第3章 記憶域の検出

目次

3.1. ファイル・サーバーの検出
3.2. SANサーバーの検出
この図は、チュートリアルにおける位置を示す、視覚的な指標です。

記憶域は、2つの異なるタイプのディスク領域(仮想マシン・テンプレートおよびISOファイルなどの環境リソースが使用可能な領域と仮想マシンが使用する論理ディスクまたは物理ディスク)を指します。2つのタイプの仮想マシン用の記憶域が使用できます。

記憶域は次のいずれかです。

記憶域リポジトリに必要となる記憶域エンティティに加え、サーバー・プールのファイル・システム用に、12GB以上のディスク領域を残しておいてください。サーバー・プールのファイル・システムはサーバー・プールおよびクラスタ・データの保持に使用され、クラスタのハートビートにも使用されます。サーバー・プールのファイル・システムは、記憶域リポジトリ用の記憶域エンティティを作成する場合と同じ方法で作成します。クラスタおよびサーバー・プールの使用と管理の詳細は、サーバー・プールの管理に関する説明を参照してください。

Oracle VM Serverを検出した際に、記憶域が自動的に検出される場合があります。これが行われない場合は、検出をする必要があります。書込み可能なファイル・システムをストレージ・サーバーが公開している場合、ファイル・サーバーの検出に関する説明の手順を用いて、ファイル・サーバーを検出します。ストレージ・サーバーがRAWディスク(SANボリューム、iSCSIターゲットおよびLUN)を公開している場合、SANサーバーの検出に関する説明の手順を用いて、SANサーバーを検出します。

次の例は、ファイル・サーバーおよびSANサーバーの検出方法を示しています。記憶域を検出する前に、最初に、NFSサーバーのファイル・システム・マウントの作成およびエクスポートなどの、Oracle VM環境の外部の記憶域構成を行う必要があります。記憶域の検出および構成の詳細は、記憶域の管理に関する説明を参照してください。

この例に従った後、ご使用の記憶域は記憶域リポジトリまたはサーバー・プール・ファイル・システムの作成に使用可能となります。