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Oracle® Database Express Editionスタート・ガイド
11g リリース2 (11.2)
B66465-01
 

 

Oracle® Database Express Edition

スタート・ガイド

11gリリース2 (11.2)

B66465-01(原本部品番号:E18585-04)

2011年7月

Oracle Database Express Edition (Oracle Database XE)へようこそ。このガイドでは、Oracle Database XEを使用してデータベース・オブジェクトおよび単純なアプリケーションを作成し、それを稼動できるようにします。内容は次のとおりです。

このガイドでは、WindowsまたはLinuxシステムにExpress Editionをインストールしていることを前提としています(『Oracle Database Express Editionインストレーション・ガイドfor Microsoft Windows』および『Oracle Database Express Editionインストレーション・ガイドfor Linux x86-64』を参照)。

1 Oracle Database XEユーザー・インタフェースの確認

Oracle Database XEへのユーザー・インタフェースには、次のものが含まれます。

1.1 システム・メニュー・コマンド

Oracle Database XEの主要な機能にアクセスするには、次のようにシステム・メニューを使用して、使用可能な特定のコマンドにアクセスします。

  • Windowsでは、「スタート」メニューから「プログラム」(または「すべてのプログラム」)を選択し、「Oracle Database 11g Express Edition」を選択します。

  • Linuxでは、アプリケーションメニュー(Gnome)またはKメニュー(KDE)をクリックし、Oracle Database 11g Express Editionをポイントします。

サブメニュー項目から選択します。

  • ヘルプを表示: 次の選択項目が表示されます。

    • オンライン・フォーラムに移動: Oracle Database XEに関するディスカッションのオンライン・フォーラムが表示されます。

    • ドキュメントを参照: インターネット上でOracle Database XEドキュメント・ライブラリが表示されます。

    • オンライン・フォーラムに登録: Oracle Database XEオンライン・フォーラムに登録できます。

  • データベースのバックアップ: NOARCHIVELOGモード(デフォルト)では、データベースがシャットダウンおよびバックアップされた後、再起動されます。ARCHIVELOGモードでは、データベースのオンライン・バックアップが実行されます。バックアップの詳細は、Oracle Database Express Edition 2日でデータベース管理者を参照してください。

  • データベースのリストア: データベースがシャットダウンされ、最新のバックアップにリストアされます。データベースのリストアの詳細は、Oracle Database Express Edition 2日でデータベース管理者を参照してください。

  • SQLコマンドラインの実行: Oracle Database XEのSQLコマンドライン・ユーティリティが起動します。データベースに接続するには、SQLプロンプトでconnectコマンドを次の書式で発行します。

    connect username/password
    

    ここでは、usernameはユーザー名(systemまたは別のユーザー・アカウント名など)、passwordはOracle Database XEのインストール時またはそのユーザーの作成時に割り当てられたパスワードです。ヘルプを参照するには、データベースに接続した後、SQLプロンプトでhelpコマンドを入力します。

  • データベースの起動: Oracle Database XEが現在停止している場合、起動します。デフォルトでは、データベースはインストール後、およびコンピュータを再起動するたびに自動的に起動されます。ただし、システム全体のパフォーマンスの負荷を抑えるために、データベースを手動で停止し、後で手動で再起動できます。

    (データベースが現在停止していない場合、データベースがすでに起動していることを示す情報メッセージが表示されます。)


    注意:

    データベースの起動または停止: Windowsでは、Oracle Database XEをインストールしたユーザーまたはWindows管理者としてログインする必要があります。Linuxでは、Oracle Database XEをインストールしたユーザーまたはdbaユーザー・グループのメンバーであるユーザー(通常はユーザーoracle)としてログインする必要があります。

  • データベースの停止: Oracle Database XEが現在起動している場合、停止します。

  • スタート・ガイド: デフォルト・ブラウザにOracle Database XEのホームページが表示されます。第1.2項「データベースのホームページ」を参照してください。

1.2 データベースのホームページ

データベースのホームページは、次のような各種データベース管理操作を実行するためのWebブラウザベース・インタフェースです。

  • データベース記憶域の監視

  • データベース・セッションの監視

  • データベース初期化パラメータの表示

  • Oracle Application Expressの概要

データベースのホームページにアクセスするには、次のステップを実行します。

  1. 次のとおりシステム・メニューをナビゲートします。

    • Windowsでは、「スタート」メニューから、「プログラム」(または「すべてのプログラム」)、「Oracle Database 11g Express Edition」「スタート・ガイド」の順に選択します。

    • Linuxでは、アプリケーションメニュー(Gnome)またはKメニュー(KDE)をクリックし、Oracle Database 11g Express Editionスタート・ガイドの順にポイントします。

    Oracle Database XEホームページが表示されます。

    gs_admin_consl.jpgの説明が続きます
    図gs_admin_consl.jpgの説明

    これらのデータベースレベル操作の詳細は、Oracle Database Express Edition 2日でデータベース管理者を参照してください。

  2. 目的のカテゴリのボタンまたはタブをクリックします(「記憶域」など)。

    ログイン情報の入力を求めるプロンプトが表示された場合、次の内容を指定します。

    • ユーザー名: ユーザー名にsystemと入力します。

    • パスワード: Oracle Database XEのインストール時に指定したパスワードを入力します。

2 データベース・ユーザーの作成

データベース・オブジェクトの作成に使用するデータベース・ユーザーを少なくとも1つ作成する必要があります。データベース・ユーザーは、一種のデータベース・オブジェクトです。ユーザーはデータベース・スキーマに関連付けられており、データベースにはデータベース・ユーザーとして接続し、データベース・ユーザーは、ユーザーに関連付けられたスキーマで作成するデータベース・オブジェクト(表など)の所有者です。

たとえば、chrisというデータベース・ユーザーを作成する手順は、次のとおりです。コマンドラインを使用して、次のステップを実行します。

  1. SQLコマンド・プロンプト・ウィンドウを表示します。たとえば、Windowsでは、「スタート」「プログラム」(または「すべてのプログラム」)、「Oracle Database 11g Express Edition」「SQLコマンドラインの実行」の順にクリックします。

  2. SYSTEMユーザーとして接続します。

    • 入力: connect

    • ユーザー名の入力: system

    • パスワードの入力: <password-for-system>

  3. ユーザーを作成します。たとえば、次の形式で文を入力します。

    SQL> create user chris identified by <password-for-chris>;
    
  4. 必要な権限をユーザーに付与します。たとえば、次のようになります。

    SQL> grant connect, resource to chris;
    
  5. 必要に応じて、SQL*Plusを終了します(これによりコマンド・ウィンドウも閉じられます)。

    SQL> exit
    

SQL Developerを代替手段としたデータベース・ユーザーの作成

SQL Developerの使用経験がある場合、次のようにして、コマンドラインのかわりにこれを使用してデータベース・ユーザーを作成できます。
  1. SYSTEMユーザーのデータベース接続を作成します。

  2. SYSTEMユーザーのデータベース接続をオープンします。

  3. 接続ナビゲータでその接続の下の「他のユーザー」ノードを右クリックします。

  4. 「ユーザーの作成」を選択し、必要な情報を指定します。(「ロール」では、CONNECTおよびRESOURCEを付与します。)


3 SQL Developerのインストール

今度は、インストールしたデータベースで、データベース・オブジェクト(表、ビュー、プロシージャ、ファンクションなど)を作成し、操作できるようになる必要があります。これを行うには、Oracle SQL DeveloperおよびOracle Application Express (別称Oracle Application Express)を使用できます。

SQL Developerをインストールおよび起動する手順は、次のとおりです。

ステップ1: 次のURLにあるOracle Technology NetworkのSQL Developerに関するページに移動します。

http://www.oracle.com/technetwork/developer-tools/sql-developer/

ステップ2: 「ダウンロード」タブ(「概要」の隣)をクリックします。

ステップ3: ライセンス契約を読んで、同意します。

ステップ4: SQL Developerをダウンロードおよびインストールする手順を実行します。


ヒント:

Windowsユーザーであれば、JDK (Java Development Kit)が含まれるキットをダウンロードすると便利な場合があります。キットのサイズは大きいですが、PC上にJDKを置く必要がありません。(さらに、JDKを所有しているかどうか、あるいは所有しているJDKが使用可能なバージョンかどうかを確認する必要がありません。)

インストール自体は単純です。たとえば、Windows PCの場合は、ダウンロードしたファイルをC:\Program Filesに解凍できます。

SQL Developerを起動するには、SQL Developerインストール・ディレクトリ(たとえば、Windowsシステムでは通常C:\Program Files\sqldeveloper)の下のsqldeveloperディレクトリに移動し、次のいずれかを実行します。

java.exeのフルパス名を入力するよう求められた場合、「参照」をクリックしてjava.exeを検索します。たとえば、Windowsシステムでは、C:\Program Files\Java\jdk1.6.0_21\bin\java.exeのようなパス名になる場合があります。

4 SQL Developerの使用の概要

SQL Developerの使用を開始してXEデータベースでオブジェクトおよびスキーマを作成するには、次の主要な手順に従います。

  1. 第3項の説明に従って、SQL Developerをインストールして起動します。

  2. 第4.1項の説明に従って、データベース接続を作成します。

  3. 第4.2項の説明に従って、データベースに接続し、データベース・オブジェクトを操作します(オンライン・ヘルプで説明しているチュートリアルを実行するなど)。

SQL Developerには、機能の使用方法の学習に役立つチュートリアルおよびデモが用意されています。


関連項目:

  • Oracle Database SQL Developerインストレーション・ガイド

  • 『Oracle SQL Developerユーザーズ・ガイド』


4.1 データベース接続の作成

SQL DeveloperでExpress Editionデータベースを操作するには、データベース接続を作成する必要があります。これによって、データベース・オブジェクトを表示して操作したり、SQLワークシートやその他の機能を使用できるようになります。

データベース接続を作成するには、次のうち1つ以上の方法を使用できます。

4.1.1 ローカル接続の自動生成

「接続」ノードを右クリックし、「ローカル接続の作成」を選択することで、ローカル・システムのロック解除された各ユーザー・アカウントにデータベース接続を自動作成できます。図1に示すように、「自動生成されたローカル接続」フォルダに接続が置かれます。

図1 SQL Developerウィンドウの自動生成された接続

図1の説明は、図の下にあります。
「図1 SQL Developerウィンドウの自動生成された接続」の説明

自動生成された接続については、接続時に必ずパスワードの入力が求められますが、「接続プロパティ」ダイアログ・ボックスでユーザー名およびパスワードを編集することはできません。接続で「パスワードの保存」オプションを選択してパスワード・プロンプトが表示されないようにするには、接続を手動で作成する必要があります。

4.1.2 接続の手動作成

ローカルのExpress Editionデータベース、および他のシステム上のOracle Databaseインスタンスへのデータベース接続を手動で作成できます。接続を手動で作成した場合、毎回接続時にパスワードを入力しなくても済むように「パスワードの保存」オプションを指定でき、その接続に関連付けられたユーザー名およびパスワードを編集できます。

新規データベース接続を作成する手順は、次のとおりです。

  1. 接続ナビゲータで「接続」ノードを右クリックし、「データベース接続の作成」を選択します。

  2. ダイアログ・ボックスを使用して、接続に関する情報を指定します。図2では、CHRISというデータベース・ユーザーの接続を作成するための情報を示しています。

    図2 データベース接続の作成

    図2の説明が続きます
    「図2 データベース接続の作成」の説明

    図2の接続定義では、次のようになります。

    • 接続名: 入力する情報を使用したデータベースへの接続の別名。例: XE_CHRIS

    • ユーザー名: 接続のデータベース・ユーザーの名前。このユーザーには、データベースへの接続中に目的のタスクを実行するのに十分な権限が必要です。例: chris

    • パスワード: 指定したデータベース・ユーザーに関連付けられたパスワード。

    • パスワードの保存: パスワードが接続情報とともに保存されるようにするには、このオプションを指定します。これにより、この接続を使用してその後で接続を試行してもパスワードの入力が求められません。

    • ホスト名: Oracleデータベースのホスト・システム。Express Editionデータベースの場合、ホスト名はlocalhostです。

    • ポート: リスナー・ポート。デフォルトは1521です。

    • SID: データベース名。Express Editionのデフォルトはxeです。

  3. 接続の正しい情報を入力したかどうかを確認するには、「テスト」をクリックします。

    テストに成功しなかった場合は、必要に応じて情報を修正し、再度「テスト」をクリックします。

  4. テストが成功したら、「保存」をクリックして接続を保存します。

  5. 接続を保存してからオープンするには、「接続」をクリックします。(接続ナビゲータを使用して接続をオープンすることもできます。)

4.2 データベース・オブジェクトの操作

データベース・オブジェクトの操作をすぐに開始するには、SQL Developerオンライン・ヘルプの簡易チュートリアルを実行します(Oracle SQL Developerユーザーズ・ガイドでも使用可能)。このチュートリアルでは、小規模ライブラリ・データベースに対して3つの表ならびに順序、ビューおよびPL/SQLプロシージャを1つずつ作成し、表にサンプル・データを複数挿入します。作成したユーザーへのデータベース接続(先の例を使用する場合は、CHRISへの接続)を使用して、これらのオブジェクトを作成できます。

ヘルプでこのチュートリアルにアクセスする手順は、次のとおりです。

  1. 「ヘルプ」「目次」の順にクリックします。

  2. コンテンツ・ナビゲータで、トピックチュートリアル: 小規模データベースのオブジェクトの作成をダブルクリックします。

  3. チュートリアルの主なステップの指示に従います。

このチュートリアルの実行に加えて、または実行するかわりに、提供されたサンプルHRユーザー・アカウントをロック解除してから(第5項を参照)、HRユーザーへのデータベース接続を使用して、表、プロシージャおよびその他のオブジェクトを表示できます。(HRが所有する表のデータは変更できますが、提供されたデータを前提とする例が多くのドキュメントで使用されているため、変更しないようお薦めします。)

また、SQL Developerの開始ページおよびOracle Technology Networkに記載された多くのチュートリアル、デモ、コースおよびその他のリソースを確認できます。

5 サンプル・ユーザー・アカウントのロック解除

HRという提供されたサンプル・データベース・ユーザーが所有するオブジェクトを表示したり、第6項「Application Expressを使用したアプリケーションの作成」の説明に従ってフォームベース・アプリケーションを作成するには、最初にHRサンプル・アカウントをロック解除する必要があります。

Oracle Database XEでは、HRというサンプル・データベース・ユーザーが用意されています。このユーザーは、実在しない人事部門のサンプル・スキーマに含まれる複数のデータベース表を所有しています。ただし、セキュリティ上の理由から、このユーザーのアカウントはロックされています。HRオブジェクトを表示したり、これらのオブジェクトを使用するアプリケーションを構築するには、その前にこのアカウントをロック解除する必要があります。次のいずれかの方法を使用して、アカウントをロック解除できます。

5.1 SQL Developerを使用したHRのロック解除

SQL Developerを使用してサンプル・ユーザー・アカウントをロック解除する手順は、次のとおりです。

  1. SYSTEMユーザーのデータベース接続をオープンします。たとえば、第4.1.1項図1「SQL Developerウィンドウの自動生成された接続」に示す接続の場合、SYSTEMという接続をオープンします。

  2. 接続ナビゲータで、SYSTEMユーザーの接続の下にある「他のユーザー」ノードを展開します。

  3. 「他のユーザー」の下にあるHRユーザーのノードを右クリックし、「ユーザーの編集」を選択します。

  4. 「ユーザーの作成/編集」ダイアログ・ボックスで、「アカウントがロックされています」オプションを選択解除します。

    1. 「新規パスワード」および「パスワードの確認」で、HRユーザーのパスワードを入力します。

    2. 「パスワードが期限切れです(ユーザーは次回ログインを変更する必要があります)」選択解除します。

    3. 「アカウントがロックされています」選択解除します。

  5. 「適用」をクリックし、アカウントがロック解除され、期限切れにならないようにHRユーザーを変更します。

  6. 「閉じる」をクリックしてダイアログ・ボックスを閉じます。

5.2 SQLコマンドラインを使用したHRのロック解除

SQLコマンドラインを使用してサンプル・ユーザー・アカウントをロック解除する手順は、次のとおりです。

  1. SQLコマンド・プロンプト・ウィンドウを表示します。たとえば、Windowsでは、「スタート」「プログラム」(または「すべてのプログラム」)、「Oracle Database 11g Express Edition」「SQLコマンドラインの実行」の順にクリックします。

  2. SYSTEMユーザーとして接続します。

    • 入力: connect

    • ユーザー名の入力: system

    • パスワードの入力: <password-for-system>

  3. 次の文を入力し、HRアカウントをロック解除します。

    SQL> ALTER USER hr ACCOUNT UNLOCK;
    
  4. 次の形式で文を入力し、HRユーザーのパスワードを指定します。

    SQL> ALTER USER hr IDENTIFIED BY <hr-password>;
    
  5. 必要に応じて、SQL*Plusを終了します(これによりコマンド・ウィンドウも閉じられます)。

    SQL> exit
    

6 Application Expressを使用したアプリケーションの作成

Oracle Application Expressを使用して、データベース内の表およびデータにリンクされたフォームを含むアプリケーションを作成できます。この項では、提供されたHRアカウントを使用してこうしたアプリケーションを作成する方法を紹介し、次の項を扱います。

6.1 Application Expressの概要

Application Expressを使用するには、少なくとも1つのApplication Expressワークスペースを作成する必要があります。このためには、HRユーザーのワークスペースを作成し、HRデータベース・アカウントを使用してサンプル・アプリケーションを開発できるようにします。(この項のステップを実行した後は、このワークスペースでApplication Expressアプリケーションを作成および変更するためにステップを繰り返す必要はありません。)

Application Expressのワークスペースを作成する手順は、次のとおりです。

  1. システム・メニューから、「Oracle Database 11g Express Edition」にナビゲートし、「スタート・ガイド」を選択します。

  2. 「データベース」ホームページで、「Application Express」をクリックします。

  3. 「ログイン」ページで、SYSTEMアカウントのユーザー名およびパスワードを使用してログインします。

  4. 図3に示すように、「Oracle Application Express」ページで既存のデータベース・ユーザーHRのワークスペースを作成します。

    図3 Application Expressワークスペースの作成

    図3の説明が続きます
    「図3 Application Expressワークスペースの作成」の説明

    データベース・ユーザー: 「既存のものを使用」を指定し、既存のデータベース・ユーザーHRのワークスペースを作成します。

    Application Expressユーザー名: 作成するApplication Expressワークスペースに希望する名前を入力します。例: hr_apex

    パスワードおよびパスワードの確認: Application Expressワークスペースに使用するパスワードを入力します。

  5. 「ワークスペースの作成」をクリックします。

  6. 次のページで、「ここをクリックしてください」リンクをクリックしてワークスペースにログインします。

初めてワークスペースにアクセスを試みると、ワークスペースのパスワードをリセットするよう求められます。(同じパスワードまたは別のパスワードを指定できます。)

6.2 サンプル・アカウントのワークスペースへのログイン

アプリケーションを作成するには、第6.1項「Application Expressの概要」で作成したワークスペースにログインする必要があります。

ワークスペースにログインする手順は、次のとおりです。

  1. システム・メニューから、「Oracle Database 11g Express Edition」にナビゲートし、「スタート・ガイド」を選択します。

  2. 「データベース」ホームページで、「Application Express」をクリックします。

  3. 「ログイン」ページで、このボタンをクリックします。「アカウントをお持ちですか。ここからログインしてください」

  4. Application Expressのワークスペースにログインします。

これで、Application Expressを使用して最初のアプリケーションを作成できるようになりました。

6.3 単純なアプリケーションの作成

アプリケーションを作成することで、データベース・データの表示および編集が容易になります。HRスキーマに含まれるEMPLOYEES表に基づいて、このアプリケーションを作成します。

EMPLOYEES表に基づいてアプリケーションを作成する手順は、次のとおりです。

  1. ワークスペースの「Application Express」ページで、「アプリケーション・ビルダー」をクリックします。

  2. 作成」ボタンをクリックします。

  3. 「アプリケーションの作成」において、「アプリケーション・タイプ」「データベース」を選択し、「次へ」をクリックします。

  4. アプリケーションの作成:

    1. 名前: MyAppと入力します。

    2. アプリケーション: (デフォルトを使用します。)

    3. アプリケーションの作成: 「最初から」

    4. スキーマ: HR

    5. 「次へ」をクリックします。

    次に、ページをアプリケーションに追加します。

  5. ページの追加:

    1. ページ・タイプ: 「レポートとフォーム」

      追加するページのタイプが「アクション」に示されていることに注意してください。

    2. 表名: 上矢印をクリックし、EMPLOYEESを選択します。

    3. 実装: 「対話モード」

      「レポートとフォーム」アイコン
      図gs_report_and_form.jpgの説明

    4. 「ページの追加」をクリックします。

      ページ上部の「アプリケーションの作成」の下に、2つの新しいページがリストされます。

      gs_two_new_pages.jpgの説明が続きます
      図gs_two_new_pages.jpgの説明

    5. 「次へ」をクリックします。

  6. 「タブ」パネルで、デフォルト(「1レベルのタブ」)を受け入れて「次へ」をクリックします。

  7. 「共有コンポーネント」パネルで、デフォルト(「いいえ」)を受け入れて「次へ」をクリックします。

    このオプションを使用すると、別のアプリケーションから共有コンポーネントをインポートできます。共有コンポーネントは、アプリケーション内のすべてのページに表示または適用される共通の要素です。

  8. 「属性」パネルにおいて、「認証スキーム」でデフォルト(「Application Express」)および残りのすべてのデフォルトを選択し、「次へ」をクリックします。

  9. 「ユーザー・インタフェース」パネルで、「テーマ2」を選択し、「次へ」をクリックします。

    テーマは、アプリケーション全体のレイアウトおよびスタイルの定義に使用できるテンプレートのコレクションです。

  10. 「確認」パネルで選択内容を確認します。前のウィザード・ページに戻るには、「戻る」をクリックします。選択内容を受け入れるには、「作成」をクリックします。

    「作成」をクリックした後、次のメッセージがページ上部に表示されます。

    Application created successfully.
    

6.4 新規アプリケーションの実行

アプリケーションを実行する手順は、次のとおりです。

  1. 「アプリケーションの実行」アイコンをクリックします。

    「アプリケーションの実行」アイコン
    図gs_run_ico.jpgの説明

  2. ログイン・ページで、「ユーザー名」および「パスワード」の両方にhrと入力します。

    アプリケーションが表示され、EMPLOYEES表が示されます。

  3. アプリケーションの内容を表示します。

    必要に応じて、EMPLOYEES表を問い合せることができます。アプリケーションを管理するには、ページ下部の「開発者」ツールバーを使用します。

    「開発者」ツールバー
    図gs_d_toolbar.jpgの説明

    「開発者」ツールバーを使用すると、カレント・ページの編集、新しいページ、コントロールまたはコンポーネントの作成、セッション・ステートの表示、デバッグまたは編集リンクのオン/オフの切替えを簡単に実行できます。

  4. アプリケーションを終了し、アプリケーション・ビルダーに戻るには、「開発者」ツールバーのページ1の編集をクリックします。

  5. 「データベース」ホーム・ページに戻るには、ページ上部の「ホーム」ブレッドクラムを選択します。

    gs_bread_myapp.jpgの説明が続きます
    図gs_bread_myapp.jpgの説明

    お疲れ様でした。Oracle Database XEでApplication Expressを使用して最初のアプリケーションを作成し、実行しました。

7 Oracle Database XEの詳細

Oracle Database XEの使用方法を詳細に学習するには、システム・メニューまたは管理コンソールから、Oracle Database XEドキュメント・ライブラリを使用できます。

特に次のドキュメントは必ず確認してください。

タイトル 内容
Oracle Database Express Editionの2日でデータベース管理者
日常の一般的な管理タスクについて説明します。
Oracle Database Express Edition 2日で開発者ガイド
Oracle Database Express Edition開発環境の活用方法を説明します。
Oracle Database Express Edition 2日でApplication Express開発者ガイド
Oracle Application Expressクライアントを使用したデータベース集中型のWebアプリケーションの構築方法を説明する一連のチュートリアルを提供します。
Oracle Database Express Edition 2日でPHP開発者ガイド ApacheおよびZend Core PHPドライバのダウンロードおよびインストール方法と、PHPを使用したOracle Database XEへの接続方法を示すチュートリアルを提供します。PHPを使用して、データに対するアクセスと変更を行う簡単なアプリケーションを開発する方法についても説明します。
Oracle Database Express Edition 2日でJava開発者ガイド JavaおよびJDBCを使用したOracle Database XEへの接続方法を示すチュートリアルを提供します。また、データに対するアクセスと変更を行う簡単なJavaアプリケーションの開発方法についても説明します。
Oracle Database Express Edition 2日で.NET開発者ガイド
Oracle Data Provider for .NETおよびOracle Developer Tools for Visual Studio .NETの主な機能について説明します。インストールおよび構成、Oracle Data Provider for .NETおよびOracle Developer Tools for Visual Studio .NETを使用した基本的なアプリケーションの構築方法、PL/SQLおよび.NETストアド・プロシージャの作成および使用方法について説明します。

8 リリース11.2の主な変更点

この項では、以前のリリース(10.2)からOracle Database XEリリース11.2への主な変更点をまとめています。

最も明らかな相違点は、第8.1項で説明しているように、ユーザー・インタフェース、特に「データベース」ホームページにあります。

リソース制限はリリース10.2と同じですが、格納できるユーザー・データ(Express Editionのシステム・データは含まない)が、リリース10.2では4GBであったのに比べ、現在では最大11GBである点が異なります。

Oracle Database XEリリース11.2には、リリース10.2以降導入された多様なOracle Database機能が組み込まれています。『Oracle Database Express Editionライセンス情報』で限定されている場合を除き、一般に、Oracle Database XEリリース11.2にはOracle Database Standard Editionリリース11.2の機能が組み込まれています。Oracle Database XEに組み込まれている機能とそうでない機能の詳細は、このマニュアルを参照してください。

8.1 ユーザー・インタフェースの変更点

Oracle Database XEリリース11.2では、「データベース」ホームページを使用して、データベース記憶域の監視、データベース・セッションの監視およびデータベース初期化パラメータの表示など、様々なデータベース管理タスクを実行できます。Oracle Application Expressにアクセスするには、「データベース」ホームページの「Application Express」ボタンをクリックし、指示に従います。Oracle Database Express Edition 2日でApplication Express開発者ガイドで説明しているように、ワークスペース、ユーザー名およびパスワードを作成すると、Webブラウザから直接Oracle Application Expressにアクセスできるようになります。

9 ドキュメントのアクセシビリティについて

オラクル社のアクセシビリティへの取組みの詳細は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docaccを参照してください。

Oracleサポートへのアクセス

Oracleのお客様は、My Oracle Supportにアクセスして電子サポートを受けることができます。詳細は、http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=infoまたはhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs (聴覚障害者向け)を参照してください。


Oracle Database Express Editionスタート・ガイド, 11g リリース2 (11.2)

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