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Oracle® Functional Testing OpenScriptユーザーズ・ガイド
バージョン9.31
B62630-03
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A コマンドライン・リファレンス

この付録では、コマンドラインからOpenScriptスクリプトを実行するパラメータをリストします。すべてのOpenScriptスクリプトは、次の条件が満たされているものとしてコマンドラインから実行することができます。

コマンドラインからスクリプトを実行するには:

[OpenScript Install Dir]/runScript.bat Path/ScriptName.jwg [options]

OpenScriptはインストールされていないが、OATSエージェントがインストールされている場合は、次のように入力します。

[OATS Install Dir]/agent/runScript.bat Path/ScriptName.jwg [options]

Pathは、ファイル位置の完全なドライブとディレクトリのパスです。ファイル・パスを指定する際は、円記号(¥)のかわりにフォワードスラッシュ(/)を使用して、円記号の表記がJavaで誤って解釈されないようにします。円記号表記の使用が必要な場合は、二重の円記号(¥¥)をファイル・パスで使用します。たとえば、[OATS Install Dir]¥¥agent¥¥runScript.batのようになります。

[options]には、任意の数のエージェントのコマンドライン設定を入力します。

A.1 コマンドライン設定の指定

この項では、コマンドライン設定の使用方法を説明します。

A.2 サポートされているエージェントのコマンドライン設定

特定の設定は、特定のモジュールが適用されているスクリプトにのみ適用されます。たとえば、HTTP負荷テスト・スクリプトの設定は、Web機能テスト・スクリプトには適用されません。

A.2.1 一般的な設定

次の表に、一般的なコマンドライン設定をリストします。

設定 説明
-ENCRYPTION_PROPERTIES_FILE path\encryption.properties 暗号化されたパスワード認証に使用するフル・パスとファイル名を指定します。ファイル名はC:\Documents and Settings\username\osworkspace\.metadata\.plugins\oracle.oats.scripting.utilities\encryption.propertiesです。
-databank_preparation_timeout timeout タイムアウトになるまでに、使用するデータバンクの準備にかけることができる時間を指定します。値は秒単位で指定します。オプションの指定がない場合は、デフォルト値として30秒が使用されます。この設定には、次の処理にかかる時間もすべて含まれます。

データベース・バックアップされるデータバンクを使用する場合:

  • データベースへの接続

  • 問合せ

  • レコードの読込み、ファイルへの書込み

  • インデックスの同時作成

  • 切断

CSVバックアップされるデータバンクを使用する場合:

  • CSVファイルの解析とインデックスの作成に必要な時間

ランダム一意値を使用する場合:

  • インデックスをシャッフルする時間

使用例:

-databank_preparation_timeout 60

-dbopts "dboption, dboption, ..." スクリプトを再生する際に使用するデータバンク・レコードを指定します。設定するデータバンクごとにdboptionが必要です。1つ以上のdboptionを指定できます。それぞれのdboptionは次の形式で指定します。

"settingName=settingValue:settingName=settingValue:..."

少なくとも1つの設定名=設定値ペアを指定する必要があります。alias設定のみ必須指定です。その他の設定はどれもオプションです。dboptionでは次の設定名が有効です。

alias=alias: 設定するデータバンクの別名を指定します(必須)。

startIndex=startIndex: 使用する開始データバンク・レコードを指定します。レコードは1から始まります。デフォルト値は1です。

rangeMin=rangeMin: データバンク・レコードの範囲の始まり(以上)を指定します。レコードは1から始まります。デフォルト値は1です。

rangeMax=rangeMax: データバンク・レコードの範囲の終わり(以下)を指定します。レコードは1から始まります。範囲の終わりをデータバンク・レコードの件数と同じにする場合は、-1を指定します。デフォルトは-1です。

advance=advance_mode: 「次のレコードに進む」設定を指定します。advance_modeには、次のいずれかの値を指定できます。

  • advance=WHEN_SCRIPT_REQUESTS: 「次のレコードに進む」の「スクリプトによるレコードのリクエスト時」オプションに該当します。設定の指定がない場合は、これがデフォルト値になります。

  • advance=EACH_OCCURRENCE: 「次のレコードに進む」の「発生ごと」オプションに該当します。カラム名を指定する場合は、advance-columnを使用できます。カラムの指定がない場合は、なんらかのカラムが使用されて、次のレコードに移動します。

  • advance=EACH_ITERATION: 「次のレコードに進む」の反復ごとオプションに該当します。

  • advance=KEEP_FIRST_RECORD: 「次のレコードに進む」の「最初に割り当てられたレコードを保持」オプションに該当します。

次のように入力します。

  • advance=WHEN_SCRIPT_REQUESTS

  • advance=EACH_OCCURRENCE

  • advance=EACH_OCCURRENCE:advance-column=firstName

  • advance=EACH_ITERATION

  • advance=KEEP_FIRST_RECORD

advance-column=columnName: データバンクのカラムの名称を指定します。カラムの指定がない場合は、なんらかのカラムが使用されて、次のレコードに移動します。

-dbopts (続き) select=select_mode: 「次のレコードの選択」設定を指定します。select_modeには、次のいずれかの値を指定できます。
  • select=SEQUENTIAL: 「次レコード選択」の「連続」オプションに該当します。設定の指定がない場合は、これがデフォルトの選択モードになります。

  • select=RANDOM: 「次レコード選択」の「ランダム」オプションに該当します。

  • select=SHUFFLE: 「次レコード選択」の「シャッフル」オプションに該当します。

select-seed=seed_number: ランダム・レコードを選択する場合のシードを指定します。この設定はオプションであり、select=RANDOMまたはselect=SHUFFLEを指定した場合にのみ使用できます。select_modeの値は、負でないLONG値です。0を指定すると、シードの生成に現在のシステム時間が使用されます。デフォルト値は0です。

次のように入力します。

  • select=RANDOM:select-seed=437292634

  • select=SHUFFLE:select-seed=372389237

  • select=RANDOM:select-seed=0

  • select=SHUFFLE:select-seed=0

whenOut=whenOut_mode: 「レコードの終了時」設定を指定します。whenOut_modeには次の値のいずれかを指定できます。

  • whenOut=LOOP_FOREVER: 「レコードの終了時」の「範囲内でループ」オプションに該当します。指定がない場合は、これがデフォルト値です。

  • whenOut=STOP_USER: 「レコードの終了時」の「ユーザーの停止」オプションに該当します。

  • whenOut=KEEP_SAME: 「レコードの終了時」の「最初に割り当てられたレコードを保持」オプションに該当します。

次のように入力します。

  • whenOut=LOOP_FOREVER

  • whenOut=STOP_USER

  • whenOut=KEEP_SAME

independentCursors=true|false: 「各ユーザーがレコードを個別に反復」設定を指定します。仮想ユーザーが複数存在する場合にのみ実用的な設定であるため、コマンド・ラインで再生する場合は、この設定はお薦めしません。次の値のいずれかを指定できます。

  • independentCursors=FALSE: 指定がない場合は、これがデフォルトです。

  • independentCursors=TRUE

-dboptsの使用例を次に示します。

-dbopts alias=fmstocks_data:startIndex=2:rangeMin=2:rangeMax=5:whenOut=STOP_USER

-dbopts alias=fmstocks_data:select=SHUFFLE:iterations=10

-dbopts (続き) -dbopts alias=fmstocks_data:select=RANDOM:select-seed=4728292:iterations=10:advance=EACH_ITERATION

-dbopts alias=products:select=SEQUENTIAL:advance=EACH_ITERATION:iterations=100,alias=prices:select=SEQUENTIAL:advance=EACH_OCCURRENCE:advance-column=price

注意事項および制限事項

一部の設定は組合せることができません。一部の設定を組合せると、スクリプトの実行時に例外が発生する可能性があります。-dboptsを使用するときに注意が必要なケースは次のとおりです。

  1. select=RANDOMの指定がある場合は、whenOutおよびindependentCursorsオプションを使用できません。ランダムが選択されていると、ランダムなレコードが無制限に発生するため、independentCursors=FALSEを指定する必要があります。

  2. 全レコードを使い切った後でも、whenOut=KEEP_SAMEが指定されていれば、仮想ユーザーはgetRecord(n)を使用して特定のレコードをリクエストすることは可能です。

  3. getRecord(n)getFirstRecord()およびgetLastRecord() Javaコード・メソッドを使用しても、getNextDatabankRecord()で使用されているレコード・カーソルは移動されません。したがって、次のような結果になります。

    getNextDatabankRecord();// returns 1
    getRecord(7);// returns 7
    getNextDatabankRecord();//returns 2, not 7
    
  4. select=SHUFFLEまたはselect=RANDOMが指定されている状態で、getRecord(n)getFirstRecord()およびgetLastRecord() Javaコード・メソッドを起動した場合は、例外がスローされます。

  5. データバンクのインデックスが生成されていない状態で、getRecord(n)getFirstRecord()およびgetLastRecord() Javaコード・メソッドを起動した場合は、例外がスローされます。

  6. select-seedは、select=RANDOMまたはselect=SHUFFLEが指定されている場合にのみ使用できます。

  7. individualCursors=trueおよびselect=SHUFFLEが指定されている場合、すべての仮想ユーザーは同じランダム・レコードのセットを同じ順番で取得します。

  8. データバンクのインデックスが生成不可能な場合は、特定のデータバンクの範囲および開始インデックスが設定されないことがあります。

  9. select=RANDOMまたはselect=SHUFFLEは、データバンクのインデックス生成が可能な場合にのみ設定できます。

  10. select=SHUFFLEは、データバンクのインデックスが生成可能な場合、およびレコード件数が200,000件よりも少ない場合にのみ指定できます。

  11. individualCursors=trueは、データバンクのインデックス生成が可能な場合にのみ指定できます。

-dboptions alias:index:mode:range,alias:index:mode:range,... (バージョン9.10用のため非推奨)スクリプトを再生する際に使用するデータバンク・レコードを指定します。使用

-dboptions alias:index:mode:range,alias:index:mode:range,...において、aliasはデータバンクの別名で、indexは最初に取得するデータバンク・レコード(最初のレコードは1)です。modeは次のいずれかの文字列です。

  • FIRST_RECORD_ONLY: 仮想ユーザーは割り当てられた最初のレコードのみを使用します。

  • USE_ALL_RECORDS: すべてのレコードが使用された後停止します。

  • STOP_AFTER_LAST_RECORD: データバンク・ファイル内の最後のレコードが使用された後停止します。

  • LOOP_FOREVER: -iterationsで指定した反復と同数に対するすべてのレコードを調べます。モードが指定されていない場合はこれがデフォルト・モードになります。

range (オプション)は取得するレコードの範囲を、rangeMin:rangeMaxの書式で指定します。たとえば、5:10はレコード5で開始してレコード10で終了するレコード範囲を意味します。指定されていない場合、データバンクのすべてのレコードが想定されます。

データバンク設定にかかわらず、VUは-iterations設定で指定した以上の反復に対しては実行しません。

例1: 別名がfmstocks_dataのデータバンクの5番目の行で開始するレコードをループする場合は、次を使用します。

-dboptions fmstocks_data:5:LOOP_FOREVER

例2: 別名がfmstocks_dataのデータバンクには15レコードが含まれます。レコード7で開始して、反復回数が最大でも100になるようにレコード5からレコード10まで反復する(つまり、7、8、9、10、5、6、7、8、9、10、5、6...)場合は、次を使用します。

-iterations 100 -dboptions fmstocks_data:7:LOOP_FOREVER:5:10
-delayPercentage mode スクリプトのステップ間の遅延間隔を指定します。スクリプトのステップ間の遅延間隔を指定します。modeに応じて、この設定は他の設定と一緒に使用される場合があります。modeは次の番号のいずれかです。

-2 遅延なしです。

1 記録された遅延を使用します。オプションで、-delayMin n-delayMax mを使用して遅延の最小値と最大値を指定します。ここで、nmは秒で指定します。指定しなかった場合、使用される遅延のデフォルトの最小値と最大値はそれぞれ0秒と5秒です。

-1 ランダムな秒数遅延します。オプションで、-delayMin n-delayMax mを使用して遅延の最小値と最大値を指定します。ここで、nmは秒で指定します。指定しなかった場合、使用される遅延のデフォルトの最小値と最大値はそれぞれ0秒と5秒です。

0 記録された遅延に近い範囲を示す割合のしきい値を使用して、ランダムな秒数遅延します。オプションで、-delayLower p-delayUpper qを使用して遅延範囲の下限と上限の割合を指定します。ここで、pqは 0から 1の間の小数値です。指定しなかった場合、割合のしきい値には0が使用され、その結果、実際の記録された遅延が使用されます。

-iterationDelay n 反復の間にn秒間一時停止します。
-iterations n スクリプトの反復をn回実行します。
-loglocalvudisplay true|false エージェントが起動されたフォルダに、VUDisplay.txtおよびVUDisplay.csvの結果出力ファイルが作成されます。仮想ユーザー表示の出力は、機能テスト・モジュールではサポートされていません。loglocalvudisplay設定は大文字と小文字が区別されますので、正確にloglocalvudisplayである必要があります。
-noReport true|false 結果レポートの生成を無効化するにはtrueに設定します。デフォルトはfalseです。
-portnumbermaximum portNumber 複数の同時対話型デスクトップ・セッション(ターミナル・サーバー・セッションやリモート・デスクトップ・セッションなど)を使用して、単一のインストール・システムから複数のユーザーがOpenScriptを実行する際に、ポートの競合を回避するために、記録および再生ポート範囲の最大ポート番号として使用するポート番号を指定します。デフォルトは7888です。
-portnumberminimum portNumber 複数の同時対話型デスクトップ・セッション(ターミナル・サーバー・セッションやリモート・デスクトップ・セッションなど)を使用して、単一のインストール・システムから複数のユーザーがOpenScriptを実行する際に、ポートの競合を回避するために、記録および再生ポート範囲の最小ポート番号として使用するポート番号を指定します。デフォルトは7777です。
-preserveVariables true|false 反復間の変数を保持する場合はtrueに、反復間の変数を消去するにはfalseに設定します。変数は、ローカルJavaコード変数ではなく、getVariables().set()などの変数サービスを使用して設定された変数を参照します。
-propertiesPath path 追加するその他のコマンドライン設定name=valueペアを含むJavaの.propertiesファイルを指定します。

使用例:

-propertiesPath "C:/additionalSettings.properties"
-replaceURLs originalURL1= replacementURL1,originalURL2=replacementURL2,[...] URL置換文字列を指定します。再生時に、エージェントがoriginalURLというセグメントで始まるURLのリクエストを送信するときに、元のURLセグメントをreplacementURLで置換します。この機能は、負荷テスト・スクリプトのみで使用できます。
  • originalURL: 置き換えられるスクリプトで使用されるURL:portの開始セグメントを指定します。この値では大文字と小文字が区別されます。

  • replacementURL: エージェントがoriginalURLの置き換えとしてリクエストする、URL:portの新しい開始セグメントを指定します。

どちらのパラメータも、プロトコルの指定がない場合は、HTTPプロトコルが指定したと想定されます。ホストの後にポートの指定がない場合、HTTPプロトコルであればポート80、HTTPSプロトコルであればポート443が指定したと想定されます。URLの置き換えは、この想定がすべて適用されてから行われます。URL置換ペアは、それぞれのペアをカンマで区切って、何回でも指定できます。文字列の形式は、次のようになります。

-replaceURLs "test_server:7789=production_server:7789"

-replaceURLs "test_server:7789=production_server:7789,https://staging.oracle.com/main=https://production.oracle.com/welcome"
-reportName name 結果レポートのHTMLファイルを作成する際に使用されたファイル名を上書きします。拡張子を含むレポート名を指定しますが、パス情報は除外します。次に例を示します。
-reportName results.html

指定されていない場合は、OpenScriptにより、実行されているスクリプト・タイプに基づいて、結果レポートのHTMLファイルにわかりやすい名前が付けられます。たとえば、HTTP負荷テスト・スクリプトのレポートがhttpReport.htmという名前だとします。Web機能テスト・スクリプトなどの機能テスト・スクリプトのレポートはFTReport.htmという名前になります。

-repository repositoryString 1つ以上のリポジトリの物理的な場所を指定します。repositoryStringrepositoryName=fullPathToRepository,repositoryName2=fullPathToRepository2,...という形式になります。この設定は必須です。

バージョン9.0のOpenScriptスクリプトをバージョン9.10のコマンドライン・インタフェースから実行する際は、-repositoryコマンドライン引数を使用してOracle Load Testing仮想ユーザー・エージェントに、スクリプトで使用されるすべてのリポジトリを渡す必要があります。この中にはXレベルの深さのすべてのデータバンク、オブジェクト・ライブラリおよび子スクリプトに使用されるすべてのリポジトリが含まれます。

バージョン9.0では、リポジトリ・コマンドライン引数が指定されていない場合、Oracle Load Testing仮想ユーザー・エージェントはデフォルト・リポジトリ(C:/<installdir>/OFT)を使用します。バージョン9.10では、複数ユーザー環境のデフォルト・リポジトリは<user.home>の場所にある<yourmachinename>.<your username>.Defaultに変更されました。この変更では、デフォルト・リポジトリを含むすべてのリポジトリに対するコマンドライン引数として、repositoryName= repositoryPath文字列が指定されることが必要です。

常にrepositoryStringを二重引用符で囲んで指定してください。

使用例:

-repository "JohnComputer.johndoe.Default=D:/OracleATS/OFT,SharedRepository=\\testserver/OurScripts"
-resultReportFolder path すべての結果レポート・ファイルの出力フォルダを指定します。

指定されていない場合、デフォルトの出力フォルダは[script folder]/SessionIdになります。

使用例:

-resultReportFolder "C:/result"

出力フォルダは、C:/result/SessionIdになります。

-stopVUserOnFailure true|false 致命的なエラー後も、仮想ユーザーが反復を続行するかどうかを指定します。どのエラーが致命的であるかを制御するには、エラー・リカバリ設定を使用します。

A.2.2 ブラウザ設定

次の表に、ブラウザのコマンドライン設定をリストします。

設定 説明
-browser.type type スクリプト再生に使用するブラウザ・タイプを指定します。ここで、typeは次のいずれかです(大文字小文字を正確に使用して空白を含めない)。
  • InternetExplorer

  • Firefox

デフォルトはInternetExplorerです。

-browser.startupTimeout n タイムアウトするまでにブラウザの起動を待機する秒数nを指定します。デフォルトは15秒です。
-browser.overridePath path OpenScriptにより、Internet ExplorerとFirefoxのブラウザ・プロセスが物理的に存在するファイル・システム内の場所が自動的に検出されます。これらのブラウザへのパスのいずれかが正しくない場合に備え、指定されたブラウザ・タイプの起動時に使用する別のパスを指定します。この設定は、サポートされていないブラウザへのパスの指定には使用できません。

使用例:

-browser.pathOverride "D:/Programs/Firefox/firefox.exe"
-browser.extraArgs args 再生時にOpenScriptがブラウザ・プロセスの起動に使用する追加の起動引数を指定します。デフォルトでは、OpenScriptに内部的に必要な引数以外は指定されていません。
-browser.hide true|false Internet Explorerブラウザの場合のみ、再生中にブラウザを非表示にするにはtrueを指定します。この設定はFirefoxには影響しません。スクリプト内の特定のアクション(キーの使用や物理的なマウス・クリックなど)でブラウザを表示する必要がある場合は、スクリプトが正常に再生されません。デフォルトはfalseで、ブラウザが表示されます。

A.2.3 HTTP設定

次の表に、HTTPのコマンドライン設定をリストします。

A.2.3.1 プロキシ

次の表に、プロキシのコマンドライン設定をリストします。

設定 説明
-http.proxyHost host プロキシ・ホストを指定されたhostに設定します。プロキシ・ホストが指定されていない場合、プロキシは使用されません。

使用例:

-http.proxyHost "proxyserver.mycompany.com"
-http.proxyPort port_number プロキシ・ポートを指定されたport_numberに設定します。

使用例:

-http.proxyPort 1234
-http.proxyUsername username プロキシ・ホストに認証が必要な場合は、usernameを指定します。http.proxyHostおよびhttp.proxyPortが設定されていない場合は無視されます。
-http.proxyPassword password プロキシ・ホストに認証が必要な場合は、passwordを指定します。http.proxyHostおよびhttp.proxyPortが設定されていない場合は無視されます。コマンドラインで指定された場合、パスワードは暗号化されません
-http.nonProxyHosts hostsList http.proxyHostおよびhttp.proxyPortで定義した指定済のプロキシを介して、エージェントが転送しないホスト名のリストを指定します。複数のホスト名はデリミタ|を使用して区切ります。Host HTTPリクエスト・ヘッダーにあるように、ホスト名はリクエスト中のホストに一致する必要があります。

A.2.3.2 圧縮

次の表に、圧縮のコマンドライン設定をリストします。

設定 説明
-http.useGzip true|false GZIP圧縮を有効化します。クライアントにより、すべてのAccept-Encoding HTTPリクエスト・ヘッダーにgzipが追加されます。サーバーがGZIPで圧縮されたデータに対応していると、OpenScriptにより解凍されます。デフォルト値はtrueです。
-http.useDeflate true|false Deflate圧縮を有効化します。クライアントにより、すべてのAccept-Encoding HTTPリクエスト・ヘッダーにdeflateが追加されます。サーバーがDeflateで圧縮されたデータに対応していると、OpenScriptにより解凍されます。デフォルト値はfalseです。

A.2.3.3 ヘッダー

次の表に、ヘッダーのコマンドライン設定をリストします。

設定 説明
-http.userAgentHeader ブラウザ・エミュレーション。リクエストを行う際に使用するUser-Agentヘッダー文字列を指定します。値自体にUser-Agent:接頭辞を含めることは必須ではなく、影響もありません。ほとんどのOpenScriptスクリプトでは、記録中に検出されたUser-Agentヘッダー値によりこの設定が上書きされます。

使用例:

-http.userAgentHeader "Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.0)"
-http.globalHeaders headersList スクリプト再生のリクエスト・ヘッダーで使用するカスタムのグローバル・ヘッダー文字列を指定します。書式は、name1:value1;name2:value2;name3:value3の形式です。たとえば、x-oracle-slm-message-id: bcn=<beacon_name>; svc=<service_name>;test=<test_name>;step={{@getTopLevelStepName())}}のようになります。
-http.language language Accept-Language HTTPヘッダーの値を設定します。値が指定されていない場合は、エージェントによりシステムの言語が確認され、言語ヘッダーが決定されます。
-http.version version 各リクエストに追加するHTTP/1.1またはHTTP/1.0などのHTTPバージョン文字列を指定します。値が指定されていない場合、エージェントではHTTP/1.1が使用されます。
-http.accept acceptString すべてのリクエストにデフォルトで送信するHTTP Acceptヘッダーを指定します。
-http.requestInOne true|false HTTPリクエストが1つのTCPパッケージとして送信されるか、2つのTCPパッケージとして送信されるかを指定します。HTTPリクエストは、ヘッダーとPOSTデータの2つで構成される場合があります。trueに設定されている場合、ヘッダーはPOSTデータとともに1つのTCPパッケージで送信されます。falseに設定されている場合、ヘッダーとPOSTデータは、2つのTCPパッケージで順に送信されます。デフォルトはfalseです。

使用例:

getSettings().set("http.requestInOne", true);
http.post(...);
getSettings().set("http.requestInOne", false);

A.2.3.4 接続

次の表に、接続のコマンドライン設定をリストします。

設定 説明
-http.useKeepAlive true|false 使用後にHTTP接続を有効なままにするかどうかを指定します。Keep Alive接続を有効にするため、デフォルトはtrueです。
-http.maxKeepAliveRequests n Keep Alive接続を閉じるまでに行うリクエストの整数値nを指定します。http.useKeepAliveとともに使用する必要があります。
-http.maxConnections n 新しい接続が使用可能になるのをブロック(待機)するまでに、単一の仮想ユーザーが連続して開くことのできる最大接続数の整数値nを指定します。この設定がOpenScript内で適用されるのは、現在のセクションがスクリプトに使用されている場合のみです。デフォルト値が設定されていない場合、仮想ユーザーごとの接続数は2です。
-http.connectionSpeed n ダウンロードのスピードを制限するバイト/秒の数値nを指定します。たとえば、56KBpsでダウンロードするには、56000と指定します。値が指定されていない場合、または空の文字列が指定されている場合は、本来の回線スピードが使用されます。

A.2.3.5 その他

次の表に、HTTPのその他のコマンドライン設定をリストします。

設定 説明
-http.ignoredUrls list_of_urls 再生中にリクエストしない、大文字小文字が区別されないURLをカンマ区切りのリストで指定します。必要な部分はURLの最後のみで、全体である必要はありません。

使用例:

-http.ignoredUrls ".jpg,.gif,.css."
-http.cacheEmulation mode ダウンロードしたコンテンツをブラウザでキャッシュするかどうか、およびそのキャッシュ方法を指定します。各仮想ユーザーはそれぞれのキャッシュを維持します。mode値は次のいずれかの値です。
  • 1: 繰返しのユーザー。キャッシュを使用し、各反復後にキャッシュを消去しません。

  • 2: 初めてのユーザー。キャッシュを使用し、各反復後にキャッシュを消去します。

  • 3: 「ダウンロード ページをキャッシュする」を無効にします(キャッシュは行われません)。

  • 4: 「ダウンロード ページをキャッシュする」および「自動」を有効にします。

  • 5: 「ダウンロードしたページのキャッシュ」および「ページを表示するごとに確認する」を有効にします。

デフォルト値は3で、キャッシュは行われません。

-http.clearCacheAfterIteration true|false スクリプトがrun()セクションの各反復を完了した後に、ブラウザのキャッシュを削除する必要があるかどうかを指定します。この設定は、http.cacheEmulationを使用してキャッシュが有効である場合にのみ適用されます。デフォルト値はtrueで、キャッシュを削除します。
-http.maxCacheSize size キャッシュされるドキュメントの内容に割り当てる、メモリー内記憶域の最大サイズを指定します。この設定は、各仮想ユーザーが独自にドキュメントをキャッシュする場合でも、処理中の全仮想ユーザーに適用されます。メモリー内キャッシュの空き容量がなくなった場合は、ドキュメントの内容はディスク上の<installDir>\agent\cache.という一時フォルダにキャッシュされます。キャッシュされるドキュメントの格納に使用可能なディスク記憶域に上限はありません。エージェント・プロセスが起動されるたびに、ディスク・キャッシュが消去されます。OpenScriptのデフォルト値は16MBです。Oracle Load Testingのデフォルト値は128MBです。
-http.useCookies true|false 再生中に、ブラウザによるセッションまたは永続Cookieの記憶や使用を許可するかどうかを指定します。デフォルト値はtrueで、Cookieが使用されます。
-http.downloadLocalFiles true|false ローカル・ファイル・システムに存在するファイルをエージェントがダウンロードするかどうかを指定します。ローカル・ファイルがダウンロードされない場合、Oracle Load Testingの仮想ユーザー表示にコンテンツが表示されず、コンテンツに対する変数の解決などができません。デフォルト値はfalseで、ローカル・ファイルはダウンロードされません。
-http.preserveCookies true|false 反復間でCookieを保存する場合はtrueに設定します。反復間にCookieを消去する場合はfalseに設定します。デフォルト値はfalseで、反復間でCookieは保存されません。
-http.preserveConnections true|false 可能な場合には反復間で、開いているブラウザ接続の再利用を試行する場合はtrueに設定します。各仮想ユーザーは、他の仮想ユーザーとは共有しない独自の接続セットを維持します。デフォルト値はtrueで、反復間の接続が保存されます。
-http.maxContentSize n 指定されたリクエストに対して、サーバーからダウンロードする最大KBを指定します。ダウンロード・サイズを制限しない場合は-1に設定します。デフォルト値は-1で無制限です。
-http.socketTimeout n ソケットのタイムアウトをn秒単位で指定します。デフォルト値は120秒です。

A.2.3.6 ダウンロード・マネージャ

次の表に、ダウンロード・マネージャのコマンドライン設定をリストします。

設定 説明
-http.useDownloadManager true|false 再生中にダウンロード・マネージャを有効にするかどうかを指定します。デフォルトはfalseです。
-http.downloadManager.css true|false 再生中に<Link>タグ内のcssリソースをダウンロードするかどうかを指定します。デフォルトはfalseです。
-http.downloadManager.Image true|false 再生中に<Img>タグ、タグの"background"属性、または"background:url"パターンを備える<style>タグ内のイメージ・リソースをダウンロードするかどうかを指定します。デフォルトはfalseです。
-http.downloadManager.embededobject true|false 再生中に<Embed>タグまたは<Object>タグ内のオブジェクト・リソースをダウンロードするかどうかを指定します。デフォルトはfalseです。
-http.downloadManager.script true|false 再生中に<Script>タグ内のスクリプト・リソースをダウンロードするかどうかを指定します。デフォルトはfalseです。
-http.downloadManager.applet true|false 再生中に<Applet>タグ内のアプレット・リソースをダウンロードするかどうかを指定します。デフォルトはfalseです。
-http.ignoredUrlRegexps string 特定のリソースを無視するために使用する正規表現文字列を指定します。たとえば、式Login_Banner(.+?)はLogin_Banner1.gifおよびLogin_Banner2.gifなどのリソースをダウンロードしません。複数の正規表現はカンマ(,)を使用して区切ることができます。

A.2.4 機能テストの設定

次の表に、機能テストのコマンドライン設定をリストします。

設定 説明
-ft.smartMatch format オブジェクト・パスの属性に一致するように使用するフォーマットを指定します。マッチ・フォーマットはワイルドカードまたは正規表現で書式設定された式が可能です。formatは次の設定のいずれかになります。

wildcard: (デフォルト)指定されたパスの属性に不明な文字のワイルドカードが含まれる場合があります。たとえば、タイトル="Welcome, user *"の場合です。アスタリスク"*"は任意の数の文字を表します。疑問符"?"は任意の1文字を表します。

wildcardThenRegex: 指定されたパスの属性にワイルドカードで書式設定された式、または正規表現で書式設定された式が含まれる場合があります。再生中は、ワイルドカード書式を想定するオブジェクトが最初に検索されてから、次に正規表現書式を想定するオブジェクトが検索されます。

regex: (デフォルト)指定されたパスの属性に正規表現が含まれる場合があります。

-ft.smartMatch true|false trueの場合、OpenScriptのスマート・マッチ・オブジェクト識別ランキング機能が有効化されます。デフォルト値はtrueで、有効化されています。

A.2.5 Oracle EBS/Formsの機能テスト設定

次の表に、Oracle EBS/Formsの機能テストのコマンドライン設定をリストします。

設定 説明
-formsft.startup_timeout n タイムアウトが原因でスクリプトが失敗するまでに、Formsアプレットの起動を待機する秒数nを指定します。デフォルト値は30秒です。
-formsft.action_timeout n アクションの再生を試行する際に、必要なオブジェクトを検出できなかったことが原因でタイムアウトするまでに待機する秒数nを指定します。デフォルト値は30秒です。
-formsft.capture_screenshot true|false 再生中にFormsアプレットのスクリーンショットを取得する場合はtrueに設定します。デフォルト値はtrueです。
-formsft.SUPPRESS_JPSECURITY_DIALOG true|false クライアント・マシンに1.6.0_24以上のJava Runtime Environement (JRE)があるときに、スクリプトの記録時または再生時にJavaセキュリティ・ウィンドウおよび「警告 - セキュリティ」のポップアップ・ウィンドウが表示されないようにする場合はtrueに設定します。クライアント・マシンに1.6.0_23以前のJREがある場合は、この設定が有効であるか無効であるかにかかわらず、スクリプトの記録時または再生時にJavaセキュリティ・ウィンドウおよび「警告 - セキュリティ」のポップアップ・ウィンドウは表示されません。デフォルト値はtrueです。

A.2.6 Oracle EBS/Formsの負荷テスト設定

次の表に、Oracle EBS/Formsの負荷テストのコマンドライン設定をリストします。

設定 説明
-formslt.disconnect_forms_auto true|false Forms接続を自動的に切断する場合はtrueに設定します。trueの場合、無効なサーバーFormsセッションを回避するためにすべてのステップが実行された後でForms接続が閉じない場合にFormsを自動的に切断するため、各スクリプトのスクリプト終了イベントが監視されます。

Forms負荷テスト・スクリプト・チェーンがあり、Forms接続を子スクリプトで自動的に閉じない場合は、falseに設定します。

-formslt.capture_message_details true|false 再生中にメッセージの詳細を取得する場合はtrueに設定します。trueの場合、OpenScriptはFormsメッセージ・リクエスト、レスポンスや、再生中にロードされたすべてのFormsコンポーネントに関する情報を取得および保存します。この情報は、スクリプトをデバッグする際に有効です。

OpenScriptでは、詳細ビューの「メッセージ」タブおよび「オブジェクト詳細」タブに取得した詳細が表示されます。Oracle Load Testingでは、「仮想ユーザー ディスプレイ」設定に基づいて仮想ユーザー表示にこの情報が表示されます。

メッセージ詳細の取得はメモリー集中型の操作です。負荷の高い負荷テスト中は、エージェントによってリクエストされるヒープ領域容量を減らすために、この設定を解除することをお薦めします。


A.2.7 共有データの設定

次の表に、共有データのコマンドライン設定をリストします。

設定 説明
-sharedData.actionTimeout timeout リクエストしたデータが返されるまで待機する最大時間(秒)を指定します。
-sharedData.Address address 共有データ・サービスに使用するWeb ApplicationサーバーのOracle Load Testingのアドレスを指定します。For example: t3//:localhost:8088 or t3://machinename.us.oracle.com:8088.
-sharedData.Password password 認証に使用するパスワードを指定します。これは安全性の低いクリア・テキスト・パスワードなので注意してください。
-sharedData.encryptedPassword encryptedPassword 認証に使用される暗号化パスワードを指定します。このコマンドで使用するencryptedPassword値を生成するには、次のようにします。
  1. OpenScriptの一般暗号化設定でパスワードの暗号化を「スクリプト データを暗号化する」に設定します。

  2. 「スクリプト」メニューから「追加」を選択し、「共有データ」フォルダを開き、「接続パラメータの設定」を選択します。

  3. 接続パラメータを指定したら、Javaコード・ビューから暗号化パスワードをコマンド・ライン設定にコピーします。暗号化パスワードは次の例のようになります。

    gLM7NB+n7Yba0FlspMDX8A
    

この設定は、-ENCRYPTION_PROPERTIES_FILEコマンド・ライン設定と組み合せる必要があります。

使用例:

--sharedData.encryptedPassword gLM7NB+n7Yba0FlspMDX8A -ENCRYPTION_PROPERTIES_FILE C:/Documents and Settings/username/osworkspace/.metadata/.plugins/oracle.oats.scripting.utilities/encryption.properties
-sharedData.obfuscatedPassword obfuscatedPassword 認証に使用される保護パスワードを指定します。このコマンドで使用するobfuscatedPassword値を生成するには、次のようにします。
  1. OpenScriptの一般暗号化設定でパスワードの暗号化を「スクリプト データを隠す」に設定します。

  2. 「スクリプト」メニューから「追加」を選択し、「共有データ」フォルダを開き、「接続パラメータの設定」を選択します。

  3. 接続パラメータを指定したら、Javaコード・ビューから保護パスワードをコマンドラインにコピーします。保護パスワードは次の例のようになります。

    RG5CE6b1u8cG9VzbbnW6cQ==
    

使用例:

-sharedData.obfuscatedPassword RG5CE6b1u8cG9VzbbnW6cQ==
-sharedData.UserName name 認証に使用するユーザー名を指定します。Oracle Application Testing Suite構成で変更しないかぎり、デフォルト名はoatsです。

A.2.8 Web機能テストの設定

次の表に、Web機能テストのコマンドライン設定をリストします。

設定 説明
-web.event_time_out n オブジェクトのタイムアウトnを秒単位で指定します。n秒でオブジェクトを検出できない場合は、アクションが失敗します。デフォルト値は60です。
-web.capture_html true|false 再生時にブラウザHTMLを取得するかどうかを指定します。デフォルト値はtrueです。
-web.capture_screenshot true|false 再生時にスクリーンショットを取得するかどうかを指定します。デフォルト値はtrueです。
-web.capture_screenshot_interval n 新しいページが検出されてスクリーンショットが取得された後に待機する時間をミリ秒単位で指定します。デフォルト値は500です。
-web.clear_persistent_cookies true|false 反復間でブラウザ永続Cookieを削除するかどうかを指定します。デフォルト値はfalseです。
-web.clear_persistent_cookies_before true|false 再生開始前にブラウザ永続Cookieを削除するかどうかを指定します。デフォルト値はfalseです。
-web.clear_persistent_cookies_before true|false 再生開始前にブラウザ永続Cookieを削除するかどうかを指定します。デフォルト値はfalseです。
-web.clear_session_cookies true|false 反復間でブラウザ・セッションCookieを削除するかどうかを指定します。デフォルト値はfalseです。
-web.clear_session_cookies_before true|false 再生開始前にブラウザ・セッションCookieを削除するかどうかを指定します。デフォルト値はfalseです。
-web.clear_cache true|false 反復間でブラウザ・キャッシュを削除するかどうかを指定します。デフォルト値はfalseです。
-web.date_format date_format_string 日付検証テストの実行時に使用されたデフォルトの日付書式文字列を上書きする日付書式文字列を指定します。
-web.webdom_proxy_port n Webブラウザとエージェントの通信に使用するポートを指定します。デフォルト値は7666です。

A.2.9 エラー・リカバリ設定

すべてのエラー・リカバリ設定は次の書式を使用して指定します。

-errorRecoverySettingId action

actionは、次の定数のいずれかです(大文字小文字を区別する)。

  • Ignore: エラーがなかったようにスクリプトを続行します。ただし、エラーはconsole/logファイルに記録されます。

  • Warn - report the error, but continue running the script.

  • Fail: エラーがレポートされ、スクリプトの現在の反復が失敗します。

  • ReportErrorAndContinue: エラーが結果ログに報告され、スクリプトの実行が続行されます。

  • Pause: 再生を一時停止して、スクリプトの実行の続行か中断かユーザーの決定を待ちます。

A.2.9.1 一般

次の表に、一般的なエラー・リカバリ設定をリストします。

設定 説明
err.basic.BINARY_DECODING_EXCEPTION バイナリのデコードに失敗
err.basic.CHILD_SCRIPT_EXCEPTION 子スクリプトの失敗
err.basic.CREATE_VARIABLE_ERROR 変数の作成に失敗
err.basic.ENCRYPTION_SERVICE_NOT_INITIALIZED 暗号化サービスが初期化されていない
err.basic.FILE_NOT_FOUND ファイルが見つからない
err.basic.FUNCTION_EXCEPTION 関数の失敗
err.basic.GENERAL_SCRIPT_EXCEPTION 予期しないスクリプト・エラー
err.basic.SEGMENT_PARSER_ERROR セグメント・パーサーの失敗
err.basic.VARIABLE_NOT_FOUND 変数が見つからない
err.basic.ENCRYPTION_SERVICE_NOT_INITIALIZED 暗号化サービスが初期化されていない

A.2.9.2 Flex負荷テスティング(AMF)

次の表に、Flex負荷テスティング(AMF)のエラー・リカバリ設定をリストします。

設定 説明
err.amfLT.OPERATION_INVOCATION_ERROR オブジェクトに対する操作に失敗
err.amfLT.PLAYBACK_ERROR 再生に失敗

A.2.9.3 機能テスト

次の表に、機能テストのエラー・リカバリ設定をリストします。

設定 説明
err.functionalTest.FT_MATCH_ERROR テキスト・マッチング・テストに失敗
err.functionalTest.OBJECT_TEST_ERROR オブジェクト・テストに失敗
err.functionalTest.TABLE_TEST_ERROR テーブル・テストに失敗

A.2.9.4 HTTP

次の表に、HTTPのエラー・リカバリ設定をリストします。

設定 説明
err.http.HTML_PARSING_ERROR HTML解析エラー
err.http.INTERNET_INVALID_URL 無効なURL
err.http.INVALID_HTTP_RESPONSE_CODE 無効なHTTPレスポンス・コード
err.http.KEYSTORE_LOAD_ERROR クライアント証明書キーストア・エラー
err.http.MATCH_ERROR テキスト・マッチング・テストに失敗
err.http.NODE_NOT_FOUND_EXCEPTION XPath例外でエレメント・ノードが見つからない
err.http.RESPONSE_TIME_ERROR レスポンス・タイム・エラー
err.http.SOLVE_ERROR 変数解析に失敗
err.http.ZERO_LENGTH_DOWNLOAD ゼロ長ダウンロード

A.2.9.5 Oracle EBS/Formsの機能テスト

次の表に、Oracle EBS/Formsの機能テストのエラー・リカバリ設定をリストします。

設定 説明
err.formsFT.FORMS_FT_ERROR Oracle Formsエラー
err.formsFT.STATUSBAR_TEST_ERROR ステータス・バー・テスト・エラー

A.2.9.6 Oracle EBS/Formsの負荷テスト

次の表に、Oracle EBS/Formsの負荷テストのエラー・リカバリ設定をリストします。

設定 説明
err.formsLT.CONNECT_ERROR Forms接続エラー
err.formsLT.IO_ERROR Forms入出力コミュニケーション・エラー
err.formsLT.MATCH_ERROR Formsコンテンツ・マッチに失敗
err.formsLT.PLAYBACK_ERROR Forms再生エラー
err.formsLT.COMPONENT_NOT_FOUND Formsコンポーネントが見つからない

A.2.9.7 Web機能テスト

次の表に、Web機能テストのエラー・リカバリ設定をリストします。

設定 説明
err.webdom.FAIL_TO_PLAYBACK 再生に失敗
err.webdom.HTML_TEST_ERROR HTMLテストに失敗
err.webdom.OBJECT_NOT_FOUND_ERROR オブジェクトが見つからない
err.webdom.RESPONSE_TIME_ERROR レスポンス・タイム・エラー
err.webdom.TITLE_TEST_ERROR タイトル・テストに失敗
err.webdom.WAIT_FOR_PAGE_TIMEOUT_ERROR ページ・タイムアウトを待機
err.webdom.WEBDOM_SOLVE_ERROR 変数解析に失敗

A.2.9.8 ユーティリティ

次の表に、ユーティリティのエラー・リカバリ設定をリストします。

設定 説明
err.utilities.SQL_ERROR SQL実行エラー
err.utilities.XML_PARSING_ERROR XML解析エラー
err.utilities.VALIDATION_ROWCOUNT_ERROR SQL検証行数エラー
err.utilities.CSV_LOADING_ERROR CSV読込みエラー