この項では、Oracle Application Server 10gでTimesTen JDBCドライバを使用するための構成に関する説明および例を示します。
前提: Oracle TimesTenおよびOracle Application Server(OAS)が同じホストマシンに正常にインストールされており、その両方のインスタンスが実行されている。
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TimesTen JDBCドライバの構成
Oracle Application Serverを使用してTimesTenデータベースにアクセスするには、サーバー環境に、TimesTen JDBCドライバjarファイルおよびTimesTen共有ライブラリへのアクセス権限が必要です。次の手順を実行します。 | |
手順1 |
TimesTen JDBCドライバjarファイルをTimesTenのインストール・ディレクトリからOASのインストール・ディレクトリにコピーします。 <TimesTen_install_dir>/lib/ttjdbc5.jar(またはttjdbc6.jar)を<OAS_install_dir>/lib/extディレクトリにコピーします。 OASでJDK 1.5が使用されている場合はttjdbc5.jarファイルをコピーし、JDK 1.6が使用されている場合はttjdbc6.jarファイルをコピーします。 |
手順2 |
TimesTen共有ライブラリが含まれるようにLD_LIBRARY_PATH環境変数(またはご使用のOSにおける同等の変数)を変更します。OAS_install_dir/common/bin/commEnv.shファイルに設定されているLD_LIBRARY_PATH環境変数(またはそれに相当する変数)に、timesten_install_dir/libを追加します。
Windowsの場合は、TimesTen DLLが存在するTimesTen_install_dir/binディレクトリが含まれるようにPATH環境変数を設定します。OASが実行される環境にPATH変数を設定する必要があります。 |
手順3 |
アプリケーション・サーバーの起動にOPMN(Oracle Process Manager and Notification Service)を使用する場合は、TimesTen共有ライブラリの場所が含まれるようにOPMN構成ファイルを変更します。OPMN構成ファイルはOAS_install_dir/opmn/conf/opmn.confにあります。
opmn.confファイルを開いて、アプリケーション・サーバーに関連付けられるias-component要素にLD_LIBRARY_PATH環境変数(またはご使用のOSにおける同等の変数)のエントリを追加します。たとえば、Windowsプラットフォームでopmn構成ファイルに「OC4J」というコンポーネントを追加する場合は次のようになります。 <ias-component id="OC4J"> |
手順4 |
Oracle Application Serverインスタンスを再起動して、変更を有効にします。 |
接続プールおよびデータ・ソースの構成
TimesTen JDBCドライバでは、TimesTenデータベースにアクセスするために、4つの異なる接続タイプがサポートされます。次の表に、接続タイプおよび接続プロパティを示します。 TimesTen JDBCドライバの各接続タイプについて、一意のデータ・ソース構成が必要です。次の例では、直接リンク接続モードの場合はsampledb_1121というTimesTen DSN、クライアント/サーバー接続モードの場合はsampledbCS_1121というTimesTen DSNを参照しています。これらのTimesTen DSNは、UNIXまたはLinuxプラットフォームのodbc.iniまたはsys.odbc.inファイルで構成するか、Windowsのデータ・ソース・アドミニストレータで構成する必要があります。 TimesTen JDBCドライバの各接続タイプについて、Oracle Application Serverで一意の接続プール構成が必要です。1つ以上のデータ・ソース・オブジェクトが、各接続プールに関連付けられている場合があります。 TimesTenの4つの接続タイプに対する接続プールおよびデータ・ソース構成の例を次に示します。 |
ローカル・トランザクションのみを使用した直接リンク接続 |
この構成では、TimesTenデータベース・ライブラリに処理中にリンクされます。直接リンク接続では、データベース操作で最短のレスポンス時間が得られ、より高いトランザクション・スループットが実現します。この構成を使用するには、Oracle Application ServerおよびTimesTenデータベースが同じマシンで実行されている必要があります。
TimesTenクラス: com.timesten.jdbc.TimesTenDriver oas_install_dir/j2ee/home/config/data-sources.xmlエントリの例 <connection-pool name="TimesTenDirectPool"> <managed-data-source
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XA分散トランザクションを使用した直接リンク接続 |
JDBCドライバでは、XA分散トランザクションがサポートされます。直接リンク接続の場合、TimesTenデータベースは、Oracle Application Serverと同じマシンに存在する必要があります。この接続タイプでは、分散トランザクションによるオーバーヘッドが発生します。
TimesTenクラス: com.timesten.jdbc.xa.TimesTenXADataSource
Oracle_install_dir/j2ee/home/config/datasources.xmlエントリの例 <connection-pool name="TimesTenDirectXAPool"> <managed-data-source
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ローカル・トランザクションのみを使用したクライアント/サーバー・アクセス |
クライアント/サーバー接続は、TimesTenデータベースと異なるマシンで実行されているアプリケーションを対象とします。ここでは、Oracle Application Serverは、リモート・マシンからTimesTenデータベースにアクセスすることができます。この接続モードではネットワーク(TCP/IP)によるオーバーヘッドが発生するため、直接リンク接続モードよりもレスポンスに時間がかかります。
TimesTenクラス: com.timesten.jdbc.TimesTenDriver
Oracle_install_dir/j2ee/home/config/datasources.xmlエントリの例 <connection-pool name="TimesTenClientPool"> <managed-data-source
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XA分散トランザクションを使用したクライアント/サーバー・アクセス |
JDBCドライバでは、XA分散トランザクションがサポートされます。クライアント/サーバー接続の場合、Oracle Application Serverはリモート・マシンからTimesTenデータベースにアクセスできます。この接続タイプでは、分散トランザクションによるオーバーヘッドに加えてネットワークによるオーバーヘッドが発生します。
TimesTen クラス: com.timesten.jdbc.xa.TimesTenXADatatSource <connection-pool name="TimesTenClientXAPool"> <managed-data-source
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