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Oracle® Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス
11g リリース2 (11.1.2)
B71704-01
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11 Application Development Framework (ADF)カスタムWLSTコマンド

次の節では、WLSTカスタム・コマンドと変数について詳細に説明します。次のトピックがあります。


注意:

これらのADFカスタムWLSTコマンドを使用するには、Oracle共通ホームからWLSTスクリプトを起動する必要があります。『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』の「カスタムWLSTコマンドの使用」を参照してください。


WLSTコマンド・カテゴリの概要

ADFベースのURL接続WLSTコマンドを使用して、構成Beanまたは実行時Beanの階層を移動したり、プロンプトの表示を制御したりします。getADFMArchiveConfigコマンドを使用して、ADFMArchiveConfigオブジェクトを管理します。

ADF固有のWLSTコマンド

URLベースの接続を管理するには、「表11-1」のコマンドを使用します。

表11-1 WLST構成の参照コマンド

コマンド 説明 WLSTの使用状況

adf_createFileUrlConnection


新しいADFファイル接続を作成する。

オンラインまたはオフライン

adf_createHttpUrlConnection


新しいADF URL接続を作成する。

オンラインまたはオフライン

adf_setURLConnectionAttributes


新しく作成したADF接続または既存のADF接続の属性を設定および編集する。

オンラインまたはオフライン

adf_listUrlConnection


新しいURL接続を一覧表示します。

オンラインまたはオフライン

getADFMArchiveConfig


指定したアーカイブのADFMArchiveConfigオブジェクトにハンドルを返します。

オンラインまたはオフライン


adf_createFileUrlConnection

WLSTの使用状況:オンラインまたはオフライン

説明

oracle.adf.model.connection.url.FileURLConnection接続クラスに基づいて新しい接続を作成するには、このコマンドを使用します。

構文

adf_createFileURLConnection(appName, name, URL)
引数 定義

appName

接続が作成されるアプリケーション名

name

新しい接続の名前

URL

この接続に関連するURL


adf_createFileURLConnection('myapp','tempDir','/scratch/tmp')

adf_createHttpUrlConnection

WLSTの使用状況:オンラインまたはオフライン

説明

oracle.adf.model.connection.url.HttpURLConnection接続タイプ・クラスに基づいて新しい接続を作成するには、このコマンドを使用します。

構文

adf.createHttpURLConnection (appName, name, [URL], [authenticationType], [realm], [user], [password]
引数 定義

appName

接続が作成されるアプリケーション名

name

新しい接続の名前

url

(省略可能)この接続に関連するURL

authenticationType

(省略可能)デフォルトは基本認証タイプ。

realm

(省略可能)この接続は、認証のために使用する場合、これを設定する必要がある。デフォルトは基本認証タイプ。

user

(省略可能)

password

(省略可能)


adf_createHttpURLConnection('myapp','cnn','http://www.cnn.com') 

adf_setURLConnectionAttributes

WLSTの使用状況:オンラインまたはオフライン

説明

新しく作成したADF接続または既存のADF接続の属性を設定および編集するにはこのコマンドを使用します。

構文

adf_setURLConnectionAttributes(appname, connectionname, attributes)
引数 定義

appname

接続が作成されるアプリケーション名

connectionname

新しい接続の名前

attributes

キーと値のペアに設定する属性を含む配列。


adf_setURLConnectionAttributes ('myapp','cnn','ChallengeAuthenticationType:digest',
'AuthenticationRealm:XMLRealm'

adf_listUrlConnection

WLSTの使用状況:オンラインまたはオフライン

説明

このコマンドを使用して、アプリケーションの接続を示します。

構文

adf_listURLConnection(appname)
引数 定義

appname

アプリケーション名


adf_listURLConnection ('myapp')

getADFMArchiveConfig

WLSTの使用状況: オンラインまたはオフライン。

説明

指定したアーカイブのADFMArchiveConfigオブジェクトにハンドルを返します。返されるADFMArchiveConfigオブジェクトのメソッドは、アーカイブ内のアプリケーション構成を変更するために使用できます。

ADFMArchiveConfigオブジェクトでは、次のメソッドが提供されます。

  • setDatabaseJboSQLBuilder([value]): データベースjbo.SQLBuilder属性を設定します。

  • getDatabaseJboSQLBuilder(): jbo.SQLBuilder属性の現在の値を返します。

  • setDatabaseJboSQLBuilderClass([value]): データベースjbo.SQLBuilderClass属性を設定します。値は、カスタム・ビルダー・クラスのフルネームです。

  • getDatabaseJboSQLBuilderClass(): jbo.SQLBuilderClass属性の現在の値を返します。

  • setDefaultRowLimit([value]): デフォルトrowLimit属性を設定します。値は、行制限を指定するlongです(デフォルト-1)。

  • getDefaultRowLimit(): rowLimit属性の現在の値を返します。

  • save([toLocation]): toLocationを指定する場合、変更はターゲット・アーカイブ・ファイルに格納され、元のファイルは変更されないままです。それ以外の場合、変更は元のファイル自体に保存されます。

構文

archiveConfigObject = ADFMAdmin.getADFMArchiveConfig(fromLocation)
引数 定義
fromLocation 

完全パスを含むearファイルの名前。


setDatabaseJboSQLBuilder([value])の構文は次のとおりです。

archiveConfigObject.setDatabaseJboSQLBuilder([value])
引数 定義
value 

jbo.SQLBuilder属性の値。有効な値は、'Oracle' (デフォルト)、'OLite'、'DB2'、'SQL92'、'SQLServer'または'Custom'です。'Custom'を指定した場合、jbo.SQLBuilderClass属性も設定する必要があります。


getDatabaseJboSQLBuilder()の構文は次のとおりです。

archiveConfigObject.getDatabaseJboSQLBuilder()

setDatabaseJboSQLBuilderClass([value])の構文は次のとおりです。

archiveConfigObject.setDatabaseJboSQLBuilderClass([value])
引数 定義
value 

jbo.SQLBuilderClass属性の値。


getDatabaseJboSQLBuilderClass)の構文は次のとおりです。

archiveConfigObject.getDatabaseJboSQLBuilderClass()

setDefaultRowLimit([value])の構文は次のとおりです。

archiveConfigObject.setDefaultRowLimit([value])
引数 定義
value 

rowLimit属性の値。


getDefaultRowLimit()の構文は次のとおりです。

archiveConfigObject.getDefaultRowLimit([value])

save([toLocation])の構文は次のとおりです。

archiveConfigObject.save([toLocation])
引数 定義
toLocation

変更が保存先ファイルの絶対パスを含む名前。


次の例では、jbo.SQLBuilder属性は、'DB2'に設定されています。

wls:/offline> archive =
               ADFMAdmin.getADFMArchiveConfig(fromLocation='/tmp/testArchive.ear')
wls:/offline> archive.setDatabaseJboSQLBuilder(value='DB2') 
wls:/offline> archive.save() 

次の例では、jbo.SQLBuilder属性が削除され、アプリケーション・デフォルトが使用されます。

wls:/offline> archive =
              ADFMAdmin.getADFMArchiveConfig(fromLocation='/tmp/testArchive.ear')
wls:/offline> archive.setDatabaseJboSQLBuilder()
wls:/offline> archive.save(toLocation='/tmp/targetArchive.ear')

次の例では、jbo.SQLBuilder属性が'Custom'に設定され、jbo.SQLBuilderClass属性がクラス'com.example.CustomBuilder'に設定されます。

wls:/offline> archive =
              ADFMAdmin.getADFMArchiveConfig(fromLocation='/tmp/testArchive.ear')
wls:/offline> archive.setDatabaseJboSQLBuilder('Custom') 
wls:/offline> archive.setDatabaseJboSQLBuilderClass('com.example.CustomBuilder') 
wls:/offline> archive.save(toLocation='/tmp/targetArchive.ear')

次の例では、rowLimit属性が100に設定されます。

wls:/offline> archive = getADFMArchiveConfig(fromLocation='/tmp/testArchive.ear')
wls:/offline> archive.setDefaultRowLimit(100)
wls:/offline> archive.save(toLocation='/tmp/targetArchive.ear')