示的な構成は必要ありません。

Spring構成ファイルWL_HOME\server\lib\SpringServerApplicationContext.xmlには、デフォルト設定が指定されており、それがユーザーのニーズを満たすかどうかをレビューできます。必要に応じて、これらの設定は、使用するアプリケーション・コンテキストにオーバーライドできます。

デフォルトの設定は以下のとおりです。

• デフォルトのトランザクション・マネージャはWebLogicJtaTransactionManagerです。

• WebLogic Serverの実行時MBeanサーバーは、Spring JMXに対して自動的に構成されます。

• WebLogic Serverに定義されたServerリソースは、Spring beansとして自動的に公開されます。