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Oracle® Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイド
リリース 4.1
B66450-01
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翻訳プロセスの理解

アプリケーション・ビルダーで開発したアプリケーションを翻訳するには、プライマリおよびターゲット言語をマップし、テキストを翻訳ファイルにシードおよびエクスポートし、テキストを翻訳し、翻訳ファイルを適用し、翻訳済アプリケーションを公開する必要があります。

内容は次のとおりです。

ステップ1: ターゲット言語のマップ

アプリケーション翻訳の最初のステップは、プライマリおよびターゲットのアプリケーション言語をマップすることです。プライマリ・アプリケーションは、翻訳されるアプリケーションです。ターゲット・アプリケーションは、翻訳結果のアプリケーションです。

プライマリおよびターゲットのアプリケーション言語をマップするには、次のステップを実行します。

  1. アプリケーションの翻訳ページにナビゲートします。

    1. 「ワークスペース」ホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。

    2. アプリケーションを選択します。

    3. 「共有コンポーネント」をクリックします。

    4. 「グローバリゼーション」の下で「アプリケーションの翻訳」をクリックします。

      翻訳ページが表示されます。

  2. 「翻訳されたアプリケーションにプライマリ言語アプリケーションをマップ」をクリックします。

    マッピング・ページが表示されます。

  3. 「作成」をクリックします。

  4. 翻訳アプリケーション・マッピング・ページで、次のステップを実行します。

    • 翻訳アプリケーション: アプリケーションを識別する一意の整数値を入力します。アプリケーションIDは、Oracle Application Expressのインスタンスで一意である必要があります。

    • 言語: 翻訳する言語を選択します。

    • イメージ・ディレクトリ: イメージが取得されるディレクトリを入力します。翻訳されるイメージ・ディレクトリからの静的ファイルを使用する場合を除き、このフィールドは空白のままにします。これはデフォルトで、最も一般的なオプションです。

      この属性は、翻訳されたイメージの仮想パスを指定します。たとえば、プライマリ言語アプリケーションのイメージ接頭辞が/i/の場合、ドイツ語には/i/de/、スペイン語には/i/es/のように、その他の言語の仮想ディレクトリを追加で定義できます。

  5. 「作成」をクリックします。

ステップ2: 翻訳ファイルへのシードおよびダウンロード

2番目のステップでは、翻訳表をシードし、翻訳テキストを翻訳ファイルにエクスポートします。

内容は次のとおりです。

翻訳可能なテキストのシード

翻訳のシードにより、すべての翻訳可能なテキストが翻訳テキスト・リポジトリにコピーされます。言語を指定して翻訳テキストをシードすると、翻訳用のXLIFFファイルを生成してエクスポートできます。

シード・プロセスでは、プライマリ言語アプリケーションと翻訳テキスト・リポジトリの同期がとられます。プライマリ言語アプリケーションを変更するたびに、シード・プロセスを実行する必要があります。

翻訳可能なテキストをシードするには、次のステップを実行します。

  1. アプリケーションの翻訳ページにナビゲートします。

    1. 「ワークスペース」ホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。

    2. アプリケーションを選択します。

    3. 「共有コンポーネント」をクリックします。

    4. 「グローバリゼーション」の下で「アプリケーションの翻訳」をクリックします。

      翻訳ページが表示されます。

  2. 「翻訳リポジトリに翻訳可能なテキストをシード」を選択します。

  3. 適切なターゲット・アプリケーションを選択します。

  4. 「シード」をクリックします。

    完了すると、次のメッセージが表示されます。

    Successfully seeded translatable text.
    

XLIFFファイルのダウンロード

翻訳のマッピングが確立されると、アプリケーション内の翻訳可能なテキストが翻訳リポジトリにシードされます。このリポジトリを翻訳用のXLIFF(XML Localization Interchange File Format)ファイルにエクスポートできます。

XLIFFのエクスポート・ページは、2つのセクションに分かれています。アプリケーション全体の翻訳可能なテキスト(すべてのページ、LOV、メッセージなど)をエクスポートするには、上のセクションを使用します。特定のページの翻訳可能なテキストをエクスポートするには、下のセクションを使用します。


注意:

XLIFF(XML Localization Interchange File Format)は、ローカリゼーション・データを変換するためのXMLベースのフォーマットです。XLIFFについて、またはXLIFF仕様を確認するには、次のURLを参照してください。
http://www.xliff.org

アプリケーションのXLIFFファイルのダウンロード

完全なアプリケーションのXLIFFファイルをダウンロードするには、次のステップを実行します。

  1. 翻訳可能なテキストをシードします。「翻訳可能なテキストのシード」を参照してください。

  2. 翻訳ページで、「翻訳リポジトリからXLIFF翻訳ファイルをダウンロード」をクリックします。

  3. 「完全なアプリケーション用のXLIFFファイルのダウンロード」で、次のステップを実行します。

    1. 言語: XLIFFファイルでダウンロードする言語を選択します。

    2. XLIFFターゲット要素を含める: XLIFFターゲット要素を含めるかどうかを指定します。含めるには、「XLIFFターゲット要素を含める」を選択します。

    3. エクスポート: アプリケーションのすべての翻訳可能な要素をエクスポートするか、新規または更新された要素のみをエクスポートするかを選択します。

    4. 「XLIFFのエクスポート」をクリックします。

  4. 画面に表示されるステップに従います。

アプリケーション・ページのXLIFFファイルのダウンロード

特定ページのXLIFFファイルをダウンロードするには、次のステップを実行します。

  1. 「翻訳可能なテキストのシード」のとおり、翻訳可能なテキストをシードします。

  2. 翻訳ページで、「翻訳リポジトリからXLIFF翻訳ファイルをダウンロード」をクリックします。

  3. 「アプリケーション・ページ用のXLIFFファイルのダウンロード」で、次のステップを実行します。

    1. 言語: XLIFFファイルでダウンロードする言語を選択します。

    2. ページ: ページを選択します。

    3. XLIFFターゲット要素を含める: XLIFFターゲット要素を含めるかどうかを指定します。含めるには、「XLIFFターゲット要素を含める」を選択します。

    4. エクスポート: ページのすべての翻訳可能な要素をエクスポートするか、新規または更新された要素のみをエクスポートするかを選択します。

    5. 「XLIFFのエクスポート」をクリックします。

  4. 画面に表示されるステップに従います。

含まれるXLIFFターゲット要素について

Oracle Application ExpressがXLIFFドキュメントを生成すると、各ドキュメントには複数の翻訳単位が含まれます。各翻訳単位は、ソース要素とターゲット要素で構成されます。XLIFFドキュメントは、各翻訳単位ごとのソースおよびターゲットの両方の要素で生成できます。生成するファイルにソース要素のみを含めることもできます。更新された翻訳は、翻訳単位のターゲット要素から適用されます。

ステップ3: XLIFFファイルの翻訳

翻訳可能なファイルをXLIFFフォーマットにエクスポートすると、これを適切な言語に翻訳できます。XLIFFは翻訳のためのオープン標準のXMLファイルであるため、ほとんどの翻訳ベンダーでサポートされています。Oracle Application Expressは、UTF-8キャラクタ・セットでエンコードされたXLIFFファイルのみをサポートしています。つまり、Oracle Application Expressでは、翻訳用のXLIFFファイルはUTF-8でエクスポートされ、翻訳済XLIFFファイルも同じキャラクタ・セットであることを前提としています。

翻訳は時間のかかるタスクです。Oracle Application Expressでは、アプリケーション開発と翻訳を並行して行えるように、増分的な翻訳をサポートしています。XLIFFファイルの一部のみが翻訳されている場合でも、ファイルを翻訳してOracle Application Expressにアップロードできます。対応する翻訳済アプリケーションに翻訳がない文字列の場合、Oracle Application Expressは、プライマリ言語の対応する文字列を使用します。


関連項目:

XLIFFの詳細またはXLIFF仕様を確認するには、次のURLを参照してください。
http://www.xliff.org

ステップ4: 翻訳済XLIFFドキュメントのアップロードおよび適用

XLIFFドキュメントの翻訳後に、ドキュメントをアップロードして適用します。

内容は次のとおりです。

翻訳済XLIFFドキュメントのアップロード

翻訳済XLIFFドキュメントをアップロードするには、次のステップを実行します。

  1. アプリケーションの翻訳ページにナビゲートします。

    1. 「ワークスペース」ホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。

    2. アプリケーションを選択します。

    3. 「共有コンポーネント」をクリックします。

    4. 「グローバリゼーション」の下で「アプリケーションの翻訳」をクリックします。

      翻訳ページが表示されます。

  2. 翻訳リポジトリへのXLIFF翻訳ファイルのアップロードおよび適用をクリックします。

    XLIFF翻訳ファイル・ページが表示されます。

  3. 「ファイルのアップロード >」をクリックします。

  4. XLIFFのアップロード・ページで、次のステップを実行します。

    1. 説明を入力します。

    2. ファイルの選択をクリックし、アップロードするファイルを指定します。

    3. 「アップロード」をクリックします。

    アップロードされたドキュメントが、XLIFF翻訳ファイル・ページに表示されます。

アップロードしたXLIFFドキュメントの適用

XLIFFドキュメントをアップロードした後、そのXLIFFドキュメントを適用して翻訳済アプリケーションを公開します。XLIFFドキュメントを適用すると、Application Expressエンジンはファイルを解析して、翻訳表を新しい翻訳可能なテキストで更新します。

アプリケーションを公開すると、ベース言語のアプリケーションのコピーが作成され、翻訳表の翻訳されたテキスト文字列が置換されます。その後、この公開されたアプリケーションを使用して、代替言語でアプリケーションをレンダリングできます。

アプリケーションを代替言語で実行するには、代替言語バージョンで表示するようにグローバリゼーション設定を行ってアプリケーションを実行する必要があります。たとえば、言語がブラウザ言語に従う場合は、ブラウザ言語を翻訳済アプリケーションと同じ言語に設定する必要があります。

翻訳済XLIFFドキュメントを適用するには、次のステップを実行します。

  1. アプリケーションの翻訳ページにナビゲートします。

    1. 「ワークスペース」ホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。

    2. アプリケーションを選択します。

    3. 「共有コンポーネント」をクリックします。

    4. 「グローバリゼーション」の下で「アプリケーションの翻訳」をクリックします。

      アプリケーションの翻訳ページが表示されます。

  2. 翻訳リポジトリへのXLIFF翻訳ファイルのアップロードおよび適用をクリックします。

    XLIFF翻訳ファイル・ページが表示されます。

  3. XLIFFドキュメントを適用するには、次のステップを実行します。

    1. 適用するXLIFFファイルを選択します。

    2. 「翻訳に適用」から、翻訳のマッピングを選択します。

    3. 「チェックした項目の適用」をクリックします。

    XLIFFファイルが解析され、コンテンツが翻訳リポジトリに適用されます。このプロセスが完了すると、各翻訳のアプリケーションをパブリッシュする必要があります。詳細は、「ステップ5: アプリケーションのパブリッシュ」を参照してください。

アップロードしたXLIFFドキュメントの削除

アップロードしたXLIFFドキュメントを削除するには、次のステップを実行します。

  1. アプリケーションの翻訳ページにナビゲートします。

    1. 「ワークスペース」ホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。

    2. アプリケーションを選択します。

    3. 「共有コンポーネント」をクリックします。

    4. 「グローバリゼーション」の下で「アプリケーションの翻訳」をクリックします。

      翻訳ページが表示されます。

  2. 翻訳リポジトリへのXLIFF翻訳ファイルのアップロードおよび適用をクリックします。

    XLIFF翻訳ファイル・ページが表示されます。

  3. XLIFFファイル・リポジトリで、ファイル名列の左側にあるチェック・ボックスを選択します。

  4. 「チェックした項目の削除」をクリックします。

ステップ5: アプリケーションのパブリッシュ

アプリケーションを公開すると、ベース言語のアプリケーションのコピーが作成され、翻訳表の翻訳されたテキスト文字列が置換されます。その後、この公開されたアプリケーションを使用して、代替言語でアプリケーションをレンダリングできます。

アプリケーションを代替言語で実行するには、代替言語バージョンで表示するようにグローバリゼーション設定を行ってアプリケーションを実行する必要があります。たとえば、言語がブラウザ言語に従う場合は、ブラウザ言語を翻訳済アプリケーションと同じ言語に設定する必要があります。

アプリケーションを公開するには、次の手順を実行します。

  1. アプリケーションの翻訳ページにナビゲートします。

    1. 「ワークスペース」ホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。

    2. アプリケーションを選択します。

    3. 「共有コンポーネント」をクリックします。

    4. 「グローバリゼーション」の下で「アプリケーションの翻訳」をクリックします。

      アプリケーションの翻訳ページが表示されます。

  2. 「翻訳済アプリケーションのパブリッシュ」をクリックします。

    XLIFF翻訳ファイル・ページが表示されます。

  3. パブリッシュするアイテムを選択し、「パブリッシュ」をクリックします。

アプリケーションを公開した後、翻訳済アプリケーションの有無を確認する必要があります。翻訳済アプリケーションは、アプリケーション・ビルダーのホームページの「選択可能なアプリケーション」リストには表示されません。かわりに、そのページの左側のアプリケーション・ナビゲート・リストを使用します。

翻訳済アプリケーションをアプリケーション・ビルダーに表示するには、アプリケーションのグローバリゼーション属性を正しく設定する必要があります。

翻訳の手動編集

ターゲット言語をマップし、翻訳可能なテキストをシードした後は、手動で翻訳を編集できます。

手動で翻訳を編集するには、次のステップを実行します。

  1. ターゲット言語をマップします。「ステップ1: ターゲット言語のマップ」を参照してください。

  2. 翻訳可能なテキストをシードします。「翻訳可能なテキストのシード」を参照してください。

  3. 翻訳可能なテキストにナビゲートします。

    1. 「ワークスペース」ホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。

    2. アプリケーションを選択します。

    3. 「共有コンポーネント」をクリックします。

    4. 「グローバリゼーション」の下で「アプリケーションの翻訳」をクリックします。

  4. 「翻訳ユーティリティ」リストから、「翻訳リポジトリの手動編集」をクリックします。

    翻訳可能なテキスト・ページが表示されます。ページ上部の「ナビゲーション・バー」を使用してレポート表示を変更します。使用可能なオプションは次のとおりです。

    • 言語のマッピング: 言語のマッピングを選択し、「実行」をクリックします。

    • ページ: ページ番号を入力し、「実行」をクリックします。

    • 翻訳: 大/小文字を区別しない問合せを入力し、「実行」をクリックします。

    • 表示: 表示する行数を選択し、「実行」をクリックします。

  5. 翻訳可能なテキストを編集するには、「編集」アイコンをクリックします。

    「翻訳可能なテキスト」フィールドが表示されます。

  6. 適切なテキストを編集し、「変更の適用」をクリックします。