Oracle® Fusion Applicationsマーケティング引合ガイド 11gリリース1(11.1.4) B69966-01 |
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この章の内容は次のとおりです。
インポート・アクティビティ・インポート・オプション: 説明済
インポート・アクティビティ・フィールド・マッピング: 説明済
インポート・アクティビティは、特定のオブジェクトに対するインポート・アクティビティの作成を支援する、手順が詳細に示されたプロセスで構成されます。
この項では、ソース・ファイル・データを探して解析するインポート・プロセスで使用されるインポート・アクティビティにおいて定義されているソース・ファイル・オプションについて説明します。
次のように、ソース・ファイルに関する属性の詳細を入力します。
オプション |
説明 |
---|---|
ファイル・タイプ |
ソース・ファイルは、テキストまたはXMLである必要があります。 |
データ型、デリミタ、ヘッダー行を含む |
テキスト・ファイル・タイプは、データを区切る方法、およびソース・ファイルに各列の見出しの行が含まれるかどうかに基づいて、さらに定義できます。 |
インポート・マッピング |
このインポート・アクティビティに対して選択されているオブジェクトの定義済のマッピングのリストを表示します。選択されているマッピングは、次のインポート・アクティビティ・ステップにおけるソース・ファイルのマッピングの基礎として使用されます。 |
ここでは、インポート対象のソース・ファイルを探すときに使用できるオプションの概要を示します。
オプション |
説明 |
---|---|
ファイル選択 |
次のファイル選択から選択します。
|
アップロード元 |
3つの場所からソース・ファイルをアップロードできます。
「デスクトップ」を選択した場合は、「ファイル名」フィールドとそれに関連付けられた「更新」ボタンが表示されます。「更新」をクリックし、アップロードするファイルを検索して選択します。 「URL」を選択した場合は、 「ネットワーク」を選択した場合は、 注意 ファイル選択オプションとして「特定のファイル」を選択した場合は、「URL」と「ネットワーク」のどちらのファイル・パスの場所に対しても、ファイル名を含める必要があります。 |
オブジェクトが正常にインポートされると、添付ファイルが処理されます。インポート・プロセスでは、ソース・ファイルの添付ファイル名と、インポート・アクティビティで入力された圧縮ファイルに含まれるファイル名が照合されます。添付ファイルは、Universal Content Managerにインポートされた後、インポートされたオブジェクトに対する添付ファイルとして関連付けられます。
この項の内容は次のとおりです。
対応するオブジェクト・レコード行に対するソース・ファイル列で添付ファイル情報を提供する
インポート・アクティビティの定義においてソース・ファイルで参照されているすべての添付ファイルを選択する
関連付けられているオブジェクトが正常にインポートされた後で、添付ファイルが処理されます。添付ファイルに関連するソース・ファイル列はターゲット属性にマップされませんが、インポート・プロセスによって添付ファイルを対応するインポート・オブジェクトに直接関連付けるために使用されます。したがって、ソース・ファイル列名には、インポート・プロセスが添付ファイル情報を識別するための特定の値が含まれる必要があります。オブジェクトに複数の添付ファイルがある場合は、一連の列を添付ファイルごとに繰り返す必要があります。たとえば、インポートされるオブジェクトに最大で2つの添付ファイルが含まれる可能性がある場合は、少なくとも、ATTACHMENT_FILE_NAMEというラベルの列が2つ必要です。
次の表ではソース・ファイル列の名前について説明します。
列の名前 |
説明 |
---|---|
ATTACHMENT_FILE_NAME |
各添付ファイルに対して必須である唯一の列。この列は添付ファイルの名前であり、インポート・アクティビティに追加されるファイル名と正確に一致する必要があります。 |
ATTACHMENT_FILE_TITLE |
ファイルのタイトルを提供するオプションの列。 |
ATTACHMENT_FILE_DESC |
ファイルの説明を提供するオプションの列。 |
ATTACHMENT_CATEGORY_NAME |
カテゴリ名を指定するオプションの列。この列を指定しない場合は、オブジェクトに対してOracleで定義されているカテゴリが使用されます。 |
インポート・アクティビティでは、ソース・ファイル内で参照されているすべての添付ファイルを含む1つの圧縮ファイルが必要です。選択方法には次の2種類があります。
個別の添付ドキュメントをすべて含むzipまたはjar形式の圧縮ファイルを選択します。圧縮ファイルでは、個別のドキュメントがフォルダ階層として編成されていてもかまいません。
または、「Universal Content Managementアプレット使用可能」プロファイルが「はい」に設定されている場合は、個別の添付ドキュメントを選択できます。選択したドキュメントはアプレットによって1つの圧縮ファイルに圧縮されます。複数のファイルを選択し、「参照」をクリックしてファイル・セレクタを表示します。ファイル・システムを参照して、様々なフォルダから複数のファイルを選択します。
注意
すべての添付ファイルを1回の操作で選択する必要があります。たとえば、まずいくつかのファイルを選択した後に、戻ってさらに添付ファイルを選択することはできません。ソース・ファイルの複数の行で同じファイルが参照されている場合は、1回選択するだけで十分です。
ファイル・インポート・アクティビティは、特定のオブジェクトに対するインポート・アクティビティの作成を支援する、詳細な手順が示されたプロセスで構成されます。
この項では、ソース・ファイル・データを解析してインタフェース表データをターゲット・アプリケーションの表にインポートするためにインポート・プロセスによって使用される、インポート・アクティビティ内で定義されているインポート・オプションについて説明します。
次のオプションは、インポート・プロセスがデータを正しく解釈して変換できるようにソース・ファイルのデータの書式設定を示すために使用されます。
オプション |
説明 |
---|---|
小数点記号 |
10進属性型の属性にマップされる列の数値の小数部分の書式です。 |
日付書式 |
日付属性型の属性にマップされる列の値の書式です。 |
タイムスタンプ書式 |
タイムスタンプ属性型の属性にマップされる列の値の書式です。 |
ファイル・エンコーディング |
ファイル内の文字全体に対するエンコーディングです。 |
次のオプションは、インタフェース表の情報をターゲット・アプリケーションの表にインポートするときに使用されます。
オプション |
説明 |
---|---|
インポート・モード |
インポート・アクティビティで新しいレコードを作成するか、または既存のレコードを更新するかを指定します。 既存のレコードを更新する場合は、ソース・ファイルでレコードIDを提供する必要があります。既存のレコードが見つからない場合は、新しいレコードが作成されます。更新モードはすべてのインポート・オブジェクトについてサポートされていません。したがって、これらのオブジェクトについては、「インポート・モード」は「作成」に設定され、更新できません。 新しいレコードを作成する場合、インポート・プロセスは、インタフェース表のデータとターゲット・アプリケーション表の既存オブジェクトで、重複の可能性を評価します。顧客データ管理オブジェクトは、一連の照合構成で定義されているルールを使用して評価されます。他のすべてのオブジェクトは、定義済のインポート・マッピングで重複の検証に対して選択されている属性の組合せを使用して評価されます。 |
許容できるエラー数 |
エラー数がしきい値を超えると、すべてのレコードについてインポート・プロセスが停止します。エラー数がしきい値未満の場合は、エラーのないレコードはインポートされます。どちらの場合も、エラーのあるレコードはエラーおよび例外ファイルで報告されます。 次のような検証エラーがあります。
顧客データ管理オブジェクトに対する照合構成を使用して発見された重複は、エラー数に加えられません。 |
通知Eメール |
インポート処理通知の対象となる受信者のEメールです。 |
顧客データ管理重複 |
オブジェクトそれ自体によってインポートされる、または別のオブジェクトのコンポーネントとしてインポートされる、コンシューマ、顧客、法的エンティティの各オブジェクトが、重複検証の対象になります。重複は次の照合構成を使用して決定されます。
次のどれかを選択できます。
|
重複再調査日数 |
このオプションは、引合インポート・オブジェクトに対してのみ適用されます。再調査日数で指定されている期間内に作成された既存の引合だけが、あらかじめ定義されているインポート・マッピングで重複検証に選択されている属性に基づいて重複を評価されます。重複が発見された場合は、引合はインポートされず、重複レコードが例外レポートで報告されます。重複している引合は許容できるエラー数のしきい値の計算に含められます。 |
インポート・オプションを入力した後、インポート・アクティビティの第2のステップは、ソース・ファイルのフィールドを対応するターゲット属性にマップすることです。
この項の内容は次のとおりです。
フィールドのマップ
インポート・マッピングの保存
定数値
フィールドのマップ・セクションは、ソース・ファイル列とターゲット属性列に分けることができます。
ソース列のヘッダー値は、次のいずれかから導出されます。
事前定義されたマッピング(選択されている場合)
インポート・アクティビティ定義の第1ステップで「ヘッダー行を含む」オプションが選択されている場合は、ソース・ファイル(テキスト・ファイル・タイプの場合のみ)。
「ヘッダー行を含む」オプションが選択されていない場合は、列A、列Bなどの汎用値(テキスト・ファイル・タイプの場合のみ)。
XMLタグ付け構造(XMLファイル・タイプの場合のみ)
次の表ではソース列の概要について説明します。
ソース列 |
説明 |
---|---|
列ヘッダー |
テキスト・ファイル・タイプの列ヘッダーおよびXMLファイル・タイプのタグ付け構造を表します。 |
値の例 |
値は、事前定義されたマッピングで保存される最初のソース・ファイルから導出されます。事前定義されたマッピングを選択しなかった場合は、値の例はインポート・アクティビティ定義の第1ステップで選択されたソース・ファイルの最初のデータ行から取得されます。 |
無視 |
その列のソース・ファイル・データをインポートしない場合は、このオプションを選択します。 |
次の表ではターゲット列の概要について説明します。
ターゲット列 |
説明 |
---|---|
オブジェクト |
インポートされるビジネス・オブジェクトのコンポーネントを表すインポート・オブジェクトのグループです。 |
属性 |
オブジェクトに対応するインタフェース表の列を表す属性名です。 |
インポート・アクティビティを保存すると、ソース・ファイルの情報とターゲットの属性の間のマッピングが、インポート・アクティビティの名前とマッピング名を導出する日付を使用して、再利用可能なマッピングとして保存されます。事前定義されたマッピングを選択した場合は、ロックされていないマッピングのインポート・アクティビティを変更すると、事前定義されたマッピングが更新されて保存されます。事前定義されたマッピングがロックされている場合は、変更されたマッピングは新しいマッピングとして保存されます。新しいマッピングのマッピング名を指定するには、「フィールドのマップ」の「処理」メニューの「別名保存」オプションを選択します。
定数値を使用すると、インポートされるすべてのオブジェクトが継承するターゲット属性の値を指定できます。たとえば、ソース・ファイルにビジネス・ユニットの列が含まれていず、ファイル内のすべてのオブジェクトが同じビジネス・ユニットに属している場合、オブジェクトおよびビジネス・ユニット属性に定数値を入力します。
現在実行をスケジュールされているもの、正常に完了したもの、エラーで失敗したものなど、すべてのファイル・インポート・アクティビティをモニターできます。すべてのインポート・アクティビティについて、基になっている各プロセスに関する詳細を表示し、失敗したレコードを再度インポートするために必要な更新を行うことができます。
インポート・アクティビティのリストは「インポート・アクティビティの管理」ページで見ることができます。対応する「ステータス」列のハイパーリンクをクリックすることで、モニターするインポート・アクティビティを選択します。表示される「インポート・ステータスの表示」結果ページには次のセクションが含まれます。
ファイル処理済
インポート・プロセス
「ファイル処理済」セクションには、処理された各ソース・ファイルの行が表示されます。
インポート処理の詳細を要約した次の情報が、ソース・ファイルごとに表示されます。
ファイル処理要約情報 |
説明 |
---|---|
ファイルから読み込んだレコード |
ソース・ファイルから読み込まれたレコードの数です。 |
書式エラー |
ソース・ファイル、インポート・アクティビティ定数、およびインポート・オブジェクト値のデフォルト値からインタフェース表に挿入するためにデータを処理するときに発見されたエラーの数です。エラーの詳細は、プロセスに添付されている例外およびエラー・ファイルで見ることができます。 |
ロード・エラー |
インタフェース表から宛先のアプリケーション表にデータをインポートするときに発見されたエラーの数です。エラーの詳細は、プロセスに添付されている例外およびエラー・ファイルで見ることができます。 |
正常にロードされました |
アプリケーション宛先表にインポートされたインポート・オブジェクトの数です。インポート・オブジェクトが複数のコンポーネントで構成されている場合は、各コンポーネントが正常なロードとしてカウントされます。したがって、「正常にロードされました」の値は「ファイルから読み込んだレコード」の値より大きくなることがあります。正常なレコードの詳細は、プロセスに添付されているログ・ファイルで見ることができます。 |
添付 |
インポート・アクティビティ・プロセスが完了すると、処理のレポートが「添付」列に表示されます。ログ・ファイルには、正常にインポートされたレコードに加えて、オブジェクトに対する一意の宛先アプリケーション表が格納されます。例外ファイルには、インポートされなかったレコードに加えて、失敗した各レコードのエラーの1つに対する参照が格納されます。エラー・ファイルには、検証に失敗した各レコードのすべてのエラーが格納されます。 |
「インポート・プロセス」セクションからは、ソース・ファイルのオブジェクトのインポートに含まれる各プロセスに関係する詳細を見ることができます。概略メッセージの一覧表記では、基になっている各プロセス内の処理ステップについての情報が提供されます。
この例では、インタフェース表および宛先アプリケーション表へのインポートに使用されたソース・ファイルのデータで発見されたエラーを解決する方法を示します。
次の表はこのシナリオについての主要な決定事項の要約です。
考慮する決定事項 |
この例の場合 |
---|---|
エラーを修正してインポートに再度発行する必要があるか。 |
無効値エラーの場合は、はい。 重複レコード検出の場合は、いいえ。 |
インポート・アクティビティは繰返しスケジュールでソース・ファイルを処理しているか。 |
はい。インポート・アクティビティは新しいソース・ファイルを毎週処理するように定義されています。 週次ファイル内のエラーに対する修正を処理するために、第2のインポート・アクティビティが定義されています。 |
インポート・アクティビティのステータスとレポートをレビューします。
例外ファイルのデータを修正して、デスクトップに保存します。
修正済のデータを含むファイルをインポートします。
現在実行中のプロセスは停止されません。ただし、まだ開始していない次のプロセスおよびそれ以降のすべての繰返しファイル・インポート・アクティビティは停止されます。後のステージでいつでもプロセスをアクティブにできます。
ファイル・ベースのデータ・インポートにより、コンシューマ、引合、および応答の各インポート・オブジェクトをインポートするときに、コンシューマおよび組織の担当者をマーケティング・リストに記録できます。既存のリストを選択するか、または新しいリストを作成します。インポート・アクティビティの定義の間に作成されたマーケティング・リストには、「インポート済」のリスト・タイプ値が割り当てられます。オブジェクトが正常にインポートされた後、コンシューマと担当者はマーケティング・リストのメンバーとして追加されます。
引合データは、様々なソースから生成された後、更新およびフォロー・アップ・アクティビティに基づいてさらに拡充されます。そのため、引合が正しい営業担当者に配布され、タイミングよくフォロー・アップされてクローズされるように、定期的に引合の品質を評価する必要があります。引合処理は、選択された引合のバッチに対してランク、スコア、引合資格取得ステータスを設定するアクティビティです。引合を個別の営業担当者および営業テリトリに配布し、資格取得およびフォロー・アップをさらに行うことができます。
「引合処理アクティビティの作成」ページでは次のことを行うことができます。
引合処理アクティビティを定義して発行する
処理対象の特定の引合を検索して選択する
引合処理アクティビティを開始またはスケジュールする
プロセスの種類により、引合の割当、資格取得、ランキング、スコアリング、テリトリ再編成など、処理するアクティビティの種類が決まります。各タイプは、引合処理アクティビティのアクティブ化に使用されるプロファイル・オプションに対して適切なルール・グループ名およびルール・セット値と関連付けられます。たとえば、プロセス・タイプとして引合ランキングを選択した場合、選択した引合の処理にはランキング・タイプのルールが使用されます。引合にテリトリ再編成だけが必要な場合は、「テリトリを使用した再編成」のプロセス・タイプを選択します。以前のテリトリ再編成バッチをフィルタするための日付の入力を求められます。
テリトリを使用した再編成では、指定した日付以降に更新されたすべてのテリトリが識別されます。その後、そのような再編成済テリトリを1つ以上含むすべての引合が識別されて、引合の再割当てが行われます。
引合処理アクティビティに対する入力としての引合の選択には、フィルタリング基準を使用できます。たとえば、「アクティビティ識別子のインポート」を指定することで、特定のバッチでインポートされた引合を処理できます。選択された引合は、割当マネージャ内で定義されている対応するルールに基づいて処理されます(資格取得、ランキング、スコアリング、割当)。
「未割当および自動再割当のみ」チェック・ボックスがデフォルトで選択されていると、以前に割り当てられている引合は、営業チームおよびテリトリへの再割当から除外されます。割当ステータスに関係なく引合を含める場合は、このチェック・ボックスの選択を解除します。これにより、割当済の引合が再び処理されます。
引合処理アクティビティは、引合の定期的なランキング、スコアリング、資格取得、配布などのためにスケジュールします。すべての引合処理アクティビティはその性質上定期的なものなので、これらのアクティビティの実行を自動化する必要があります。スケジュール・モードや頻度などのスケジューリング・オプションを入力して、引合処理アクティビティをいつ開始し、どのような頻度で繰り返すかを決定します。
引合スコアは、引合が簡単に数量化される場合にのみ使用されます。スコアを使用して引合ランクを計算できます。引合のスコアリングを処理する時期と頻度は、割当マネージャを使用してスケジュールできます。
引合スコアリング機能では、ルールに関係する引合属性の値に基づいて数値スコアを決定するためのルール・エンジンが必要です。たとえば、次のようなルールについて考えます。
引合担当者が上級経営者の場合は、スコアに100を追加します。引合担当者が運用マネージャの場合は、スコアに50を追加します。
このルールが評価されると、引合担当者のジョブ・タイトルに基づいて引合のスコアが決定されます。ルール・エンジンによってこのようなルールがすべて評価されると、スコアリング処理の最終結果として集計スコアが生成されて、引合スコア属性に記録されます。
次のデータ・ポイントは、全体的なスコア評価の一部分を構成します。
引合およびプライマリ製品に含まれるすべてのデータ
キャンペーン属性などの引合ソース・データ
産業を含むすべての顧客プロファイル・データ
すべての担当者プロファイル・データ
引合管理のセットアップの間に、引合のランク付けの基準を事前に定義し、組織内の適切なリソースへの引合の割当を自動化できます。
引合のランクを定義し、ホット、ウォーム、クールなどのバケットに引合を分類できます。
次のデータ・ポイントは、引合ランキング・ルールの評価に使用できます。
引合に含まれるすべてのデータおよび引合プライマリ製品データ
産業を含むすべての顧客プロファイル・データおよび顧客規模の分類
すべての担当者プロファイル・データ
すべての引合資格取得データ
引合ランクと引合スコアは同じものではありませんが、使用目的は非常に似ています。スコアは、引合が簡単に数量化されるときにのみ使用されることが多く、引合ランクの計算に使用できます。
事前定義された引合作業オブジェクト、ランク基準、関連に対する引合ランキングの処理を次に示します。
割当マネージャで事前定義済の引合作業オブジェクトを選択します。
割当マネージャで事前定義済のランキング候補オブジェクトを選択します。
ランキング候補オブジェクトを引合作業オブジェクトに関連付けます。
注意
割当オブジェクトにはランク候補オブジェクトに対するシード済のマッピングはありません。マッピングはテリトリ・ベースの割当に対するものだけです。
割当ルールの作成の間に事前定義済のオブジェクトを使用します(ルール・ベースの割当)。
ルールを割り当てて、引合にランク値を提供する作業オブジェクトの適切な分類を決定します。
分類ルールのルール・セット・タイプでルール・セットを作成します。引合として作業オブジェクトを設定し、引合ランクとして候補オブジェクトを設定します。ランク値を提供するために引合が持つ必要のある属性設定と一致する基準を含むルールを作成します。たとえば、「識別済決定者」属性名を選択して、等号(=)演算子を選択します。最後に、値としてTrueを入力します。その他の基準を作成した後、「次として候補値を返す」と「ホット」のように、ルールに対する処理を入力します。
引合ランク値またはスコアが計算されて画面に表示される引合ランキング処理のタイミングと頻度をスケジュールできます。割当マネージャによって使用されるランキング・ルールにより、引合に割り当てられるランクが決まります。また、各スコア範囲に特定のランクを指定する基準として引合スコアを使用するランキング・ルールを作成することもできます。たとえば、引合スコアの値が0〜39の範囲の場合は低優先として引合をランクするルールを作成します。引合スコアの値が40〜60の範囲の場合は中ランクを引合に割り当てるランキング・ルールを作成します。割当マネージャは、ランク値を引合管理アプリケーションに渡し、ユーザー・インタフェースではリストとして表示されます。異なる事前定義済のランク・コードまたは値をリストから選択して、値を上書きできます。また、「処理」メニューから「ランク」オプションを選択して、選択した引合に対するランクを自動的に割り当てることもできます。
引合のランクを定義し、ホット、ウォーム、クールなどのバケットに引合を分類できます。引合をこのように分類することで、営業担当者はフォロー・アップ・アクティビティに対する引合の優先度を簡単に決定できます。
ある組織では、時間枠が設定されており意思決定者が識別されている引合に対して、ホットのランクを割り当てる必要があります。引合の割当マネージャでは引合作業オブジェクトと引合候補オブジェクトが事前に定義されており、ユーザーは組織のすべての引合に対してランクを適用するために適切な分類を決定する割当ルールを設定します。
「営業引合割当ルールの管理」ページで、新しいルール・セットを作成します。
分類ルール・タイプおよび営業引合作業オブジェクトを選択し、候補オブジェクトとして引合ランクを選択します。
「関連ルール・セット・グループ」タブで、ルール・セット・グループを作成し、「Ranking」という名前を設定します。別のルール・セット・グループ(ある場合)を検索して選択し、分類ルール・タイプに関連付けることができます。
各ルールに、ルール・エンジンが割当処理の間に調べる基準を設定します。たとえば、次のようなルール基準を入力します。
オブジェクト: 営業引合作業オブジェクト
属性: 時間枠
演算子: 次と等しい
値: 3か月
「条件」の「行の追加」アイコンをクリックして、次の詳細を入力します。
オブジェクト: 営業引合作業オブジェクト
属性: 識別済決定者
演算子: 次と等しい
値: True
処理: 次として候補値を返す、ホット
「保存」をクリックし、「閉じる」をクリックします。
割当マネージャは次の処理を行います。
一致する引合を検索します
ルールを実行します
ランク値を割り当てます
ランク値を引合に渡します
引合が生成されるとただちに、引合品質が評価されます。新しく作成された引合の引合品質は、主として、引合に対する顧客担当者の特性、引合が生成される原因になった応答のタイプ、およびキャンペーンの性質に基づいて決定されます。引合品質はさらに、顧客のニーズ、プロジェクトの緊急度または時間枠、および顧客がこの製品に対する予算を確保しているかどうかなど、他の資格取得データに基づいて評価されます。
引合の資格取得ステータスは次のものから取得できます。
割当マネージャのルール
ルール・ベースの引合資格取得プロセスは、引合資格取得プロセスの標準化に役立ちます。基準ルールに対する結果がよければ、引合ステータス属性の値は「適格」に設定されます。たとえば、顧客の予算ステータスが承認済、プロジェクトの時間枠が3か月、意思決定者が識別済、応答タイプがイベントへの参加であれば引合を適格として更新するようなルールを定義できます。
キャンペーン引合生成ステージで指定されている値
複数ステージ・キャンペーンの設計に引合生成ステージを含めることができます。引合オプションでは、資格取得ステータスの値を指定できます。キャンペーンが実行されると、指定されている値で引合が作成されます。
インポートされた値
ファイルのインポートによってインポートされる引合には、指定した引合資格取得ステータスを含めることができます。
一部の企業では、引合スコアまたは引合ランクを計算して営業チーム・テリトリを割り当てるスケジュールされた自動プロセスにおいて、引合クオリファイアによって収集された引合資格取得データが考慮されます。このような企業の場合は、引合スコアが特定のしきい値に達したら引合を適格ステータスに移動する簡単なルールで十分です。
引合データが整備、作成、拡充、およびスコアされた後は、引合を割り当てる必要があります。引合は複数の基準に基づいて割り当てることができます。たとえば、引合ソース、地理、指定されたアカウント(上位20など)、産業、製品、パートナ(パートナ組織と共同の場合)、および引合に関連付けられているプライマリ販売チャネルや引合を生成したマーケティング・キャンペーンに基づいて引合を割り当てるように、割当マネージャを構成できます。
次のリストは引合の割当に影響のあるコンポーネントです。
引合作業オブジェクト
引合候補オブジェクト
属性
マッピングおよびルールの基準
引合割当プロセスでは、引合割当に対するルールとテリトリの両方が評価されます。販売見込み客に対する引合はテリトリの定義を基にしたのでは区別できないので、簡単なルール評価に基づいて割り当てられます。テリトリ・ベースの評価は、引合の割当をさらに微調整するフィルタ・ルールを追加することによって補助できます。テリトリ・ベースの評価コンポーネントは、引合作業オブジェクトとテリトリ候補オブジェクト・データ、およびテリトリ・ディメンションと引合ディメンション属性の間のマッピングを使用して、割当処理を実行します。
引合を割り当てるには次のように設定します。
必要な引合作業オブジェクトを設定し、関連付けられた候補オブジェクトが割当マネージャによって割り当てられるように設定します。
注意
デフォルトの引合作業オブジェクトおよび関連付けられた候補オブジェクトのセットがシード済です。
ビジネス要件に固有のルールおよびルール・セットを設定します。たとえば、ディール規模が一定の値より小さい引合はパートナに割り当てるように割当ルールを設定します。
テリトリ・ベースの割当に対するオブジェクト・マッピングを設定します。たとえば、テリトリ・ディメンション属性が対応する引合属性にマップされているテリトリに引合を割り当てます。テリトリ・ベースの割当は、引合作業オブジェクトでの属性と引合テリトリ候補オブジェクトでの属性の間の関連付けに依存して、候補と作業オブジェクトを照合します。
テリトリをフィルタするために、引合の追加情報に基づいて引合を照合するルールを設定します。たとえば、不適格な引合に一致するプライマリ営業テリトリを除外するルールを設定します。
テリトリ・ベースの割当の場合、引合作業オブジェクトと引合候補オブジェクトは、同じ値のドメインを共有する属性を持つ必要があります。マップされた属性は、作業オブジェクトに対して適切な候補を照合するために使用されます。たとえば、営業引合(作業オブジェクト)には地理的な場所の属性があります。引合候補オブジェクト(テリトリ)にも地理的な場所の属性があります。これら2つの属性は相互にマップされます。
マーケティング運用マネージャは取下げ済引合を定期的に確認し、アプリケーションから削除します。「概要」ページで削除する取下げ済引合を選択し、「処理」メニューの「削除」を選択します。削除された引合はマーケティング・アプリケーションから除去されて、引合クオリファイアまたは営業担当者は引合のフォロー・アップに使用できなくなります。
注意
引合を削除しても、引合と関連付けられている顧客または応答には影響ありません。また、引合を削除しても、引合と関連付けられている顧客のリスト・メンバーシップには影響ありません。