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Oracle® Traffic Director管理者ガイド
11gリリース1 (11.1.1.6)
B66436-01
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8.4 ルートの構成

構成の作成時、仮想サーバーは、構成の作成時に指定されたリスナーで自動的に作成されます。自動的に作成された仮想サーバーの他、後で構成に追加された仮想サーバーについても、デフォルトのルートが作成されます。デフォルト・ルートのルールでは、仮想サーバーへのすべてのリクエストを、仮想サーバーの作成時に指定したオリジン・サーバー・プールにルーティングするように指定されます。仮想サーバーのデフォルト・ルートは削除できませんが、そのプロパティを変更することはできます。

指定した条件を満たすリクエストを、特定のオリジン・サーバー・プールにルーティングするように、仮想サーバーに追加のルーティング・ルールを作成できます。たとえば、銀行業のソフトウェア・ソリューションで、ローンおよび預金の顧客取引が別々のアプリケーションによって処理される場合、これらの各アプリケーションを、Oracle Traffic Directorインスタンスの背後にある2つのオリジン・サーバー・プールでホストできます。顧客のリクエストがローンまたは預金のいずれのアプリケーションに関連するかに応じて、リクエストを適切なオリジン・サーバー・プールにルーティングするために、次のように2つのルートを設定できます。

複数のルートで構成されている仮想サーバーがリクエストを受信すると、使用可能な各ルートに対してリクエストのURIをチェックします。ルートは、作成された順にチェックされます。

管理コンソールまたはCLIのいずれかを使用して、仮想サーバーのルートを構成できます。


注意:


管理コンソールを使用したルートの構成

管理コンソールを使用してルートを構成するには、次の操作を行います。

  1. 2.3.2項「管理コンソールへのアクセス」の説明に従って、管理コンソールにログインします。

  2. ページの左上隅にある「構成」ボタンをクリックします。

    使用可能な構成のリストが表示されます。

  3. ルートを構成する構成を選択します。

  4. ナビゲーション・ペインで、「仮想サーバー」を展開し、ルートを構成する仮想サーバーの名前を展開して、「ルート」を選択します。

    「ルート」ページが表示されます。仮想サーバーに現在定義されているルートがリストされます。

    ルートの作成

    1. 「新規ルート」をクリックします。

      「新規ルート」ダイアログ・ボックスが表示されます。

      「名前」フィールドで、新規ルートの名前を入力します。

      「条件」フィールドで、ルーティング・ルールが適用される条件を指定します。条件式の作成の詳細は、「条件」フィールドの近くにあるヘルプ・ボタンをクリックするか、『Oracle Traffic Director構成ファイル・リファレンス』の変数、式および文字列の補間の使用に関する項を参照してください。


      注意:

      このルートが仮想サーバーに対する最初のルートの場合、「新規ルート」ダイアログ・ボックスに、ルートをすべてのリクエストに適用するか、条件を満たすリクエストにのみ適用するかを選択するオプションが表示されます。条件を指定するように選択する場合、条件を入力するテキスト・フィールドが有効になります。


      「オリジン・サーバー・プール」フィールドで、指定された条件を満たすリクエストがルーティングされるオリジン・サーバー・プールを選択します。

    2. 「ルートの作成」をクリックします。

      作成したルートが「ルート」ページに表示されます。

      さらに、「デプロイメント保留中」メッセージが、メイン・ペインの上部に表示されます。4.3項「構成のデプロイ」の説明に従い、「変更のデプロイ」をクリックして更新された構成を即座にデプロイすることも、さらに変更を行いその後でデプロイすることもできます。

    ルートの編集

    ルートの設定を変更するには、次の操作を行います。

    1. ルートの「名前」をクリックします。

      ルート設定ページが表示されます。

    2. 変更するパラメータを指定します。

      画面上のヘルプおよびプロンプトがすべてのパラメータに提供されています。

      フィールドの値を変更する、または変更したテキスト・フィールドからタブアウトすると、ページの右上隅にある「保存」ボタンが有効になります。

      「リセット」ボタンをクリックすることで、いつでも変更を破棄できます。

    3. 必要な変更を行った後、「保存」をクリックします。

      更新された構成が保存されたことを確認するメッセージが、「コンソール・メッセージ」ペインに表示されます。

      さらに、「デプロイメント保留中」メッセージが、メイン・ペインの上部に表示されます。4.3項「構成のデプロイ」の説明に従い、「変更のデプロイ」をクリックして更新された構成を即座にデプロイすることも、さらに変更を行いその後でデプロイすることもできます。

    ルーティング・ルールの削除

    ルーティング・ルールを削除するには、「削除」ボタンをクリックします。確認プロンプトで、「OK」です。

CLIを使用したルートの構成

更新された構成を有効にするには、deploy-configコマンドを使用して、構成をOracle Traffic Directorインスタンスにデプロイする必要があります。

この項で説明されたCLIコマンドの詳細は、『Oracle Traffic Directorコマンドライン・リファレンス』を参照するか、--helpオプションを付けてコマンドを実行してください。