TimesTen製品は、多数のプログラミング・インタフェース(JDBC、ODBC、OCI、Pro*C、PL/SQL)を介して使用可能な標準的なリレーショナルSQL機能を提供するとともに、アプリケーションからプログラムでコール可能な一連の組込みプロシージャおよびTimesTenデータベースを操作および管理するための一連のユーティリティも提供します。
一般的に使用されるTimesTenユーティリティ
すぐに使用できるように、次の表に、TimesTenのシステム管理者が一般的に使用するユーティリティを示します。
ユーティリティ | 説明 |
ttIsql | ttIsqlは、TimesTenデータベースに接続してSQL文およびPL/SQLブロック/関数/プロシージャを実行するための堅牢かつ強力な対話型SQLコマンドライン・ユーティリティです。また、TimesTenシステムを使用するすべてのシステム管理者向けに多くの機能があります。機能の一部を次に示します。 SQL DDL、SQL DMLおよびPL/SQL文の実行 管理タスク(ユーザーの作成、権限の付与/取消し、レプリケーションおよびキャッシュ・エージェントの起動/停止など) TimesTen組込みプロシージャの実行 ttIsqlを使用したままでのOSホスト・コマンドの呼出し SQL問合せ計画の説明 選択したパフォーマンス・マトリックスを監視するためのシステムMONITOR表への情報の表示 |
ttAdmin | ttAdminを使用すると、TimesTenデータベースをロード/アンロードするRAMポリシー、あるいはTimesTenレプリケーション・エージェントおよびキャッシュ・エージェント・プロセスを自動または手動で再起動するためのポリシーを制御できます。 |
ttBackup | ttBackupを使用すると、TimesTenデータベースのバックアップ・コピーを作成できます。全体バックアップと増分バックアップの両方がサポートされます。 |
ttDaemonAdmin | ttDaemonAdminは、TimesTenデーモン・プロセスの起動および停止に使用します。停止を正常に行うには、デーモン・プロセスを停止する前に、アプリケーションによるTimesTenデータベースへのすべての接続を切断しておく必要があります。接続が残っている場合にデーモン・プロセスを停止すると、データベースは最後のチェックポイント操作を実行することなく強制終了されます。データベースを再起動すると、初回接続時に、最後のチェックポイント・ファイルが作成されなかったトランザクションをリカバリするためのリカバリ・プロセスが実行されるのを待機する必要があります。リカバリ・プロセスを伴う再起動は、停止が正常に行われた場合の再起動よりも時間がかかります。 |
ttRepAdmin | ttRepAdminを使用すると、TimesTenデータベースの複製、サブスクライバの属性と操作の設定、レプリケーションの状態の監視などの操作を行うことができます。 |
ttRestore | ttRestoreを使用すると、ttBackup操作のバックアップファイルからTimesTenデータベースを作成できます。 |
ttSize | 任意のビューを含む特定の表が消費する領域の量を見積もります。このユーティリティは、既存の表に対して使用したり、表の作成時に表サイズを見積もる場合に使用できます。所有者を指定しないと、指定された名前を持つすべての表に対して、サイズ情報が出力されます。サイズ情報には、表に定義された索引によって占有される領域が含まれています。 |
ttStatus | ttStatusは、TimesTenインストールの現在の状態に関する情報を表示します。この情報には、TimesTenシステム・プロセスの状態、既存のすべてのTimesTenデータベースの名前、ユーザー接続の数、レプリケーションおよびキャッシュ・エージェントの状態などが含まれます。 |
ttXactAdmin | ttXactAdminは、未処理の各トランザクションの所有者、ステータス、ログおよびロックの情報を表示します。また、このユーティリティを使用すると、XAトランザクション・ブランチのヒューリスティック・コミット、強制終了または消去を実行できます。 |
TimesTenユーティリティの完全なリストは、ここをクリックしてください。
一般的に使用されるTimesTen組込みプロシージャ
次の表は、システム管理が一般的に使用する組込みプロシージャを示しています。
組込みプロシージャ | 説明 |
ttCacheStart | ttCacheStartは、TimesTenキャッシュ・データベースとOracle Databaseの間でキャッシュ操作とデータ同期化を行うTimesTenキャッシュ・エージェントを起動します。 |
ttConfiguration | ttConfigurationは、TimesTenデータベースに対する現在の接続の属性値を返します。 |
ttDataStoreStatus | ttDataStoreStatusは、指定されたTimesTenデータベースに接続しているプロセスのリストを返します。datastoreパラメータがNULLの場合、プロシージャはアクティブ・データベースに対する接続を返します。 |
ttOptUpdateStats | ttOptUpdateStatsは、指定された表の統計を更新します。オプティマイザは、更新された統計に基づいて、SQL処理に最適なパスを選択します。パフォーマンスを最高にするには、(内容が大きく変更される表である場合は特に)定期的に統計を更新してください。 |
ttRamPolicySet | ttRamPolicySetは、RAMに対してTimesTenデータベースをロード/アンロードするためのポリシーを設定します。たとえば、メモリーにデータベースを常に保持するには、ramPolicyを「always」に設定します。使用に関する詳細は、ドキュメントを参照してください。 |
TimesTen組込みプロシージャの完全なリストは、ここをクリックしてください。
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