ODBCサンプル・プログラム

このページでは、Oracle TimesTen In-Memory DatabasおよびOracle In-Memory Database Cacheの動作方法を示す、一連のODBCサンプル・プログラムについて説明します。

次のODBCサンプル・プログラムは、quickstart/sample_code/odbcディレクトリにあります。

  プログラム 説明
  bulkinsert.c
このプログラムでは、表に多くの行を挿入するために必要な時間を実現および測定します。パラメータを使用して、表に索引が存在するかどうか、および挿入後に統計を計算するかどうかを指定できます。また、バッチで行の挿入を指定して、より優れたパフォーマンスを実現することもできます。
  plsqlODBC.c
このサンプル・プログラムは、ODBCを使用し、4つの異なる方法で共通のPL/SQLパッケージ(emp_pkgおよびsample_pkg)にアクセスします。

- INおよびOUTパラメータを使用してストアド・プロシージャをコールする
- INおよびOUTパラメータを使用してストアド・ファンクションをコールする
- 無名ブロックをコールし、ブロックとのホスト変数のやりとりを行う
- ストアド・プロシージャをコールして参照カーソルを開き、ODBCを使用して参照カーソルの結果セットを処理する

このプログラムが動作するには、EMP表と、emp_pkgおよびsample_pkg PL/SQLパッケージが存在している必要があります。
  tpcb.c
このプログラムでは、TPCBと同様のワークロード・ベンチマークが実現されます。このコードは、ACCOUNTSBRANCHESおよびTELLERS表に対して移入を行います。次に、TPCBベンチマークの変更バージョンを実行して、25,000のトランザクションを実行します。

各トランザクションは、ACCOUNTSBRANCHESおよびTELLERS表の残高を更新し、ACCOUNTS表から新しい残高をフェッチして、HISTORY表にレコードを追加します。終了時に、測定されたパフォーマンスが出力されます。
  tptbm.c
このプログラムでは、マルチユーザー・スループット・ベンチマークが実装されます。デフォルトでは、トランザクション・ミックスは、80%のSELECT(読取り)トランザクションおよび20%のUPDATE(書込み)トランザクションで構成されています。トランザクション・ミックスには、SELECTおよびUPDATEの他に、INSERTを含めることもできます。SELECTUPDATEおよびINSERTの割合は、コマンドラインで指定します。各トランザクションは、1つ以上のSQL操作で構成されます。

ベンチマークは、最初にデータ・ストアにデータを移入し、そのデータ・ストアに対してトランザクション・ミックスを実行します。トランザクション・ミックスの一部として挿入される行の数は、データベースに最初に移入される行の数を超えることができません。

ベンチマークの測定エラーは、最大で2秒です。200秒間を超えるロードの場合、この測定エラーは無視できます。ベンチマーク用に提案されているロードは、600秒以上続くものです。

このテスト用のスキーマは、プログラム・ソース・ファイルtptbm.cに示されています。
  wiscbm.c
このプログラムは、Wisconsinベンチマークからの問合せのサブセットを実装し、測定します。これは約30の問合せを実行し、1つ目のバッチは索引なしで、2つ目のバッチは索引ありで実行されます。終了時に、問合せごとのレスポンス時間を示すレポートが生成されます。
  xlaSimple.c
このプログラムは、ODBCを使用するC開発者を対象として、TimesTenトランザクション・ログAPI(XLA)の使用方法を示します。このプログラムには、データベースで変更をサブスクライブするためにXLA権限を持つユーザーが必要です。

このプログラムは、sampledb_1121データベースの表APPUSER.MYDATAをサブスクライブします。パラメータを指定せずにプログラムを実行した場合は、デフォルトのxlauser(build_sampledbスクリプトで作成)が使用されます。

APPUSER.MYDATAに対する変更を生成するには、appuserで、ttIsqlを使用してsampledb_1121に接続します。次に、MYDATAでデータベース・トランザクションを実行します。

インストールされているプラットフォームでサンプル・プログラムをコンパイルして実行する方法については、「コンパイルおよび実行」を参照してください。

TimesTenデータベースにデータベース・プログラムを開発するためのODBCの使用方法の詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Database C開発者ガイド』を参照してください。