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Oracle® Fusion Middleware Oracle Access Management管理者ガイド
11gリリース2 (11.1.2)
B69533-02
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このガイドの最新情報

この項では、このマニュアルの変更内容および更新内容について説明します。詳細は次の項を参照してください。

2012年11月改訂

次の情報を追加または更新しました。

2012年8月改訂

このマニュアルは、報告された問題に対応するために更新されました。全体的な更新内容には、体裁の変更と画面の更新が含まれます。


関連項目:

このリリースでは、次の項目が新規追加または更新されています。


Oracle Access Management 11.1.2.0.0での製品の拡張機能

Oracle Access Management 11.1.2.0.0では、次の各項で説明する、新機能および拡張機能が提供されています。

アクセス管理サービス

以前の独立したOracle Identity Managementのアクセス製品は、Oracle Access Managementという1つの製品に統合されました。

アクセス・テスター

アクセス・テスターでは、プール内の接続を検証し、キャッシュ・フラッシュ・リクエストにアウト・オブ・バウンド接続を使用することなく、確立済の接続経由でキャッシュ・フラッシュ・リクエスト(SYNC_INFO)を送信できます。

属性タイプ認可条件

認可条件によって、動的なセキュリティ・ポリシーを実装できるようになり、この結果としてOracle Access Managementコンソールの「ポリシー構成」インタフェースに変更を加えることができます。

非推奨

標準認証モジュール(LDAP、KerberosおよびX509)は、今後のリリースで非推奨の対象になります。標準認可モジュールではなく、ネイティブまたはカスタム・プラグインを使用することをお薦めします。


関連項目:


デタッチされた資格証明コレクション

外部資格証明コレクションは、11g Webgate(OAMエージェント)の追加機能です。これは、動的なセキュア・マルチファクタ/マルチステップ認証で必要になります。11g Webgateは、DCCとして使用するように簡単に有効化できます。また、OAMサーバーの埋込み資格証明コレクタ(ECC)を引き続き使用することもできます。

動的マルチファクタ/マルチステップ認証

マルチファクタ認証では、ログイン・プロセスで情報をバックエンド認証スキームに数回送信するためにカスタム認証プラグインが必要です。プラグインにより収集され、コンテキストに保存されたすべての情報は、プラグインが認証プロセスを介してアクセスできます。コンテキスト・データは、Cookieまたはユーザーのログイン・ページのヘッダーの設定にも使用できます。


関連項目:

  • Oracle Fusion Middleware Oracle Access Management開発者ガイド


アイデンティティ・コンテキスト

アイデンティティ・コンテキストにより、Oracle Access Managementプラットフォームに組み込まれているコンテキストに対応したポリシー管理および認可機能を活用できます。アイデンティティ・コンテキストでは、従来のセキュリティ制御(ロールおよびグループ)とともに、認証中および認可中に確立される動的データ(強度、リスク・レベル、デバイス・トラストなど)を使用することで、リソースへのアクセスのセキュリティが確保されます。

サード・パーティ製品との統合

Access Managerをサード・パーティ製品に統合する方法の詳細は、以前の『Oracle Fusion Middleware Oracle Access Manager統合ガイド』からこのマニュアルに移動しています。次の統合がサポートされています。

アイデンティティ条件でのLDAP検索フィルタ

Access Manager認証条件では、アイデンティティの許可または拒否の指定で、ユーザー、グループおよびLDAP検索フィルタのリストを使用できます。LDAP検索フィルタによって、対象アイデンティティの移入を簡単に指定できます。アイデンティティ・ストア(ディレクトリ・サーバー)でグループを再編成したり、新しいグループを作成する必要はありません。これにより、Access Manager 11gをOracle Access Manager 10gと同等にすることができます。

SubjectAltName拡張データの利用/複数のOCSPエンドポイントとの統合

Access ManagerのPIV(Personal Identity Verification)カード(米国連邦政府のスマート・カード)サポートは、SubjectaltNameでFASC-NおよびEDIPI属性を使用して、X.509認証の間にユーザーをマップするために使用するものです。複数のOCSPプロバイダはサポートされませんが、OCSP Gatewayを使用するか、OSDT OCSP APIを使用するカスタム認証プラグインを作成することで、複数のOCSPプロバイダに対する検証を行うことができます。

Mobile and Social

Mobile and Socialは、保護されているリソースへのアクセスを必要とするユーザーと、それらのリソースを保護するバックエンドのOracle Access ManagementサービスとOracle Identity Managementサービスの間の橋渡しの役割を果たします。Mobile and Socialサービスのプラガブルなアーキテクチャにより、システム管理者は、ユーザーがインストールしたソフトウェアを更新することなく、アイデンティティ管理サービスおよびアクセス管理サービスを追加、変更および削除できます。

複数のアイデンティティ・ストアのサポート

管理者はAccess Managerに複数のユーザー・アイデンティティ・ストアをインストールできます。それぞれのアイデンティティ・ストアは、異なるLDAPプロバイダに依存できます。各認証モジュール(または認証手順内のプラグイン)は、特定のユーザー・アイデンティティ・ストアを使用するように構成できます。

OpenSSOのサポート

Access Managerでは、WebまたはJ2EEコンテナにデプロイされたWebおよびJavaエージェントをサポートします。各OpenSSOエージェントは、アプリケーションをホストするコンテナ(Oracle WebLogic Server、JBoss、Apacheなど)にプラグインされるフィルタです。

Access Managerでは、OpenSSOエージェントによって保護されているリソースへのリクエストを処理するためのOpenSSOプロキシを提供します。オラクル社提供のOpenSSOプロキシによって、エージェントとOAMサーバー間の通信を確立することで、OpenSSOエージェントに保護されたアプリケーションへのシングル・サインオンが容易になります。


関連項目:


パスワード・ポリシー管理

Access Managerでは、Oracle Access Managementコンソールを使用してパスワード・ポリシーを管理できます。パスワード・ポリシー検証モジュールを実装すると、グローバル・パスワード・ポリシーがAccess Managerユーザーに適用されます。パスワード・ポリシーはポリシー・ストア内に格納され、Access Managerで保護されたすべてのリソースに適用されます。

リソース定義パターンでの問合せ文字列の名前と値のパラメータ

ポリシー・モデルでは、リソース定義パターンで問合せ文字列の名前と値のパラメータがサポートされます。

非ブラウザ対応WebgateのTokenServiceRPリソース・タイプ

TokenServiceRPタイプのリソースは、トークン・サービス・リライイング・パーティ用であり、これに基づいています(Identity Connectなどの非ブラウザ・クライアントに必要です)。

RESTfulサービス

Oracle Access Managementでは、プログラミングによるRESTfulサービスがサポートされています。


関連項目:

Oracle Fusion Middleware Oracle Access Management開発者ガイド


共有秘密鍵: アクセス・クライアントとソフトウェア開発キットの拡張

Access Manager 11g Access Software Developer Kitを使用して開発されたカスタム・アクセス・クライアントでは、エージェント(Webgateまたはアクセス・クライアント)ごとに11g共有秘密鍵のセキュリティ機能がサポートされます。各エージェントには、アクセス・クライアントとOAMサーバー間で、ホストベースのアクセス・クライアント専用OAMAuthnCookieの暗号化および復号化を行うために共有される独自の秘密鍵があります。1つのアクセス・クライアントのセキュリティが破られた場合も、影響はその特定のアクセス・クライアントに限定され、他のアクセス・クライアントには影響しません。


注意:

既存の10g ASDKユーザーには影響はありません。Oblixクラスのラッパーは、10gモードで透過的にアクセス・クライアントのインスタンスを作成するように修正できます。ただし、11g互換モードで実行するには、Oracle Java APIの使用が必要になります。


Access Manager 11gのPure Java ASDKはOracle Java API (oracle.security.am.asdkパッケージ内)およびOblix Java API (com.oblix.accessパッケージ)の両方を提供します。Access Manager 11g Pure Javaアクセス・クライアント:


関連項目:

Oracle Fusion Middleware Oracle Access Management開発者ガイド


Mobile and Socialのトークン発行ポリシー

トークン発行ポリシーは、認証と認可を実行するMobile and Socialのクライアントに必要です。


関連項目:

第IX部「Oracle Access Management Mobile and Socialの管理」: Mobile and Social認証サービスの詳細


パフォーマンスのチューニング

各トピックの調査は、デプロイ済のOracle Access Management環境をチューニングして、最適なパフォーマンスと持続性を確保できるように提供されています。


関連項目:

『Oracle Fusion Middlewareパフォーマンスおよびチューニング・ガイド』


ユーザー定義パラメータ: 11g Webゲート

11g Webゲートは、ブラウザ・クライアントを使用します。ただし、非ブラウザ(REST: Representational State Transfer)クライアントがHTTPリソースへのアクセスや、認証および認可の実行を必要とする場合もあります。


関連項目:


11.1.2で変更された製品およびコンポーネントの名前

次の表に示すとおり、Oracle Access Managementではいくつかの製品およびコンポーネントの名前が変更されています。

項目 Oracle Access Management 11.1.2 Oracle Access Management 11.1.1

サービス

Access Manager

アイデンティティ・フェデレーション

セキュリティ・トークン・サービス

Mobile and Social

アイデンティティ・コンテキスト(常に有効)

Access Manager

なし

セキュリティ・トークン・サービス

なし

エージェント

Webゲート(OAMエージェント)

アクセス・クライアント(OAMエージェント)

OSSOエージェント

OpenSSOエージェント

Webゲート(OAMエージェント)

アクセス・クライアント(OAMエージェント)

OSSOエージェント

なし

コンソール名

Oracle Access Managementコンソール


Oracle Access Managerコンソール

管理者

管理者またはOracle Access Management管理者

Oracle Access Manager管理者

エージェントおよびアプリケーション・ドメイン登録

ポリシーの作成

Oracle Access Managementコンソール

エージェント登録、アプリケーション・ドメイン作成をデフォルトのセキュリティ・ポリシーを使用して自動化するためのリモート登録ツール。

Oracle Access Managerコンソール

リモート登録ツール

認可

条件およびルール

制約