この項では、Oracle Traffic Directorでの問題を診断および解決するために実行できる一連のタスクについて説明します。
システム構成が正しいかどうかを確認します。
サポートされているプラットフォームおよびオペレーティング・システムの詳細は、次にあるOracle Fusion Middlewareでサポートされるシステム構成を参照してください。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
15.2項「一般的なエラーの解決方法」で、問題の解決方法を探します。
15.3項「よくある質問」に問題についての情報や解決方法が記載されているかどうかを確認します。
問題の診断を実行します。
サーバー・ログに記録されているメッセージを確認します。タイプがWARNING
、ERROR
およびINCIDENT_ERROR
のメッセージを探します。
エラー・メッセージに、タイプがWARNING
およびERROR
のメッセージがある場合、次の指示に従って問題を解決します。
INCIDENT_ERROR
メッセージは、原因不明の重大な問題を示します。Oracleサポートに連絡する必要があります。
サーバー・ログの冗長度を高め、問題の再現を試みます。
表 11-1「サーバー・ログ・レベル」にあるように、Oracle Traffic Directorではサーバー・ログについて、いくつかのログ・レベルがサポートされています。デフォルトのログ・レベルは、NOTIFICATION:1
です。最小の冗長度ログ・レベルは、INCIDENT_ERROR
で、このレベルでは、重大なエラー・メッセージのみが記録されます。TRACE:1
、TRACE:16
またはTRACE:32
レベルでは、ログはレベルに応じて冗長度が増しますが、より詳細な情報が提供され、問題の診断に活用できます。
ログの冗長度を高め、問題の再現を試みます。問題が再度発生したら、問題の原因を示すメッセージ・ログを確認します。
サーバー・ログ・レベルの変更の詳細は、11.3項「ログ・プリファレンスの構成」を参照してください。
前の構成のインスタンスをリストアします。
変更された構成をそのインスタンスに再デプロイする場合、前の構成のバックアップが、管理サーバーのzipファイルに格納されます。
4.9項「バックアップからの構成のリストア」の説明に従い、該当する前の構成にインスタンスをリストアし、問題が継続しているかどうかを確認します。
問題が前の構成で発生しない場合、現在の構成で行われた変更が問題の原因であることが明らかになります。
15.4項「Oracleサポートへの連絡」の説明に従い、Oracleサポートに連絡します。