TimesTenデータベースは、データソース名(DSN)を介してアクセスされます。DSNは論理名であり、TimesTenデータベース、およびデータベースへの接続に使用される一連の接続属性を識別します。ここでは、LinuxとUNIXプラットフォームでTimesTenデータソース名(DSN)を設定する方法を示します。
システムDSNまたはユーザーDSNのいずれかを定義できます。LinuxおよびUNIXシステムでは、システムDSNはinstall_dir/info/sys.odbc.iniファイルで定義されます。このファイルは、システムODBC.INIファイルと呼ばれます。
データソース名(DSN)の設定
次に、システムDSNの設定方法の例を示します。
前提: データベースにmy_ttdbという名前を付けます。 TimesTenデータベースは、/disk1/ttdata/database/my_ttdbです。 トランザクション・ログは、/disk2/ttdata/logsディレクトリです。 a. sys.odbc.ini ファイルで、[ODBC Data Sources]とラベル付けされたセクションに新しいデータソース名を追加します。 my_ttdb=TimesTen 11.2.1 Driver b. 指定したDSNエントリごとに、対応する一連のデータベース・プロパティおよび属性が必要になります。データベース属性は、[ODBC Data Sources]セクションの後で、任意の場所に追加できます。 次に、 my_ttdbに入力するデータベース属性の例を示します。
注意: DSN名は、DSN定義の最上部に、DSN名のみを含む行として、大カッコで囲まれて表示されます。[my_ttdb]
Driver=/TimesTen/tt1121/lib/libtten.so
DataStore=/disk1/ttdata/database/my_ttdb
LogDir=/disk2/ttdata/logs
PermSize=40
TempSize=32
DatabaseCharacterSet=AL32UTF8
OracleNetServiceName=orcl_db関連する属性値は、次のとおりです。 Driver: TimesTenに直接リンクされたODBC Driver
select value from nls_database_parameters
DataStore: データベース・ファイルの場所および名前
LogDir: トランザクション・ログのディレクトリ
PermSize: データベースの永続領域のサイズ。前述の例では、40MBに設定
TempSize: データベースの一時領域のサイズ。前述の例では、32MBに設定
DatabaseCharacterSet: データベースが使用するキャラクタ・セット
OracleNetServiceName: Oracle Databaseに対するTNSサービス名。この属性は、In-Memory Database Cacheでのみ必要です。
注意: Oracle Database表にIn-Memory Database Cacheを使用している場合、データベース・キャラクタ・セットはOracle Databaseと同じ値に設定する必要があります。Oracle Databaseキャラクタ・セットを確認するには、Oracle Databaseで次の問合せを実行します。
where parameter='NLS_CHARACTERSET';
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