この章では、Oracle製品に関連する問題について説明します。内容は次のとおりです。
この項では、一般的な問題および回避方法について説明します。内容は次のとおりです。
OPMNではopmnctl
コマンドを提供しています。実行可能ファイルは次のディレクトリにあります。
ORACLE_HOME/opmn/bin/opmnctl: この場所のopmnctlコマンドは、ローカル・システムのOracleインスタンスまたはOracleインスタンスのコンポーネントの作成にのみ使用されます。この場所で生成されるすべてのopmnctlコマンドは、システム・プロセスの管理またはOPMNの起動には使用されません。
Windowsでは、この場所からopmnctl起動コマンドを使用してOPMNを起動すると、WindowsユーザーがログアウトしたときにOPMNとそのプロセスが終了します。
ORACLE_INSTANCE/bin/opmnctl: この場所でopmnctlコマンドを使用すると、Oracleインスタンスごとにopmnctlがインスタンス化されます。この場所からopmnctlコマンドを使用して、このOracleインスタンスのプロセスを管理します。また、このopmnctlを使用してOracleインスタンスのコンポーネントも作成できます。
Windowsでは、この場所からopmnctl起動コマンドを使用してOPMNを起動すると、OPMNがWindowsサービスとして起動されます。そのため、OPMN親プロセスおよびその下位のプロセスは、MS Windowsユーザーがログアウトした後も維持されます。
現在の環境にIPv6とIPv4のネットワーク・プロトコルが両方とも含まれる場合、特定の状況下でFusion Middleware Controlからエラーが返される可能性があります。
Fusion Middleware ControlにアクセスするブラウザがIPv4プロトコルを使用するホスト上に存在し、IPv6プロトコルを使用するホストにアクセスするコントロールを選択すると、Fusion Middleware Controlからエラーが返されます。同様に、Fusion Middleware ControlにアクセスするブラウザがIPv6プロトコルを使用するホスト上に存在し、IPv4プロトコルを使用するホストにアクセスするコントロールを選択すると、Fusion Middleware Controlからエラーが返されます。
たとえば、IPv4プロトコルを使用するホスト上のブラウザを使用しており、同時にFusion Middleware Controlを使用している場合、次のようにIPv6プロトコルを使用するホスト上で稼働するエンティティに移動すると、Fusion Middleware Controlからエラーが返されます。
Oracle Internet Directoryのホームページで、「Oracle Internet Directory」メニューから「Directory Services Manager」を選択する場合。Oracle Directory Services Managerは、IPv6プロトコルを使用するホスト上で稼働しています。
管理対象サーバーのホームページで、IPv6上で稼働するOracle WebLogic Server管理コンソールのリンクをクリックする場合。
IPv6を使用するホスト上のWebサービス・エンドポイントをテストする場合。
IPv6を使用するホスト上のアプリケーションURLまたはJavaアプリケーションをクリックする場合。
この問題を回避するには、/etc/hostsファイルに次のエントリを追加します。
nnn.nn.nn.nn myserver-ipv6 myserver-ipv6.example.com
この例で、nnn.nn.nn.nnは、管理サーバー・ホスト(myserver.example.com)のIPv4アドレスです。
テストから本番への移行については、次の制限に注意してください。
使用している環境にOracle WebLogic Serverがあり、あるリリースから別のリリースにアップグレードしている場合(例: 10.3.4から10.3.5)、pasteConfigスクリプトは次のエラーで失敗します。
Oracle_common_home/bin/unpack.sh line29: WL_home/common/bin/unpack.sh No such file or directory
この問題を回避するには、次のファイルを編集します。
MW_HOME/utils/uninstall/WebLogic_Platform_10.3.5.0/WebLogic_Server_10.3.5.0_Core_Application_Server.txt file
次のエントリを追加します。
/wlserver_10.3/server/lib/unix/nodemanager.sh /wlserver_10.3/common/quickstart/quickstart.cmd /wlserver_10.3/common/quickstart/quickstart.sh /wlserver_10.3/uninstall/uninstall.cmd /wlserver_10.3/uninstall/uninstall.sh /utils/config/10.3/setHomeDirs.cmd /utils/config/10.3/setHomeDirs.sh
Oracle Virtual Directoryを移動する場合、ソース環境のOracleインスタンスの名前は、ターゲット環境のOracleインスタンスの名前と同じにすることはできません。ターゲットのOracleインスタンスの名前は、ソースの名前とは異なっている必要があります。
Oracle Virtual Directoryをあるホストから別のホストに移動したら、ホストBのOracle Virtual DirectoryキーストアおよびEMエージェント・ウォレットに自己署名証明書を追加する必要があります。次の手順を実行してください。
ORACLE_HOMEおよびJAVA_HOME環境変数を設定します。
既存の自己署名証明書を削除します。
$JAVA_HOME/bin/keytool -delete -alias serverselfsigned -keystore ORACLE_INSTANCE/config/OVD/ovd_component_name/keystores/keys.jks -storepass OVD_Admin_password
鍵ペアを生成します。
$JAVA_HOME/bin/keytool -genkeypair -keystore ORACLE_INSTANCE/config/OVD/ovd_component_name/keystores/keys.jks -storepass OVD_Admin_password -keypass OVD_Admin_password -alias serverselfsigned -keyalg rsa -dname "CN=Fully_qualified_hostname,O=test"
証明書をエクスポートします。
$JAVA_HOME/bin/keytool -exportcert -keystore ORACLE_INSTANCE/config/OVD/ovd_component_name/keystores/keys.jks -storepass OVD_Admin_password -rfc -alias serverselfsigned -file ORACLE_INSTANCE/config/OVD/ovd_component_name/keystores/ovdcert.txt
EMエージェントにウォレットを追加します。
ORACLE_HOME/../oracle_common/bin/orapki wallet add -wallet ORACLE_INSTANCE/EMAGENT/EMAGENT/sysman/config/monwallet -pwd EM_Agent_Wallet_password -trusted_cert -cert ORACLE_INSTANCE/config/OVD/ovd_component_name/keystores/ovdcert.txt
Oracle Virtual Directoryサーバーを停止して起動します。
EMエージェントを停止して起動します。
copyConfig操作は、IPv6を使用しており、管理対象サーバーのリスニング・アドレスが設定されていないと失敗します。
この問題を回避するには、Oracle WebLogic Server管理コンソールで管理対象サーバーのリスニング・アドレスを設定します。サーバーにナビゲートします。次に、サーバー・ページの「設定」で、リスニング・アドレスを入力します。管理対象サーバーを再起動します。
Oracle Platform Securityを移動し、LDAPストアを使用している場合、ソース環境のLDAPストアは稼働しており、pasteConfig操作中にターゲットからアクセスできる必要があります。
Oracle HTTP Serverリリース11.1.1.6を使用してWebGateを構成している場合、移動スクリプトを使用する前に次のパッチをOracle HTTP Serverに適用する必要があります。
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この項では、構成に関する問題およびその回避方法について説明します。内容は次のとおりです。
Fusion Middleware ControlとOracle WebLogic Server管理コンソール間のシングル・サインオン・メカニズムとしてWindowsのネイティブ認証(WNA)を使用する場合、次のファイルを変更する必要があります。
web.xml
weblogic.xml
これらのファイルは、em.earファイルに含まれます。em.earファイルを展開して各ファイルを編集してから、em.earファイルに再アーカイブします。次の手順を実行してください(フロントエンドがWindows上にあり、em.earファイルがUNIX上にあると仮定します)。
JAVA_HOME環境変数を設定します。次に例を示します。
setenv JAVA_HOME /scratch/Oracle/Middleware/jrockit_160_05_R27.6.2-20
em.earが含まれるディレクトリに移動し、ファイルを展開します。次に例を示します。
cd /scratch/Oracle/Middleware/user_projects/applications/domain_name JAVA_HOME/bin/jar xvf em.ear em.war JAVA_HOME/bin/jar xvf em.war WEB-INF/web.xml JAVA_HOME/bin/jar xvf em.war WEB-INF/weblogic.xml
web.xmlを編集し、最初のlogin-configブロックをコメントアウトし、WNAのlogin-configを非コメントアウトします。(どのブロックをコメント化または非コメント化するかはファイルに含まれています。)次に、ファイルの一部が次のように表示されます。
<!--<login-config> <auth-method>CLIENT-CERT</auth-method> </login-config> --> <!-- the following block is for Windows Native Authentication, if you are using WNA, do the following: 1. uncomment the following block 2. comment out the previous <login-config> section. 3. you also need to uncomment a block in weblogic.xml --> <login-config> <auth-method>CLIENT-CERT,FORM</auth-method> <form-login-config> <form-login-page>/faces/targetauth/emasLogin</form-login-page> <form-error-page>/login/LoginError.jsp</form-error-page> </form-login-config> </login-config> <security-constraint> . . . <security-role> <role-name>Monitor</role-name> </security-role>
weblogic.xmlを編集し、次のブロックを非コメント化します。(どのブロックを非コメントかするかはファイルに含まれています。)次に、ファイルの一部が次のように表示されます。
<!-- the following block is for Windows Native Authentication, if you are using WNA, uncomment the following block. --> <security-role-assignment> <role-name>Admin</role-name> <externally-defined/> </security-role-assignment> . . . <security-role-assignment> <role-name>Deployer</role-name> <externally-defined/> </security-role-assignment>
em.earファイルに再アーカイブします。次に例を示します。
JAVA_HOME/bin/jar uvf em.war WEB-INF/web.xml JAVA_HOME/bin/jar uvf em.war WEB-INF/weblogic.xml JAVA_HOME/bin/jar uvf em.ear em.war
この時点でドキュメントの訂正箇所はありません。