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Oracle® Fusion Middleware Oracle Identity and Access Managementクイック・インストレーション・ガイド
11g リリース2 (11.1.2)
B71703-01
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B Oracleスタックの起動または停止

Oracleスタックのコンポーネントは、特定の順序で起動または停止する必要があります。Oracleスタックは、WebLogic Serverドメインの管理サーバー、Oracle Process Manager and Notification Serverによって管理されるシステム・コンポーネント、およびノード・マネージャによって制御される管理対象サーバーを参照します。

この付録ではその順序について説明します。内容は次のとおりです。


注意:

次のトピックで説明するstartManagedWebLogicおよびstopManagedWebLogicスクリプトを実行する際は、次の点に注意してください。

  • SERVER_NAMEはWebLogic管理対象サーバーの名前(wls_oif1wls_ods1oam_server1など)を表します。

  • スクリプトの実行時にオプションとして指定しなかった場合、USER_NAMEPASSWORDの値の入力を求められます。

  • スクリプトの実行時にオプションとして指定しなかった場合、ADMIN_URLの値は継承されます。


B.1 スタックの起動

インストールおよびドメインの構成を完了した後、デプロイメントを起動し、稼働させるためには、管理サーバーおよび様々な管理対象サーバーを起動する必要があります。

  1. 管理サーバーを開始するには、新しいドメインを作成したディレクトリでstartWebLogic.shスクリプト(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはstartWebLogic.cmdスクリプト(Windowsオペレーティング・システムの場合)を実行します。

    UNIXシステムの場合:

    MW_HOME/user_projects/domains/domain_name/startWebLogic.sh
    

    Windowsシステムの場合:

    MW_HOME\user_projects\domains\domain_name\startWebLogic.cmd
    

    domain_nameは、構成ウィザードの「ドメイン名と場所の指定」画面で指定したドメインの名前です。

  2. 管理対象サーバーを起動するために、ノード・マネージャを構成します。管理対象サーバーにOracle SOA Suite、Oracle WebCenter、Oracle JRFなどの別のOracle Fusion Middleware製品が含まれている場合、正しいクラスパスおよびパラメータを設定するように管理対象サーバー環境を構成する必要があります。この環境情報は、startWebLogicsetDomainEnvなどの起動スクリプトにより指定されます。それらのスクリプトはドメイン・ディレクトリ内にあります。

    管理対象サーバーがノード・マネージャによって起動される場合(サーバーがOracle WebLogic Server管理コンソールまたはFusion Middleware Controlによって起動される場合と同様)、サーバー環境が正しく構成されるよう、これらの起動スクリプトを使用するようにノード・マネージャを設定する必要があります。特に、ノード・マネージャは、プロパティStartScriptEnabled=trueを指定して起動する必要があります。

    このプロパティを有効にしてノード・マネージャを起動する方法はいくつかあります。Oracle Fusion Middlewareには、次のスクリプトが用意されています。これは、nodemanager.propertiesファイルにStartScriptEnabled=trueプロパティを追加するためのものです。

    UNIXの場合:

    1. 次のコマンドを実行して、StartScriptEnabled=trueプロパティをnodemanager.propertiesファイルに追加します。

      ORACLE_COMMON_HOME/common/bin/setNMProps.sh

    2. 次のコマンドを実行して、ノード・マネージャを起動します。

      MW_HOME/WLS_HOME/server/bin/startNodeManager.sh

    Windowsの場合:

    1. 次のコマンドを実行して、StartScriptEnabled=trueプロパティをnodemanager.propertiesファイルに追加します。

      ORACLE_COMMON_HOME\common\bin\setNMProps.cmd

    2. 次のコマンドを実行して、ノード・マネージャを起動します。

      MW_HOME\WLS_HOME\server\bin\startNodeManager.cmd


    注意:

    ノード・マネージャを起動すると、nodemanager.propertiesファイルのStartScriptEnabled=trueプロパティが読み取られ、それ以降に管理対象サーバーを起動するときに起動スクリプトが使用されます。setNMPropsスクリプトは1回のみ実行する必要があります。


  3. 管理対象サーバーを開始するには、ドメインを作成したディレクトリのbinディレクトリ内のstartManagedWebLogic.shスクリプト(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはstartManagedWebLogic.cmdスクリプト(Windowsオペレーティング・システムの場合)を実行します。


    注意:

    ノード・マネージャが実行されていない場合、コマンドラインからこれらの管理対象サーバーを起動できます。


    このコマンドでは、サーバー名を指定する必要もあります。次の例に示すように、ドメインの構成時に作成したサーバーを起動する必要があります。

    • oam_server1(Oracle Access Managerサーバー)

    • oim_server1(Oracle Identity Managerサーバー)

    たとえば、Oracle Access ManagerサーバーをUNIXシステムで起動するには、次のようにします。

    MW_HOME/user_projects/domains/domain_name/bin/startManagedWebLogic.sh oam_server1
    

    Windowsシステムの場合:

    MW_HOME\user_projects\domains\domain_name\bin\startManagedWebLogic.cmd oam_server1 
    

    管理対象サーバーが起動される前に、WebLogic Serverのユーザー名およびパスワードの入力を求められます。これらは、構成ウィザードの「管理者ユーザー名およびパスワードの構成」画面で入力したものです。

    管理サーバーがデフォルト以外のポートを使用している場合、または管理対象サーバーとは別のホストにある場合(分散環境)、管理サーバーにアクセスするためのURLも指定する必要があります。

    UNIXシステムの場合:

    MW_HOME/user_projects/domains/domain_name/bin/startManagedWebLogic.sh oam_server1 http://host:admin_server_port
    

    Windowsシステムの場合:

    MW_HOME\user_projects\domains\domain_name\bin\startManagedWebLogic.cmd oam_server1 http://host:admin_server_port
    

    コマンドラインで管理サーバーのユーザー名とパスワードを直接指定しておくと、ユーザー名とパスワードは尋ねられません。

    UNIXシステムの場合:

    MW_HOME/user_projects/domains/domain_name/bin/startManagedWebLogic.sh oam_server1 http://host:admin_server_port -Dweblogic.management.username=user_name -Dweblogic.management.password=password -Dweblogic.system.StoreBootIdentity=true 
    

    Windowsシステムの場合:

    MW_HOME\user_projects\domains\domain_name\bin\startManagedWebLogic.cmd oam_server1 http://host:admin_server_port -Dweblogic.management.username=user_name -Dweblogic.management.password=password -Dweblogic.system.StoreBootIdentity=true 
    

注意:

Oracle WebLogic管理コンソールを使用して、バックグラウンドで管理対象コンポーネントを起動できます。詳細は、「Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverの紹介」を参照してください。


起動する管理対象サーバーの名前が分からない場合、UNIXシステムで次のファイルの内容を確認できます。

MW_HOME/user_projects/domains/domain_name/startManagedWebLogic_readme.txt

Windowsシステムの場合:

MW_HOME\user_projects\domains\domain_name\startManagedWebLogic_readme.txt

または、次のURLから管理サーバー・コンソールにアクセスできます。

http://host:admin_server_port/console

構成ウィザードの「管理者ユーザー名およびパスワードの構成」画面で指定したユーザー名およびパスワードを入力します。その後、「環境」→「サーバー」にナビゲートして管理対象サーバーの名前を確認します。

B.2 スタックの停止

Oracle WebLogic管理コンソールを使用して、Oracle WebLogic Administration Serverおよびすべての管理対象サーバーを停止できます。詳細は、「Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverの紹介」を参照してください。

コマンドラインからスタック・コンポーネントを停止するには、次の手順を実行します。

  1. 次のコマンドを実行して、Oracle Access Management、Oracle Identity ManagerおよびOracle Adaptive Access ManagerなどのWebLogic管理対象コンポーネントを停止します。

    MW_HOME/user_projects/domains/DOMAIN_NAME/bin/stopManagedWebLogic.sh \
    {SERVER_NAME} {ADMIN_URL} {USER_NAME} {PASSWORD}
    
  2. 次のコマンドを実行して、Oracle WebLogic Administration Serverを停止します。

    MW_HOME/user_projects/domains/DOMAIN_NAME/bin/stopWebLogic.sh
    
  3. ノード・マネージャを停止するには、killコマンドを使用します。

    kill -9 PID
    

B.3 サーバーの再起動

管理サーバーまたは管理対象サーバーを再起動するには、まず実行中の管理サーバーまたは管理対象サーバーを停止し、その後再度起動します。詳細は、「スタックの停止」および「スタックの起動」を参照してください。