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Oracle® Business Intelligence Applicationsリリース・ノート
リリース7.9.6.3
B69390-01
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1 リリースノート

このリリースノートでは、Oracle Business Intelligence Applicationsリリース7.9.6.3に関する既知の問題と対処方法について説明しています。このリリースノートの内容は次のとおりです。

1.1 このリリースノートの使用方法

このリリースノートは、新しい情報が入手可能になった時点で定期的に更新されます。最新バージョンのリリースノートを参照できるように、Oracle Business Intelligence Applicationsのドキュメントセットをチェックしてください。『Oracle Business Intelligence Applicationsリリースノート』の最新バージョンは次のサイトにあります。

DACに関連する既知の問題と対処方法の詳細は、『Oracle Business Intelligenceデータ・ウェアハウス管理コンソール・リリース・ノート』も参照してください。

1.2 一般的な問題と対処方法

この項では、Oracle Business Intelligence Applications製品に関する一般的な問題とその対処方法について説明します。この項の内容は次のとおりです。

1.2.1 BI ServerリポジトリファイルOracleBIAnalyticsApps.rpdの新しいパスワード

Oracle BI Administration ToolでOracleBIAnalyticsApps.rpdファイルを開くには、Administrator\Admin123という資格証明を指定する必要があります。

対処方法

OracleBIAnalyticsApps.rpdファイルを開くには、Admin123というパスワードを使用してAdministratorとしてログインします。

1.2.2 動作要件

動作要件の詳細は、『Oracle Business Intelligence Applicationsシステム要件およびサポートされるプラットフォーム』を参照してください。このマニュアルは、Oracle Business Intelligence Applicationsのドキュメントセットにあります。次の場所にあるMy Oracle Supportの「動作保証」タブからも入手できます。

http://support.oracle.com

1.2.3 インストールおよびアップグレード

この項では、Oracle Business Intelligence Applicationsのインストールおよびアップグレードに関するリリースノートについて説明します。この項の内容は次のとおりです。

1.2.3.1 Oracle BI Applicationsをインストールするには、まずOracle WebLogicノード・マネージャを実行する必要がある

Oracle BI Applicationsインストーラの実行時、「WebLogic Administration Serverの詳細」画面で「次へ」ボタンをクリックすると、次のエラーメッセージが表示されることがあります。

"Unable to connect to Oracle WebLogic NodeManager. Make sure the NodeManager windows service is running"

対処方法

Oracle BI Applicationsインストーラを実行する前に、Oracle WebLogicノード・マネージャを起動します。Oracle WebLogicノード・マネージャを起動するには、Windowsサービスを開始するか、BIEE Home\wlserver_10.3\server\bin\startNodeManger.cmdからstartNodeManager.cmdを実行します。

注意: マシンを再起動した場合、Windowsサービスが自動に設定されていないと、ノード・マネージャは自動では起動しません。

1.2.3.2 データウェアハウス管理コンソールの必須パッチ

Oracle Business Intelligence Applicationsリリース7.9.6.3は、パッチ10052370が適用されたOracle Business Intelligence Data Warehouse Administration Console (DAC)プラットフォームリリース10.1.3.4.1でサポートされており、この条件を満たすプラットフォームを必要とします。

対処方法

edelivery.oracle.comから、Oracle Business Intelligence Data Warehouse Administration Consoleリリース10.1.3.4.1をダウンロードしてインストールします。

次に、Oracle Business Intelligence Data Warehouse Administration Console (DAC)プラットフォームリリース10.1.3.4.1のパッチ10052370を適用します。

パッチ10052370は、My Oracle Support (http://support.oracle.com)のパッチおよびアップデートタブからダウンロードできます。

1.2.3.3 『システム要件およびサポートされるプラットフォーム』ガイドでのリリース7.9.6.3要件の確認

Oracle Business Intelligence Applicationsインストレーション・ガイドは、リリース7.9.6.3に合わせて更新されていません。必ず『システム要件およびサポートされるプラットフォーム』ガイドを参照し、Hotfix 2が適用されたInformatica PowerCenter 9.0.1の要件を含めて、リリース7.9.6.3の最新要件を確認してください。『システム要件およびサポートされるプラットフォーム』ガイドを参照するには、Oracle Technology Networkで、Oracle Business Intelligence Applicationsドキュメント・ライブラリ・リリース7.9.6.3の「スタート・ガイド」タブにアクセスしてください。このライブラリは次の場所にあります。

http://www.oracle.com/technetwork/middleware/bi-foundation/documentation/bi-apps-098545.html

対処方法

該当なし。

1.2.3.4 DACのアップグレード/マージウィザード使用時のソースの受入れフラグの設定

この項が該当するのは、Oracle BI Applicationsリリース7.9.6.3にアップグレードし、かつDACのアップグレード/マージウィザードのベースのリフレッシュオプションを使用して既存のDACリポジトリのアップグレードを実行する場合です。DACのアップグレード/マージウィザードでは、「差分」レポートの「説明の変更」列に様々なタイプのオブジェクトが表示されます(例: added-source、modified、cloned-target)。これらのタイプ間でフィルター処理するには、変更対象オブジェクトのレコードリストの上にあるドロップダウンリストを使用します。変更タイプに応じて、オブジェクトは、ソースの受入れが選択されている場合や非アクティブのままになっている場合があります。

次の2つのタイプが特に重要です。

  • deleted-sourceオブジェクト。これらは、以前のリリース(ターゲット側)では存在していたが新しいリリース(ソース側)では削除されたオブジェクトです。

  • added-target。これはピアツーピアアップグレード用の正規タイプです。これは、以前のリリース(ターゲット側)で追加されたオブジェクトを示します。ただし、新しいリリース(ソース側)から削除された一部のオブジェクトは、そのようなものとして検知されないことがあり、かわりにadded-targetとして分類されます。

これらのオブジェクトタイプについては、ソースを確定するとターゲットオブジェクトはソース上に存在しなくなるため削除されます。ソースを却下すると、ターゲットオブジェクトは保持されますが、その所有権がカスタムコンテナに移譲されます。ユーザーが明示的に削除を認可していないのにオブジェクトが失われることを防ぐために、ソースの受入れフラグは、デフォルトで選択解除されています。ただし、状態を可能なかぎり新しいリリースに近づけることがアップグレード要件である場合は、すべてのオブジェクトタイプについて(上位の親タブ上だけでなく下位の子タブ上でも)ソースの受入れフラグをチェックする必要があります。一括更新とフラットビューの場合はこのことが簡単になりますが、これらの場合でも、変更は一度につき子オブジェクトタイプ1つずつに加える必要があります。

対処方法

次のSQL文によって、前述の2つのオブジェクトタイプについてソースの受入れフラグをyesに設定します。

UPDATE W_ETL_MERGEDATA SET ACCEPT_FLG='Y' WHERE DIS_CHANGE_TYPE IN ('added-target', 'deleted-source').

「差分」レポートの生成後、マージプロセスを開始する前に、このSQL文をDACリポジトリ上で実行します。ただしこの場合でも、マージ前に個別のオブジェクトについてソースの受入れの選択を変更できます。

1.2.3.5 ドキュメントメディアライブラリのアップグレードガイドへのリンクが機能しないことがある

Oracle Business Intelligence Applicationsリリース7.9.6.3のメディアパックには、Oracle Business Intelligence Applicationsドキュメント・メディア・ライブラリ・リリース7.9.6.3という名前のドキュメント・ライブラリが含まれています。このライブラリの「ドキュメント」タブには、『Oracle Business Intelligence Applications Informatica PowerCenterユーザーのためのアップグレード・ガイド』へのリンクがあります。このガイドへのリンクは、Oracle Technology Network (OTN)上の最終的な場所を指しています。指定されたOTNの場所にこのドキュメントが存在しないうちは、このガイドへのリンクをクリックすると「見つかりません」というメッセージが表示されます。

1.2.3.6 RPDアップグレード時に報告されるエラーと警告

Oracle BI EE 11gでは、メタデータリポジトリのエラーと警告がOracle BI EE 10gよりも厳格に報告されます。そのため、リリース7.9.6.3にアップグレードする際、以前には報告されなかったエラーや警告が報告されることがあります。メタデータリポジトリをリリース7.9.6.3 RPDとマージすると、それらのエラーのほとんどは解決されます。ただし、アップグレードおよびマージ後に、カスタマイズされたメタデータについて、次の表に示されているエラーまたは警告のいずれかが報告された場合、「対処方法」列の手順を実行して問題を解決する必要があります。

RPDのマージのエラー

表1-1 RPDのマージ時に報告されるエラーの解決方法のリスト

エラー番号と説明 対処方法

38028 - 論理列<列名>に、有効なデータ型が指定されていません。論理次元のすべてのLTSは無効です。

関連するLTSを有効にして、このエラーを回避します。

38126 - '論理レベル/列' <レベル/列名>'の名前の先頭または末尾にスペースがあります。論理/プレゼンテーションオブジェクトの名前では、先頭または末尾のスペースは許可されません。

先頭または末尾のスペースを削除して、エラーを解決します。


RPDのマージの警告

表1-2 RPDのマージ時に報告されるエラーのリスト

エラー番号と説明 対処方法

39002 - 固有のメンバーを識別するキーがレベル<レベル名>に定義されていません。

このレベルのキーを定義します。

39003 - 列<列>の機能依存結合が見つかりません。

関連するLTSを有効にします。

39028 - データベース'<物理レイヤーデータベース名>'の機能がデフォルトと一致しません。この結果、問合せ問題が発生する可能性があります。

<物理データソース>をクリックし、機能に移動して、「デフォルトにリセット」ボタンをクリックします。

39048 - 変数'<変数名>'に定数のデフォルトのイニシャライザがありません。

デフォルト値を何らかの定数に指定します。たとえば、日付の初期化の場合は、TIMESTAMP '2010-01-01 00:00:00'を使用します。

39050 - 初期化ブロック'<初期化ブロック名>'はどの変数にも関連付けられていません。

初期化ブロックに変数を割り当てます。

39054 - ファクト表<ファクト>は論理ディメンション表<ディメンション>と結合していません。これによりプロジェクトの抽出時に問題が発生します。

<次元>に論理結合を追加します。

39055 - ファクト表<ファクト>は論理ディメンション<ディメンション>の表と結合していません。これにより、プロジェクトの抽出時に問題が発生します。

<次元>に論理結合を追加します。

39057 - 論理表ソース"<LTS名>"には、列マッピングまたは式で使用されていない物理表がマップされています。

LTSから物理表を削除します。

39062 - レポートクエリーに使用されている接続プール'<接続プール>'が初期化ブロック'<初期化ブロック名>'で使用されています。これは問合せのパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があります。

初期化ブロック用に別の接続プールを使用します。


1.2.3.7 ソースシステムもアップグレードする場合のDACリポジトリのアップグレード

Oracle BI Applicationsをリリース7.9.6.3にアップグレードする際、ソースシステムも新しいバージョンにアップグレードする場合は、次の手順に従ってDACリポジトリをアップグレードする必要があります。この手順は、ソースシステムのすべてのアップグレードに該当します(Oracle BI Applicationsもアップグレードするかどうかは関係ありません)。

注意: ソースシステムをアップグレードする場合は、『Oracle Business Intelligence Applications Informatica PowerCenterユーザーのためのアップグレード・ガイド』に記載されているDACリポジトリのアップグレードの手順に従わないでください。このガイドの手順では、ソースシステムをアップグレードしない場合にDACリポジトリをアップグレードする方法について説明されています。

対処方法

  1. DACのアップグレード/マージウィザードのベースの置換オプションを使用して、カスタマイズを含めて既存のDACリポジトリを新しいバージョンにアップグレードします。

    手順については、Oracle Business Intelligenceデータ・ウェアハウス管理コンソール・ユーザーズ・ガイドの第10章「DACリポジトリのアップグレード、比較およびマージ」の「「ベースの置換」オプションについて」というトピックを参照してください。

  2. カスタムコンテナで、論理フォルダに対する、物理フォルダへの事前構成されたデフォルトのマッピングをすべて削除します。それらは、DACの設計ビューのソースシステムフォルダタブにリストされています。

  3. カスタムコンテナで、新しいベースコンテナから、論理フォルダに対する物理フォルダへのマッピングを参照します。

    1. 上部のツールバーで「参照」をクリックします。

    2. 「参照」ダイアログで、ドロップダウンリストから新しいベースコンテナを選択します。

    3. リストに表示されているすべてのマッピングレコードを選択し、「追加」をクリックします。

      追加しています…ダイアログには、カスタムコンテナに追加されたマッピングが表示されます。

    4. 「OK」をクリックして追加しています…ダイアログを閉じます。

    5. 「OK」をクリックして「参照」ダイアログを閉じます。

  4. 物理データソース接続の名前を、アップグレードされたソースシステムの名前を反映するように変更します。

    1. 設定ビューの物理データソースタブに移動します。

    2. ソース接続のレコードを探します。

    3. ソース接続の名前を、アップグレードされたソースシステムの名前を反映するように変更します。

      たとえば、Oracle EBS R11からR12にアップグレードし、ソース接続の名前がOra_R11であるとします。この場合、ソースシステムの名前をOra_R12に変更することが考えられます。このレコードの他の値は変更しないでください。

    4. 「Save」をクリックします。

  5. Informatica Workflow Managerで、リレーショナル接続ブラウザを開き(メニューバーで、「接続」→「リレーショナル」を選択します)、接続の名前を、手順4で入力した名前と一致するように編集します。

  6. カスタムコンテナですべての実行計画を再ビルドします。

    手順については、Oracle Business Intelligenceデータ・ウェアハウス管理コンソール・ユーザーズ・ガイドを参照してください。

1.2.3.8 Informatica PowerCenterのzipファイルの解凍

Informaticaファイルは、eDeliveryでzipファイルとして提供されています。zipファイルは、複数のダウンロードに分割されている場合があります。たとえば、Informatica PowerCenter and PowerConnect Adapters Client 9.0.1には、次の2つのダウンロードが含まれています。

  • Informatica PowerCenter and PowerConnect Adapters Client 9.0.1 (Part 1 of 2)

  • Informatica PowerCenter and PowerConnect Adapters Client 9.0.1 (Part 2 of 2)

Windows上で複数のダウンロードのあるInformaticaファイルを解凍するには、次の手順に従います。

  1. すべてのパート(たとえば、Part 1 of 2とPart 2 of 2)をWindows上の同じフォルダの場所にダウンロードします。

  2. WinZipを使用してファイルを解凍します。

    WinZipを使用してファイルを解凍する必要があります。他の圧縮ツールはサポートされていません。

  3. ダウンロードされたzipファイルのコンテンツの解凍先として、短いパス名のディレクトリ(たとえば、D:\INFA)を作成します。

    ヒント: [マイ ドキュメント] フォルダを使用しないでください。

  4. 最初のzipファイルのコンテンツを、前の手順で作成したディレクトリに解凍します。

    WinZipは、2つ目のzipファイルを(およびそれ以外のzipファイルがあればそれらも)自動的に解凍します。

1.2.3.9 英語以外の環境でのポリシーストアの構成

次の手順は、Oracle Business Intelligence Applicationsインストレーション・ガイドには記載されていませんが、ローカライゼーションのためにOracle Business Intelligence Applicationsインストールの一環として実行する必要があります。

  • ポリシーストアをローカライズします。

  • Oracle BI Applicationsリリース7.9.6.3アイデンティティ・ストア(LDIF)ファイルを埋込みのLDAPサーバーにインポートします。

  • LDIFファイルをインポートしたら、GUIDをリフレッシュします。

注意: これらの手順は、Oracle Business Intelligence Applicationsインストレーション・ガイドのBIドメインへのOracle BI Applicationsセキュリティポリシーの適用に関する手順の後に実行する必要があります。

ポリシーストアのローカライズ

Oracle BI Applications 7.9.6.3インストーラには、様々な言語用の様々なポリシーストアが含まれています。インストール時にデプロイされるデフォルトのポリシーストアは、英語版です。利用可能な別の言語のポリシーストアを構成する場合は、次の手順を実行してください。

英語以外の言語のポリシーストアを構成する手順は次のとおりです。

  1. Oracle BIサービスを停止します。

  2. system-jazn-data_<LN>.xmlファイルを次の場所から

    $ORACLE_BI_HOME\biapps\admin\provisioning\localization\

    次の場所にコピーします。

    $DOMAIN_HOME\config\fmwconfig\

    たとえば、フランス語のポリシーストアを実装するには、system-jazn-data_fr.xmlファイルを\fmwconfigディレクトリにコピーします。

  3. $DOMAIN_HOME\config\fmwconfig\内の既存のsystem-jazn-data.xmlファイルをバックアップします。

  4. $DOMAIN_HOME\config\fmwconfig\system-jazn-data_<LN>.xmlの名前をsystem-jazn-data.xmlに変更します。

  5. Oracle BIサービスを開始します。

埋込みのLDAPサーバーへのOracle BI Applicationsリリース7.9.6.3アイデンティティ・ストア(LDIF)ファイルのインポート

この手順では、標準の(デフォルトで用意されている) Oracle BI Applicationsリリース7.9.6.3 LDIFファイルをWebLogic Server (埋込みLDAPサーバー)にインポートします。これは、$ORACLE_BI_HOME\biapps\admin\provisioning\EnterpriseBusinessAnalytics.ldifディレクトリの下にあります。

Oracle BI Applicationsリリース7.9.6.3 LDIFファイルをインポートする手順は次のとおりです。

  1. WebLogic Server管理コンソール(例: http://<ホスト名>:7001/console)にログインします。

  2. LDIFファイルのインポート先のセキュリティレルムの名前(例: myrealm)を選択します。

  3. 「プロバイダ」タブ→「認証」タブを選択し、LDIFファイルのインポート先のプロバイダを選択します(例: プロバイダ」→「認証」→「DefaultAuthenticator」)。

  4. 移行→「インポート」を選択します。サーバー上のインポートファイルテキストボックスにLDIFファイルのフルパス(例: D:\BISHIPHOME111150\Oracle_BI1\biapps\admin\provisioning\EnterpriseBusinessAnalytics.ldif)を入力します。

  5. 「Save」をクリックします。

LDIFファイルのインポート後の、GUIDのリフレッシュ

『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』の「ユーザーGUIDのリフレッシュ」の項に記載されている手順を使用して、ユーザーGUIDをリフレッシュします。

1.2.3.10 統合サービスのカスタムプロパティOraDateToTimestampの設定

Oracleデータベース以外のデータベースにOracle Business Analytics Warehouseをデプロイする場合、Informatica統合サービスにOraDateToTimestampカスタムプロパティを作成することが必要です。

このプロパティの値は、「Yes」に設定する必要があります。

1.2.3.11 日本語版WindowsマシンにOracle BI Applications 7.9.6.3をインストールする際のOracleBIAnalyticsApps.rpdの問題

問題の説明: 日本語版WindowsマシンにOracle BI Applications 7.9.6.3をインストールする際、OracleBIAnalyticsApps.rpdが空になる

この問題を回避するには、Oracle BI Applicationsインストーラを実行する前に、マシンのロケールを英語に変更します。

ロケールを変更するには:

  1. <BIEE_INSTALL_HOME>\instances\instance1\bifoundation\OracleBIApplication\coreapplication\setup\bi-init.cmdを実行して、BIプロンプトウィンドウを開きます。

  2. 次のコマンドを実行します: set oracle_bi_lang=en

  3. Oracle BI Applicationsインストーラを実行して、Oracle BI Applicationsをインストールします。

インストールが完了したら、oracle_bi_langを元のロケールにリセットします。

1.2.3.12 64ビットシステムへのDACのインストール

64ビットシステムにDACをインストールするには、次の手順に従います。

64ビットWindowsシステムにDACバージョン10gをインストールするには:

  1. インストールディレクトリdac\Disk1\install\win32にある32ビットインストーラを起動します。

  2. インストール時、インストーラの前提条件のチェック画面に、「オペレーティング・システムの認証を確認中」に関連した警告や「サービス・パックを確認中」に関連したエラーが表示されることがあります。この警告およびエラーは無視して、「続行」をクリックします。

  3. インストールが完了したら、64ビットJava Development Kit (JDK) インストールします。

  4. 64ビットJDKを指すようにcofig.batファイルを編集します。

    1. \dacディレクトリに移動し、config.batファイルを開きます。

    2. 次の変数を、64ビットJDKを指すように設定します。

      - JAVA_HOME

      - JAVAW

      - JAVA

    注意: JAVAWおよびJAVA変数は、config.batファイルの「DO NOT EDIT THE FILE BELOW THIS LINE」というインストラクションの下のセクションにあります。このインストラクションは無視して、これらの変数を、64ビットJDKを指すように編集してください。

64ビットUNIXシステムにDACバージョン10gをインストールするには:

  1. DACをUNIXシステムにインストールするための手順に従います。この手順は、『Oracle Business Intelligence Data Warehouse Administration Consoleリリース・ノート リリース10.1.3.4.1』の「Oracle Universal InstallerではDACをUNIXプラットフォームにインストールできない」という項に記載されています。

  2. インストールが完了したら、64ビットJDKをインストールします。

  3. 64ビットJDKを指すようにcofig.shファイルを編集します。

    1. \dacディレクトリに移動し、config.shファイルを開きます。

    2. 次の変数を、64ビットJDKを指すように設定します。

      - JAVA_HOME

      - JAVA

    注意: JAVA変数は、config.shファイルの「DO NOT EDIT THE FILE BELOW THIS LINE」というインストラクションの下のセクションにあります。このインストラクションは無視して、この変数を、64ビットJDKを指すように編集してください。

1.2.4 ドキュメントの修正事項

この項では、Oracle Business Intelligence Applicationsの各ドキュメントの修正事項について説明します。この項の内容は次のとおりです。

1.2.4.1 Oracle Business Intelligence Applications Informatica PowerCenterユーザーのためのインストレーション・ガイドの修正事項

次の修正事項を確認してください。

  • 第4.7.2項「UNIXへのDACサーバーのインストール」の最初の段落では、誤ってLinuxと記載されています。この段落は、次のように読み替えてください。

    「DACサーバーは、UNIX上で実行できますが、次の手順に従って、まずWindowsマシンにインストールし、その後UNIXマシンにコピーする必要があります。UNIXでのDACのインストーラは提供されていません。」

  • 第4.10.4項「Teradataデータベース用の結合インデックスのアクティブ化」の手順はオプションです。Teradataデータベースを使用しており、結合インデックスを作成する場合は、第4.10.4項の手順に従わないでください。かわりに、リビジョン2以降のOracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Data Warehouse Administration Consoleユーザーズ・ガイド 11gリリース1 (11.1.1)のTeradataデータベースでの結合インデックスの定義に関する説明に従ってください。

1.2.4.2 Oracle Business Intelligence Applications Informatica PowerCenterユーザーのための構成ガイドの修正事項

次の修正事項を確認してください。

  • 次の項の手順2は正しくありません。

    • 第5.2.4.2項「domainvalues_payment_method_jde.csvの構成方法」

    • 第5.2.4.3項「domainvalues_src_transaction_type_codes_jde.csvおよびdomainvalues_lkp_transaction_type_codes_jde.csvの構成方法」

    • 第5.2.4.4項「domainvalues_make_buy_indicator_product_jde.csvの構成方法」

    手順2は次のように読み替えてください。

    テキストエディタを使用して、$PMServer\LkpFilesディレクトリ(INFA_HOME\server\infa_shared\LkpFilesなど)にあるフラットファイル <ファイル名>.csvを開きます。

  • 第4.2.3.2.1項「file_ap_invoice_config_spend_voucher_psft.csvの構成方法」の手順1は正しくありません。

    手順1は次のように読み替えてください。

    テキストエディタを使用して、$PMServer\LkpFilesディレクトリ(INFA_HOME\server\infa_shared\LkpFilesなど)にあるフラットファイル <ファイル名>.csvを開きます。

  • 第4.2.3.1.1項「domainValues_Status_Purch_Approve_psft.csvの構成方法」の手順は正しくありません。次の修正事項を確認してください。

    • 手順1のクエリーは、次のものに置き換えてください。

      SELECT DISTINCT A.FIELDVALUE, A.XLATLONGNAME
      FROM PSXLATITEM A
      WHERE A.EFFDT = (SELECT MAX (C.EFFDT) FROM PSXLATITEM C WHERE
      C.FIELDNAME = A.FIELDNAME AND C.FIELDVALUE = A.FIELDVALUE)
      AND A.FIELDNAME IN('PO_STATUS','CURR_STATUS')
      ORDER BY 1
      
    • 手順3に次の説明を追加してください。

      FIELDVALUEをSTATUS_CODEにコピーするとき、次のことを実行します。

      XLATLONGNAME = 'Closed'の場合は、CをCLに置換する

      XLATLONGNAME = 'Denied'の場合は、DをDEに置換する

  • 第4.2.3.1.2項「domainValues_Status_Purch_Cycle_psft.csvの構成方法」の手順は正しくありません。次の修正事項を確認してください。

    • 手順1のクエリーは、次のものに置き換えてください。

      SELECT DISTINCT A.FIELDVALUE, A.XLATLONGNAME
      FROM PSXLATITEM A
      WHERE A.EFFDT = (SELECT MAX (C.EFFDT) FROM PSXLATITEM C WHERE
      C.FIELDNAME = A.FIELDNAME AND C.FIELDVALUE = A.FIELDVALUE)
      AND A.FIELDNAME IN('PO_STATUS','CURR_STATUS')
      ORDER BY 1
      
    • 手順3に次の説明を追加してください。

      FIELDVALUEをSTATUS_CODEにコピーするとき、次のことを実行します。

      XLATLONGNAME = 'Closed'の場合は、CをCLに置換する

      XLATLONGNAME = 'Denied'の場合は、DをDEに置換する

  • 第4.2.2.2.8項の手順2は、「$PMServer\LkpFilesディレクトリ(INFA_HOME\server\infa_shared\LkpFilesなど)から、テキストエディタでdomainValues_ShipmentType_ora12.csvファイルを開きます。」と読み替えてください。

  • 第4.3.2.1項の手順9は、「マップレットmplt_BC_ORA_PurchaseScheduleLinesFactおよびmplt_BC_ORA_PurchaseCostFactについて、手順2から手順8までを繰り返します。」と読み替えてください。

1.2.4.3 『Oracle Business Intelligence Applications Informatica PowerCenterユーザーのためのアップグレード・ガイド』の修正事項

このドキュメントについて報告されたエラーはありません。

1.2.4.4 『Oracle Business Intelligenceデータ・ウェアハウス管理コンソール・ガイド』の修正事項

このドキュメントについて報告されたエラーはありません。

1.2.4.5 Oracle Business Analytics Warehouseデータ・モデル・リファレンスの修正事項

このドキュメントについて報告されたエラーはありません。

1.2.4.6 Oracle Business Intelligence Applicationsセキュリティ・ガイドの修正事項

次の修正事項を確認してください。

  • 第2.6.4.2項の手順5の2つ目の箇条書き(Oracle EBS 11iに対する説明)に示されているSQL文は正しくありません。

    正しいSQLは次のとおりです。

    SELECT DISTINCT 'LEDGER', FND_PROFILE.VALUE_SPECIFIC('GL_SET_OF_BKS_ID', USER_ID,
    RESPONSIBILITY_ID, RESPONSIBILITY_APPLICATION_ID)
    FROM (SELECT USER_ID, RESPONSIBILITY_ID, RESPONSIBILITY_APPLICATION_ID FROM
    FND_USER_RESP_GROUPS
    WHERE START_DATE < SYSDATE
    AND (CASE WHEN END_DATE IS NULL THEN SYSDATE ELSE TO_DATE(END_DATE) END) >= SYSDATE
    AND USER_ID IN (CASE WHEN 'VALUEOF(NQ_SESSION.EBS_SSO_INTEGRATION_MODE') = 'Integrated'
    THEN VALUEOF(NQ_SESSION.OLTP_EBS_USER_ID) ELSE (SELECT USER_ID FROM FND_USER WHERE UPPER(USER_NAME) = UPPER(':USER')) END)
    AND RESPONSIBILITY_ID = (CASE WHEN 'VALUEOF(NQ_SESSION.EBS_SSO_INTEGRATION_MODE') = 'Integrated'
    THEN VALUEOF(NQ_SESSION.OLTP_EBS_RESP_ID) ELSE RESPONSIBILITY_ID END)
    AND RESPONSIBILITY_APPLICATION_ID = (CASE WHEN 
    'VALUEOF(NQ_SESSION.EBS_SSO_INTEGRATION_MODE') = 'Integrated'
    THEN VALUEOF(NQ_SESSION.OLTP_EBS_RESP_APPL_ID) ELSE RESPONSIBILITY_APPLICATION_ID END))
    

    注意: 正しいSQLと正しくないSQLの違いは、正しいSQLではVALUEOF(NQ_SESSION.EBS_SSO_INTEGRATION_MODE)文が一重引用符で囲まれていることです。正しいSQLは、'VALUEOF(NQ_SESSION.EBS_SSO_INTEGRATION_MODE')です。

  • 第2.6.1項「Oracle EBSのOracle BI Applications認可」に示されている初期化ブロックSQLは正しくありません。

    正しいSQLは次のとおりです。

    SELECT DISTINCT 'GROUP', RESPONSIBILITY_NAME
    FROM FND_USER,FND_USER_RESP_GROUPS, FND_RESPONSIBILITY_VL
    WHERE FND_USER.user_id=FND_USER_RESP_GROUPS.user_id
    AND FND_USER_RESP_GROUPS.RESPONSIBILITY_ID = 
    FND_RESPONSIBILITY_VL.RESPONSIBILITY_ID 
    AND FND_USER_RESP_GROUPS.RESPONSIBILITY_APPLICATION_ID =
    FND_RESPONSIBILITY_VL.APPLICATION_ID 
    AND FND_USER_RESP_GROUPS.START_DATE < SYSDATE
    AND (CASE WHEN FND_USER_RESP_GROUPS.END_DATE IS NULL THEN SYSDATE ELSE
    TO_DATE(FND_USER_RESP_GROUPS.END_DATE) END) >= SYSDATE
    AND FND_USER.USER_ID = (SELECT USER_ID FROM FND_USER WHERE UPPER(USER_NAME) =
    UPPER('VALUEOF(NQ_SESSION.USER)'))
    

1.3 Oracle Business Intelligence Applications: 全般

この項では、Oracle Business Intelligence Applications全般に関するリリースノートについて説明します。この項の内容は次のとおりです。

1.3.1 タイムゾーンが設定されていないためiBotのアプリケーションユーザーへの配信ができない

Oracle BI DeliversのiBotでは、SAシステムのサブジェクトエリアに対して事前定義済クエリーを実行して、iBotの受信者グループに関連付けられたアプリケーションユーザーの一覧を取得します。iBotを実行すると、ユーザー設定でタイムゾーンが指定されていないユーザーは無効であるとみなされ、iBotが配信されません。

この問題は、SAシステムのビジネスモデルにあるS_USER論理テーブルソースのS_TIMEZONE結合で、結合タイプが右の外部結合ではなく、内部結合として定義されているために発生します。

対処方法

この問題を回避するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle BI Administration Toolで、Oracle BIリポジトリファイルOracleBIAnalyticsApps.rpdを開きます。

  2. Business Model and Mappingレイヤーで、SAシステムのビジネスモデルとUSER論理テーブルを開きます。

  3. USER Logical TableのSourcesで、S_USER論理テーブルソースをダブルクリックします。

  4. Logical Table Source - S_USERダイアログボックスにあるGeneralタブのJoinsセクションで、S_TIMEZONE結合の結合タイプをINNERからRIGHT OUTERに変更します。

SAシステムのサブジェクトエリアについては、『Oracle Business Intelligence Server管理ガイド』を参照してください。

1.3.2 為替レートと取引通貨の問題

Oracle Business Intelligence Applicationsおよびデータウェアハウス内での複数通貨に対する現在の設計とサポートでは、トランザクションシステム(またはOLTPシステム)によって、為替レートとそれらを格納するテーブル構造が提供されることを前提としています。

OLTPシステムで、「取引通貨」から選択した「1つ以上のデータウェアハウス通貨」への為替レートが提供されないと、要素テーブルの「取引」通貨から「グローバル1」通貨への為替レートがNULLになります。そのため、これらの取引ではグローバル通貨に基づく分析ができなくなります。また、複数の集計テーブルに格納されているデータの正確性にも影響します。この問題は、サポートされている他の2つの通貨(グローバル2とグローバル3)にも影響を与えます。

対処方法

この問題を回避するには、選択した3つのデータウェアハウス通貨として追加する前に、OLTPシステムにおける全取引通貨に対応する為替レートをすべて用意してください。この処理を行ってないため為替レートの問題が発生する場合は、OLTPシステムでその問題を解決してから、全トランザクションを再実行できます。

1.3.3 「キャンペーン担当者セグメント分析」カタログの「コンタクト地域」属性が適切に結合されない

地域次元テーブルにマッピングされている「キャンペーン担当者セグメント分析」カタログの「コンタクト地域」次元属性が、キャンペーン履歴要素テーブルに適切に結合されていません。そのため、この次元を使用すると、Oracle Business Intelligence Serverで適切なナビゲーションパスを見つけることができません。

対処方法

この問題を回避するには、「キャンペーン担当者セグメント分析」カタログから地域次元を削除します。この次元を使用する際には、「顧客プロファイルセグメント分析」など、この次元を持つ別のサブジェクトエリアに切り替えてから、そこで参照してください。

1.3.4 複数ソースのETLの問題

DACのデプロイ手順によって、ETLにおけるシーケンスジェネレータの変換がリセットされ、1から再度開始されます。そのため、様々なアプリケーションとアダプタのソース独立ロード(Source Independent Load: SIL)マッピングを同時に実行すると問題が発生する場合があります。これらのSILマッピングは同時に実行できません。

この制限については、同時に実行できないETL操作を示す次の2つの例で説明します。

  • Siebel VerticalアダプタとOracle EBSアダプタを使用する場合。SiebelアダプタではSIL_VertフォルダのSILマッピングが、Oracle EBSアダプタではSILOSフォルダのSILマッピングがそれぞれ使用されます。SIL_Vertフォルダのシーケンスジェネレータは新しい値に更新されますが、SILOSフォルダの対応するシーケンスジェネレータは更新されません。そのため、共通次元(従業員、為替レートなど)に対するSILOSマッピングはすべて失敗します。

  • SILOSフォルダとPLPフォルダにあるマッピングから同じ次元表がロードされる場合。前述と同じ問題が発生するため、マッピングの実行に失敗します。

対処方法

この問題を回避するには、一方のフォルダのシーケンスジェネレータ値を1から1,000,000,000のように、上限に十分大きな有限値を設定してから、SILOSフォルダのシーケンスジェネレータ値を1,000,000,001から2,000,000,000 (最大値)に設定します。

1.3.5 Siebel 8.0用の電子メールのパーソナライズ

Siebel 8.0に事前インストールされている電子メールのパーソナライズフォーマットでは、生成済リストがトリートメントIDによって制約されません。そのため、キャンペーン開始時に、所定のトリートメントのリストファイルを生成するSOAPコールが発行されると、そのキャンペーンの該当者全員がリストで返されてしまいます。たとえば、2つの異なるキャンペーンメンバーセットに割り当てられた2件の電子メールトリートメントがある場合、この問題が原因でキャンペーンメンバー全員に両方のトリートメントが送信されます。

対処方法

この項ではこの問題への対処方法を説明します。

1.3.5.1 リポジトリの更新

この項では、Oracle BI Administration Toolでリポジトリを更新する方法について説明します。

  1. Oracle BI Administration Toolで、Oracle BIリポジトリファイルOracleBIAnalyticsApps.rpdを開きます。

  2. Physicalレイヤーで、物理カラムDCP_IDをMarketing OLTPデータベースのCampaign Promotion物理テーブルに追加してから、Physical Columnダイアログで次の値を指定します。

    • Name: DCP_ID

    • Type: VARCHAR

    • Length: 15

    • Nullable: yes

  3. Business Model and Mappingレイヤーで、論理カラムTreatment IdをMarketing Contact ListビジネスモデルのOLTP Campaign Promotion論理テーブルに追加してから、Logical Columnダイアログで次の値を指定します。

    • Name: Treatment Id

    • Logical Table Source: S_CAMP_CON

    • Mapped as: "Marketing OLTP".dbo."Campaign Promotion".DCP_ID

  4. Business Model and Mappingレイヤーで、論理カラムTreatment IdをMarketing Account ListビジネスモデルのOLTP Campaign Promotion論理テーブルに追加してから、Logical Columnダイアログで次の値を指定します。

    • 名前: トリートメントID

    • 論理表ソース: S_CAMP_CON

    • マップ: "Marketing OLTP".dbo."Campaign Promotion".DCP_ID

  5. Presentationレイヤーで、プレゼンテーションカラムTreatment IdをMarketing Contact ListプレゼンテーションカタログのCampaign History (トランザクションデータベース)プレゼンテーションテーブルに追加してから、Presentation Columnダイアログで次の値を指定します。

    • 名前: トリートメントID

    • Logical Column: "Marketing Contact List"."OLTP Campaign Promotion"."Treatment Id"

  6. Presentationレイヤーで、プレゼンテーションカラムTreatment IdをMarketing Account ListプレゼンテーションカタログのCampaign History (トランザクションデータベース)プレゼンテーションテーブルに追加してから、Presentation Columnダイアログで次の値を指定します。

    • 名前: トリートメントID

    • Logical Column: "Marketing Account List"."OLTP Campaign Promotion"."Treatment Id"

1.3.5.2 「キャンペーンロードフォーマット」と「電子メールサーバーフォーマット」

この項では、Siebel Marketingの「キャンペーンロードフォーマット」と電子メールサーバーフォーマットを更新する方法について説明します。

  1. Siebel Marketingにログインします。

  2. 「キャンペーン担当者」統合コンポーネントに「トリートメント ID」を追加し、「カラム式の編集」ダイアログで次の値を指定します。

    • テーブルの見出し: キャンペーン担当者

    • カラムの見出し: トリートメント ID

    • カラム式: '@{treatmentID}{0}'

  3. 「トリートメント ID」カラムに基づいて出力を制約するフィルターを追加し、「フィルターの作成と編集」ダイアログで次の値を指定します。

    • 演算子: 等しい/存在する

    • 式: '@{treatmentID}{0}'

1.3.6 「商談担当者セグメント分析」の「商談」に基づいたレポートのエラー

この問題が発生するのは、「商談担当者セグメント分析」サブジェクトエリアにある「商談」からすべての属性を選択することでレポートを作成する場合です。この条件でレポートを作成する場合は、システムによって次のODBCエラーが報告されます。

Odbc driver returned an error (SQLExecDirectW)
Error Details 
Error Codes: OPR4ONWY:U9IM8TAC:OI2DL65P State: HY000. Code: 10058. [NQODBC] [SQL_STATE: HY000] [nQSError: 10058] A general error has occurred. [nQSError: 14026] Unable to navigate requested expression: Fact - Marketing - Segmentation Opportunity Contact.Implicit Fact Column. Please fix the metadata consistency warnings. (HY000) SQL Issued: SELECT Opportunity."Opportunity Name" saw_0, Opportunity."Opportunity Account Name" saw_1, Opportunity."Opty Status" saw_2, Opportunity."Lead Quality" saw_3, Opportunity."Lead Age Category" saw_4, Opportunity."Deal Size" saw_5, Opportunity."Primary Competitor" saw_6, Opportunity."Sales Stage Name" saw_7, Opportunity."Sales Method" saw_8, Opportunity."Targeted Opportunity Flag" saw_9, Opportunity."Reason Won or Lost" saw_10, Opportunity."Competitor ROW_ID" saw_11, Opportunity.ROW_ID saw_12 FROM "Opportunity Contact_segmentation" ORDER BY saw_0, saw_1, saw_2, saw_3, saw_4, saw_5, saw_6, saw_7, saw_8, saw_9, saw_10, saw_11, saw_12 " 

対処方法

この問題への対処方法はありません。

1.3.7 Financial Analyticsでの「STAT」通貨仕訳または勘定

この問題は、Financial Analyticsとともに使用されているOracle eBusiness Suiteアダプタにのみ該当します。

現在Oracle BI Applicationsは、統計的な総勘定元帳残高や仕訳の抽出をサポートしていません。「STAT」通貨コードを使用した勘定や取引はウェアハウスに取り込まれません。標準で用意されている既存のマッピングであるSDE_ORA_GLBalanceFactとSDE_ORA_GLJournalsには、「STAT」レコードを除外するためのフィルターが含まれています。

対処方法

「STAT」通貨をサポートするには、次のタスクを実行します。

  1. Informatica Designerにログインします。

  2. SDEフォルダを開きます。

  3. マッピングSDE_ORA_GLBalanceFactを探します。

  4. マップレットmplt_BC_ORA_GL_Balance_Factを開きます。

  5. 「AND GL_BALANCES.CURRENCY_CODE <> 'STAT'」という行をSQL修飾子から削除するかコメントアウトします。

  6. 変更内容を保存します。

マッピングSDE_ORA_GLJournalsについても同様の手順を実行します。

  1. Informatica Designerにログインします。

  2. SDEフォルダを開きます。

  3. マッピングSDE_ORA_GLJournalsを探します。

  4. マップレットmplt_BC_ORA_GLXactsJournalsExtractを開きます。

  5. 「AND GL_JE_HEADERS.CURRENCY_CODE<>'STAT'」という行をSQL修飾子から削除するかコメントアウトします。

  6. 変更内容を保存します。

1.3.8 Oracle Marketing Analyticsを使用したキャンペーン履歴ファクトと「業種」次元の結合

この問題は、Oracle Marketing Analyticsの「キャンペーン担当者セグメント分析」サブジェクトエリアに影響を与えます。Oracle BI-EE Answersで、キャンペーン履歴ファクトを「業種」次元内のいずれかのフィールドと結合するレポートを作成しようとすると、メタデータ非一貫性エラーが発生します。このエラーは、スタースキーマレベルで「業種」次元とW_CAMP_F表の間に結合が欠落していることが原因です。

対処方法

この問題への対処方法はありません。

1.3.9 Oracle HR Analyticsで休暇タイプと組み合せたときに従業員数についてNULLが返される

この問題は、Oracle HR Analyticsの「休暇トレンド」ダッシュボードページの「労働損失日数」レポートに影響を与えます。「労働損失日数」レポートでは、次の計算式を使用して休暇を取っている従業員のパーセント値を計算します。

/* % of employees who were absent */ (COUNT(DISTINCT "Employee Attributes"."Employee Number")/"Headcount Facts"."Employee Headcount")*100

ただし、このダッシュボードが休暇カテゴリーまたは休暇タイプ(病気や出産など)によってフィルター処理された場合は、従業員数と従業員休暇率についてNULLが返されます。

対処方法

特定の休暇タイプの従業員休暇率を計算するには、Oracle BI Administration Toolを使用してRPD内に派生指標を作成します。たとえば、病気休暇を取っている従業員のパーセント値を計算するには、次の手順を実行します。具体的な指標名は異なることがあります。

  1. 次の式を使用して、「休暇日数(病気のため)」という新しい尺度をRPDプレゼンテーションレイヤーに追加します。

    sum(case when Dim_W_ABSENCE_TYPE_RSN_D.ABSENCE_CATEGORY_CODE = 'S' then Fact_W_ABSENCE_EVENT_F_Event.DAYS_DURATION else 0 END )
    
  2. Oracle BI Answersで、「休暇日数(病気のため)」/「従業員数」という式を使用して、病気休暇を取っている従業員のパーセント値を計算します。

1.3.10 Oracle Human Resource Analyticsで「学習コース」「学習活動」を選択する際の学習エラー

「学習コース」次元と「学習活動」次元のみを選択するレポートの作成時にエラーが発生します。論理SQLは次のとおりです。

SELECT "Learning Course and Activity"."Learning Course" saw_0, "Learning Course and Activity"."Learning Activity" saw_1 FROM "Human Resources - Learning Enrollment and Completion" ORDER BY saw_0, saw_1

エラーコード: OPR4ONWY:U9IM8TAC:OI2DL65P 状態: HY000 コード: 10058. [NQODBC] [SQL_STATE: HY000] [nQSError: 10058] 一般的なエラーが発生しました。[nQSError: 14070] 論理列[学習コース]の論理表ソースカバレッジが見つかりません。詳細レベルキーが正しくマップされているか確認してください。(HY000) 実行されたSQL: SELECT "Learning Course and Activity"."Learning Course" saw_0, "Learning Course and Activity"."Learning Activity" saw_1 FROM "Human Resources - Learning Enrollment and Completion" ORDER BY saw_0, saw_1.「学習コースおよび活動」プレゼンテーション表は、学習登録ファクトを表示する際に使用される共通学習次元の論理グループ化です。コース次元と活動次元の間には論理関係は存在しないため、登録ファクトがない状態でこれら2つの次元間でデータを表示する方法はありません。

対処方法

学習コースで使用できる学習活動について報告するには、そのレポートに指標を含める必要があります。たとえば、「学習コース」、「学習活動」および「登録数」をそのレポートに含めます。

1.3.11 Oracle Sales Analyticsで部署名が廃止された列を指している

Oracle Sales Analyticsのデプロイメントで、組織→部署名という次元列は、Siebelでのビジネス単位名である従業員の部署を参照しています。「Usage Accelerator 現在」および「Usage Accelerator 概要」という名前のUsage AcceleratorサブジェクトエリアにあるWebカタログフォルダを参照してください。部署名はW_INT_ORG_D.BU_NAMEという物理列を指していますが、この列はOracle Business Intelligence Applicationsリリース7.9.5以降では廃止されました。

対処方法

この問題を回避するには、次の手順に従って、使用されているUAファクトにBU_WIDを追加します。

  1. ETLで、次の手順を実行します。

    1. 一時表(W_UAEMP_TMPなど)を含む各ファクトをBU_WIDで拡張します。

      これにより、UA内のすべてのファクトでBU準拠するように、W_INT_ORG_Dの新しい物理別名を作成できます(次のRPD手順を参照してください)。

    2. 現在WS_POSTN内にあるBU_IDが正しいことを確認します。

      正しくない場合は、新しい列を追加します。

    3. W_UAPOS_TMPをBU_WIDで拡張し、これをロードするためのマッピングを変更します。

    4. W_UAPOS_TMPから各ファクトのBU_WIDに移入するように、関連するSILマッピングを変更します。

      注意: 15個の要素テーブルと3つの一時表(WS_POSTN、W_UAEMP_TMP、W_UAPOS_TMP)について、新しい列BU_WIDで拡張を行う必要があります。次の操作も実行する必要があります。

      - 上で示した一時表のデータを移入するマッピングを変更します。

      - 新しい列であるBU_WIDのデータを取得するための、要素テーブルのデータ移入に関連するすべてのマッピングを変更します。

  2. RPDで、次の手順を実行します。

    1. 「物理」レイヤーで、W_INT_ORG_Dの新しい物理別名を作成します。

    2. 「ビジネスモデルとマッピング」レイヤーで、この別名からBUの新しい論理次元を作成します。

    3. 新しいBU論理次元の単純な階層を作成します。

    4. BU_WIDによってファクトに(論理的および物理的に)結合します。

    5. 「プレゼンテーション」レイヤーで、新しいBU論理次元からBU名を追加します。

    6. プレゼンテーションの変更後にレポート(存在する場合)を更新します。

注意: Oracle Business Intelligence Applicationsリリース7.9.5より前のリリースからアップグレードする場合は、必要に応じて、ワークフロー作成などの適切な方法によって古いファクトレコードを修正してください。

1.3.12 Oracle Financial AnalyticsでJDE向けにサブジェクトエリアをアセンブルした場合にタスクが自動生成されない

次のタスクは自動生成されないため、その後に示す手順に従ってJDEコンテナに手動で追加する必要があります。

  • 財務 - 総勘定元帳サブジェクトエリアについては、次の2つのタスクを追加します。

    • SDE_JDE_GL_Other_Fact

    • SDE_JDE_CodeDimension_UDC

  • 財務 - 売上原価サブジェクトエリアについては、次の2つのタスクを追加します。

    • SDE_JDE_GL_COGS_Fact

    • SDE_JDE_CodeDimension_UDC

  • 財務 - 収益サブジェクトエリアについては、次の2つのタスクを追加します。

    • SDE_JDE_GL_Revenue

    • SDE_JDE_CodeDimension_UDC

対処方法

  1. DACで、Designペインを表示して、適切なJDEコンテナをドロップダウンリストから選択します。

  2. Subject Areasタブを表示します。

  3. 該当するサブジェクトエリアを選択します(例: 財務 - 総勘定元帳)。

    該当するサブジェクトエリアは、前述のリストに示しています。

  4. 下部のペインで、Tasksタブを表示します。ここにそのサブジェクトエリアの一部であるタスクのリストが表示されます。

  5. Add/Removeボタンをクリックします。

  6. ポップアップウィンドウで、左側のペインから該当するタスクをハイライトし(例: SDE_JDE_GL_Other_Fact)、Addをクリックします。

    該当するタスクは、前述のリストに示しています。

    追加されたタスクは右側のペインに表示されます。

  7. 「OK」をクリックしてポップアップウィンドウを閉じます。

  8. 新たに追加したタスクを選択して、Saveをクリックします。

  9. 上部のペインでSaveボタンをクリックします。

  10. Assembleボタンをクリックします。

1.3.13 GL_Accounting_Period_WIDを使用する売上前指標がOracle Project Analytics内のPSFTでサポートされない

PeopleSoftは、GL_Accounting_Period_WIDを使用している売上前指標をサポートしていません。

対処方法

「プロジェクト売上」サブジェクトエリアの「前基準」表に含まれている指標を使用するには、リポジトリ(RPD)内のこれらのファクトから「期間」上の外部キー結合を除去する必要があります。その後サーバーは、「日付」外部キーを使用して問題を解決します。

1.3.14 Oracle Project AnalyticsでW_XACT_TYPE_D内のACTIVE_FLG列の値が正しく移入されない

場合によっては、W_XACT_TYPE_D表内の有効ではなくなったレコードがデータロードプロセスによって無効化されていないことがあります。この問題が発生するのは、OLTP表内でEND_DATE_ACTIVE列の値がSYSDATEの値より小さい場合に、更新プロセスによってW_XACT_TYPE_D.ACTIVE_FLG列にYという誤った値が移入されたときです。この問題はダッシュボードに表示されるデータには影響を与えないため、対処は不要です。

対処方法

該当なし。

1.3.15 Oracle Project Analyticsで帳消LOC額と為替レートが正しくない

取引通貨コードがGL通貨コードと異なる場合、W_PROJ_RETENTION_F表用にPeopleSoftから提供されたデータでは、プロジェクト維持帳消額について誤ったデータが示されます。

対処方法

この問題への対処方法はありません。

1.3.16 休暇ETLマッピングSDE_ORA_ABSENCEEVENT_FULLに関する潜在的なパフォーマンス問題

この問題は、EBS iRecruitmentにのみ該当します。この問題は、休暇ETLマッピングSDE_ORA_ABSENCEEVENT_FULLに該当します。このマッピングは、ソース修飾子内に、休暇の日数を時間数に変換するhri_bpl_utilization.convert_days_to_hours()というEBS iRecruitment関数へのAPIコールを備えています。このAPIはパフォーマンスが低く、このマッピングパフォーマンスのETLロードパフォーマンスが高まる可能性があります。ETLソースアダプタ内でこのAPIコールhri_bpl_utilization.convert_days_to_hours()を使用することは必須ではありません。

対処方法

パフォーマンスを向上させるには、このAPIコールを削除して、休暇の日数に定数(1日当たり8時間など)を掛けることで時間数に変換します。

1.3.17 W_PRODCAT_DH表内の重複行

Siebel CRMからの製品調達のための一部のマッピングを実行する際に、W_PRODUCT_DH内に重複データが含まれていることがあります。

マッピングSIL_ProductCategoryDimension_Hierarchyは垂直固有のものです。SQLオーバーライド内のW_PRODUCT_Dへの結合には、PRODUCT.CURRENT_FLG='Y'という条件が欠落しています。これにより、重複データを製品表に入力することが可能になります。

対処方法

この問題を回避するには、次の手順に従って結合条件を追加する必要があります。

  1. Informatica PowerCenter Designerで、SIL_Vert\Mappingsフォルダに移動して、Mapping DesignerツールでマッピングSIL_ProductCategoryDimension_Hierarchyを開きます。

  2. ソース修飾子SQ_W_PRODCAT_DSを編集して「Edit Transformations」ダイアログを表示し、「Properties」タブを表示します。

  3. 変換属性名Sql Queryを選択し、SQLオーバーライドを編集して次のように左外部結合条件をw_product_dに変更します。

    W_PRODCAT_DS BASE 
    LEFT OUTER JOIN W_PRODUCT_D PROD ON 
    BASE.PROD_ID = PROD.INTEGRATION_ID AND PROD.CURRENT_FLG = 'Y'
    
  4. これらの詳細を保存してチェックインします。

1.3.18 ETL時にORA-00604: エラーが報告される

増分ETLが断続的に失敗します。ログには、W_XACT_TYPE_DS表で再帰的SQLレベルで発生したORA-00604: エラーについて示されます。

対処方法

Informatica Workflow Managerで、次のセッションについて「Target Load Type」を「Bulk」から「Normal」に変更します。

  • SDE_ORA_TransactionTypeDimension_APDerive

  • SDE_ORA_TransactionTypeDimension_ARDerive

  • SDE_ORA_TransactionTypeDimension_GLRevenueDerive

Target load type」設定を探すには、Informatica Workflow Managerにログインして、「Session Properties」→「Mapping」→「Targets」を選択し、TARGET_TABLEを選択してから、「Properties」で「Target load type」設定を選択します。

1.3.19 四半期ごとのグループ分け時にLoyalty ANの「メンバー数」指標で誤った結果が示される

レポートを作成するために「メンバー数」と「四半期」が選択されていて、特定の四半期のW_LOY_MEMBER_STATUS_HIST_F表内のユーザーについて状況変更がない場合、そのメンバーはその四半期についてカウントされません。これは既知の問題であり、レポートで誤ったメンバー数が表示される原因となります(この特定の条件が満たされる場合のみ)。

対処方法

この問題への対処方法はありません。

1.3.20 Oracle Marketing Analyticsでセグメント次元W_SEGMENT_D内のTREE_FLAG属性が正しく導出されない

これは既知の問題であり、Oracle Marketing Analytics内のセグメントツリーフラグ値の設定に影響を与えます。このフラグは、選択されているのがセグメントなのかセグメントツリーなのかを特定するために使用します。ETLは、この問題の原因となっている次の式を使用しています。

IIF(ISNULL(PAR_CALL_LST_ID) AND SEGMENT_TYPE_I='Tree','Y,'N') 

対処方法

セグメントタイプをTreeのかわりにSegment_Treeという文字列と比較します。修正後の式は次のようになります。

IIF(SA_FLG_lv = 'N' AND TREE_FLG_lv ='N' AND PARENT_TYPE_I = 'Segment Tree', 'Y', 'N')  

1.3.21 Oracle Marketing Analyticsでマーケティング - 実際の費用指標が誤ったソースフィールドにマップされている

「マーケティング費用 (実績)」指標は、予測値にマッピングされているため、実際の費用を示しません。このフィールドをいずれかのレポートに追加しようとすると、実際額のかわりに予測額が表示されます。

対処方法

この問題への対処方法はありません。

1.3.22 Teradataをターゲットとする場合の数値オーバーフローエラー

Teradataをソースシステムとして使用しているときに、いくつかのマッピングが数値オーバーフローエラーのために正常に動作しなくなります。Teradata ETLを処理するためのDACメタデータ内の表の長さと精度の定義は、データウェアハウススキーマ定義と一貫性がなく、このことが原因で数値オーバーフロー問題が発生する可能性があります。

対処方法

数値オーバーフロー問題が発生した場合は、カスタムDACコンテナ内のDACメタデータに必要な変更を加え、データサイズを手動で大きくすることで、数値オーバーフローを回避してください。

1.3.23 Oracle HR Analyticsで「従業員」次元を保護する方法

Oracle HR Analyticsでは、要素テーブルに適用されたセキュリティフィルターを使用してユーザーデータアクセスを保護します。これらのセキュリティフィルターは、組織、管理者階層、企業グループなどの保護可能な次元によって、ユーザーのセキュリティプロファイルに基づいてデータのサブセットに対するユーザーのアクセスを制限します。デフォルトでは、「従業員」次元自体は保護可能な次元ではありません。したがって、ユーザーが、いずれかの保護可能な次元によって保護された指標を選択することなく「従業員」次元を直接参照すると、そのユーザーのセキュリティアクセス権とは関係なく「従業員」次元内のすべての人物が表示されます。ただし、ユーザーが1つ以上の指標を「従業員」次元の属性に含めた場合、そのユーザーのデータセキュリティが適用されることに注目することが重要です。指標を「従業員」次元と組み合せることで、「従業員」次元と保護された要素テーブルの間の論理結合を通じて、「従業員」次元が間接的に保護されます。

ただし、場合によっては、ユーザーが「従業員」次元を直接参照する際に、自身のセキュリティアクセス権の範囲内の人物のみを表示できるようにするために、「従業員」次元を保護することが必要になる可能性があります。ユーザーは、「従業員」次元を保護することを実装時に決定できます。

対処方法

「従業員」次元を保護する方法については、My Oracle Supportにアクセスして、OBIApps 7.9.6および7.9.6.1で「従業員」次元を保護する方法に関する技術ノート(ドキュメントID: 948928.1)を参照してください。

1.3.24 BIリポジトリRPDでDIM - CUSTOMER"."HIERARCHY BASED LOGIN"が正しく定義されていない

DIM - CUSTOMER"."HIERARCHY BASED LOGIN"はBIリポジトリRPDで正しく定義されていません。

対処方法

この問題への対処方法の詳細は、My Oracle Supportで提供されている技術ノート949432.1を参照してください。

1.3.25 Oracle Project Analyticsでレポートをプロジェクト組織名でフィルター処理する際にレコードが欠落する

ダッシュボードユーザーが、OLTP次元表HR_ORGANIZATION_INFORMATION内の組織について、ORG_INFORMATION2属性の値をYからNに変更した場合、W_INT_ORG_D表にデータを移入するETLプロセスは、PROJECT_ORG_FLG列がYに設定されていないレコードを返す可能性があります。これは正しくない結果であり、ユーザーがプロジェクト組織名に基づいてレポートをフィルター処理したときにレポートからレコードが欠落する原因となる可能性があります。

対処方法

この問題を回避するには、Dim - Project Organization次元の論理表ソース(LTS)コンテンツフィルター条件を次の手順に従って削除します。

  1. Oracle BI Administration Toolで、Oracle BIリポジトリファイルOracleBIAnalyticsApps.rpdを開きます。

  2. 「ビジネスモデルとマッピング」レイヤーで、次の手順を実行します。

    1. \Core\フォルダ内のDim - Project Organizationという名前の論理表をダブルクリックして、「論理表 - <Name>」ダイアログを表示します。

    2. 「ソース」タブを表示します。

    3. Dim_E_INT_ORG_D_Project_Organizationという名前のソースを編集して、「論理表ソース - <Name>」ダイアログを表示します。

    4. 「コンテンツ」タブを表示します。

    5. このWHERE句フィルターを使用して、返される行を制限します(WHEREを除く)」ボックスからテキストを削除します。

  3. これらの詳細を保存します。

1.3.26 レポートで「従業員名」(「役割」次元から)が正しく表示されない

Oracle Business Intelligence Enterprise Editionをリリース10.1.3.4.x以降にアップグレード済の場合は、以前のリリースも影響を受けます。

この問題は、Oracle Sales Analytics (Sales AnalyticsのUsage Acceleratorモジュールを含む)でデフォルトのレポートを使用しているユーザーに影響を与えます。

多くのデフォルトレポートでは、「従業員名」列のデフォルト値として、「役割」次元から取得されたログイン済ユーザーの氏名が使用されます。このことを実現するために、Oracle BI Answersレポート内の式ビルダーでCHOOSE関数が使用されます。ただし、いくつかの変更がOracle BI-EE 10.1.3.4.xで加えられたため、CHOOSE関数はログイン済ユーザーの名前を正しく取得できません。かわりに、どのレベルのユーザーについても最上位レベル従業員(CHOOSE文内の最初の列)の名前が表示されます。ただし、指標は正しく表示されます。影響を受けるレポートの例は次のとおりです。

  • 共有フォルダ: 「セールス」: 「パイプライン」: 「概要」/「上位の行き詰まり商談(個人)」

  • 共有フォルダ: 「セールス」: 「パイプライン」: 「部下社員」/「パイプライン (部下社員別)」

対処方法

注意: この定義内のIndexCol関数は、HIER_LEVELの値に基づいて、階層ベース列をデフォルト値である「役割」表のいずれかの列にします。このため、HIER_LEVELの値が0の場合は、新しい列はデフォルトであるリスト内の最初の列のようになります。

  1. レポートを開いて、「修正」をクリックします。

  2. 「基準」タブで、「氏名」列に移動して「fx」をクリックし、「列式の編集」ウィンドウを表示します。

  3. 既存の列式を次の列式に置換します。

    INDEXCOL(VALUEOF(NQ_SESSION.HIER_LEVEL),Position."Current Top Employee 
    Full Name", Position."Current Level 16 Employee Full Name", Position."Current 
    Level 15 Employee Full Name", Position."Current Level 14 Employee Full Name", 
    Position."Current Level 13 Employee Full Name", Position."Current Level 12 
    Employee Full Name",Position."Current Level 11 Employee Full Name", 
    Position."Current Level 10 Employee Full Name", Position."Current Level 9 
    Employee Full Name", Position."Current Level 8 Employee Full Name", 
    Position."Current Level 7 Employee Full Name", Position."Current Level 6 
    Employee Full Name", Position."Current Level 5 Employee Full Name", 
    Position."Current Level 4 Employee Full Name", Position."Current Level 3 
    Employee Full Name", Position."Current Level 2 Employee Full Name", 
    Position."Current Level 1 Employee Full Name", Position."Current Base 
    Employee Full Name")
    
  4. 「OK」をクリックしてレポートを保存します。

1.3.27 平均費用計算組織のW_INVENTORY_DAILY_BAL_Fで「販売可能在庫価値」がNULLになる

この問題は、在庫日次残高ファクトを使用している、Oracle EBSと組み合せたData Warehouse Business Adapter for Oracleリリース7.9.6.1以前に該当します。SDE_ORA_InventoryDailyBalanceFactでは、平均費用計算組織ではなく標準費用計算組織の金額列のみが計算されます。したがって、金額列には平均費用計算に対するNULL値が表示されます。

対処方法

標準費用と平均費用の両方についてitem_costを計算するには、SAマップレットmplt_SA_ORA_InventoryDailyBalanceFactに次の変更を加えます。

  1. W_STANDARD_COST_G表で、既存のルックアップLKP_STD_COSTに基づいてLKP_ITEM_COSTという名前の新しいルックアップを作成します。

  2. 新しいルックアップLKP_ITEM_COSTを編集して、このルックアップのSQLオーバーライドを次のクエリーに変更します。

    SELECT NVL(W_STANDARD_COST_G.STD_COST, W_STANDARD_COST_G.MOVING_AVG_PRICE) as ITEM_COST, W_STANDARD_COST_G.INTEGRATION_ID as INTEGRATION_ID,W_STANDARD_COST_G.DATASOURCE_NUM_ID  as DATASOURCE_NUM_ID, W_STANDARD_COST_G.EFFECTIVE_FROM_DT as EFFECTIVE_FROM_DT, W_STANDARD_COST_G.EFFECTIVE_TO_DT as EFFECTIVE_TO_DT 
    FROM W_STANDARD_COST_G
    
  3. ルックアップLKP_ITEM_COSTで、列名をSTD_COSTからITEM_COSTに変更します。

  4. SAマップレットmplt_SA_ORA_InventoryDailyBalanceFactで、LKP_STD_COSTを新しいルックアップLKP_ITEM_COSTに置換します。

    注意: 古いルックアップへのショートカットを削除して、新しいルックアップに置換します。

  5. EXP_INV_BALANCEで、VAR_UNIT_LOC_STD_COST列の式を開いて変更します。変更前の式は次のとおりです。

    :LKP.LKP_STD_COST(VAR_STD_COST_ID,INP_DATASOURCE_NUM_ID,SESSSTARTTIME)
    

    変更後の式は次のとおりです。

    :LKP.LKP_ITEM_COST(VAR_STD_COST_ID,INP_DATASOURCE_NUM_ID,SESSSTARTTIME)
    
  6. マップレットmplt_SA_ORA_InventoryDailyBalanceFactを保存して、コードをチェックインします。

    更新されたマップレットを使用してETLが再実行されると、標準費用計算組織と平均費用計算組織の両方について、すべての金額列に値が移入されます。

1.3.28 Oracle Procurement and Spend Analyticsの購入契約で通貨換算が行われない

購入契約では、MIN PRICEの計算で通貨換算が考慮に入れられないため、無効な値が出力されます。

対処方法

この問題への対処方法はありません。

1.3.29 PLP_GLBALANCEAGGRBYACCTSEGCODSに関するパフォーマンス問題

PLP_GLBALANCEAGGRBYACCTSEGCODSにはパフォーマンス上の問題があります。

対処方法

  1. 次の手順に従ってこのセッションの新しい接続を作成します。

    詳細は、Oracle Business Intelligence Applicationsリリース7.9.6のパフォーマンス推奨事項に関するノート870314.1を参照してください。

    1. このセッションのソースの新しい接続を作成します。

    2. 接続環境SQLをクリックして、次のコマンドを入力します。

      alter session set workarea_size_policy=manual;

      alter session set sort_area_size=1000000000;

      alter session set hash_area_size=2000000000;

      注意: workarea_size_policyがすでにmanualである場合は、最初のコマンドを省略できます。

      データベースバージョンが10.2.0.4の場合は、次の追加のコマンドを含める必要があります。

      alter session set "_GBY_HASH_AGGREGATION_ENABLED" = true;

    3. Workflow Designerで、セッションPLP_GLBalanceAggrByAcctSegCodesを開きます(「Mapping」タブ→「Connections」を選択)。

    4. 新しい接続をSQ接続、マップレットおよび$Source接続値に割り当てます。

    5. 「OK」をクリックします。

  2. セッションPLP_GLBalanceAggrByAcctSegCodesのオーバーライドSQLを次のように変更します。

    1. Informatica Workflow Managerを開きます。

    2. セッションPLP_GLBalanceAggrByAcctSegCodesをチェックアウトします。

    3. 「Mapping」タブで、オーバーライドSQLを次のように変更します(表W_GLACCT_SEG_CONFIG_TMPおよび関連する結合をオーバーライドSQLから削除します。集計セグメントの変更については次の手順を参照してください)。

      Example – Use Segment 1 – 4 for Aggregate
      SELECT $$HINT1
       W_GL_BALANCE_F.LEDGER_WID, 
       W_GL_BALANCE_F.PROFIT_CENTER_WID,
       W_GL_BALANCE_F.COMPANY_ORG_WID,
       W_GL_BALANCE_F.BUSN_AREA_ORG_WID,
       W_GL_ACCOUNT_D.GROUP_ACCT_WID,
       W_GL_BALANCE_F.BALANCE_DT_WID,
       W_GL_BALANCE_F.BALANCE_TM_WID,
       W_GL_BALANCE_F.TREASURY_SYMBOL_WID,
       W_GL_BALANCE_F.MCAL_CAL_WID,
        W_GL_BALANCE_F.DB_CR_IND,
       SUM(W_GL_BALANCE_F.BALANCE_ACCT_AMT) BALANCE_ACCT_AMT,
       SUM(W_GL_BALANCE_F.BALANCE_LOC_AMT) BALANCE_LOC_AMT,
       SUM(W_GL_BALANCE_F.BALANCE_GLOBAL1_AMT) BALANCE_GLOBAL1_AMT,
       SUM(W_GL_BALANCE_F.BALANCE_GLOBAL2_AMT) BALANCE_GLOBAL2_AMT,
       SUM(W_GL_BALANCE_F.BALANCE_GLOBAL3_AMT) BALANCE_GLOBAL3_AMT,
       SUM(W_GL_BALANCE_F.ACTIVITY_ACCT_AMT) ACTIVITY_ACCT_AMT, 
       SUM(W_GL_BALANCE_F.ACTIVITY_LOC_AMT) ACTIVITY_LOC_AMT,
       SUM(W_GL_BALANCE_F.ACTIVITY_GLOBAL1_AMT) ACTIVITY_GLOBAL1_AMT,
       SUM(W_GL_BALANCE_F.ACTIVITY_GLOBAL2_AMT) ACTIVITY_GLOBAL2_AMT,
       SUM(W_GL_BALANCE_F.ACTIVITY_GLOBAL3_AMT) ACTIVITY_GLOBAL3_AMT,
       W_GL_BALANCE_F.ACCT_CURR_CODE,
       W_GL_BALANCE_F.LOC_CURR_CODE,
       W_GL_BALANCE_F.DATASOURCE_NUM_ID,
       W_GL_BALANCE_F.TENANT_ID,
       W_GL_BALANCE_F.TRANSLATED_FLAG,
       W_GL_ACCOUNT_D.ACCOUNT_SEG1_CODE,
       W_GL_ACCOUNT_D.ACCOUNT_SEG1_ATTRIB,
        W_GL_ACCOUNT_D.ACCOUNT_SEG2_CODE,
       W_GL_ACCOUNT_D.ACCOUNT_SEG2_ATTRIB,
       W_GL_ACCOUNT_D.ACCOUNT_SEG3_CODE,
       W_GL_ACCOUNT_D.ACCOUNT_SEG3_ATTRIB,
       W_GL_ACCOUNT_D.ACCOUNT_SEG4_CODE,
       W_GL_ACCOUNT_D.ACCOUNT_SEG4_ATTRIB,
       NULL, --W_GL_ACCOUNT_D.ACCOUNT_SEG5_CODE,
       NULL, --W_GL_ACCOUNT_D.ACCOUNT_SEG5_ATTRIB,
       NULL, --W_GL_ACCOUNT_D.ACCOUNT_SEG6_CODE,
       NULL  --W_GL_ACCOUNT_D.ACCOUNT_SEG6_ATTRIB
      FROM W_GL_BALANCE_F,
           (SELECT /*+ USE_HASH(W_GLACCT_GRPACCT_TMP, W_GL_ACCOUNT_D)*/
               W_GLACCT_GRPACCT_TMP.GROUP_ACCT_WID, W_GL_ACCOUNT_D.*
              FROM W_GL_ACCOUNT_D W_GL_ACCOUNT_D,
                   W_GLACCT_GRPACCT_TMP W_GLACCT_GRPACCT_TMP
             WHERE W_GL_ACCOUNT_D.ROW_WID = 
                   W_GLACCT_GRPACCT_TMP.GL_ACCOUNT_WID) W_GL_ACCOUNT_D
       WHERE 1 = 1
         AND W_GL_BALANCE_F.GL_ACCOUNT_WID = W_GL_ACCOUNT_D.ROW_WID
       GROUP BY W_GL_BALANCE_F.LEDGER_WID,
                W_GL_BALANCE_F.PROFIT_CENTER_WID,
                W_GL_BALANCE_F.COMPANY_ORG_WID,
                W_GL_BALANCE_F.BUSN_AREA_ORG_WID,
                W_GL_ACCOUNT_D.GROUP_ACCT_WID,
                W_GL_BALANCE_F.BALANCE_DT_WID,
                W_GL_BALANCE_F.BALANCE_TM_WID,
                W_GL_BALANCE_F.TREASURY_SYMBOL_WID,
                W_GL_BALANCE_F.MCAL_CAL_WID,
                W_GL_BALANCE_F.DB_CR_IND,
                W_GL_BALANCE_F.ACCT_CURR_CODE,
                W_GL_BALANCE_F.LOC_CURR_CODE,
                W_GL_BALANCE_F.DATASOURCE_NUM_ID,
                W_GL_BALANCE_F.TENANT_ID,
                W_GL_BALANCE_F.X_CUSTOM,
                           W_GL_BALANCE_F.TRANSLATED_FLAG,
                W_GL_ACCOUNT_D.ACCOUNT_SEG1_CODE,
                W_GL_ACCOUNT_D.ACCOUNT_SEG1_ATTRIB,
                W_GL_ACCOUNT_D.ACCOUNT_SEG2_CODE,
                W_GL_ACCOUNT_D.ACCOUNT_SEG2_ATTRIB,
                W_GL_ACCOUNT_D.ACCOUNT_SEG3_CODE,
                W_GL_ACCOUNT_D.ACCOUNT_SEG3_ATTRIB,
                W_GL_ACCOUNT_D.ACCOUNT_SEG4_CODE,
                W_GL_ACCOUNT_D.ACCOUNT_SEG4_ATTRIB,
                NULL, --W_GL_ACCOUNT_D.ACCOUNT_SEG5_CODE,
                NULL, --W_GL_ACCOUNT_D.ACCOUNT_SEG5_ATTRIB,
                NULL, --W_GL_ACCOUNT_D.ACCOUNT_SEG6_CODE,
                NULL  --W_GL_ACCOUNT_D.ACCOUNT_SEG6_ATTRIB
      --
      
    4. SQL内の選択およびグループ化の対象で集計に使用されていない列をNULL値を持つ列に置き換えます。

      たとえば、seg1、2、3および4のみを使用する場合は(参考: file_glacct_segment_config_ora.csv)、次のようにSQLを変更してseg5と6にNULLを使用します。

      W_GL_ACCOUNT_D.ACCOUNT_SEG1_CODE, 
      W_GL_ACCOUNT_D.ACCOUNT_SEG1_ATTRIB, 
      W_GL_ACCOUNT_D.ACCOUNT_SEG2_CODE, 
      W_GL_ACCOUNT_D.ACCOUNT_SEG2_ATTRIB, 
      W_GL_ACCOUNT_D.ACCOUNT_SEG3_CODE, 
      W_GL_ACCOUNT_D.ACCOUNT_SEG3_ATTRIB, 
      W_GL_ACCOUNT_D.ACCOUNT_SEG4_CODE, 
      W_GL_ACCOUNT_D.ACCOUNT_SEG4_ATTRIB, 
      NULL, --W_GL_ACCOUNT_D.ACCOUNT_SEG5_CODE, 
      NULL, --W_GL_ACCOUNT_D.ACCOUNT_SEG5_ATTRIB, 
      NULL, --W_GL_ACCOUNT_D.ACCOUNT_SEG6_CODE, 
      NULL  --W_GL_ACCOUNT_D.ACCOUNT_SEG6_ATTRIB
      
    5. $$HINT1を次の値に置換します。

      A) /*+ OPT_PARAM('_GBY_HASH_AGGREGATION_ENABLED', 'true') 
      USE_HASH(W_GL_BALANCE_F, W_GL_ACCOUNT_D) */ 
      Use the following parallel hint when further improvement is needed. 
      B) /*+ OPT_PARAM('_GBY_HASH_AGGREGATION_ENABLED', 'true') 
      USE_HASH(W_GL_BALANCE_F, W_GL_ACCOUNT_D)  PARALLEL(W_GL_BALANCE_F, 4) */ 
      
    6. このセッションを保存してチェックインします。

1.3.30 「その他営業経費」が損益レポートに含まれていない

「財務」→「利益率」→P&Lの損益(四半期)レポートと損益(年初来)レポート内の「その他営業経費」明細項目を計算するためのロジックには、団体口座のOTHER_OPER_EXP(その他営業経費)で定義されている経費が欠落しています。これらの明細項目と団体口座がどちらも「その他営業経費」という名前であることから、これらの名前が混同されないようにするために、OTHER_OPER_EXPという団体口座には新しい名前(その他の営業経費)が関連付けられています。

対処方法

My Oracle Supportで、P/Lレポートの「その他営業経費」の金額が正しくないことに関するドキュメント[ID 1102695.1]を参照してください。

1.3.31 チャージバックトランザクションが売掛金経過レポートに含まれていない

この問題は、Financial Analyticsとともに使用されているOracle eBusiness Suite 11iアダプタにのみ該当します。現在チャージバックトランザクションは売掛金経過レポートに含まれていません。この問題は、11iのユーザーにのみ該当します。この問題は、チャージバックがINVOICEサブタイプコードとしてマークされているR12アダプタでは正しく処理されています。

対処方法

My Oracle Supportで、売掛金経過トランザクションでチャージバックが欠落していることに関するドキュメント[ID 1094045.1]を参照してください。

1.3.32 「買掛債務回転日数」列と「買掛金回転率」列が欠落している

この問題は、Financial Analyticsを実装することなくProcurement and Spend Analyticsを実装しているOracle BI Applicationsのユーザーにのみ該当します。

Procurement and Spend Analyticsの「サプライヤ実績 – サプライヤ買掛金トランザクション」サブジェクトエリアの一部であった「買掛債務回転日数」指標と「買掛金回転率」指標を正しく機能させるためには、Financial Analyticsの追加のサブジェクトエリアを実装する必要があります。

このパッケージング上の問題を解決するために、これらの指標とその関連レポートはProcurement and Spend Analyticsリリース7.9.6.2から削除されました。旧バージョンのProcurement and Spend Analyticsを単独で実装している場合は、次の対処方法で示す手順を実行する必要があります。

対処方法

  1. メタデータリポジトリファイル(RPD)を次のように変更します。

    1. 「買掛債務回転日数」指標と「買掛金回転率」指標を「サプライヤ実績 – サプライヤ買掛金トランザクション」サブジェクトエリア(「ファクト - サプライヤ買掛金トランザクション」プレゼンテーション表)から削除します。

  2. Presentation Catalog (Webcat)を次のように変更します。

    1. 「サプライヤ実績」ダッシュボードの「概要」ページを編集して、「買掛債務回転日数」を「サプライヤ実績指標 – 2」レポート内のKPIリストから削除します。

    2. 「サプライヤ実績」ダッシュボードの「概要」ページを編集して、このページから「サプライヤ支払満期日数トレンド」レポートを削除します。

    3. 「サプライヤ実績」ダッシュボードの「トレンド」ページを編集して、「DPO トレンド」レポートとその下のガイド付きナビゲーションを削除します。

    4. 「サプライヤ実績」ダッシュボードの「サプライヤ支払い」ページを編集して、このページから「サプライヤ支払満期日数トレンド」レポートを削除します。

    5. オプション手順 - これらの変更したダッシュボードページ上のレポートを並べ替えて、見やすいページレイアウトにすることもできます。

    6. Answersで「サプライヤ支払回数の上位 10 件」レポートを編集して、「買掛金回転率」列を「基準」タブから削除します。

1.3.33 Siebelトランザクションデータベースに新しいスキーマ定義をインポートする際のエラー

DDL_OLTP.ctlファイルを実行して新しいスキーマ定義をSiebel OLTPデータベースにインポートする際に、そのデータベース内に1つ以上のオブジェクトがすでに存在していることを示すエラーメッセージが表示されることがあります。

対処方法

このエラーを解決するには、DDLimpコマンドでDDLimp Merge引数(/M Y)を使用します。

1.3.34 データ型の不一致が原因でSDE_PSFT_GLJournals_Extract_Fullが正常に実行されない

DB2上の日付列のデータ型不一致が原因で、SDE_PSFT_GLJournals_Extract_Fullが正常に実行されません。ソースデータベースがDB2である場合、SDE_PSFT_GLJournals_Extract_Fullは次のエラーを返します。

The data types of the operands for the operation ">=" are not compatible or comparable.  SQLSTATE=42818

PS_JRNL_HEADER.JOURNAL_DATEのデータ型は日付型です。$$INITIAL_EXTRACT_DATEパラメータはタイムスタンプを返します。したがって、次の条件はデータ型の不一致が原因で満たされません。

S_JRNL_HEADER.JOURNAL_DATE >= $$INITIAL_EXTRACT_DATE.

対処方法

技術ノート1086676.1を参照してください。

DACでSDE_PSFT_GLJournals_Extractタスクに次のタスクレベルパラメータを追加します。

[タスクレベルパラメータ(新規)]

Static:

Date: Jan 1, 1970 12:00:00 AM

Variable @DAC_ETL_START_TIME

SQL: Null

Function: SQL Syntax (Date Only)

Format: Null

Connection Type: @DAC_SOURCE_DBTYPE

1.3.35 DB2でSIL_GLAccountDimension_HierarchyUpdateタスクが正常に実行されない

ソースデータベースがDB2の場合、次のエラーが発生して、SIL_GLAccountDimension_HierarchyUpdateタスクは正常に実行されません。

"[IBM][CLI Driver][DB2/AIX64] SQL0911N  The current transaction has been rolled back because of a deadlock or timeout.  Reason code "68". SQLSTATE=40001"

対処方法

次の手順に従って、セッションワークフローの「Properties」タブで「Commit Interval」を1に変更します。

  1. Informatica Workflow Managerを開きます。

  2. SILOSフォルダを開きます。

  3. セッションSIL_GLAccountDimension_HierarchyUpdateを開きます。

  4. 「Properties」タブに移動します。

  5. 「Commit Interval」パラメータの値を1に設定します。

  6. このセッションを保存してチェックインします。

1.3.36 SIL_HouseholdDimension_SCDUpdate_Fullマッピングでのエラー

SCDマッピングSIL_HouseholdDimension_SCDUpdate_Fullは、レコードを更新するかわりに誤って挿入します。

対処方法

  1. Informatica Designerで、SIL_VERTフォルダに移動します。

  2. タスクSIL_HouseholdDimension_SCDUpdate_Fullを探します。

  3. このタスクを編集して、Treat Source Rows ofパラメータの値をInsertからUpdateに変更します。

  4. このセッションを保存してチェックインします。

1.3.37 DACとInformatica間の断続的な通信障害

DACは、PMCMコマンドラインインターフェイスを使用してInformaticaと通信します。パラメータファイル内のパラメータをInformaticaに渡すための–lpfスイッチは、断続的に機能しなくなります。

対処方法

この問題への対処方法はありません。

1.3.38 採用指標「補充までの時間 (日数)」の分母が正しくない

採用指標「補充までの時間 (日数)」では、人材募集の開始から確定までに経過した日数が計算されます。計算式は次のとおりです。

sum(W_RCRTMNT_EVENT_F.RQSTN_OPEN_TO_RQSTN_CLOSE_DAYS) / nullif(count(distinct W_RCRTMNT_EVENT_F.JOB_RQSTN_WID), 0)

分母は、すべての人材募集ではなく確定した人材募集である必要があります。

対処方法

この問題を回避するには、Oracle BI Enterprise Editionのリポジトリファイル(OracleBIAnalyticsApps.rpd)に次の変更を適用します。

  1. 既存のリポジトリファイルをバックアップします。

  2. リポジトリファイルで、ファクト - HR - 採用イベント情報という論理要素テーブルを確認します。

  3. 「補充までの時間 (日数)」という論理列を探します。

  4. この論理列をダブルクリックして、次のように式を変更します。

    変更前:

    Core."Fact - HR - Recruitment Event Information"."Time To Fill (Days) -  Internal" / Core."Fact - HR - Recruitment Event Information"."Job Requisitions Count"
    

    変更後:

    Core."Fact - HR - Recruitment Event Information"."Time To Fill (Days) - Internal" / Core."Fact - HR - Recruitment Event Information"."Job Requisitions Closed"
    

1.3.39 SQL Server 2005の使用時に増分ロードでSIL_EmployeeDimension_SCDUpdateがハングする

SQL Server 2005ターゲットデータベースをウェアハウスとして使用しているときに、ロック問題が原因で、増分ロードでSIL_EmployeeDimension_SCDUpdateマップがハングします。

対処方法

ターゲットデータベースでコミット読取りスナップショット機能を有効にします。これにより、ロック問題が回避され、マップを完了できるようになります。

1.3.40 完全ETLロード時のDB2 9.1データベースに関する問題

DB2 9.1データベースを使用した完全ETLロード時に、切捨てタスクが正常に実行されません。この問題が発生すると、DACログファイルに次のようなエラーメッセージが生成されます。

Failed: SIEBTRUN ('@TABLEOWNER.W_QUOTE_MD') With error message: COM.ibm.db2.jdbc.DB2Exception: [IBM][CLI Driver][DB2/AIX64] SQL0668N Operation not allowed for reason code "3" on table "SIEBEL.W_QUOTE_MD".SQLSTATE=57016.

この問題は完全ロード時にのみ発生します。増分ロード時には表のデータは切り捨てられないため、この問題は発生しません。

対処方法

この問題は「ロード保留状態の表」と表現され、コードの修正は不要です。表はその標準状態に戻される必要があります。その後は、ETLは問題なく実行されます。この対処方法はDBAのサポートを受けながら実行することをお薦めします。

1.3.41 JD Edwardsソースシステムで、mplt_CODES_GeographDimensionマップレットにおける国名および県名の解決が失敗する

JD Edwardsソースシステムでは、W_CODE_D列はUDCテーブルF0005から取得されます。このテーブルでは、CODE列の長さは10で、コードの左側に空白文字が埋め込まれます。

Oracle Business Intelligence Applicationsのこのリリースには、無関係な空白を削除するためのトリミングロジックが追加されています。ただし、ソース依存抽出マップレットではこのトリミングロジックが使用されず、mplt_CODES_GeographDimensionマップレットにおける国名および県名の解決が失敗します。

対処方法

  1. Informatica Designerを使用してInformaticaリポジトリに接続します。

  2. SILOSフォルダに接続して開きます。

  3. マップレットmplt_CODES_GeographDimensionを探して開きます。

  4. マップレットをチェックアウトします。

  5. 式Exp_Defaultに移動します。

  6. 次に示すCOUNTRY_CODE出力ポートのポートマッピングを

    LTRIM(RTRIM(IN_COUNTRY_CODE)) 
    

    次のように変更します。

    IN_COUNTRY_CODE 
    
  7. 更新されたマップレットを保存してチェックインします。

1.3.42 複数のサブジェクトエリアにまたがるクエリー

Oracle BI Enterprise Edition 11gでは、Answersユーザーは、アクセス権限のある複数のサブジェクトエリアからデータを選択するクエリーを作成できます。この機能により、ユーザーが複数のサブジェクトエリアにまたがるクエリーを作成する際の柔軟性は大幅に向上しますが、ユーザーは様々なサブジェクトエリアから自由にデータを選択することはできません。サブジェクトエリアをまたぐクエリーを活用するためには、指標の取得元となるサブジェクトエリアは同じ次元を共有する必要があります。

ユーザーが単一のサブジェクトエリアに対してクエリーを実行する場合、サブジェクトエリアで公開されるすべての指標は、同じサブジェクトエリアで公開されるすべての次元と互換性があります。しかし、ユーザーが複数のサブジェクトエリアからの指標および次元を結合すると、互いに互換性のない指標や次元の組合せが選択されがちです。たとえば、あるサブジェクトエリア内の指標が「プロジェクト」によって次元化されていないとします。別のサブジェクトエリアの「プロジェクト」次元の属性が、「プロジェクト」によって次元化されていない指標とともにリクエストに追加された場合、クエリーは結果を返すことに失敗し、何のデータも返さないか、「リクエストされた詳細レベルXXXXにはファクト表が存在しません。」というBI Serverエラーを返すことがあります。

対処方法

この問題への対処方法はありません。

1.3.43 Oracle EBS 12.1.3 - Oracle BI Applicationsリリース7.9.6.3へのContract Lifecycle Managementの影響

この問題は、Procurement and Spend Analytics for E-Business Suite (EBS) 12.1.3をFeature Pack for Oracle Contract Lifecycle Management (CLM) for Public Sectorとともに実装しているOracle BI Applicationsのユーザーのみに該当します。CLM Feature Packは、連邦政府の購買向けの統合取得管理ソリューションを提供するためのOracle EBS 12.1.3へのアドオンとしてデプロイされます。

CLM機能により、Oracle Procurement and Spend Analyticsのデータ抽出およびローディングに影響するOracle EBSデータモデルが変更されています。Oracle EBS 12.1.3およびCLM Feature Packのユーザーは、CLMレコードを除外し、V7.9.6.3 Procurement and Spend Analyticsの機能を妨げないようにするための追加のフィルターを適用する必要があります。

対処方法

この問題への対処方法はありません。

1.3.44 タスクPLP_APXACTSGROUPACCOUNT_A1_LOADの実行に長い時間がかかる

ETLタスクPLP_APXACTSGROUPACCOUNT_A1_LOADの実行中に、「ETL」でなく「Query」とマークされている(したがって、タスクの実行前にDACで削除される) 2つの索引が必要です。これはパフォーマンスに影響します。DACメタデータは、それらをETL索引としてマークするように変更する必要があります。

対処方法

オブジェクト: 索引W_AP_XCT_GAD_D_F11およびW_AP_XCT_GAD_D_F6。変更: これらの索引のIndex UsageをQueryからETLに変更して、増分モードでのタスクの実行中にそれらを使用できるようにします。

1.3.45 総勘定元帳残高の抽出でプロジェクトチャートフィールドが欠落する

PSFTでは、様々なトランザクションファクト表からのGLアカウントIDが一時表に挿入されます。一時表では、チャートフィールドが分割され、個別の列に格納されます。V7.9.6.2以降、追加のプロジェクトチャートフィールドが含まれており、それらはすべてのトランザクションファクト表で使用する必要があります。トランザクションファクトに対してプロジェクトチャートフィールドが適用されない場合、同じ数のフィールドが連結されるようにするためにNULLを連結する必要があります。こうすることで、派生ロジックが、サポートされているすべてのセットに基づいて派生されます。この機能は、総勘定元帳残高では欠落しており、次の対処方法に従って実装する必要があります。

対処方法

  1. Informatica PowerCenter Designerを開き、該当するPSFTアダプタ内のマッピングSDE_PSFT_Stage_GLBalance_Extractを編集して、次のように変更します。

  2. 式変換Exp_GL_Balance_ID_Formationを編集し、VAR_GL_ACCOUNT_IDポートの式を変更します。

  3. VAR_GL_ACCOUNT_IDの式値を次のように変更します。

    VAR_ACCOUNT_SETID||'~'||INP_BUSINESS_UNIT||'~'||INP_ACCOUNT||'~'||INP_ALTACCT| 
    |'~'||INP_DEPTID||'~'||INP_OPERATING_UNIT||'~'||INP_PRODUCT||'~'||INP_FUND_COD 
    E||'~'||INP_CLASS_FLD||'~'||INP_PROGRAM_CODE||'~'||INP_BUDGET_REF||'~'||INP_AF 
    FILIATE||'~'||INP_AFFILIATE_INTRA1||'~'||INP_AFFILIATE_INTRA2||'~'||INP_CHARTF 
    IELD1||'~'||INP_CHARTFIELD2||'~'||INP_CHARTFIELD3||'~'||INP_PROJECT_ID||'~'||I 
    NP_STATISTICS_CODE||'~'||'~'||'~'||'~'||'~'||'~' 
    

    総勘定元帳残高のソースであるPS_LEDGERでは、プロジェクトチャートフィールドが適用されず、そのため残りのチャートフィールドに対してNULLを連結する必要があることに注意してください。

  4. 変更内容を確認して保存します。

1.3.46 複数のEBS 11iインスタンスからデータを取得すると、COGS SDEマッピングが失敗することがある

複数のOracle EBS 11iインスタンスからデータを取得し、複数のDAC実行計画を使用している場合、W_GL_COGS_FSで生成された重複レコードが原因でCOGS SDEマッピングが失敗することがあります。SDE_ORA_GLCOGSFact_Derive(ソース表W_GL_COGS_F_TMP / W_GL_ACCOUNT_D、ターゲット表W_GL_COGS_FS)の抽出SQLにおいて、結合条件にDATASOURCE_NUM_IDのチェックがありません。

対処方法

My Oracle Supportで、複数インスタンスのEBSソースに対してW_GL_COGS_FS内の重複レコードを回避する方法に関するドキュメント[ID 1312078.1]を参照してください。

1.3.47 総勘定元帳仕訳で、間違った通貨換算日付が使用される

総勘定元帳(GL)ファクト内に交換日付を移入するETLロジックは、ポストされた日付から日付を派生します。ある期間に仕訳が作成され、次の期間にポストされた場合、ETLは、ポストされた日付に基づいて為替レートを移入します。しかし、GLでは、すべての外貨仕訳の通貨換算レートは、その仕訳が作成された会計期間内のものである必要があります。そのため、ポストされた日付を交換日付として使用すると、派生された換算レートはそれ以降正しくないことになります。

対処方法

My Oracle Supportで、GLモジュールに対して、ポストされた日付ではなく調整日付を使用する際の通貨換算為替レートの変更に関するドキュメント[ID 887647.1]を参照してください。

1.3.48 PeopleSoft Financialsからのロード時、W_GL_BALANCE_F_U1索引の作成が失敗する

W_GL_BALANCE_FのINTEGRATION_IDには、3つの追加のチャートフィールドCHARTFIELD1、CHARTFIELD2およびCHARTFIELD3が含まれている必要があります。そうでない場合、含まれている他のすべてのチャートフィールドがNULLであると、統合IDが重複し、一意制約違反につながります。

対処方法

My Oracle Supportで、Peoplesoft 9.0ソースに対してBI Apps 7.9.6.2でファクト表W_GL_BALANCE_Fのロードが失敗することに関するドキュメント[ID 1308336.1]を参照してください。

1.3.49 SDE_ORA_APTRANSACTIONFACT_DISTRIBUTIONSで正しくない抽出日付が使用される

SDE_ORA_APTransactionFact_Distributionsタスクのフルセッションでは、$$INITIAL_EXTRACT_DATEではなく、$$LAST_EXTRACT_DATEに基づいてOracle EBSソースシステムからデータが抽出されます。正しい抽出は、$$INITIAL_EXTRACT_DATEに基づいて行われる必要があります。

対処方法

My Oracle Supportで、正しくない抽出日付パラメータを使用したSDE_ORA_APTRANSACTIONFACT_DISTRIBUTIONS_FULLのSQに関するドキュメント[ID 1313832.1]を参照してください。

1.3.50 DB2 UDB v9.7およびSiebel 8.1.1でのETL後の、データウェアハウス表の確認

この問題は、DB2 V9.7を使用するSiebel 8.1.1ソースシステムに影響を与えます。ETL後、データウェアハウス表でデータに関する次の問題を確認する必要があります。

  • すべての日付列で、タイプスタンプは00:00:00に丸められます。たとえば、表W_ACTIVITY_Dで、列ACTUAL_END_DTのタイムスタンプは、そのベンチにタイムスタンプ値があっても、00:00:00に丸められます。たとえば、次のようになります。

    ETL前のベンチ:

    Integration ID ACTUAL_END_DT 
    05-HMDY5 2006-06-06 05:17:01
    

    ETL後のベンチ:

    Integration ID ACTUAL_END_DT 
    05-HMDY5 2006-06-06 00:00:00
    
  • 数値の日付の10進数では、小数点以下は切り捨てられません。たとえば、表W_ACTIVITY_Dで、列A_JULIAN_END_DTの小数点以下は切り捨てられます。たとえば、次のようになります。

    ETL前のベンチ:

    Integration ID A_JULIAN_END_DT 
    1-10RIU 2452128.9046875
    

    ETL後のベンチ:

    Integration ID A_JULIAN_END_DT 
    1-10RIU 2452128
    

1.3.51 Oracle Loyalty Analytics用の非OracleデータベースでPLP_LoyMemberTierMovementQtrAggrが正常に実行されない

これは非Oracleデータベースに影響を与える既知の問題です。ターゲットウェアハウスデータベースがOracleでない場合、MEMBER TIER MOVEMENT AGGREGATIONのETLは正常に実行されずに、変換エラーが発生します。

対処方法

Informatica PowerCenter Designerで、Mapping Designerツールを使用してPLP_LoyMemberTierMovementQtrAggrマッピングを次のように変更します。

Microsoft SQL Serverデータベースの場合:

  1. SQL_LoyMemberTierMove_AggというSQL変換を開いて、「SQL Settings」タブを表示します。

  2. 「Database Type」をMicrosoft SQL Serverに変更します。

  3. 「SQL Ports」タブを表示して、bitと示されたすべての列の「Native Type」データ型をvarcharに変更します。

DB2データベースの場合:

  1. SQL_LoyMemberTierMove_AggというSQL変換を開いて、「SQL Settings」タブを表示します。

  2. 「Database Type」をDB2に変更します。

  3. 「SQL Ports」タブを表示して、charと示されたすべての列の「Native Type」データ型をvarcharに変更します。

Teradataデータベースの場合:

  1. SQL_LoyMemberTierMove_AggというSQL変換を開いて、「SQL Settings」タブを表示します。

  2. 「Database Type」をTeraDataに変更します。

  3. 「SQL Ports」タブを表示して、charと示されたすべての列の「Native Type」データ型をvarcharに変更します。

1.3.52 ダッシュボードのツールチップが英語でのみ表示される

モジュール: すべて

ソースOLTP: すべて

データベース: すべて

この問題は、Oracle Business Intelligence Enterprise Editionリリース11.1.1を使用しているOracle BI Applicationsユーザーに該当します。この問題は、多言語サポートに関連するもので、米国英語以外の言語にのみ該当します。

Oracle BI Applicationsのダッシュボードの説明が利用可能な場合は常に、Oracle BI EEのダッシュボードドロップダウンメニュー内のマウスオーバーツールチップとしてそれらの説明が表示されます。ただし、Oracle BI EE 11.1.1 (11.1.1.5.0以前)の既知の問題のため、英語以外の翻訳も米国英語で表示されます。

対処方法

注意: 次の対処方法には、任意の目的の言語でダッシュボードの説明を表示する手順が示されています。ツールチップが米国英語でのみ表示される問題を解決する方法ではありません。

  1. Webブラウザを開き、Oracle Business Intelligence環境に接続します。

  2. サインイン画面で、ユーザーIDとパスワード、および使用する言語を入力します。

  3. 「マイ・ダッシュボード」ページまたはOracle Business Intelligenceのホームページで、グローバルヘッダーから「カタログ」オプションを選択して「カタログ」ページを開きます。

  4. 「フォルダ」ペインから、「共有フォルダ」サブフォルダに移動し、作業するアプリケーションのフォルダを選択して、「ダッシュボード」フォルダを選択します。

  5. 「ダッシュボード」フォルダでは、ダッシュボード名の下に、サインイン画面で選択した言語でダッシュボードの説明が表示されます。

    説明は、ダッシュボードプロパティの下にも表示されます。ダッシュボードプロパティにアクセスするには、ダッシュボードを選択し、マウスを右クリックして、ドロップダウンから「プロパティ」オプションを選択します。

1.3.53 B2B Customer InsightダッシュボードのNext Product Purchasedレポート内の指標のエラー

モジュール: Marketing Analytics - B2B Customer Insight Analysis

ソースOLTP: サポートされているすべてのSiebelバージョン

データベース: サポートされているすべてのデータベース

B2B Customer InsightダッシュボードのNext Product Purchasedレポートに、指標の正しいカウントが報告されません。これは、廃止された外部キーW_ORDERITEM_F.ACCNT_WIDが使用されていることによるものです。新しい顧客次元モデルでは、W_ORDERITEM_F.ACCNT_WIDではなく、W_ORDERITEM_F.CUSTOMER_WIDを使用する必要があります。

対処方法

  1. Oracle BI Administration Toolで、RPDを開き、「物理レイヤー」に移動して、物理データベース(Oracle Data Warehouse)を開きます。

  2. オブジェクトFact_W_ORDERITEM_F_PRODUCTS_SAME_ACCOUNT_OV_Fにスクロールダウンします。

  3. このオブジェクトをダブルクリックし、「一般」タブを表示して、SQL文を次のものに置き換えます。

    SELECT  F.PROD_WID AS PROD_WID, F2.PROD_WID AS NEXTORDER_PROD_WID,   
    F.CUSTOMER_WID AS ACCT_WID,  F.ORDER_WID, F2.ORDER_WID AS NEXTORDER_WID 
    FROM VALUEOF(OLAPTBO).W_ORDERITEM_F F, VALUEOF(OLAPTBO).W_ORDERITEM_F F2 
    WHERE 
    F.CUSTOMER_WID = F2.CUSTOMER_WID and F.PROD_WID <>0 and F2.PROD_WID <>0 
    AND F2.ORDER_WID = (SELECT MIN(ORDER_WID) 
    FROM VALUEOF(OLAPTBO).W_ORDERITEM_F FIN 
    WHERE FIN.CUSTOMER_WID = F.CUSTOMER_WID 
    AND   FIN.ORDER_WID > F.ORDER_WID) 
    AND F.CUSTOMER_WID <> 0
    
  4. RPDを保存します。

  5. Oracle BI EEを再起動します。

1.3.54 DACでは、W_POSITION_DH_PRE_CHG_TMP表に対して常に切捨てを設定する必要がある

W_POSITION_DH_PRE_CHG_TMPは、役割階層の増分実行で使用される一時表です。この表のデータは、各増分実行の前に切り捨てられます。この設定は、インストール済のDACメタデータでは欠落しています。この設定がないと、W_POSITION_DH_PRE_CHG_TMPのロードが低速になる可能性があります。さらに、PLP_PayrollFact_PositionHierarchy_Updateなどの一部のロード後のファクト更新で、次のエラーが報告されることがあります。

Error: ORA-01427: single-row subquery returns more than one row

対処方法

次の手順を実行して、表W_POSITION_DH_PRE_CHG_TMPのDACメタデータの常に切捨ての設定をオンにします。

  1. DACで、「設計」→「[ユーザーの特定のコンテナ]」→「タスク」に移動します。

  2. 「SIL_PositionDimensionHierarchy_PreChangeTmp」を選択してクエリーを実行します。

  3. 「タスク」→ターゲット表サブタブに移動し、W_POSITION_DH_PRE_CHG_TMP表の常に切捨てプロパティを選択します。

  4. 変更内容を保存します。

1.3.55 Recruitmentで、社内志願者に対して正しくない採用日付が示される

この問題は、Recruitment Analyticsを実装しているOracle E-Business Suiteユーザーのみに影響を与えます。採用ファクトの採用日付は、社内の求職者の当初の採用日付ではありません。採用日付は、社内の志願者か社外の志願者かに関係なく、その志願者が採用された日付です。社員が社内の職種に応募した場合、採用ファクトの採用日付には、社内で採用された/異動した社員の当初の採用日付ではなく、新しい職種に就いた日付が格納されます。これは意図的なものです。

社員が社内の職種に応募した場合、その社員は、社員-志願者となります。Recruitment Analyticsでは、社内志願者が、その職種に採用された社員と関係付けられます。このプロセスは、マッピングSDE_ORA_ApplicantEventFact_EmpAplAssignmentsで実行されます。このプロセスでは、志願者の職務と社員の職務が関係付けられます。この情報は、表W_ORA_APPL_EVENT_F_TMPに格納されます。この関係付けのロジックは、実装に応じて変えることができます。実装時、マップレットソース修飾子SQL mplt_BC_ORA_ApplicantEventFact_EmpAplAssignmentsで指定された条件を、より限定的なものにすることが可能です。関係付けがより正確なものになるように、ソース修飾子SQLに条件を追加できます。たとえば、次のように、条件にさらなる制限を適用できます。

a. asg_apl.vacancy_id = asg_emp.vacancy_id 
b. asg_apl.application_id = asg_emp.application_id 
c. asg_apl.vacancy_id = asg_emp.vacancy_id and asg_apl.application_id = asg_emp.application_id

1.3.56 Oracle E-Business Suiteについて、EXPENSE_INVOICE_POSTED_DTがAP_CHECKS_ALL.CHECK_DATEからプルされない

この問題は、Oracle Procurement and Spend Analyticsに影響を与えます。このリリースで出荷される費用償還サイクルタイムという尺度は、「従業員経費–概要」サブジェクトエリアでは機能しません。この尺度では、ファクトテーブルW_EXPENSE_F内の列EXPENSE_INVOICE_POSTED_DT_WIDが使用されますが、この列は、ETL時にAP_EXPENSE_REPORT_HEADERS_ALL.EXPENSE_LAST_STATUS_DATEから取得されます。

対処方法

この問題には、Oracle E-Business Suiteパッチ10038359で対処しています。

1.4 Teradata固有の問題

この項では、Teradataデータベースに固有の問題について説明します。この項の内容は次のとおりです。

1.4.1 Teradata接続の構成

この項が該当するのは、データウェアハウスをTeradataデータベース内で実行している場合のみです。TPump外部ローダーの使用の詳細は、InformaticaのドキュメントとTeradataのドキュメントを参照してください。

TPumpコマンドの使用時に、次のエラーメッセージ(または類似するエラーメッセージ)が表示された場合は、その後に示すパラメータを設定していることを確認してください。

TRANSF_1_1_1> DBG_21216 Finished transformations for Source Qualifier [Sq_W_POSITION_DS]. Total errors [0] 
WRITER_1_*_1> WRT_8047 Error: External loader process [2192] exited with error [12] 
WRITER_1_*_1> CMN_1761 Timestamp Event: [Mon Apr 28 14:39:54 2008] 
WRITER_1_*_1> WRT_8004 Writer initialization failed [Error opening session output file [\\.\pipe\w_XXXX_d1.out] [error=]]. Writer terminating. 
WRITER_1_*_1> CMN_1761 Timestamp Event: [Mon Apr 28 14:39:54 2008] 
WRITER_1_*_1> WRT_8047 Error: External loader process [2192] exited with error [12] 
WRITER_1_*_1> CMN_1761 Timestamp Event: [Mon Apr 28 14:39:54 2008] 
WRITER_1_*_1> WRT_8088 Writer run terminated. [External loader error.]

TPumpローダーを実行するには、次のパラメータをこの順序どおりにコマンドラインで指定する必要があります。

  • Database Name: Teradataデータベースの名前を入力します。

  • Error Database Name: Teradataデータベースの名前を入力します。

  • Log Table Database Name: Teradataデータベースの名前を入力します。

  • Error Table name: エラー表として使用する表の名前を入力します。

  • Log Table name: ログ表として使用する表の名前を入力します。

注意

次の属性は接続レベルで指定できます。

Database

Error Database

Log Table Database

次の属性はワークフローレベルで指定します。

Error Table

Log Table

対処方法

該当なし。

1.4.2 Teradataに対して上位Nフィルターエラーが発生するSales Analyticsレポート

この問題は、このフィルターが適用された特定の指標に対する結果を何も返さない上位Nのレポートが実行されたときに、TeradataのSales Analyticsで発生します。次の(デフォルトで用意されている)Sales Analyticsレポートが影響を受けます。

  • 「セールス」→「顧客」→「概要」タブ→上位アカウント

  • 「セールス」→「顧客」→「概要」タブ→リージョン別アカウント

  • 「セールス」→「顧客」→アカウントサマリータブ→アカウントのオーダー履歴

  • 「セールス」→「顧客」→アカウントサマリータブ→上位のアカウントの商談

  • 「セールス」→「顧客」→アカウントサマリータブ→「見積りとオーダーの履歴」

  • 「セールス」→「顧客」→アカウントサマリータブ→アカウントアクティビティ

  • 「セールス」→「パイプライン」→「詳細」タブ→ステージ内の日数別の上位10の取引

  • 「セールス」→「パイプライン」→マイパイプラインータブ→「上位の行き詰まり商談(個人)」

対処方法

  1. 編集モードでレポートを開きます。

  2. 「基準」に移動し、上位Nフィルターが適用されている列で使用可能な「式の編集」オプションをクリックします。

  3. 式が"X.Y" (Xはファクトフォルダの名前、Yは指標の名前)である場合、これをIFNULL("X.Y", 0)に変更します。

    たとえば、指標が"パイプラインファクト. ステージ内の日数"である場合、これをIFNULL("パイプラインファクト. ステージ内の日数", 0)に変更します。

  4. 上位Nに対してすでに存在しているフィルターを次の2つのフィルターで置き換えます。

    • 上位N (既存のフィルターと同様ですが、手順3で更新された式を含む列に指定します)

    • AND "0を超える"

  5. レポートを保存します。

    注意: 変更は、NULL値に対するテストを行い、NULLをゼロにします。そうでないと、構文は、Teradataに対して正常に実行されません。

1.4.3 TeradataデータベースでPLP_LoyMemberTierMovementQtrAggrが正常に実行されない

詳細は、第1.3.51項「Oracle Loyalty Analytics用の非OracleデータベースでPLP_LoyMemberTierMovementQtrAggrが正常に実行されない」を参照してください。

1.4.4 SIEBEL SIA: Teradataデータベースの間隔フィールドオーバーフローエラー

Teradataデータベースプラットフォームで間隔フィールドオーバーフローエラーが発生した場合は、日付/時刻の間隔がTeradata DBの制限を超えていないことを確認してください。たとえば、Teradataで許可されている、2つの日付間の最大日数は9999です。詳細は、Teradataのドキュメントを参照してください。