Oracle TimesTenおよびClusterwareのインストール

Oracle ClusterwareとTimesTenでは、インストール・タスクおよび構成タスクが異なります。
この項では、Oracle ClusterwareとTimesTenをインストールする方法について説明します。

クラスタ・ノードへのOracle Clusterware 11.1.0.7のインストール

1. 時間同期メカニズムの構成 Oracle Clusterwareによって管理されるアクティブ・スタンバイ・ペアは、NTPなどのクロック同期プロトコルによってサポートされる必要があります。

クラスタが効果的であるためには、レプリケーション・スキームのすべてのノードにおけるアクティブ・スタンバイ・ペアの時間誤差が250ミリ秒以内である必要があります。

2. Oracle Clusterware 11.1.0.6のインストール ご使用のプラットフォームに合ったインストール・ガイドの手順に従って、Oracle Clusterwareをインストールします。
3. すべての手順の確認 クラスタ検証ユーティリティを使用して、インストール前後の手順でOracle Clusterwareに対してすべてのノードが適切に構成されたことを確認します。
  • Oracle Clusterwareのインストールおよび構成が適切でない場合、TimesTen ttCWAdmin -createユーティリティが正常に動作しません。
  • NTPなどの時間同期メカニズムをインストールして適切に構成していない場合、時間誤差が250ミリ秒を超えると、TimesTen Replicationが無効になります。
注意: Oracle Clusterwareは、インストールが正常に完了すると、自動的に起動します。
4. 11.1.0.7パッチへのアップグレード 動作中のClusterware 11.1.0.6インストールにパッチを適用して、クラスタ検証ユーティリティを再実行します。

 

クラスタ・ノードへのTimesTen 11.2.1のインストール

1. 各ノードへのTimesTenのインストール Oracle Clusterwareがインストールされた各ノードに、TimesTenインストーラを使用してTimesTenをインストールします。
2. 各ノードでの同じ構成の使用 各ノードの同じ場所に、同じO/SユーザーとしてTimesTenをインストールします。

必須ではありませんが、Oracle Clusterwareと同じO/SにTimesTenをインストールすると、管理が容易になります。

3. クラスタウェア固有のパラメータの追加 TimestenをOracle Clusterwareとともに使用する場合、インストールの一部として、またはttModinstallを介して、Oracle Clusterwareに固有の次のパラメータを追加する必要があります
  • TCPポート(TimesTenクラスタ・エージェントによって使用されるポート)
  • crsHome(Oracle Clusterwareがインストールされた絶対パス)
  • hosts(Oracle Clusterwareによって管理されるホストのリスト)
注意: TimesTenは、インストールが正常に完了すると、自動的に起動します。