2.1. Oracle VDI Center およびホストについて

2.1.1. 単体の Oracle VDI ホスト構成
2.1.2. 組み込みの MySQL サーバーデータベースを使用した高可用性構成
2.1.3. リモート MySQL データベースを使用した高可用性構成

Oracle VDI Center は、Oracle VDI ソフトウェアがインストールされて構成されている 1 つ以上のホストで構成されます。

最初に構成されたホストが Oracle VDI Center を作成し、このホストはプライマリホストと呼ばれます。その他のホストはセカンダリホストとして構成され、Oracle VDI Center に追加されます。Oracle VDI Center に複数のホストを追加すると、Oracle VDI Center に自動的に高可用性が構成されます。1 つのサーバーに障害が発生しても別のサーバーによりデスクトップセッションのホストが継続され、ユーザーの作業の中断が最小限に抑えられるように、高可用性によって信頼性が提供されます。1 つのホストのみを含む Oracle VDI Center の構成もサポートされています。

高可用性以外の構成時の主な選択には、組み込みの Oracle VDI MySQL サーバーデータベースを使用するのか、独自のリモートデータベースに接続するのかという選択があります。

Oracle VDI で使用可能な構成は複数あります。次のセクションでは、主な構成モデルについて説明します。

2.1.1. 単体の Oracle VDI ホスト構成

単体の Oracle VDI ホスト構成は、高可用性よりもコスト削減を優先する配備のための構成です。Oracle VDI ホストを単体で使用すると、フェイルオーバーは実行されず、必要なすべてのコンポーネントが 1 つのホストにインストールされます。この構成はバンドル版の Oracle VM VirtualBox を使用している場合のみ使用できます。Oracle Solaris プラットフォームでは、ストレージ用にローカル ZFS プール、ローカルディスク、またはネットワークファイルシステム共有のいずれかを使用する必要があります。Oracle Linux プラットフォームでは、ストレージ用にローカルディスクまたはネットワークファイルシステム共有のいずれかを使用する必要があります。

図2.1 単体の Oracle VDI ホスト構成

単体の Oracle VDI ホスト構成を示す図。

データベース、仮想化プラットフォーム、およびストレージには個別のホストを使用できますが、これは可用性を高めずに配備にかかるコストが増加します。

2.1.2. 組み込みの MySQL サーバーデータベースを使用した高可用性構成

組み込みの MySQL サーバーデータベースを使用した高可用性構成では、少なくとも 2 つのホストが必要です。プライマリホストが Oracle VDI Center を構成し、セカンダリホストが追加されるとすぐに自動的に高可用性が構成されます。容量を増やすには、Oracle VDI Center にセカンダリホストを追加できます。

図2.2 組み込みの MySQL サーバーデータベースを使用した高可用性構成

この図には、2 つのホスト (1 つがプライマリでもう 1 つがセカンダリ) で構成され、組み込みの MySQL サーバーデータベースを使用する、高可用性の Oracle VDI Center が示されています。

この構成では、データベースレベルとデスクトップアクセスレベルの両方に高可用性が提供されています。

データベースレベルでは、プライマリホストが Oracle VDI Center 全体用のデータベース (マスター) を実行します。Oracle VDI Center に追加された 1 つ目のセカンダリホストは、レプリケーションデータベース (スレーブ) を実行します。スレーブデータベースは動作せず、単にマスターデータベースからの非同期の更新を受け取ります。プライマリホストが使用できなくなると、レプリケーションデータベースを持つセカンダリホストが自動的に昇格され、新しいプライマリホストになります。その他のセカンダリホストはデータベースロールを持っていません。

デスクトップアクセスレベルでは、プライマリホストが Sun Ray プライマリサーバーとして構成され、セカンダリホストは Sun Ray セカンダリサーバーとして構成されます。これらを組み合わせてフェイルオーバーグループが作成されます。プライマリホストが使用できなくなった場合、セカンダリホストを手動で昇格させて新しいプライマリホストにすることができます。自動再構成を有効にして、フェイルオーバー後に Sun Ray プライマリサーバーが自動的に再構成されるようにすることもできます。詳細については、「Sun Ray プライマリサーバーの変更」を参照してください。フェイルオーバーが発生するのは、組み込みの MySQL サーバーデータベースが使用されている場合だけです。

仮想化プラットフォーム、ストレージ、およびユーザーディレクトリの高可用性は、個別に構成する必要があります。

2.1.3. リモート MySQL データベースを使用した高可用性構成

リモート MySQL データベースを使用した高可用性構成には、少なくとも 2 つのホストが必要です。プライマリホストが Oracle VDI Center を構成し、セカンダリホストが追加されるとすぐに自動的に高可用性が構成されます。容量を増やすには、Oracle VDI Center にセカンダリホストを追加できます。

図2.3 リモート MySQL データベースを使用した高可用性構成

この図には、2 つのホスト (1 つがプライマリでもう 1 つがセカンダリ) で構成され、リモート MySQL データベースを使用する、高可用性の Oracle VDI Center が示されています。

この構成は、デスクトップアクセスレベルでの高可用性を提供します。プライマリホストは Sun Ray プライマリサーバーとして構成され、セカンダリホストは Sun Ray セカンダリサーバーとして構成されます。これらを組み合わせてフェイルオーバーグループが作成されます。リモートデータベースが使用されている場合は、自動フェイルオーバーが発生することはありません。プライマリホストが使用できなくなった場合、セカンダリホストを手動で昇格させて新しいプライマリホストにする必要があります。詳細については、「Sun Ray プライマリサーバーの変更」を参照してください。

リモートデータベースに対してデータベースレベルでの高可用性を構成できますが、これは Oracle VDI 以外で構成します。

仮想化プラットフォーム、ストレージ、およびユーザーディレクトリの高可用性は、個別に構成する必要があります。