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Oracle® TimesTen Application-Tier Database Cacheユーザーズ・ガイド
11g リリース2 (11.2.2)
B66442-07
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はじめに

Oracle TimesTen In-Memory Database (TimesTen)は、迅速な応答およびスループット用にメモリーが最適化されたリレーショナル・データベースです。このデータベースは、実行時にメモリー内に完全に格納され、ディスク記憶域にデータを記録することでリカバリおよび再起動が可能です。レプリケーション機能によって、高可用性が実現します。TimesTenでは、OracleインタフェースであるPL/SQL、OCIおよびPro*C/C++に加えて、標準的なアプリケーション・インタフェースであるJDBC、ODBCおよびODP.NETがサポートされます。TimesTenは、単独で使用することもOracle Databaseのキャッシュとして使用することもできます。

TimesTen Application-Tier Database Cacheは、Oracle Databaseの製品オプションであり、アプリケーション層におけるレスポンス時間を向上させる目的で、パフォーマンス重視のOracle DatabaseのサブセットをTimesTenデータベース内のキャッシュ表へキャッシュするために役立ちます。キャッシュ表は、読取り専用または更新可能にすることができます。アプリケーションでは、標準のSQL(Structured Query Language)を使用してキャッシュ表の読取りおよび更新を行い、TimesTenデータベースとOracle Database間のデータの同期が自動的に実行されます。

TimesTen Application-Tier Database Cacheによって、リレーショナル・データベースの完全な汎用性と機能性、Oracle Databaseとのキャッシュ一貫性の透過的な保持およびインメモリー・データベースのリアルタイム・パフォーマンスがアプリケーションに提供されます。

対象読者

このマニュアルは、TimesTenを使用および管理するアプリケーション開発者、およびOracle DatabaseからデータをキャッシュするTimesTenデータベースを構成および管理するシステム管理者を対象として記述されています。このマニュアルを使用するには、リレーショナル・データベース・システムの動作についての理解が必要です。また、SQLおよびODBC(Open Database Connectivity)、JDBC(Java Database Connectivity)またはOCI(Oracle Call Interface)のいずれかに関する知識も必要です。

関連ドキュメント

TimesTenのドキュメントは、製品配布メディアおよび次のURLのOracle Technology Network(OTN)で入手できます。

http://www.oracle.com/technetwork/database/database-technologies/timesten/documentation/index.html

Oracle DatabaseのドキュメントもOracle Technology Networkで入手できます。これは、TimesTenでサポートされているが、説明されていないOracle Databaseの機能の場合に役立ちます。

http://www.oracle.com/pls/db112/homepage/

表記規則

TimesTenは複数のプラットフォームをサポートしています。このマニュアルに記述されている内容は、特に表記しないかぎり、サポートされるすべてのプラットフォームに適用されます。Windowsは、サポートされるすべてのWindowsプラットフォームを表します。UNIXという用語は、サポートされるすべてのUNIXおよびLinuxプラットフォームを表します。TimesTenでサポートされる特定のプラットフォーム・バージョンについては、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseリリース・ノート』のプラットフォームに関する説明を参照してください。


注意:

TimesTenドキュメントでは、用語としての「データ・ストア」と「データベース」は同じです。両方の用語は、TimesTenデータベースを指します。

このマニュアルでは次の表記規則を使用します。

規則 意味
太字 太字は、操作に関連するGraphical User Interface要素、または本文中で定義されている用語および用語集に記載されている用語を示します。
イタリック体 イタリックは、ユーザーが特定の値を指定するプレースホルダ変数を示します。
固定幅フォント 固定幅フォントは、段落内のコマンド、URL、サンプル内のコード、画面に表示されるテキスト、または入力するテキストを示します。
固定幅フォントのイタリック 固定幅フォントのイタリック体は、置き換える必要があるコード例の変数です。例:

Driver=TimesTen_install_dir/lib/libtten.so

TimesTen_install_dirをご使用のTimesTenインストール・ディレクトリに置き換えます。

[ ] 大カッコは、カッコ内の項目を任意に選択することを表します。大カッコは、入力しないでください。
{ } 中カッコは、カッコ内の項目のうち、1つが必須であることを表します(中カッコは入力しないでください)。
|
縦線は、選択項目の引数を区切ります。
. . . 引数の後の水平の省略記号は、1行のコマンドラインで複数の引数を使用できることを表します。
%
%は、UNIXのシェル・プロンプトを表します。
#
#は、UNIXルート・ユーザーのプロンプトを表します。

TimesTenのマニュアルでは、次の変数を使用して、パス、ファイルおよびユーザー名を表します。

規則 意味
TimesTen_install_dir TimesTenの現在のリリースがインストールされているディレクトリのパスです。
TTinstance TimesTenのインストールで指定するインスタンス名です。インストール時に、英数字の一意のインスタンス名でTimesTenの各インストールを識別する必要があります。この名前はインストール・パスに表示されます。
bitsまたはbb 32または64の2桁の数字は、32-bitまたは64-bitバージョンのオペレーティング・システムを表します。
releaseまたはrr リリース番号の最初の3つの部分(ドットが付く場合と付かない場合があります)。リリース番号の最初の3つの部分は、TimesTenのメジャー・リリースを表します。たとえば、1122または11.2.2はTimesTen 11gリリース2(11.2.2)を表します。
jdk_version 1桁または2桁の数字は、JDK(Java Development Kit)リリースのメジャー・バージョン番号を表します。たとえば、5は、JDK 5を表します。
DSN データソースの名前です。

ドキュメントのアクセシビリティについて

Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイト(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc)を参照してください。

Oracle Supportへのアクセス

Oracleサポート・サービスでは、My Oracle Supportを通して電子支援サービスを提供しています。詳細情報は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=info)か、聴覚に障害のあるお客様は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs)を参照してください。