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Oracle® Fusion Middleware Oracle Forms and Reportsインストレーション・ガイド
11gリリース2(11.1.2)
B66163-02
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2 Oracle Forms and Reportsのインストールおよび構成

この章では、Oracle Forms and Reportsのインストールおよび構成の方法について説明します。

次のトピックを取り扱います:

2.1 インストールの準備

開始する前にこの項をよく読み、Oracle Forms and Reportsをインストールする前に、現在の環境やその他のソフトウェアの要件を満たしていることを確認してください。

2.1.1 システム要件と仕様の確認

インストールを実行する前に、システム要件のドキュメントをよく読み、現在の環境がこれからインストールを行う製品の最小インストール要件を満たしていることを確認する必要があります。

システム要件ドキュメントには、ハードウェアおよびソフトウェア要件、データベース・スキーマ要件、最小のディスク領域とメモリー要件、必要なシステム・ライブラリ、パッケージ、パッチなどに関する情報が記載されています。このドキュメントは、Oracle Fusion Middlewareサポートされるシステム構成に関するページにあります。

2.1.2 動作保証情報の確認

アップグレードまたはインストールを実行する前に、該当するリリースのOracle Fusion Middlewareの動作保証ドキュメントに目を通してください。このドキュメントには、サポートされる32ビットおよび64ビット・オペレーティング・システム、データベース、Oracle WebLogic Server、Webサーバー、LDAPサーバー、アダプタ、IPv6、JDKおよびサード・パーティ製品の動作保証に関する情報が記載されています。このドキュメントは、Oracle Fusion Middlewareでサポートされるシステム構成に関するページにあります。

2.1.3 相互運用性と互換性の確認

アップグレードまたはインストールを行う前に、『Oracle Fusion Middleware相互運用および互換性ガイド』を参照してください。Oracle Fusion Middleware製品が旧バージョンの他のOracle Fusion Middleware、Oracleまたはサード・パーティ製品と機能するために重要な情報がこのマニュアルに記載されています。この情報は、既存の環境をアップグレードする既存ユーザーと新しいOracle Fusion Middlewareユーザーの両方に適用されます。


注意:

『Oracle Fusion Middleware相互運用および互換性ガイド』は、11gリリース1のドキュメント・ライブラリを参照してください。11gリリース2(11.1.2)のドキュメント・ライブラリにはありません。ただし、このガイドで説明している概念は両方のリリースに適用されます。


2.1.4 Oracle Fusion Middlewareの概念の概要

Oracle Fusion Middlewareを初めて使用する場合は、「Oracle Fusion Middlewareの概念」に目を通して、これから目にする概念や用語のいくつかに慣れておいてください。


注意:

『Oracle Fusion Middlewareコンセプト・ガイド』は、11gリリース1のドキュメント・ライブラリを参照してください。11gリリース2(11.1.2)のドキュメント・ライブラリにはありません。ただし、このガイドで説明している概念は両方のリリースに適用されます。


2.1.5 Oracle Fusion Middlewareソフトウェアの入手

具体的なニーズに応じて、Oracle Fusion Middlewareソフトウェアを入手できる場所は複数あります。詳細は、「Oracle Fusion Middlewareダウンロード、インストール、構成のREADME」ページにある、特定のリリースのREADMEファイルを参照してください。

Oracle Forms and Reportsをインストールおよび構成するには、次のソフトウェアをダウンロードする必要があります。

  • Oracle WebLogic Serverの動作保証されたバージョン用のインストーラ。動作保証に関するドキュメント(2.1.2項「動作保証情報の確認」)を参照して、入手するOracle WebLogic Serverのバージョンを決定してください。

  • Oracle Forms and Reportsのインストーラ。

    32ビット版のOracle Forms and Reportsを64ビットのWindowsオペレーティング・システムにインストールする場合は、Oracle Fusion Middlewareシステム要件と仕様ドキュメントで、32ビットOracle Forms and Reportsの64ビットWindowsオペレーティング・システムへのインストールに関する項を参照してください。

  • Oracle Forms and Reportsのインストールをアイデンティティ管理を使用して保護する場合は、Oracle Internet Directory with Oracle Access Managementもダウンロードできます。

各製品のインストーラ起動時に必要になるため、各インストーラをダウンロードしたディレクトリを書き留めておきます。

2.1.6 別個のサーバーへのOracle FormsおよびOracle Reportsのインストール

Oracle FormsとOracle Reportsを異なるサーバーにインストールする場合は、これら2つの製品が相互に正しく通信できるように、手動でいくつかの構成を実行する必要があります。

手動の構成手順は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Reports ServicesレポートWeb公開ガイド』の異なるインスタンスにインストールされたReportsとFormsの間の通信に関する説明を参照してください。

2.1.7 新規MiddlewareホームへのOracle Forms and Reportsのインストール

Oracle Forms and ReportsはMiddlewareホーム・ディレクトリ内にインストールされる必要があり、このディレクトリはOracle WebLogic Serverのインストール時に作成されます。

Oracle Forms and Reportsは独自のMiddlewareホーム・ディレクトリにインストールされる必要があり、このディレクトリは他のOracle Fusion Middleware製品とは共有されません。

2.1.8 非デフォルト・ユーザーとしてのOracle Forms and Reportsのインストール

UNIXオペレーティング・システムでは、インストールされたFusion Middleware製品の所有権は既知のユーザー(たとえば、oracle)に属して管理されます。このインストールに関連付けられているファイル関連権限は、可能な最高のレベルのセキュリティが確保されるように構成されます。デフォルトでは700 (すべてのファイルには所有者があり、所有者のみアクセス可能)になります。

デフォルトの権限設定を変更すると、インストールとシステムのセキュリティが脆弱になります。そのため、そのような変更はお薦めしません。特定のファイルや実行可能ファイルへのアクセス権が他のユーザーで必要な場合、ファイル関連権限を変更するかわりに、UNIXの sudo コマンド(または類似のコマンド)を検討してください。

さらにサポートが必要な場合は、ご使用のUNIXオペレーティング・システムに付属している管理者ガイドを参照するか、オペレーティング・システムのベンダーに問い合せてください。

Windowsオペレーティング・システムの場合、ユーザーは、WindowsのAdminグループのメンバーである必要があります。これにより、インストール後に、Buildersを含む、プロセスの起動および停止に必要な適切な権限がユーザーに与えられます。

2.2 Oracle WebLogic Serverのインストール

Oracle Forms and Reportsでは、インストール時にMiddlewareホーム・ディレクトリを作成するOracle WebLogic Serverが必要です。この項の内容は次のとおりです。

該当するリリースのOracle Fusion Middlewareの動作保証に関するドキュメントを読み、必要なOracle WebLogic Serverの最小バージョンを判断してください。このドキュメントは、Oracle Fusion Middlewareでサポートされるシステム構成に関するページにあります。

2.2.1 Oracle Reports用のMiddlewareホームの場所の計画(Windowsのみ)

Oracle ReportsをWindowsオペレーティング・システムにインストールする場合は、Middlewareホーム・ディレクトリへのパスの文字数が規定の範囲内であることを確認します。詳細は、D.3項「Oracle Reports用の環境変数の長さの確認(Windowsのみ)」を参照してください。

2.2.2 オペレーティング・システムに対応した正しいインストーラのダウンロード

Oracle WebLogic Serverインストーラの入手先は、2.1.5項「Oracle Fusion Middlewareソフトウェアの入手」を参照してください。

2.2.3 Oracle WebLogic Serverインストール手順の検索

Oracle WebLogic Serverのインストール手順は、Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイドのインストール・プログラムのグラフィック・モードでの実行に関する説明を参照してください。Middlewareホーム・ディレクトリを作成するためにWebLogic Serverのインストールは完了している必要がありますが、WebLogic Serverドメインは、Oracle Forms and ReportsのインストーラでOracle Forms and Reports製品用に作成されるため、作成する必要はありません。

Windowsオペレーティング・システムにインストールする場合は、Oracle WebLogic Serverのインストール完了後に、2.2.4項「Oracle Forms and Reportsのインストール前のノード・マネージャの停止(Windowsのみ)」に目を通してください。

2.2.4 Oracle Forms and Reportsのインストール前のノード・マネージャの停止(Windowsのみ)

Oracle Forms and ReportsをMicrosoft Windowsオペレーティング・システムにインストールする場合は、インストールの開始前に、Oracle WebLogic Serverでインストールされたノード・マネージャ・ユーティリティが停止していることを確認する必要があります。

  1. Oracle WebLogic Serverのノード・マネージャ・ユーティリティが停止していることを確認します。実行中の場合は、プロセスを中断します。

  2. WebLogic_Home\common\nodemanagerディレクトリにnodemanager.propertiesファイルがあるかどうかを確認します。

    1. nodemanager.propertiesファイルが存在しない場合は、Oracle Forms and Reportsのインストールを続行します。

    2. nodemanager.propertiesファイルが存在する場合は、そのファイルを開き、ListenPortパラメータが含まれていて、値が設定されていることを確認します。ListenPortパラメータが含まれていないか、設定されていない場合は、次のようにnodemanager.propertiesファイルを編集して、NODE_MANAGER_LISTEN_PORTがノード・マネージャのリスニング対象となるポートを示すようにします(5556など)。

      ListenPort=NODE_MANAGER_LISTEN_PORT
      

2.3 Oracle Identity and Access Managementのインストール

Oracle Forms and Reportsインストールは、アイデンティティ管理を使用して保護できます(1.4項「アイデンティティ管理を使用したOracle Forms and Reportsの保護」を参照)。Oracle Forms and ReportsをOracle Internet DirectoryおよびOracle Access Managerを使用して保護することを選択した場合で、これらの製品がまだない場合は、ダウンロードしてインストールする必要があります。

Oracle Identity and Access Managementは、Oracle Forms and Reportsインストールとは異なるMiddlewareホーム・ディレクトリにインストールする必要があります(2.1.7項「新規MiddlewareホームへのOracle Forms and Reportsのインストール」を参照)。パフォーマンス上の理由から、Oracle Forms and ReportsはOracle Identity Management製品とは別のマシンにインストールすることをお薦めします。

Oracle Identity and Access Managementのインストール手順は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managementインストレーション・ガイド』のOracle Identity and Access Management (11.1.1.5.0)のインストールに関する説明を参照してください。


注意:

Oracle Access Managerでセキュアな(SSL)接続を使用するように構成する場合は、Oracle Access ManagerとOracle Forms and Reportsの両方をインストールした後に、2.5項「Oracle Access Managerを使用したセキュア・モードでのOracle Forms and Reportsの構成」に記載されている手動手順を実行する必要があります。


2.4 Oracle Forms and Reportsのインストール

この項では、Oracle Forms and Reportsのインストールに関する情報と手順を説明します。次のトピックを取り扱います:

2.4.1 IBM AIXオペレーティング・システムでのrootpre.shスクリプトの実行

IBM AIXオペレーティング・システムにインストールする場合は、インストーラを起動する前に、rootユーザーでDisk1ディレクトリからrootpre.shスクリプトを実行する必要があります。rootpre.shスクリプトをシステムで1度だけ実行し、Oracle DatabaseまたはOracle Fusion Middlewareで必要な正しいカーネル拡張機能をロードしてください。

IBM AIX上でインストーラが起動すると、次のメッセージが表示されます。

 Answer 'y' if root has run 'rootpre.sh' so you can proceed with Oracle installation.
  Answer 'n' to abort installation and then ask root to run 'rootpre.sh'.
 
  Has 'rootpre.sh' been run by root? [y/n] (n)
 
  Answer 'y', if root has run 'rootpre.sh' so that you can proceed with Oracle installation.
  Answer 'n', to abort installation and then ask root to run 'rootpre.sh'.

以前にrootpre.shを実行したことのあるシステムでこのメッセージをスキップするには、SKIP_ROOTPRE環境変数をTRUEに設定します。

2.4.2 Oracle Forms and Reportsのインストーラの起動

インストーラを起動するには、Oracle Forms and Reportsのインストーラをダウンロードし、アーカイブ・ファイルを解凍したディレクトリに移動します。Disk1ディレクトリに切り替えます。

Windowsオペレーティング・システムでは、Disk1ディレクトリのsetup.exeファイルをダブルクリックします。

UNIXオペレーティング・システムでは、次のようにrunInstallerコマンドを使用します。

cd unpacked_archive_directory/Disk1
./runInstaller

2.4.3 インストール・ログ・ファイルの表示

インストーラによって、Oracle_Inventory_Location/logディレクトリ(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはOracle_Inventory_Location\logsディレクトリ(Windowsオペレーティング・システムの場合)にログ・ファイルが書き込まれます。ログ・ファイルおよびその内容の詳細は、D.2.1項「インストール・ログ・ファイル」を参照してください。

2.4.4 Oracleインベントリの構成(UNIXのみ)

UNIXオペレーティング・システムにインストールする場合で、Oracle Universal InstallerによるOracle製品のインストールをそのシステム上で初めて行う場合は、インベントリ・ディレクトリの場所を尋ねられます。これは、インストーラがサブディレクトリを設定し、このシステムにインストールされている各Oracle製品のインベントリ・データを保持する場所です。

表2-1のインベントリの画面を使用して、インベントリ・ディレクトリおよびグループ情報を構成します。ヘルプを参照する場合は、表で画面の名前を選択するか、GUIで「ヘルプ」ボタンをクリックします。

表2-1 インベントリ・ディレクトリおよびグループの画面

画面 説明

インベントリ・ディレクトリの指定


Oracleインベントリ・ディレクトリとそのディレクトリのグループ権限を指定します。グループには、Oracleインベントリ・ディレクトリへの書込み権限を指定する必要があります。

インベントリの場所の確認


createCentralInventory.shスクリプトをrootで実行します。


Oracle中央インベントリを使用しない場合は、oraInst.locというファイルを作成して、このファイルに選択したインベントリ・ディレクトリのフル・パスを含めます。たとえば、標準的なoraInst.locファイルには次が含まれます。

inventory_loc=/home/username/oraInventory
inst_group=group

次に、インストーラを起動してoraInst.locファイルを指定できます。次に例を示します。

./runInstaller -invPtrLoc location_of_oraInst.loc_file

2.4.5 インストール画面および手順の理解

表2-2の手順に従って、Oracle Forms and Reportsをインストールおよび構成します。


注意:

「ソフトウェアのインストール - 構成なし」オプションを選択した場合は、このフローチャートの手順に従ってソフトウェアをインストールし、次に2.4.6項「Oracle Forms and Reportsの構成ツールの実行」の手順に従ってコンポーネントを構成します。


画面に関して詳細情報が必要な場合は、表2-2の「画面」列の画面名をクリックするか、画面上の「ヘルプ」をクリックしてオンライン・ヘルプにアクセスしてください。

画面が表示される順序が記載されているフローチャートは、A.1項「Oracle Forms and Reportsのインストールおよび構成画面のフローチャート」にもあります。

表2-2 Oracle Forms and Reportsのインストールおよび構成画面

画面 この画面が表示されるタイミング 説明

ようこそ


毎回

このページからOracle Fusion Middlewareのインストーラが開始します。

ソフトウェアの更新


毎回

ソフトウェア更新の入手に使用する方法を選択するか、更新しない場合は「ソフトウェア更新のスキップ」を選択します。

更新が見つかった場合、インストーラは、この時点で更新の適用を自動的に試みるため、インストールの実行に使用しているサーバーがインターネットに接続されていることを確認してください。

一部の更新ではインストーラの再起動が必要になりますが、その場合、次回は「ソフトウェアの更新」画面は表示されません。

インストール・タイプ


毎回

使用するインストール・タイプを選択します。

「ソフトウェアのインストール - 構成なし」タイプを選択した場合は、この表の手順に従ってソフトウェアをインストールできますが、「この画面が表示されるタイミング」列に「常時」と記載されている画面のみが表示されます。インストールが完了したら、2.4.6項「Oracle Forms and Reportsの構成ツールの実行」の記載に従って、構成ツールを実行してコンポーネントを構成する必要があります。

前提条件のチェック


毎回

必要なすべての前提条件をシステムが満たしていることを確認します。

インストールの場所


毎回

次のインストール・ディレクトリを指定します。

  • Middlewareホーム

  • Oracleホーム

  • WebLogic Serverホーム

  • Oracleインスタンスの場所

  • Oracleインスタンス名

「インストール・タイプ」画面で「ソフトウェアのインストール - 構成なし」を選択した場合は、MiddlewareホームとOracleホームの場所の入力のみが求められます。

構成タイプ


「インストール・タイプ」「インストールと構成」を選択した場合。

コンポーネントをデプロイメント用(Oracle HTTP ServerおよびOracle Enterprise Managerを含む)に構成するか開発用(Oracle HTTP ServerおよびOracle Enterprise Managerを含まない)に構成するかを指定します。

詳細は、1.3項「Oracle Forms and Reportsの構成タイプについて」を参照してください。

ドメインの選択


「インストール・タイプ」「インストールと構成」を選択した場合。

コンポーネントのドメインを構成する方法を選択します(新規ドメインを作成、既存ドメインを拡張またはクラスタを開きます)。

注意: 拡張または開くことができるのは、このリリース(11gリリース2 - 11.1.2)のOracle Forms and Reportsのインストーラで作成されたドメインまたはクラスタのみです。

セキュリティ・アップデート


毎回

最新の製品情報とセキュリティ・アップデートの受信方法を選択します。

コンポーネントの構成


「インストール・タイプ」「インストールと構成」を選択した場合。

構成するコンポーネントを選択します。

Oracle Forms BuilderおよびReports Builderは、Oracle Forms ServerおよびReports Serverのそれぞれがないとインストールできません。

「構成タイプ」「開発用の構成」を選択した場合は、Oracle HTTP ServerおよびOracle Enterprise Managerはこの画面に表示されません。

ポートの構成


「インストール・タイプ」「インストールと構成」を選択した場合。

ポートの構成に使用する方法を選択します。

プロキシ詳細


「コンポーネントの構成」「Oracle Reports」を選択した場合。

Oracle Reports Serverの一部の機能は、ファイアウォールを介した情報の送受信をサポートします。これらの機能が適切に動作するためには、Oracle Reports Serverではこの画面のプロキシ情報が必要です。

アプリケーション・アイデンティティ・ストア


「コンポーネントの構成」「Oracle HTTP Server」を選択した場合。

Oracle Identity Managementを使用してインストールを保護するには、「アプリケーション・アイデンティティ・ストアの使用」を選択し、Oracle Internet Directoryサーバーに資格証明を指定します。

「アプリケーション・アイデンティティ・ストアの使用」を選択解除することで、この画面をスキップできます。後でOracle Identity Managementを使用したセキュリティを追加する場合は、『Oracle Fusion Middleware Forms Servicesデプロイメント・ガイド』の情報を参照してください。

アクセス制御


「アプリケーション・アイデンティティ・ストア」「アプリケーション・アイデンティティ・ストアの使用」を選択した場合。

認証に使用する製品を選択します。

  • 「Oracle Access Managerを使用」を選択した場合は、Oracle Access Managerサーバーへのログイン資格証明を指定します。

  • 「Oracleシングル・サインオンを使用」を選択した場合はその他の資格証明を入力する必要はなく、「アプリケーション・アイデンティティ・ストア」画面で指定されたログイン資格証明が使用されます。

インストール・サマリー


毎回

この画面の情報を確認し、「インストール」をクリックしてインストールを開始します。

インストールの進行状況


毎回

この画面には、インストールの進行状況が表示されます。

UNIXオペレーティング・システムにインストールする場合、ORACLE_HOME/oracleRoot.shスクリプトを実行して適切なファイルおよびディレクトリ権限を設定するよう求められる可能性があります。

構成の進行状況


「インストール・タイプ」「インストールと構成」を選択した場合。

この画面には、構成の進行状況が表示されます。

インストール完了


常時

「保存」をクリックして、構成情報をファイルに保存します。この情報には、後でアクセスするときに必要となるポート番号、インストール・ディレクトリ、URLおよびコンポーネント名が含まれます。

構成情報を保存したら、「終了」をクリックしてインストーラを終了します。


2.4.6 Oracle Forms and Reportsの構成ツールの実行

「インストール・タイプ」画面で「ソフトウェアのインストール - 構成なし」オプションを選択した場合は、インストール後に構成ツールを手動で実行してコンポーネントを構成する必要があります。これにより、次の作業が行われます。

  • 既存のWebLogic Serverドメインが存在する場合は、コンポーネントをこの既存ドメインに関連付けることができます。

  • 新規にドメインを作成する場合、コンポーネントを新しく作成されたドメインに関連付けることができます。

  • システム・コンポーネント用にOracleインスタンスが作成されます。

2.4.6.1 構成ツールの起動

構成ツールは、Oracleホーム内のbinディレクトリにあります。

UNIXオペレーティング・システムの場合:

ORACLE_HOME/bin/config.sh

Windowsオペレーティング・システムの場合:

ORACLE_HOME\bin\config.bat

注意:

Oracle Forms and Reportsインストーラが実行中でないことを確認します(インストーラと構成ツールの同時実行はサポートされていません)。


2.4.6.2 構成ツールの画面および手順の理解

構成ツールを起動した後、表2-3の手順に従います。

画面に関して詳細情報が必要な場合は、表2-3の「画面」列の画面名をクリックするか、画面上の「ヘルプ」をクリックしてオンライン・ヘルプにアクセスしてください。

画面が表示される順序が記載されているフローチャートは、A.1項「Oracle Forms and Reportsのインストールおよび構成画面のフローチャート」にもあります。

表2-3 Oracle Forms and Reportsの構成ツール画面

画面 この画面が表示されるタイミング 説明

ようこそ


毎回

このページからOracle Forms and Reportsの構成ツールが開始します。

構成タイプ


常時

コンポーネントをデプロイメント用(Oracle HTTP ServerおよびOracle Enterprise Managerを含む)に構成するか開発用(Oracle HTTP ServerおよびOracle Enterprise Managerを含まない)に構成するかを指定します。

セキュリティ・アップデート


毎回

最新の製品情報とセキュリティ・アップデートの受信方法を選択します。

インストールの場所


毎回

次のインストール・ディレクトリを指定します。

  • WebLogic Serverホーム

  • Oracleインスタンスの場所

  • Oracleインスタンス名

ドメインの選択


常時

コンポーネントのドメインを構成する方法を選択します(新規ドメインを作成、既存ドメインを拡張またはクラスタを開きます)。

注意: 拡張または開くことができるのは、このリリース(11gリリース2 - 11.1.2)のOracle Forms and Reportsのインストーラで作成されたドメインまたはクラスタのみです。

コンポーネントの構成


毎回

構成するコンポーネントを選択します。

Oracle Forms BuilderおよびReports Builderは、Oracle Forms ServerおよびReports Serverのそれぞれがないとインストールできません。

「構成タイプ」「開発用の構成」を選択した場合は、Oracle HTTP ServerおよびOracle Enterprise Managerはこの画面に表示されません。

ポートの構成


毎回

ポートの構成に使用する方法を選択します。

プロキシ詳細


「コンポーネントの構成」「Oracle Reports」を選択した場合。

Oracle Reports Serverの一部の機能は、ファイアウォールを介した情報の送受信をサポートします。これらの機能が適切に動作するためには、Oracle Reports Serverではこの画面のプロキシ情報が必要です。

アプリケーション・アイデンティティ・ストア


「コンポーネントの構成」「Oracle HTTP Server」を選択した場合。

Oracle Identity Managementを使用してインストールを保護するには、「アプリケーション・アイデンティティ・ストアの使用」を選択し、Oracle Internet Directoryサーバーに資格証明を指定します。

「アプリケーション・アイデンティティ・ストアの使用」を選択解除することで、この画面をスキップできます。後でOracle Identity Managementを使用したセキュリティを追加する場合は、『Oracle Fusion Middleware Forms Servicesデプロイメント・ガイド』の情報を参照してください。

アクセス制御


「アプリケーション・アイデンティティ・ストア」「アプリケーション・アイデンティティ・ストアの使用」を選択した場合。

認証に使用する製品を選択します。

  • 「Oracle Access Managerを使用」を選択した場合は、Oracle Access Managerサーバーへのログイン資格証明を指定します。

  • 「Oracleシングル・サインオンを使用」を選択した場合はその他の資格証明を入力する必要はなく、「アプリケーション・アイデンティティ・ストア」画面で指定されたログイン資格証明が使用されます。

インストール・サマリー


毎回

この画面の情報を確認し、「構成」をクリックして構成を開始します。

構成の進行状況


毎回

この画面には、構成の進行状況が表示されます。

インストール完了


常時

「保存」をクリックして、構成情報をファイルに保存します。この情報には、後でアクセスするときに必要となるポート番号、インストール・ディレクトリ、URLおよびコンポーネント名が含まれます。

構成情報を保存したら、「終了」をクリックしてインストーラを終了します。


2.5 Oracle Access Managerを使用したセキュア・モードでのOracle Forms and Reportsの構成

Oracle Access Managerでセキュアな(SSL)接続を使用するようにインストールおよび構成した場合は、Oracle Access ManagerとOracle Forms and Reportsのインストール後に、この項の手動手順を実行する必要があります。

  1. RREGツールキット用のOSSORequest.xml入力ファイルの準備

  2. RREGツールキット用のOSSORequest.xml入力ファイルの準備

  3. 構成用にRREGツールをインバンド・モードで実行

  4. ランタイム環境の準備

2.5.1 RREGツールキットを参照するように環境変数を設定

Oracle Forms and Reportsのインストール後、RREGツールキットはOracleホーム内のoamディレクトリにあります。

次の環境変数を設定します。

  • OAM_REG_HOMEORACLE_HOME/oam/server/rreg/client(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはORACLE_HOME\oam\server\rreg\client(Windowsオペレーティング・システムの場合)に設定します。

  • JAVA_HOMEORACLE_HOME/jdk (UNIXオペレーティング・システムの場合)またはORACLE_HOME\jdk (Windowsオペレーティング・システムの場合)に設定します。

2.5.2 RREGツールキット用のOSSORequest.xml入力ファイルの準備

この項の手順を実行して、RREGツールキット用のOSSORequest.xml入力ファイルを作成します。

  1. まだ存在しない場合は、input and outputディレクトリをORACLE_HOME/oam/server/rreg/client(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはORACLE_HOME\oam\server\rreg\client (Windowsオペレーティング・システムの場合)に作成します。

  2. OSSORequest.xmlファイルを入力フォルダに作成します。表2-4に、設定が必要な値を示します。

    表2-4 OSSORequest.xml入力ファイルのパラメータ

    パラメータ 説明

    サーバー・アドレス

    管理サーバーのURL。次に例を示します。

    http://admin_server_host:admin_server_port
    

    または

    https://admin_server_host:admin_server_port
    

    エージェント名

    OSSO_AGENTの一意の名前。

    エージェント・ベースURL

    Webサーバー(Oracle HTTP Server)のURL。次に例を示します。

    http://web_server_host:web_server_port
    

    または

    https://web_server_host:web_server_port
    

    ホスト識別子

    OSSO_AGENTの一意の名前。

    アプリケーション・ドメイン

    OSSO_AGENTの一意の名前。


サンプルのOSSORequest.xmlファイルを次に示します。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!--
Copyright (c) 2009, 2010, Oracle and/or its affiliates. All rights reserved. NAME: OSSORequest.xml - Template for OSSO Agent Registration Request file DESCRIPTION: Modify with specific values and pass file as input to the tool
-->
<OSSORegRequest>
   <serverAddress>https://ExampleAdminServer:7001</serverAddress>
   <hostIdentifier>110919123715_RREG_OSSO</hostIdentifier>
   <agentName>110919123715_RREG_OSSO</agentName>
   <agentBaseUrl>http://ExampleWebServer:8888</agentBaseUrl>
   <applicationDomain>110919123715_RREG_OSSO</applicationDomain>
   <autoCreatePolicy>true</autoCreatePolicy>
   <ssoServerVersion>v3.0</ssoServerVersion>
   <oracleHomePath>$ORACLE_HOME</oracleHomePath>
   <virtualHost></virtualHost>
   <updateMode></updateMode>
   <adminInfo></adminInfo>
   <adminId></adminId>
</OSSORegRequest>

2.5.3 構成用にRREGツールをインバンド・モードで実行

次を実行して、OAM_REG_HOMEディレクトリのoutputフォルダにosso.confファイルを作成します。

  1. OAM_REG_HOMEディレクトリに移動します。

  2. 次のコマンドを実行します。

    UNIXオペレーティング・システムの場合:

    java -jar rreg-toolkit.jar inband input/OSSORequest.xml
    

    Windowsオペレーティング・システムの場合:

    java -jar rreg-toolkit.jar inband input\OSSORequest.xml
    

2.5.4 ランタイム環境の準備

次を実行して、ランタイム環境を準備します。

  1. osso.confファイルをOAM_REG_HOME/output(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはOAM_REG_HOME\output(Windowsオペレーティング・システムの場合)から、INSTANCE_HOME/config/OHS/instance_name(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはINSTANCE_HOME\config\OHS\instance_name(Windowsオペレーティング・システムの場合)にあるOracle HTTP Serverの場所にコピーします。

  2. mod_osso.confファイルをINSTANCE_HOME/config/OHS/instance_name/disabled(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはINSTANCE_HOME\config\OHS\instance_name\disabled(Windowsオペレーティング・システムの場合)から、INSTANCE_HOME/config/OHS/instance_name/moduleconf(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはINSTANCE_HOME\config\OHS\instance_name\moduleconf(Windowsオペレーティング・システムの場合)にコピーします。

  3. 次の内容をmoduleconfフォルダのmod_osso.confファイルにコピーします。OssoConfigFileの場所が、適切なosso.confファイルをポイントしていることを確認します。

    LoadModule osso_module ${ORACLE_HOME}/ohs/modules/mod_osso.so
    <IfModule mod_osso.c>
       OssoIpCheck off
       OssoIdleTimeout off
       OssoConfigFile  INSTANCE_HOME/config/OHS/instance_name/osso.conf
       OssoSecureCookies Off
       OssoHttpOnly Off
    #
    # Insert Protected Resources: (see Notes below for
    # how to protect resources)#
    #
    # 1. Here's what you need to add to protect a resource,
    #    e.g. <ApacheServerRoot>/htdocs/private:
    #    <Location /reports/rwservlet>
            require valid-user
            AuthType Osso
         </Location>
    </IfModule>
    #
    # If you would like to have short hostnames redirected to
    # fully qualified hostnames to allow clients that need
    # authentication via mod_osso to be able to enter short
    # hostnames into their browsers uncomment out the following
    # lines
    #
    #PerlModule Apache::ShortHostnameRedirect
    #PerlHeaderParserHandler Apache::ShortHostnameRedirect
    
  4. Oracle HTTP Serverインスタンス・ホーム内のbinディレクトリに移動します。

    1. 次のコマンドを実行して、Oracle HTTP Serverを停止します。

      opmnctl stopall
      
    2. 次のいずれかのコマンドを実行して、Oracle HTTP Serverを起動します。

      opmnctl startall
      opmnctl startproc ias-component=instance_name
      
  5. ブラウザを使用してOracle Forms or ReportsのURLにアクセスすると、ランタイム・サーバーにリダイレクトされ、有効な資格証明を求められます。