データベース移行ユーティリティ・インストラクション
バージョン9.31
B62625-03(原本部品番号:E14620-07)
2012年1月
Oracle Application Testing Suiteリリース9.31は、負荷テストおよびテスト管理のコンポーネント用に、Oracle Database 10g、11gまたはXE 10gをRDBMSとしてサポートします。
このバージョンのOracle Application Testing Suiteでは、OracleのみがRDBMSとして動作保証されています。リポジトリにMicrosoft AccessまたはSQL Serverデータベースのいずれかを使用している既存のユーザーは、Oracleで動作保証されたソフトウェアを使用していないことになります。データを現在のOracle Application Testing Suiteデータベース・システムからOracle Database 11gに移行する既存のユーザーは、このData Migration Utilityを使用してデータをOracle 11gデータベースに移行することができます。このドキュメントでは、Data Migration Utilityとその使用方法について説明します。
このトピックでは、Microsoft Access、SQL ServerまたはOracleデータベースでのOracle Test ManagerまたはOracle Load Testingのデータを、Oracle Database 11gに移行する基本的な手順を説明します。
データ移行の手順を開始する前に、次のことを確認します。
Oracle Database 10g、11gまたはXE 10gがサーバーにインストールされ、設定されていること。
Data Migration Utilityの実行前に、Oracle Test ManagerまたはOracle Load Testing(あるいはその両方)用のOracle Databaseが作成されていること。
Oracle Application Testing Suiteデータベース設定アプリケーションを使用して、Oracle Load TestingおよびOracle Test Manager用にOracleデータベースを追加および設定します。
ユーティリティを使用してデータを移行するには、次のようにします。
Oracle Application Testing Suiteのスタート・メニューの下の「ツール」サブ・メニューからデータ移行ツールを選択します。
「ソース・データベース」ダイアログ・ボックスで、製品とデータベース・タイプを選択します。
移行元データベースの情報を指定します。
SQL Serverデータベースの場合、「サーバー」、「データベース情報」および「ユーザー情報」を指定します。
Microsoft Accessデータベースの場合、データベース・ファイルのパスおよびファイル名を指定します。
Oracleデータベースの場合、サーバー、ポート、サービス名およびユーザー情報を指定します。
「次」をクリックします。
移行先データベースの情報を指定します。
サーバー: Oracleデータベースがインストールされているサーバーの名前を入力します。
ポート: 接続用のポート番号を入力します。
サービス名: Oracleデータベースに使用されるサービス名を入力します。
ユーザー情報: Oracleデータベースにアクセスするためのログオン情報を入力します。
「このスキーマに新しいオブジェクトを作成する」オプションを選択または選択解除します。
「次」をクリックします。
必要な場合、データの上書きを確認します。
データが移行されるまで待ちます。進捗ダイアログ・ボックスが表示されます。データ移行が完了したら「OK」をクリックします。
「OK」をクリックして、移行の実行中メッセージを閉じます。
「完了」をクリックして、Data Migration Utilityを閉じます。
「OK」をクリックして、ユーティリティのクローズを確定します。
別のデータベースからデータを移行する必要がある場合、ユーティリティを再起動し、移行元および移行先データベース情報を指定する手順を繰り返します。
このダイアログ・ボックスでは、Oracleデータベースへ移行するデータベースの詳細を指定します。移行する製品データベースと、特定のデータベースのタイプの詳細を指定します。
製品: 移行する製品データベースを選択します。
Oracle Test Manager: Oracle Test Managerデータベースからデータを移行する場合はこのオプションを選択します。
Oracle Load Testing: Oracle Load Testingデータベースからデータを移行する場合はこのオプションを選択します。
構成スキーマ: Oracle Application Testing Suite構成データ・データベースからデータを移行する場合はこのオプションを選択します。
データベース・タイプ: 移行するデータベースのタイプを選択します。
SQLサーバー: SQL Serverデータベースからデータを移行する場合はこのオプションを選択します。
MSアクセス: Microsoft Accessデータベースからデータを移行する場合はこのオプションを選択します。
Oracle: Oracleデータベースからデータを移行する場合はこのオプションを選択します。
データベース情報: 移行するデータベースのタイプのソース情報を指定します。ダイアログ・ボックスは、選択したデータベース・タイプに基づいて変わります。
「ソース・データベース」ダイアログ・ボックスではMS Accessデータベースについて次の情報が必要です。
データベース・ファイル・パス: 既存のデータベース・ファイルの場所を入力します。「参照」をクリックすると、データベースを特定するための「開く」ダイアログ・ボックスが表示されます。Oracle Application Testing Suiteに対してMS Accessデータベースは、Oracle Test Managerデータベースの場合は<installdir>\OTM\Files\tm.mdb、Oracle Load Testingデータベースの場合は<installdir>\OFT\Reporter\RSWReport.mdbを使用します。
認証DBパス: Oracle Load Testingの既存の認証データベースの場所を入力します。「参照」をクリックすると、データベースを特定するための「開く」ダイアログ・ボックスが表示されます。Oracle Application Testing Suiteに対して、MS AccessデータベースおよびSQL Serverデータベースは<installdir>\EmpAppServer\Data\oldinstall.mdbを使用します。
「ソース・データベース」ダイアログ・ボックスではSQL Serverデータベースについて次の情報が必要です。
サーバー: SQL Server名を入力します。
データベース: ODBC接続に使用されるデータベースの名前を入力します。
ユーザー情報: SQLデータベースにアクセスするためのログオン情報を入力します。
次のユーザー情報の使用: ログオン情報を入力する場合はこのオプションを選択します。
ユーザー名: ユーザー名を入力します。
パスワード: パスワードを入力します。
NT認証の使用: NTログオンを使用する場合はこのオプションを選択します。
「ソース・データベース」ダイアログ・ボックスではOracleデータベースについて次の情報が必要です。
サーバー: Oracleデータベースのサーバー名を入力します。
ポート: ポート番号を入力します。
サービス名: Oracleデータベースのサービス名を入力します。
ユーザー名: ユーザー名を入力します。
パスワード: パスワードを入力します。
「ターゲット・データベース」ダイアログ・ボックスでは、Microsoft AccessまたはSQL Serverデータベースのデータベース・データを移行するOracleデータベースの詳細を指定します。移行先データベースの情報を指定します。
データベース情報: データを移行する先のデータベースの情報を指定します。
「ターゲット・データベース」ダイアログ・ボックスではOracleデータベースについて次の情報が必要です。
サーバー: Oracleデータベースがインストールされているサーバーの名前を入力します。
ポート: 接続用のポート番号を入力します。
サービス名: Oracleデータベースに使用されるデータベース・システムID (SID)またはサービスの名前を入力します。
ユーザー情報: Oracleデータベースにアクセスするためのログオン情報を入力します。
既存のユーザーを使用しています: 選択した場合、既存のユーザー・ログオン資格証明が使用されます。「ユーザー名」および「パスワード」のログオン資格証明を指定します。
新規ユーザーの作成: 選択した場合、指定したログオン資格証明を使用して新規ユーザーがデータベースに作成されます。「システム・ユーザー」および「パスワード」と、新規ユーザーの「ユーザー名」および「パスワード」のログオン資格証明を指定します。
システム・ユーザー: データベースへのログオンに使用するシステム・ユーザー名を入力します。
パスワード: システム・ユーザーのパスワードを入力します。
ユーザー名: ユーザー名を入力します。
パスワード: パスワードを入力します。
表領域: 新規ユーザーが作成される表領域の名前を入力します。デフォルトはUSERSです。
オプション: 上書きオプションを指定します。
データを移行する前に、このスキーマの表を削除し、新しい表を作成します: 選択した場合、データ移行によって新規オブジェクトがデータベースに作成されます。選択解除した場合、データ移行ではターゲット・データベースに含まれるデータを上書きするかどうかが確認されます。
「結果」ダイアログ・ボックスにはデータ移行の進捗状況と結果が表示されます。結果レポートには最初に移行情報、続いて移行対象のオブジェクトがアクションの説明とともに示されます。結果レポートの例を次に示します。
Oracle Application Testing Suite - Data Migration Product :Oracle Test Manager Source Database :Access Database Name :C:\OracleATS\OTM\Files\tm.mdb User : Target Database :Oracle Server Name :hydra2 Service Name :ORCL User :dbadmin Object Name Description "TESTTYPEID_TRG" Trigger Disabled "TESTCASEACTIVITYID_TRG" Trigger Disabled [...] _System_NodeStatus 1 rows copied _System_PositionIssue 12 rows copied [...] "TO_PROJECT_PROJECTID" Reset value to 19 "TESTTYPEID_SEQ" Reset value to 9 [...] "ISSUESTATUSTYPEID_TRG" Trigger Enabled "REQUIREMENTSTATUSTYPEID_TRG" Trigger Enabled
データ移行が進行中であることを示すメッセージ・ボックスが表示されます。データ移行が完了すると別のメッセージ・ボックスが表示されます。データ移行が終了してから、メッセージ・ボックスとData Migration Utilityを終了します。
Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc
を参照してください。
Oracleサポートへのアクセス
Oracleのお客様は、My Oracle Supportにアクセスして電子サポートを受けることができます。詳細は、http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=info
、聴覚に障害があるお客様はhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs
を参照してください。
Oracle Application Testing Suiteデータベース移行ユーティリティ・インストラクション バージョン9.31
B62625-03
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