ヘッダーをスキップ
Oracle® Fusion Middleware Oracle Application Development Framework管理者ガイド
11g リリース2 (11.1.2.2.0)
B66159-02
  目次へ移動
目次

前
 
 

B ADFアプリケーションのためのwsadminコマンド・リファレンス

この章では、Oracle ADFアプリケーションのデプロイ、管理および構成に使用できるwsadminコマンドについて説明します。wsadminコマンドは、IBM WebSphere Application Serverで使用するためのコマンドです。

この章の内容は次のとおりです。

B.1 Oracle ADFのためのカスタムwsadminコマンドの概要

構成またはランタイムBeanの階層の移動、およびプロンプト表示の制御を行うには、ADFベースのURL接続wsadminコマンドを使用します。ADFMArchiveConfigオブジェクトの管理には、getADFMArchiveConfigコマンドを使用します。

各コマンドはモジュール名で修飾する必要があります。たとえば、モジュールがURLConnection.pyの場合、コマンドはURLConnection.createFileUrlConnectionのように起動できます。モジュールがADFAdmin.pyの場合は、ADFAdmin.getADFArchiveConfigとなります。

B.2 ADF固有のWebSphereコマンド

表B-1のコマンドを使用してADFアプリケーションを管理します。

表B-1 wsadmin構成用の参照コマンド

使用するコマンド 目的 wsadminの使用

createFileUrlConnection

新しいADFファイル接続を作成します。

オンラインまたはオフライン

createHttpUrlConnection

新しいADF URL接続を作成します。

オンラインまたはオフライン

setURLConnectionAttributes

新たに作成されたADF接続または既存のADF接続の属性を設定または編集します。

オンラインまたはオフライン

listUrlConnection

新しいURL接続をリストします。

オンラインまたはオフライン

getADFMArchiveConfig

指定されたアーカイブのADFMArchiveConfigオブジェクトにハンドルを戻します。

オンラインまたはオフライン


B.2.1 createFileUrlConnection

wsadminとともに、オンラインまたはオフラインで使用します。

B.2.1.1 説明

このコマンドは、oracle.adf.model.connection.url.FileURLConnection接続クラスに基づいて新しい接続を作成する際に使用します。

B.2.1.2 構文

URLConnection.createFileURLConnection(appName, name, URL)
引数 定義
appName

接続を作成するアプリケーション名。

name

新しい接続の名前。

URL

この接続に関連付けられるURL。


B.2.1.3

URLConnection.createFileURLConnection('myapp','tempDir','/scratch/tmp')

B.2.2 createHttpUrlConnection

wsadminとともに、オンラインまたはオフラインで使用します。

B.2.2.1 説明

このコマンドは、oracle.adf.model.connection.url.HttpURLConnection接続のtypeクラスに基づいて新しい接続を作成する際に使用します。

B.2.2.2 構文

URLConnection.createHttpURLConnection (appName, name, [URL], [authenticationType], [realm], [user], [password])
引数 定義
appName

接続を作成するアプリケーション名。

name

新しい接続の名前。

url

(オプション) この接続に関連付けられるURL。

authenticationType

(オプション) デフォルトはbasicです。

realm

(オプション) この接続が認証を処理する場合は、これを設定する必要があります。デフォルトは「基本」モードです。

user

(オプション)

password

(オプション)


B.2.2.3

URLConnection.createHttpURLConnection('myapp','cnn','http://www.cnn.com') 

B.2.3 setURLConnectionAttributes

wsadminとともに、オンラインまたはオフラインで使用します。

B.2.3.1 説明

このコマンドは、新たに作成されたADF接続または既存のADF接続の属性を設定または編集する際に使用します。

B.2.3.2 構文

URLConnection.setURLConnectionAttributes(appname, connectionname, attributes)
引数 定義
appname

アプリケーション名。

connectionname

接続の名前。

attributes

キー/値ペアに設定される属性を含む配列。


B.2.3.3

URLConnection.setURLConnectionAttributes ('myapp','cnn','ChallengeAuthenticationType:digest',
'AuthenticationRealm:XMLRealm'

B.2.4 listUrlConnection

wsadminとともに、オンラインまたはオフラインで使用します。

B.2.4.1 説明

このコマンドは、アプリケーションの接続をリストする際に使用します。

B.2.4.2 構文

URLConnection.listURLConnection(appname)
引数 定義
appname

アプリケーション名。


B.2.4.3

URLConnection.listURLConnection ('myapp')

B.2.5 getADFMArchiveConfig

wsadminとともに、オンラインまたはオフラインで使用します。

B.2.5.1 説明

指定されたアーカイブのADFMArchiveConfigオブジェクトにハンドルを戻します。戻されるADFMArchiveConfigオブジェクトのメソッドを使用して、アーカイブ内のアプリケーション構成を変更できます。

ADFMArchiveConfigオブジェクトは、次のメソッドを提供します。

  • setDatabaseJboSQLBuilder([value]) - データベースのjbo.SQLBuilder属性を設定します。

  • getDatabaseJboSQLBuilder() - jbo.SQLBuilder属性の現在の値を戻します。

  • setDatabaseJboSQLBuilderClass([value]) - データベースのjbo.SQLBuilderClass属性を設定します。

  • getDatabaseJboSQLBuilderClass() - jbo.SQLBuilderClass属性の現在の値を戻します。

  • setDefaultRowLimit([value]) - デフォルトのrowLimit属性を設定します。値は、行の長さ制限を指定します(デフォルトは-1)。

  • getDefaultRowLimit() - rowLimit属性の現在の値を戻します。

  • save([toLocation]) - toLocationを指定すると、変更はターゲットのアーカイブ・ファイルに保存され、元のファイルは変更されません。これを指定しない場合、変更は元のファイル自体に保存されます。

B.2.5.2 構文

archiveConfigObject = ADFMAdmin.getADFMArchiveConfig(fromLocation)
引数 定義
fromLocation 

完全パスを含むearファイルの名前。


setDatabaseJboSQLBuilder([value])の構文は次のとおりです。

archiveConfigObject.setDatabaseJboSQLBuilder([value])
引数 定義
value 

jbo.SQLBuilder属性の値。有効な値は、Oracle(デフォルト)、OLite、DB2、SQL92、SQLServer、Customです。Customを指定した場合は、jbo.SQLBuilderClass属性も設定する必要があります。


getDatabaseJboSQLBuilder()の構文は次のとおりです。

archiveConfigObject.getDatabaseJboSQLBuilder()

setDatabaseJboSQLBuilderClass([value])の構文は次のとおりです。

archiveConfigObject.setDatabaseJboSQLBuilderClass([value])
引数 定義
value 

jbo.SQLBuilderClass属性の値。


getDatabaseJboSQLBuilderClass()の構文は次のとおりです。

archiveConfigObject.getDatabaseJboSQLBuilderClass()

save([toLocation])の構文は次のとおりです。

archiveConfigObject.save([toLocation])
引数 定義
toLocation 

変更を保存するファイル名および絶対パス。


B.2.5.3

次の例で、アーカイブ内のadf-config.xmlファイルにアプリケーションおよび共有メタデータ・リポジトリが定義されていない場合、完全な接続情報を提供する必要があります。

# Open something.ear and return an object which can be used
# manipulate it
archive = ADFMAdmin.getADFMArchiveConfig('/path/to/something.ear')
 
# Return current JBO SQL Builder value
archive.getDatabaseJboSQLBuilder()
 
# Change JBO SQL Builder value to Oracle
archive.setDatabaseJboSQLBuilder('Oracle')
 
# Save the changes back to the original file
archive.save() 

archive = ADFMAdmin.getADFMArchiveConfig('/path/to/something.ear')
archive.getDatabaseJboSQLBuilder() 

次の例では、jbo.SQLBuilder属性がDB2に設定されています。

wsadmin> archive =
               ADFMAdmin.getADFMArchiveConfig(fromLocation='/tmp/testArchive.ear')
wsadmin> archive.setDatabaseJboSQLBuilder(value='DB2') 
wsadmin> archive.save() 

次の例では、jbo.SQLBuilder属性が削除されており、アプリケーションのデフォルトが使用されます。

wsadmin> archive =
              ADFMAdmin.getADFMArchiveConfig(fromLocation='/tmp/testArchive.ear')
wsadmin> archive.setDatabaseJboSQLBuilder()
wsadmin> archive.save(toLocation='/tmp/targetArchive.ear')

次の例では、jbo.SQLBuilder属性がCustomに、jbo.SQLBuilderClass属性がクラスcom.example.CustomBuilderに設定されています。

wsadmin> archive =
              ADFMAdmin.getADFMArchiveConfig(fromLocation='/tmp/testArchive.ear')
wsadmin> archive.setDatabaseJboSQLBuilder('Custom') 
wsadmin> archive.setDatabaseJboSQLBuilderClass('com.example.CustomBuilder') 
wsadmin> archive.save(toLocation='/tmp/targetArchive.ear')

次の例では、rowLimit属性が100に設定されています。

wsadmin:/offline> archive = getADFMArchiveConfig(fromLocation='/tmp/testArchive.ear')
wsadmin:/offline> archive.setDefaultRowLimit(100)
wsadmin:/offline> archive.save(toLocation='/tmp/targetArchive.ear')