Oracle Fusion Middleware Oracle Exalytics In-Memory Machineインストレーションおよび管理ガイド Exalytics X2-4 リリース1 (1.0) B66196-05 |
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この章では、Exalytics Machine上のソフトウェアへのパッチ適用について説明します。
この章では、次の項目について説明します。
Oracle Exalyticsは、個別にパッチの適用が可能な、多くのハードウェア・コンポーネントおよびソフトウェア・コンポーネントで構成されるエンジニアリング・システムです。これらのコンポーネントは、最適化された方法で連携するように設計されています。
Oracle Exalyticsの次のソフトウェア・コンポーネントがパッチ適用の対象となります。
コア・コンポーネント
Oracle Business Intelligence Enterprise Edition
(存在する場合)Oracle Essbase (Oracle Hyperion Enterprise Performance Management System Installerを使用してインストールされたもの)
Oracle TimesTen In-Memory Database for Exalytics
Oracle Exalyticsベース・イメージ
Oracle Exalytics構成ユーティリティ
オプション・コンポーネント
Exalytics Machineにインストール可能な(Oracle Endecaなどの)他のソフトウェア。詳細は、次のリンク先のOracle Exalytics動作保証マトリクスに記載されています。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
オラクル社では、包括的で、十分にテストが行われたOracle Exalyticsパッチを定期的にリリースして、Exalytics Machinesの最適な動作を継続的に保証します。
注意: Oracleサポートからの指示がないかぎりは、Exalytics Machine上に個々のコンポーネント専用のパッチを適用しないでください。詳細は、Oracle Exalytics動作保証マトリクスを参照してください。 |
Oracle Exalyticsのパッチ適用の詳細は、次を参照してください。
Oracle Exalyticsのバージョン・ストライプは、一緒にテストされ、その後一緒にOracle Exalyticsパッチセットとしてリリースされる、Oracle Exalyticsコア・コンポーネントの特定パージョンのセットを表します。
図7-1は、Oracle Exalyticsのコア・コンポーネントのサブセットのいくつかのサンプル・パージョンにまたがる仮想的なバージョン・ストライプを示しています。
図7-1 Exalytics Machineのコンポーネントのサンプル・バージョン・ストライプ
バージョン・ストライプ内のOracle Exalyticsコア・コンポーネントは、Oracle Exalyticsパッチセットの一部として一緒にデプロイする必要があります。Oracle Exalyticsのオプション・コンポーネントは、Oracle Exalyticsの1つまたは複数のバージョン・ストライプに対して動作保証されており、別個にパッチを適用できます。詳細は、次のリンク先のOracle Exalytics動作保証マトリクスを参照してください。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
Oracle Exalyticsの新規バージョン・ストライプは、Oracle Exalyticsパッチセットとして、通常は3か月に1回定期的に配信されます。詳細は、第7.1.2.1項「Oracle Exalyticsパッチセットについて」を参照してください。
次の項で説明するとおり、Oracle Exalyticsには異なる3つのタイプのパッチがあります。
Oracle Exalyticsパッチセットは、Oracle Exalyticsコア・コンポーネントのバージョン・ストライプです。Oracle Exalyticsパッチセット内のすべてのパッチが一緒に適用される必要があります。
Oracle Exalyticsパッチセットは、通常は3か月に1回、定期的に配信されます。
各コア・コンポーネントのOracle Exalyticsパッチセットには、次のいずれかが含まれる可能性があります。
新しいメジャー・バージョンのコンポーネント
既存バージョンのコンポーネントへのパッチ
コンポーネントへの更新なし
Oracle Exalyticsドキュメント・ライブラリでは、各Oracle Exalyticsパッチセットに、パッチセットのREADMEファイルが添付されています。パッチセットのREADMEファイルには、パッチセットを適用する手順が記載されています。
Oracle Exalyticsパッチセット内のコア・コンポーネントの更新はすべて、正常に適用される必要があります。コア・コンポーネントの更新の1つでも正常に適用されていない場合は、すべての更新をロールバックする必要があります。
Oracle Advanced Customer Support (ACS)サービスでは、すでに最新のOracle Exalyticsパッチセットが新しく配信されたExalytics Machineに適用されています。
Oracle Exalyticsの動作保証されたコンポーネント・パッチとは、Oracle Exalyticsの各コンポーネントのパッチです。
Oracle Exalyticsの動作保証されたコンポーネント・パッチには次があります。
定期的にスケジューリングされたOracle Exalyticsパッチセット間にリリースされるパッチ
Oracle Exalyticsでの使用が保証されたパッチ
次回のOracle Exalyticsパッチセットに追加されるパッチ
たとえば、Oracle BI EEのパッチは、Oracle Exalyticsパッチセットのすぐ後にリリースされる可能性があります。Oracle BI EEパッチには、次回にスケジューリングされたOracle Exalyticsパッチセットの前にOracle Exalyticsのお客様が必要とする重要な修正が含まれている可能性があります。この場合には、Oracle BI EEパッチはOracle Exalyticsでの使用が保証され、次のリンク先のOracle Exalytics動作保証マトリクスに追加される可能性があります。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
お客様は、適切なREADMEファイルの説明に従って、Oracle Exalyticsの動作保証されたコンポーネント・パッチを適用する必要があります。
Oracle Advanced Customer Support (ACS) Servicesでは、Oracle Exalyticsの動作保証されたコンポーネント・パッチを新しく配信されたExalytics Machineに適用していないことに注意してください。
Oracle Exalyticsコンポーネントの個別パッチとは、特定の顧客のサイトにおける特定の不具合を修正するためにオラクル社によって提供されるお客様固有のパッチです。Oracle Exalyticsコンポーネントの個別パッチは一般には利用できません。
お客様は、適切なREADMEファイルの説明に従って、Oracle Exalyticsコンポーネントの個別パッチを適用する必要があります。
Oracle Advanced Customer Support (ACS) Servicesでは、Oracle Exalyticsコンポーネントの個別パッチを新しく配信されたExalytics Machineに適用していないことに注意してください。
この項は、実質的にOracle Exalyticsリリース1パッチセット1のREADMEファイルとなっており、次のトピックが含まれています。
Oracle Exalyticsリリース1パッチセット1は、コア・コンポーネントおよび表7-1にリストされる特定のソフトウェア・バージョンのパッチで構成されています。
表7-1 コア・コンポーネントとOracle Exalyticsパッチセット1でサポートされるバージョン
コア・コンポーネント | サポートされるバージョン |
---|---|
Oracle Business Intelligence Enterprise Edition |
11.1.1.6.2 BP1 |
Oracle TimesTen In-Memory Database for Exalytics |
11.2.2.3.0 |
Oracle Essbase |
11.1.2.2.100 |
Oracle Exalytics X-24ベース・イメージ |
1.0.0.3.1 |
Oracle Exalytics X-24構成ユーティリティ |
1.0.0.4 |
サポートされるバージョンの最新情報は、次のリンク先のOracle Exalytics動作保証マトリクスを参照してください。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
このパッチセットは、Oracle Exalyticsのすべてのお客様が利用できます。
Oracle Exalyticsリリース1パッチセット1には、次の項で説明されるコンポーネントの動作保証と拡張機能が含まれています。
Oracle BI EEには、11.1.1.6.2 BP1パッチにおいて多数の拡張機能が追加されています。Oracle Exalyticsリリース1パッチセット1と関連性が高いOracle BI EEへの拡張機能には次があります。
モデル・チェッカ: モデル・チェック・マネージャを使用して、Oracle BIサマリー・アドバイザと集計の永続性エンジンに影響を与える可能性があるモデリングの問題をチェックします。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』を参照してください。
サマリー・アドバイザによるパフォーマンスの向上: 特定の問合せに対して、サマリー・アドバイザでは、実際の行数問合せではなく、行数(カーディナリティ)の見積りを使用します。詳細は、『Oracle Fusion Middlewareリリース・ノート』の「Oracle Business Intelligence」の章を参照してください。
Oracle TimesTen内で最適化された集計データ・サイズ: Oracle TimesTenのデータ・サイズを縮小し、パフォーマンスを向上させるには、Oracle BI EE内のデータ型をOracle TimesTenに最適な形でマップします。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』を参照してください。
Oracle TimesTenでの集計データ・ロード・パフォーマンスの向上: データ・ロード・パフォーマンスを向上させるには、Oracle BI EEにORACLE_BI_TT_DISABLE_REDO_LOGGINGおよびORACLE_BI_TT_PARALLEL_INDEX_CREATIONの2つの要素変数を含めます。これらはそれぞれ、Oracle TimesTenデータベース内のREDOログの無効化、複数のインデックス同時作成を行います。詳細は、『Oracle Fusion Middlewareリリース・ノート』の「Oracle Business Intelligence」の章を参照してください。
トレリス・ビュー: トレリス・ビューによって、最適なレイアウトと高密度なデータおよび分析の管理が可能になります。機能とデプロイメントの概要は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』を参照してください。
Oracle TimesTenのSQL機能がパフォーマンスの向上に向けて最適化されます。詳細は、次のリンク先のOracle TimesTen In-Memory Databaseのドキュメントを参照してください。
http://www.oracle.com/technetwork/products/timesten/documentation/index.html
また、Oracle TimesTen In-Memory Databaseドキュメントへのリンクは、Oracle Exalyticsドキュメント・ライブラリからも利用できます。
ブロック・ストレージのパフォーマンスの向上など、Essbaseの新機能の使用については、次を参照してください。
次のリンク先のOracle Essbase新機能リリース11.1.2.2のドキュメント
http://docs.oracle.com/cd/E26232_01/doc.11122/esb_new_features/esb_new_features.html
次のリンク先のOracle Enterprise Performance Management Systemインストレーションおよび構成ガイド、リリース11.1.2.2
http://docs.oracle.com/cd/E17236_01/epm.1112/epm_install_1112200.pdf
Oracle Enterprise Performance Management Systemリリース11.1.2.2とともに、Oracle Exalyticsリリース1パッチセット1ではOracle Hyperion Planningをサポートしています。Exalytics Machineには次のコンポーネントをインストールできます。
Oracle Essbaseサーバー
Oracle Essbase Administration Services
Oracle Essbase Studio Server
Oracle HTTP Server
Oracle Hyperion Enterprise Performance Management Workspace
Oracle Hyperion Calculation Manager
Oracle Hyperion Financial Reporting
Oracle Hyperion Planning
Oracle Hyperion Provider Services
Oracle Hyperion Shared Services
Oracle Hyperion Web Analysis
Exalytics Machine上の動作保証されたOracle Enterprise Performance Management Systemコンポーネントの完全なリストは、次のリンク先のOracle Exalytics動作保証マトリクスを参照してください。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
Oracle Endeca Information DiscoveryおよびOracle Endeca ServerはどちらもExalytics Machine上での実行が保証されています。Oracleの広範囲に渡るビジネス分析製品およびソリューションの主要な部分を占めるこれらのコンポーネントは、お客様の決定が賢明かつ迅速に行われるように設計されています。詳細は、次のリンク先のOracle Exalytics動作保証マトリクスを参照してください。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
また、Oracle Exalyticsドキュメント・ライブラリから利用可能なOracle Endeca Information Discoveryのドキュメントも参照してください。
ストレージのパフォーマンスを向上するには、Exalytics Machineをストレージ・エリア・ネットワーク(SAN)に接続できます。詳細は、『Oracle Exalytics In-Memory Machineオーナーズ・ガイド』のストレージの構成に関する項を参照してください。
スクリプトのセットによってハード・ドライブの障害を検知し、Auto Service Request (ASR)に通知を送信できます。詳細は、『Oracle Exalytics In-Memory Machineオーナーズ・ガイド』のAuto Service Requestソフトウェアのインストールに関する項を参照してください。
Oracle Data Integratorは、Exalytics Machine上で実行されるOracle TimesTenとの動作が保証されています。Exalytics Machineにインストール可能なコンポーネントの詳細は、次のリンク先のOracle Exalytics動作保証マトリクスを参照してください。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
Oracle TimesTenに対応するOracle GoldenGateは、Exalytics Machine上で実行されるOracle TimesTenとの動作が保証されています。Exalytics Machineにインストール可能なコンポーネントの詳細は、次のリンク先のOracle Exalytics動作保証マトリクスを参照してください。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
パッチセットをインストールする前に、次のガイドラインを確認してください。
パッチセットに含まれるパッチを適用する前に、現在のインストール、構成ファイルおよびユーザー固有のすべてのアーティファクトをバックアップしていることを確認します。
仮想化された環境でパッチを適用する際には、次のものにパッチ適用しないでください。
Exalytics構成ユーティリティに含まれる自動サービス・リクエスト(ASR)
Oracle Exalytics X2-4ベース・イメージ
Exalytics MachineにOracle Enterprise Performance Managementコンポーネントをインストールしている場合は、パッチを適用する前に、すべてのEnterprise Performance Managementサービスを停止します。また、パッチを適用した後は、すべてのサービスを確実に起動してください。詳細は、次のリンク先のOracle Enterprise Performance Management Systemインストレーションおよび構成ガイド、リリース11.1.2.2の第12章「EPM System製品の起動と停止」を参照してください。
http://docs.oracle.com/cd/E17236_01/epm.1112/epm_install_1112200.pdf
nqcmdユーティリティを使用してOracle TimesTen内の集計を削除します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』のOracle BIサーバーの問合せ用の集計の作成と維持に関する項を参照してください。
パッチセット内のOracle Exalyticsコア・コンポーネントのパッチは連携テストが行われています。すべてのコア・コンポーネントのパッチを一緒に適用またはロールバックすることを強くお薦めします。異なるコア・コンポーネント(Oracle BI EE、Oracle Essbase(インストール済の場合)、Oracle TimesTenなど)に個々のパッチを適用またはロールバックしないでください。
最新情報は、Oracle Exalyticsリリース・ノートを参照してください。
Oracle Exalyticsパッチセットをインストールするには:
Oracle Exalytics X2-4ベース・イメージ・パッチ(v 1.0.0.3.1)をLinux x86-64にダウンロードおよびインストールします。
注意: ベース・イメージ・パッチは、Exalytics Machine上のASRのサポートに必要です。 |
Oracle Exalyticsベース・イメージ・パッチをダウンロードおよびインストールするには、次の手順を実行します。
OracleサポートWebサイトから、パッチ14301728 - Linux X86-64用Exalyticsパッチセット1 (v 1.0.0.1.0)ベース・イメージ・パッチ(v 1.0.0.3.1)をダウンロードします。
パッチには、p14301728_10000_Linux-x86-64.zipファイルが含まれます。
zipファイルを一時フォルダに解凍します。
zipファイルには、表7-2に示されるテキスト・ファイルとrpm (RPM Package Manager)ファイルが含まれています。
表7-2 Oracle Exalyticsベース・イメージzipファイル内のテキスト・ファイルおよびRPMファイル
ファイル名 | 備考 |
---|---|
ReadMe.txt |
インストール手順を含むファイル |
ReadMe_1.1.5-Linux.txt |
サービス・タグ関連 |
ST_1.1.5 ReleaseNotes-Linux.txt |
サービス・タグ関連 |
ST_SLA.txt |
サービス・タグ関連 |
ST_SLA_multi.txt |
サービス・タグ関連 |
hwreg_ReleaseNotes_v1.1.5.txt |
サービス・タグ関連 |
sun-hardware-reg-1.0.0-1.i386.rpm |
サービス・タグ関連rpm |
sun-servicetag-1.1.5-1.i386.rpm |
サービス・タグ関連rpm |
httpd-2.2.3-43.0.1.el5.x86_64.rpm |
ASRスクリプト関連rpm |
lsscsi-0.17-3.el5.x86_64.rpm |
ASRスクリプト関連rpm |
mod_perl-2.0.4-6.el5.x86_64.rpm |
ASRスクリプト関連rpm |
perl-BSD-Resource-1.28-1.fc6.1.x86_64.rpm |
ASRスクリプト関連rpm |
rootユーザーとして次のコマンドを実行し、rpmファイルをインストールします。
rpm -i httpd-2.2.3-43.0.1.el5.x86_64.rpm
rpm -i lsscsi-0.17-3.el5.x86_64.rpm
rpm -i perl-BSD-Resource-1.28-1.fc6.1.x86_64.rpm
rpm -i mod_perl-2.0.4-6.el5.x86_64.rpm
rpm -i sun-servicetag-1.1.5-1.i386.rpm
rpm -i sun-hardware-reg-1.0.0-1.i386.rpm
Oracle BI EE 11.1.1.6.2 BP1パッチをダウンロードおよびインストールします。
Oracle BI EE 11.1.1.6.2 BP1パッチセットをOracle BI EE 11.1.1.6.0インストールに適用するには、パッチ14223977 (Oracle BI EE 11.1.1.6.2 BP1パッチセットの最初のパッチ)のREADMEファイルに記載された手順を参照してください。
Oracle Exalyticsリリース1パッチセット1のOracle TimesTen 11.2.2.3をダウンロードおよびインストールします。
Oracle TimesTenのインストール時に、このインスタンスをアップグレードしますか。という質問が表示された場合は「はい」と答えます。
また、既存のファイルは削除しないようにしてください。たとえば、インストール時に、次のような質問が表示された場合は「いいえ」と答えます。
/home/oracle/EXALYTICS_MWHOME/../TimesTen/tt1122/network/admin/samples内のファイルもすべて削除しますか。
既存のcluster.oracle.iniファイルを置き換えますか。
既存の/home/oracle/EXALYTICS_MWHOME/../TimesTen/tt1122/info/sys.odbc.iniファイルを置き換えますか。
/home/oracle/EXALYTICS_MWHOME/../TimesTen/tt1122/info内のファイルもすべて削除しますか。
詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseインストレーション・ガイド』のインプレース・データベース・アップグレードの実行に関する項およびオフライン・アップグレードの実行に関する項を参照してください。
Oracle Essbaseをデプロイする場合は、Oracle Software Delivery Cloud WebサイトからOracle Essbase 11.1.2.2.000パッチ・セット11.1.2.2.100をダウンロードおよびインストールします。
Oracle Essbase 11.1.2.2.100リリース1パッチ・セット1をダウンロードする手順は次のとおりです。
次のリンクのOracle Software Delivery Cloud Webサイトに移動します。
製品パックは、Oracle Enterprise Performance Systemを選択します。
プラットフォームは、Linux x86-64を選択します。
「実行」をクリックします。
Oracle Enterprise Performance Management System (11.1.2.2.0)メディア・パックfor Linux x86-64を選択し、ダウンロードします。
11.1.2.2.0メディア・パックには、Oracle Essbase 11.1.2.2.100が含まれます。
Oracle Exalyticsリリース1パッチセット1のOracle Essbaseをインストールするには、次のリンク先でOracle Enterprise Performance Management SystemのREADMEファイルに記載されているインストール手順でインストールと構成について確認してください。
http://docs.oracle.com/cd/E17236_01/epm.1112/epm_1112200_readme.pdf
Oracle Exalytics X2-4構成ユーティリティv 1.0.0.4をダウンロードおよびインストールします。
Oracle Exalytics構成ユーティリティ・パッチおよびASRユーティリティをダウンロードおよびインストールするには、次のアクションを実行します。
次のリンク先のOracle Software Delivery Cloud Webサイトから、Linux x86-64プラットフォーム用Oracle Business Intelligenceの下のOracle Exalytics X2-4構成ユーティリティ(バージョン1.0.0.4)のExalyticsメディア・パックをダウンロードし、インストールします。
ファイルを一時ディレクトリに解凍します。
zipファイルには、表7-3にリストされたファイルが含まれています。
表7-3 Oracle Exalytics構成ユーティリティzipファイル内のファイル
ファイル名 | 備考 |
---|---|
configure_network_for_exalytics.sh |
Oracle Exalyticsネットワーク構成スクリプト |
SUN-HW-TRAP-MIB.mib |
Oracle Exalytics上のASR (Auto Service Request) |
bda_mon_hw_asr.pl |
Oracle Exalytics上のASRメール・スクリプト |
common_subs.pm |
Oracle Exalytics上のASR |
setup_asr_ilom.pl |
Oracle Exalytics上のASR |
configure_network_for_exalytics.shファイルを/opt/exalyticsなどの適切な場所にコピーします。
注意: ファイルをコピーする前に、まず既存のファイルをconfigure_network_for_exalytics.sh_V1として確実にバックアップしてください。 |
Oracle Exalyticsネットワーク構成スクリプトを直接実行して、ネットワークを構成します。
rpmファイルは必要ありません。
次の手順を実行し、ASRを構成します。最初に、p14301728_10000_Linux-x86-64.zipファイルからrpmファイルをインストールする必要があります。
次のコマンドを使用してディレクトリを作成します。
mkdir -p /opt/exalytics/asr
次のファイルを以前に抽出したディレクトリから新規ディレクトリにコピーして、2つのPerlファイルに確実に実行権限を付与します。
bda_mon_hw_asr.pl
setup_asr_ilom.pl
common_subs.pm
SUN-HW-TRAP-MIB.mib
次の行を/etc/inittabファイルに追加します。
emh1:345:respawn:/opt/exalytics/asr/bda_mon_hw_asr.pl -server
コマンド・ラインで、init q
コマンドを実行して、bda_monサーバーを初期化してから起動します。
次のコマンドを実行して、plスクリプトに実行権限を追加します。
chmod +x setup_asr_ilom.pl
chmod +x bda_mon_hw_asr.pl
クライアントにより、/opt/exalytics/asrディレクトリで実行する次のコマンドから使用可能な命令を使用して、ASRの場所を構成します。
./bda_mon_hw_asr.pl -help
詳細は、『Oracle Exalytics In-Memory Machineオーナーズ・ガイド』のAuto Service Requestソフトウェアのインストールに関する項を参照してください。
Oracle Business Intelligence Enterprise EditionとOracle TimesTenのデータ型マッピングやその他の最適化に整合性があり、それらを活用できるようにするには、次のOracle Exalyticsコンポーネントのインストール後の手順を実行する必要があります。
この項には次のトピックが含まれます:
Oracle Business Intelligence Enterprise EditionがOracle TimesTenのチェックポイント頻度を設定するようにするには、Oracle TimesTen In-Memory Databaseをアップグレードした後に次の構成手順を実行します。この構成を実行しなかった場合は、Oracle TimesTenのパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があります。
Oracle TimesTenのチェックポイント頻度を構成するには:
timesten-install-dir/info/sys.odbc.iniファイルを開きます。
Aggregate Persistenceに使用されるスキーマのDSNエントリを検索します。
次のいずれかを実行します。
Oracle TimesTenデータベースに集計の永続性を使用してデータをロードする場合は、次のように3つのパラメータを編集します。
CkptFrequency=-1
CkptLogVolume=0
CkptRate=0
Oracle TimesTenデータベースに集計の永続性を使用しないでデータをロードする場合は、別のサーバーDSNを使用してから、次のように3つのパラメータを編集します。
CkptFrequency=30
CkptLogVolume=0
CkptRate=0
Oracle TimesTenのアップグレード後は、データストアを再作成し、集計を再構築する、インストール後の手順を実行する必要があります。
Oracle TimesTenでその他のインストール後の手順を実行するには:
Oracle TimesTenの既存のデータストアを再作成します。
nqcmdユーティリティを使用して集計を再構築します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』のOracle BIサーバーの問合せ用の集計の作成と維持に関する項を参照してください。
この項には次のトピックが含まれます:
集計を高速化し、パフォーマンスを向上させるために、opmn.xmlファイルを編集して適切な要素を追加することをお薦めします。可用性の高い、クラスタ化された環境で構成された各Exalytics Machine上でopmn.xmlファイルを編集するようにしてください。
opmn.xmlファイルを編集して集計とパフォーマンスを向上させるには:
opmn.xmlファイル(MW_HOME/instances/instance1/config/OPMN/opmnに配置されている)を開きます。
次の子要素を<ias-component id="coreapplication_obis1" inherit-environment="true"><environment>
の下に挿入します。
<variable id="ORACLE_BI_TT_DISABLE_REDO_LOGGING" value="1"/>
これにより、集計が高速化されます。
<variable id="ORACLE_BI_TT_PARALLEL_INDEX_CREATION" value="1"/>
インデックスをパラレルに作成することで、集計を高速化します。
<variable id="ORACLE_BI_TT_BACKGROUND_CHECKPOINT_INTERVAL" value="5"/>
このBI Serverによって管理されるパラメータによって、Oracle TimesTenのデータストアがディスクに格納される頻度(データストアの永続性)が決定されます。デフォルト値は10秒ごとです。値の数値が小さくなるほど、Oracle TimesTenではデータストアがディスクに格納される頻度が高くなります。
通知サーバーを停止してから起動します。
OPMNコマンドライン・ツールを含む次のディレクトリに移動します。
MW_HOME/instances/instance1/bin
次のコマンドを実行します:
./opmnctl stopall
OPMNおよびすべてのOracle Business Intelligenceシステム・コンポーネントが停止します。
次のコマンドを実行します:
./opmnctl startall
OPMNおよびすべてのOracle Business Intelligenceシステム・コンポーネントを起動します。
Oracle Business Intelligenceクライアント・ツールのインストールの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイド』のOracle Business Intelligenceクライアント・ツールのインストールおよびアンインストールに関する項を参照してください。
パッチのインストール後に問題が発生した場合は、バージョン・ストライプを維持するようにOracle Exalyticsコンポーネントのすべてのパッチをロールバックすることをお薦めします。1つまたは2つのコンポーネント・パッチを個々にロールバックしないでください。ロールバックの手順は、個々のコンポーネントのREADMEファイルに記載されています。
パッチの更新を適用している際に問題が発生した場合は、Oracleサポートにご連絡ください。
Oracle Exalyticsパッチセット内の各コンポーネントで修正された不具合については、個々のコンポーネントのREADMEファイルに記載されています。
Oracle Exalyticsパッチセット内の各コンポーネントにおける既知の不具合については(存在する場合)、個々のコンポーネントのREADMEファイルに記載されています。